AUTHENTIC RECIPE

Pommes Annaポム・アンナ(じゃがいものバター焼き重ね)

Pommes Anna(ポム・アンナ(じゃがいものバター焼き重ね))
難易度★★★☆☆ 準備20分 調理1時間10分 分量6人分 地方パリと中央部・パリ

円筒形に整えたじゃがいもを薄い輪切りにし、洗って水気を拭く。バターを薄く色づけた厚手の鍋に、輪切りを少しずつ重ねて円を描くように並べ、列ごとに重ねる向きを変えながら5〜6層積む。層ごとに塩こしょうとバターをはさみ、蓋をしてオーブンで焼き、外して焼き色をつける。型から返すと、底だった面がきつね色のケーキ形になる。牛のトゥルヌドや仔羊のローストに添える。

本場パリと中央部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(6人分)

6

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作り方

1約20分

じゃがいもを円筒形に整えて2mmの輪切りにし、洗って拭く

  • 1 並行(拭く間に)オーブンを210℃にする。
  • 2 じゃがいも1kgの皮をむき、側面を切りそろえて直径4〜5cmの円筒形に整える。
  • 3 スライサーで厚さ2mmの輪切りにする。
  • 4 ボウルの水で手早く洗ってざるに上げ、清潔な布巾に広げて上からも押さえ、水気を拭く。

完了の目安

輪切りの直径と厚さがそろい、表面がさらりと乾いていれば次へ。

注意点

水気が残ると、熱いバターがはねる。

2約20分
バターを色づけた鍋に、輪切りを円を描くように重ねて5〜6層積む

バターを色づけた鍋に、輪切りを円を描くように重ねて5〜6層積む

  • 1 残りの無塩バター70gを小鍋で溶かしておく。
  • 2 直径20cmの鋳鉄のスキレットに無塩バター30gを入れて中火にかけ、薄く色づいたら火を止める。
  • 3 すぐに、鍋底の中心から外へ輪切りを半分ずつ重ねながら円を描くように並べ、列ごとに重ねる向きを交互に変えて1層目を敷き詰める。
  • 4 塩と白こしょうを少しふり、溶かしバター大さじ1をかけて、次の層を同じように並べる。これを繰り返して5〜6層積む。
  • 5 最後に残りの溶かしバターをかけ、木べらで全体を押して平らにならす。

完了の目安

じゃがいもが鍋の縁まですき間なく5〜6層に積まれ、表面が平らになっていれば次へ。

注意点

1層目は焼き上がりで上の面になるため、輪切りの重なりがずれると模様が乱れる。

3約30分

蓋をして210℃のオーブンで30分焼く

  • 1 スキレットに蓋(なければアルミ箔)をして、210℃のオーブンの中段で30分焼く。

完了の目安

縁でバターがふつふつと泡立ち、表面の輪切りが透き通ってきたら次へ。

4約15分

蓋を外して15分焼き、底の焼き色を確かめる

  • 1 蓋を外し、木べらで表面を押してから、さらに15分焼く。
  • 2 中心に竹串を刺し、パレットナイフで縁を少し持ち上げて底の色を確かめる。底が白ければ5分ずつ焼き足す。

完了の目安

竹串が中心まですっと通り、持ち上げた縁の底が濃いきつね色になっていれば次へ。

注意点

スキレットの取っ手はオーブンから出したあとも熱い。

5約5分

蓋の上に返してバターを切り、皿に滑らせて切り分ける

  • 1 パレットナイフで縁を一周はがし、スキレットに平らな鍋蓋をかぶせて、両手で押さえて一気に返す。
  • 2 蓋を傾けて余分なバターを鍋に戻し、温めた皿に滑らせて移す。
  • 3 包丁で6等分の放射状に切る。

完了の目安

崩れずにケーキ形のまま皿に移り、上面に輪切りの渦の模様がきつね色に出ていれば完成。

注意点

熱いバターが流れ出るので、返すときは鍋つかみを両手に着ける。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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Tabelia アプリのコーチング画面。複数の料理の工程がひとつのタイムラインに並んでいる
コーチング — 全料理の工程がひとつのタイムラインに
パリ・モントルグイユ通りの街並み・風景
Rue Montorgueil, Parisフランスの風景 · パリ・モントルグイユ通り 写真:Chabe01 · CC BY-SA 4.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

パリのイタリアン大通りにあった料理店カフェ・アングレで、料理長アドルフ・デュグレレが、じゃがいもの薄切りをバターで焼き固めたこの料理を考え、第二帝政期の社交界の花形アンナ・デリオンに捧げたとされます。女優アンナ・ジュディックの名を挙げる説もあり、考案の年ははっきりしていません。

デュグレレは1805年にボルドーで生まれ、カレームに学び、ロスチャイルド家の料理長を経てカフェ・アングレの厨房を任されました。1867年、ロシア皇帝アレクサンドル2世やプロイセン王ヴィルヘルム1世らを迎えた「三皇帝の晩餐」の献立を作ったのも彼です。

20世紀初めのエスコフィエの料理書には、ポム・アンナ専用の型がすでに道具の名として出てきます。焼いたトゥルヌドをポム・アンナの台にのせる料理や、仔羊の背肉をポム・アンナの層で包んで焼く料理もあり、肉料理と組み合わせる付け合わせとして使われてきました。

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