AUTHENTIC RECIPE

Ratatouilleラタトゥイユ

Ratatouille(ラタトゥイユ)
難易度★★★☆☆ 準備23分 調理54分 分量4人分 地方プロヴァンスと南東部・ニース

ニースを中心とするプロヴァンスの夏野菜の煮込み。本式では、なす・ズッキーニ・パプリカ・玉ねぎを必ず1種類ずつ別々に炒めてから合わせる。一緒に煮ると水分が出て水っぽくなり、各野菜の輪郭が失われるためである。温製でも冷製でも供され、ひと晩置いた翌日はさらに味がなじむ。

本場プロヴァンスと南東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • なす2本ヘタを落として2cm角に切る
  • ズッキーニ2本2cm厚の半月切り
  • パプリカ(赤)1個ヘタと種を除き2cm角
  • パプリカ(黄)1個ヘタと種を除き2cm角
  • 玉ねぎ1個1.5cm角に切る
  • トマト4個完熟のもの。湯むきして2cm角に切る
  • にんにく3片みじん切り
  • オリーブオイル75ml野菜を1種類ずつ炒めるたびに使う
  • タイム2枝
  • ローリエ1枚
  • バジル8枚仕上げに手でちぎって加える
  • 小さじ1
  • 黒胡椒小さじ0.5仕上げに挽く

作り方

1約15分

湯を沸かす

  • 1 小鍋に湯を沸かし始める。
  • 2 なす2本はヘタを落として2cm角に切る
  • 3 ズッキーニ2本は2cm厚の半月切りにする
  • 4 パプリカ(赤・黄各1個)はヘタと種を除いて2cm角に切る
  • 5 玉ねぎ1個は1.5cm角に切る
  • 6 にんにく3片はみじん切りにする
2約8分

材料を扱う

  • 1 沸いた湯でトマトを湯むきする。
  • 2 トマト4個のヘタの反対側に浅く十字の切り込みを入れ、湯に20〜30秒くぐらせて冷水にとる。
  • 3 切り込みから皮がめくれたら手でむき、ヘタを除いて2cm角に切る。
3約8分

香味を炒める

  • 1 フライパンにオリーブオイル大さじ2を中火で熱し、なすだけを入れて7〜8分炒める。
  • 2 全面に薄い焼き色がつき、油を吸って柔らかくなったら煮込み用の大きな鍋に移す。

注意点

野菜は必ず1種類ずつ炒める。複数を同時に入れるとフライパンの温度が下がって水分が出、焼き色がつかずに蒸し煮になり、全体が水っぽいラタトゥイユになる

4約6分

香味を炒める

  • 1 同じフライパンにオリーブオイル大さじ1を足して中火で熱し、ズッキーニだけを4〜5分炒める。
  • 2 断面に薄い焼き色がついたら煮込み用の鍋に移す。
5約6分

香味を炒める

  • 1 同じフライパンにオリーブオイル大さじ1を足して中火で熱し、パプリカだけを4〜5分炒める。
  • 2 角が少ししんなりして甘い香りが立ったら煮込み用の鍋に移す。
6約7分

香味を炒める

  • 1 同じフライパンにオリーブオイル大さじ1を足して中火で熱し、玉ねぎを5〜6分炒める。
  • 2 透き通ってきたらにんにくを加え、香りが立つまで30秒炒めて煮込み用の鍋に移す。
7約25分

材料を合わせる

  • 1 野菜の入った鍋にトマト・タイム2枝・ローリエ1枚・塩小さじ1を加えて弱火にかける。
  • 2 ふたをせず、時々底から混ぜながら20〜25分煮る。
  • 3 トマトが崩れてソース状になり、各野菜が形を保ったまま柔らかくなれば煮上がり。
8約2分

仕上げにまとめる

  • 1 温かいまま供しても、粗熱を取って冷製にしてもよい。

注意点

火を止め、バジル8枚を手でちぎって鍋に加えて全体を混ぜ、黒胡椒を4〜5回挽いて加える。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

ラタトゥイユは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

トマトの代わりに

ホールトマト(缶)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

生トマトのフレッシュな酸味が減り、煮込み感が強くなる。旬を外れた季節には現実的な選択

湯むきが不要になり、缶のトマトを手で潰して使う

バジルの代わりに

エルブ・ド・プロヴァンス

本場のバリエーション · 本格度への影響なし

乾燥ハーブの複合的な香りに変わる。プロヴァンスの家庭で同様に伝統的な仕上げ方

仕上げのバジルの代わりに、煮込みの最後5分でエルブ・ド・プロヴァンス小さじ1を混ぜ込む

この料理について

地中海に面したニースの旧市街では、夏になると市場になす・ズッキーニ・パプリカ・トマトが山と積まれます。ラタトゥイユは、この夏野菜の盛りを丸ごと鍋に映したプロヴァンスの郷土料理です。

もとは18世紀の文献に「粗末な煮込み」を指す言葉として現れた庶民の料理で、農家や労働者の日常食として育ちました。やがてニース周辺で夏野菜の煮込みとして形が定まり、南仏を代表する一皿になりました。

食卓では肉や魚の付け合わせとして温かいまま出されるほか、冷やして前菜にもなります。ひと晩置くと野菜の味がなじむため、翌日を楽しみに多めに作る家庭も少なくありません。現在では映画の題名にもなり、フランスの外で最も知られた南仏料理のひとつです。

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