AUTHENTIC RECIPE
Chou Rouge aux Pommesシュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)
紫キャベツとりんごを赤ワインと香辛料で蒸し煮にする、アルザスを思わせる付け合わせです。前夜のマリネからゆっくり仕込み、りんごの形を残して仕上げます。
本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 紫キャベツ600g芯を除き、1〜2mm幅の細切りにする
- りんご(酸味のある品種)300g皮をむき芯を除いて8等分のくし形に切る。紅玉など煮崩れしにくい酸味種
- 玉ねぎ100g薄切り
- ガチョウ脂30g炒め用
- 赤ワインヴィネガー60mlマリネと色止めに使う
- 赤ワイン150mlピノ・ノワールなど渋みの穏やかな辛口
- 鶏のブイヨン100ml煮込み用の液体
- カソナード(きび砂糖)20g甘酸のバランス調整Amazonで探す楽天市場で探す
- 赤すぐりのジュレ30g仕上げの艶と酸味づけ
- ジュニパーベリー6粒包丁の腹で軽く潰すAmazonで探す楽天市場で探す
- クローブ(丁子)2本玉ねぎの一片に刺すか、香辛料袋に入れる
- シナモンスティック1本香辛料袋に入れる
- ローリエ1枚香辛料袋に入れる
- 塩6gマリネ時に4g、仕上げに2g
- 黒胡椒2g粗挽き
- イタリアンパセリ3g粗みじん切り
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買い物リストをつくる作り方
紫キャベツを1〜2mm幅に刻み、香味野菜と香辛料袋を整える
- 1 紫キャベツ600gを四つ割りにし、中心の硬い芯を切り落とす。
- 2 四つ割りにした紫キャベツを断面を下にして置き、包丁またはマンドリーヌで1〜2mm幅の細切りにする。
- 3 玉ねぎ100gは繊維に沿って2mm幅の薄切りにするが、そのうち大きめの一片だけは切らずに残し、クローブ2本を刺しておく。
- 4 ジュニパーベリー6粒を包丁の腹で軽く押し潰し、皮に亀裂を入れる。
- 5 ガーゼまたはお茶パックに、潰したジュニパーベリー6粒・シナモンスティック1/2本・ローリエ1枚を入れ、タコ糸で口を縛って香辛料袋を作る。
完了の目安
紫キャベツが均一な細切りになり、香辛料袋とクローブを刺した玉ねぎ片が手元にそろっていること。
赤ワインとヴィネガーで一晩マリネし、ルビー色を固定する
- 1 並行(マリネしている間に)香辛料袋を冷蔵庫でキャベツのボウルと一緒に保管しておく。
- 2 大きめのボウルに細切りにした紫キャベツ600gを入れ、塩4gを全体に振って手で軽く揉み込む。
- 3 赤ワインヴィネガー60mlと赤ワイン150mlをキャベツ全体に回しかけ、手で下から返すように2〜3分混ぜる。
- 4 カソナード20gと黒胡椒2gを加えてさらに混ぜ、ラップを表面に密着させて冷蔵庫に入れ、最低12時間(前夜から翌日まで)マリネする。
完了の目安
キャベツが呼吸するようにかさを減らし、ボウルの底に赤紫の漬け汁が溜まっていれば次へ進む。
キャベツの色が青紫ではなく鮮やかな赤紫に転じていること。
注意点
酸に弱いアルミ容器はマリネに使わない。
ガチョウ脂で玉ねぎを炒め、キャベツを脂でまとわせる
- 1 厚手の鋳物鍋(ココット)にガチョウ脂30gを入れ、中火で完全に溶かす。
- 2 薄切りの玉ねぎを加え、中火で6〜8分、木べらで時々混ぜながら色づけずに透明になるまで炒める。
- 3 マリネしたキャベツを漬け汁と分けてざるにあげ、漬け汁はボウルに受けて取り置く。
- 4 水気を切ったキャベツを鍋に加え、中火のまま5分、全体に脂が回って軽くしんなりするまで木べらで返しながら炒める。
完了の目安
玉ねぎが透明になり、キャベツ全体につやが出て鍋の中でかさが2/3程度に減っていれば次へ進む。
キャベツを香辛料と45分蒸し煮する
- 1 並行(蒸し煮の最後の10分に)りんごは皮と芯を除き、正味300gを8等分のくし形にする。
- 2 取り置いた漬け汁の全量と鶏のブイヨン100mlを鍋に注ぎ、強めの中火で一度沸騰させ、そのまま2分煮立ててアルコール臭を飛ばす。
- 3 クローブを刺した玉ねぎ片と香辛料袋を鍋の中央に埋め込む。
- 4 蓋をして弱火に落とし、液面が静かに揺れる程度を保って45分煮込む。
完了の目安
キャベツがしんなりし、芯の硬さが弱くなれば次へ。
補足
煮汁がなくなりそうな場合は、熱湯50mlを足す。
りんごを加えて形を残して煮る
- 1 りんごをキャベツの上へ広げ、軽く沈めて蓋をする。
- 2 弱火で25〜30分煮る。途中で一度、りんごを崩さないよう底から返す。
完了の目安
キャベツが柔らかく、りんごに串が通って形が残っていれば次へ。
香辛料を取り出し、煮汁を煮詰めて濃度をつける
- 1 香辛料袋とクローブを刺した玉ねぎ片をトングで取り出して捨てる。
- 2 蓋を外して中火に上げ、木べらで底から混ぜながら5〜8分、余分な煮汁を飛ばす。
完了の目安
木べらで鍋底をなぞったとき、筋がすぐに埋まらず2〜3秒残る濃度になれば次へ進む。
鍋を傾けても煮汁が流れ出さず、キャベツにまとわりついていること。
赤すぐりのジュレで艶を出し、パセリを散らして供する
- 1 パセリ3gを粗みじんに刻む。
- 2 火を弱火に落とし、赤すぐりのジュレ30gを加えて木べらで全体に溶かし込むように2分混ぜる。
- 3 塩2gを振り、ひと混ぜして味をみる。
- 4 器に高さを出すように盛りつけ、粗みじんのイタリアンパセリ3gを表面に散らす。
完了の目安
ジュレが完全に溶けて全体に光沢が出て、甘みと酸味が均衡していれば完成。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
紫キャベツの代わりに
サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
色はくすんだ緑になり、甘みが強く歯応えは柔らかく崩れやすい。
煮込み時間を合計50〜60分に短縮する。
