AUTHENTIC RECIPE

Choucroute Garnieシュークルート・ガルニ

Choucroute Garnie(シュークルート・ガルニ)
難易度★★★★☆ 準備12分 調理2時間4分 分量4人分 地方アルザスと北東部・アルザス

アルザスの冬の食卓を象徴する煮込み料理。乳酸発酵させたキャベツ(シュークルート)をリースリングで煮込み、塩漬け豚と数種のソーセージを大皿に盛り合わせる。発酵の酸味が肉の脂の重さを切り、大皿を囲んで取り分けるのがアルザス流だ。ドイツ文化圏と接するこの地方ならではの、国境の料理でもある。

本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • ザワークラウト(瓶詰)1000g無糖・乳酸発酵タイプ。原材料表示がキャベツと塩(と香辛料)のみのものを選ぶ。洗わず、汁気を軽く切るだけで使う
  • ストラスブールソーセージ4本細身の燻製ポークソーセージ。輸入食材店・通販で入手可
  • モンベリアールソーセージ2本太めの燻製ソーセージ。輸入食材店・通販で入手可。盛り付け時に半分に切る
  • 豚バラ肉(燻製・ブロック)400g塊のまま煮込み、盛り付け時に切り分ける
  • 豚肩ロース(かたまり)500g塊のまま煮込み、盛り付け時に1.5cm厚に切り分ける
  • リースリング(辛口白ワイン)300ml辛口を使う。煮込みの酸と香りの軸になる
  • 玉ねぎ1個薄切り
  • ラード30g玉ねぎを炒める油脂。コクの土台になる
  • ジュニパーベリー10粒シュークルートの伝統的な香辛料。スパイス売り場・通販で入手可
  • ローリエ2枚
  • クローブ3本
  • 黒胡椒(粒)8粒
  • じゃがいも600gメークインなど煮崩れしにくいもの。皮をむいて塩茹でにして添える
  • 小さじ1じゃがいもの茹で湯用。煮込みには加えない(塩漬け肉とソーセージの塩分で足りる)
  • ディジョンマスタード大さじ4食卓で肉に付ける

作り方

1約12分

材料を準備する

  • 1 ザワークラウトをざるにあけ、汁気を軽く切る(洗わない。乳酸発酵の酸味がこの料理の軸になる)
  • 2 玉ねぎを薄切りにする
  • 3 豚肩ロースと豚バラは塊のまま、表面の水気をキッチンペーパーで拭く
2約6分

材料を準備する

  • 1 ふた付きの厚手の鍋にラード30gを中火で溶かし、薄切りにした玉ねぎを4〜5分炒める。

完了の目安

透明になりしんなりしたら次へ。

3約8分

材料を合わせる

  • 1 鍋の玉ねぎの上にザワークラウトの半量を広げ、豚肩ロースと豚バラの塊を置き、残りのザワークラウトで覆う。
  • 2 ジュニパーベリー10粒・ローリエ2枚・クローブ3本・黒胡椒の粒8粒を散らし、リースリング300mlを注ぐ。
  • 3 中火で煮立て、鍋肌のアルコールの刺激臭が丸くなるまで2〜3分煮る。
4約1時間30分

煮込む

  • 1 ふたをして弱火で90分煮込む。

完了の目安

豚肩ロースに竹串を刺してすっと通り、ザワークラウトが淡い金色になったら次へ。

注意点

途中で鍋底が焦げ付きそうなら水50〜100mlを足す。

5約25分

材料を準備する

  • 1 並行(煮込みの間に)じゃがいも600gの皮をむき、大きければ半分に切る。
  • 2 別の鍋にじゃがいもとかぶるくらいの水・塩小さじ1を入れて中火にかけ、沸騰後15分茹でる。
  • 3 竹串がすっと通ったら湯を切り、鍋のふたをして保温しておく。
6約15分

材料を扱う

  • 1 ザワークラウトの上にストラスブールソーセージ4本とモンベリアールソーセージ2本をのせ、ふたをして弱火のまま15分温める。
  • 2 煮立てない(皮が破れて旨みが逃げる)。

完了の目安

ソーセージの皮がふっくらと張ったら次へ。

7約5分

材料を扱う

  • 1 大皿の中央にザワークラウトを山に盛る。
  • 2 豚肩ロースを1.5cm厚に、豚バラを4等分に切り分け、モンベリアールソーセージは半分に切る。
  • 3 肉とソーセージ、じゃがいもをザワークラウトの周りに並べ、ディジョンマスタードを添える。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

シュークルート・ガルニは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

ザワークラウト(瓶詰)の代わりに

酢漬けタイプのザワークラウト

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

乳酸発酵の複雑でまろやかな酸味が、酢の直線的な酸味に置き換わる

流水でよく洗って酢の酸味を落とし、水気を絞ってから使う

ストラスブールソーセージの代わりに

あらびきポークウインナー

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

燻製香がやや軽くなるが、役割はほぼ同等

モンベリアールソーセージの代わりに

太めのあらびきスモークソーセージ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

クミン様の香辛料の香りが抜けるが、燻製の輪郭は保たれる

豚バラ肉(燻製・ブロック)の代わりに

ブロックベーコン

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

同系の燻製豚バラ。塩気がやや強いので煮汁の塩は加えない

豚肩ロース(かたまり)の代わりに

豚ロース(かたまり)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

脂が少なくあっさり仕上がる。煮込み時間は変えない

リースリング(辛口白ワイン)の代わりに

辛口白ワイン

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

リースリング特有の華やかな酸と果実香が弱まるが、料理は十分成立する

ジュニパーベリーの代わりに

ローリエ(増量)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

針葉樹のような清涼感が失われ、香りの輪郭が丸くなる

ジュニパーベリーの代わりにローリエを2枚追加し、既存の2枚と合わせて計4枚使う

この料理について

アルザスはライン川を挟んでドイツと向かい合う、フランス北東部の地方です。言葉にも建物にも食にもドイツ文化圏の影響が色濃く残り、キャベツを塩で乳酸発酵させるシュークルートはその象徴的な存在です。

キャベツの発酵漬けは、もともと長い冬を越すための保存技術でした。秋に樽で仕込んだシュークルートに、塩漬けの豚やソーセージをのせて煮た「ガルニ(付け合わせ付き)」は、冬のごちそうとして家庭の大鍋で作られてきました。19世紀後半、アルザスからパリへ移った人々が開いたブラッスリーを通じて、この料理はフランス全土に知られるようになります。

現在もアルザスでは、家庭の食卓やヴィンスチュブと呼ばれるワイン居酒屋の定番です。大皿を食卓の中央に置き、めいめいが取り分けて土地の白ワインと合わせるのが、この地方らしい食べ方です。

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