色止めのためのヴィネガーは半量30mlにする。
りんご(酸味のある品種)の代わりに
洋梨
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
酸味が減って甘く上品になり、果肉が早く崩れて全体がとろみを帯びる。
煮崩れを防ぐため、加えるタイミングを煮込み終了の25分前にする。
玉ねぎの代わりに
エシャロット
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
より繊細で上品な甘みになり、辛味の角が取れる。
ガチョウ脂の代わりに
無塩バター
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
乳の香りが前に出て軽やかになり、アルザスらしい獣脂のコクは弱まる。
焦げやすいため玉ねぎを炒める火加減を弱めの中火にする。
ガチョウ脂の代わりに
ラード(豚脂)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りがやや直線的になるがコクは同等に出る。
赤ワインヴィネガーの代わりに
りんご酢(シードルヴィネガー)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
果実味が増して酸が丸くなり、りんごとの一体感が強まる。
赤ワインの代わりに
赤ぶどうジュース(無糖)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
甘みが強く出て輪郭がぼやけるため、酸と香辛料の支えが弱くなる。
砂糖を20gから8gに減らす。
赤ワインヴィネガーを75mlに増やして酸を補う。
鶏のブイヨンの代わりに
水
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
旨みの下支えが減り、酸と香辛料がやや突出する。
塩を7gに増やして味を補う。
カソナード(きび砂糖)の代わりに
はちみつ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
花の香りが加わり、後味の甘さが長く残る。
赤すぐりのジュレの代わりに
カシスジャム
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りが濃厚になり色もより暗いルビー色に寄る。
ジュニパーベリーの代わりに
ジン
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
針葉樹の香りは似るが軽く、粒を噛んだときの鮮烈さは失われる。
ジン15mlを赤ワインと一緒に加え、粒の代わりとする。
クローブ(丁子)の代わりに
オールスパイス(粒)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘い刺激が穏やかになり、胡椒に近い温かみが出る。
シナモンスティックの代わりに
シナモンパウダー
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りが早く立つが、煮込み後半に粉っぽさとえぐみが残りやすい。
小さじ1/4を煮込み開始時に直接鍋へ加え、香辛料袋には入れない。
この料理について
アルザス地方をはじめとするフランス東部の食卓には、キャベツとりんごの組み合わせが似合います。紫キャベツの蒸し煮は、秋から冬の肉料理を支える付け合わせです。
主菜の脇に少しずつ取り分けると、家庭の食事に色彩が加わります。土地や家庭で酒や香辛料の選び方が変わるため、この版では赤ワインを使っています。
QUESTIONS
よくある質問
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)にサボイキャベツ(ちりめんキャベツ)を使ってもいいですか?
作れますが、紫キャベツをサボイキャベツ(ちりめんキャベツ)に替えると本格度が35点下がります。色はくすんだ緑になり、甘みが強く歯応えは柔らかく崩れやすい。煮込み時間を合計50〜60分に短縮する。
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)に洋梨を使ってもいいですか?
作れますが、りんご(酸味のある品種)を洋梨に替えると本格度が20点下がります。酸味が減って甘く上品になり、果肉が早く崩れて全体がとろみを帯びる。煮崩れを防ぐため、加えるタイミングを煮込み終了の25分前にする。
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)に赤ぶどうジュース(無糖)を使ってもいいですか?
作れますが、赤ワインを赤ぶどうジュース(無糖)に替えると本格度が20点下がります。甘みが強く出て輪郭がぼやけるため、酸と香辛料の支えが弱くなる。砂糖を20gから8gに減らす。
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)を失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。酸に弱いアルミ容器はマリネに使わない。
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計14時間20分です(準備30分・調理1時間50分・待ち時間12時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
シュー・ルージュ・オ・ポム(紫キャベツとりんごの煮込み)は家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中2で、フランス料理のなかでは作りやすい部類です。全7工程のうち仕上がりを左右するのは「赤ワインとヴィネガーで一晩マリネし、ルビー色を固定する」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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