AUTHENTIC RECIPE
Bouchées à la Reineブーシェ・ア・ラ・レーヌ
菊形に抜いたパイ生地に輪を重ねて焼いたケースに、香味野菜のブイヨンで茹でた鶏むね肉と白く煮たマッシュルームを、茹で汁で作ったクリームのソースでつないで詰める温かい前菜。ソースはバターと小麦粉のルーを鶏の茹で汁でのばし、生クリームと卵黄でまとめる。ケースをまっすぐ高く焼き上げることと、卵黄を固めずにソースに火を入れる加減が仕上がりを決める。
本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 冷凍パイシート(バター100%)750g厚さ約3mm、27×36cm程度のシート2枚。原材料がバター・小麦粉・塩だけのものを選ぶAmazonで探す楽天市場で探す
- 薄力粉10g打ち粉用Amazonで探す楽天市場で探す
- 卵1個塗り卵用。溶いて使うAmazonで探す楽天市場で探す
- 鶏むね肉500g2枚。皮を除く
- 水1020ml鶏を茹でるのに1L(茹で汁をソースに使う)、マッシュルームの白煮に20mlAmazonで探す楽天市場で探す
- 玉ねぎ100g半分に切る
- にんじん80g縦半分に切る
- ローリエ1枚Amazonで探す楽天市場で探す
- タイム(生)2本
- 塩8g茹で湯用Amazonで探す楽天市場で探す
- マッシュルーム(ホワイト)200g石づきを除き、4つ割りにする
- レモン汁10mlマッシュルームの白煮用Amazonで探す楽天市場で探す
- 無塩バター52gマッシュルームに12g、ルーに40gAmazonで探す楽天市場で探す
- 塩4gマッシュルームに2g、ソースに2gAmazonで探す楽天市場で探す
- 薄力粉40gルー用Amazonで探す楽天市場で探す
- 生クリーム(乳脂肪分35%以上)100ml卵黄と混ぜてソースの仕上げに使うAmazonで探す楽天市場で探す
- 卵黄1個ソースの仕上げ用Amazonで探す楽天市場で探す
- 白こしょう(粉)少量gソースの仕上げ用Amazonで探す楽天市場で探す
- ナツメグ(パウダー)少量gソースの仕上げ用Amazonで探す楽天市場で探す
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買い物リストをつくる作り方
冷凍パイシートを冷蔵庫で解凍する
- 1 冷凍パイシート2枚(750g)を袋のまま冷蔵庫に移し、2時間置いて解凍する。
完了の目安
シートが折らずに曲がるやわらかさで、まだ冷たければ次へ。

パイ生地を菊形に抜き、台と輪を重ねてケースを作る
- 1 の薄力粉を振った台にシートを広げ、直径9cmの菊形の抜き型で16枚抜く。
- 2 16枚のうち8枚の中心を直径5.5cmの丸型で抜いて輪にし、抜いた中心の8枚は蓋にする。
- 3 天板を霧吹きで湿らせ、輪にしていない8枚を裏返して並べ、縁から1cmの幅に溶き卵を塗る。
- 4 輪を台の上に縁をそろえて重ね、輪の上面だけに溶き卵を塗る。
- 5 蓋の8枚も天板に並べ、上面に溶き卵を塗る。
- 6 天板ごと冷蔵庫に入れ、30分以上。
完了の目安
台と輪の縁がずれずに重なり、溶き卵が側面に垂れていなければ次へ。
補足
抜いた生地を裏返して置くと、型で押された縁の傾きが焼成中に戻り、まっすぐに膨らむ。
鶏むね肉を香味野菜と水から火にかける
- 1 鍋に水1L、皮を除いた鶏むね肉500g、半分に切った玉ねぎ100g、縦半分に切ったにんじん80g、ローリエ1枚、タイム2本、茹で用の塩8gを入れ、中火にかける。
- 2 沸いたら浮いたをすくい、弱火にして表面が静かに揺れる程度に保つ。
完了の目安
が出なくなり、湯面が小さく揺れる火加減になれば次へ。
鶏を中心75℃まで茹で、マッシュルームを白く煮る
- 1 並行(鶏を茹でる間に)オーブンを180℃にする。
- 2 並行(同じ間に)小鍋に水20ml、無塩バター12g、塩2g、レモン汁10mlを入れて沸かし、4つ割りのマッシュルーム200gを入れて蓋をし、強火で5分煮て、煮汁ごと器に移す。
- 3 弱火のまま15〜20分茹で、いちばん厚い部分に温度計を刺して75℃に達してから、さらに1分茹でる。
- 4 鶏を取り出して皿にのせ、茹で汁をこして500mlを取り分ける。
完了の目安
鶏の中心が75℃以上で1分以上保たれ、マッシュルームが色づかずに白いまま火が通れば次へ。
注意点
中心が75℃に届かないまま取り出すと、鶏肉に付いた菌が生き残り、食中毒の原因になる。
ケースを180℃で焼き、鶏を角切りにする
- 1 並行(焼いている間に)鶏むね肉を1.5cm角に切る。
- 2 冷蔵庫から出した天板を180℃のオーブンの中段に入れ、15分焼く。
- 3 焼き上がったらすぐ、ケースの内側の柔らかい生地をフォークで取り除く。
完了の目安
ケースが高さ3〜4cmほどまでまっすぐ膨らみ、全体が濃いきつね色になれば焼き上がり。
注意点
焼いている途中で扉を開けると、膨らみきる前の層が沈む。
鶏の茹で汁でソースを作り、卵黄と生クリームで仕上げる
- 1 マッシュルームをざるでこし、煮汁と実に分ける。
- 2 鍋に無塩バター40gを中火で溶かし、薄力粉40gを加えて、色づけないように2〜3分炒める。
- 3 取り分けた茹で汁500mlとマッシュルームの煮汁を少しずつ加えて泡立て器で混ぜ、弱火で10分、混ぜながら煮詰める。
- 4 ボウルで生クリーム100mlと卵黄1個を混ぜておく。
- 5 鍋を火から下ろし、卵黄と生クリームを加えて混ぜ、ごく弱火に戻して沸かさないように1分混ぜる。
- 6 塩2g、白こしょう0.2g、ナツメグ0.2gで味を調える。
完了の目安
ソースがなめらかで、へらの表面を薄く覆い、指でなぞると跡が残れば次へ。
注意点
卵黄を入れたソースを沸騰させると、卵黄が固まってざらつく。
鶏とマッシュルームをソースで温め、ケースに詰める
- 1 ケースと蓋を180℃のオーブンに戻し、5分温める。
- 2 ソースに角切りの鶏とマッシュルームを加え、ごく弱火で沸かさないように2分温める。
- 3 温めたケースを皿に2個ずつのせ、熱い詰め物を縁まで詰めて蓋をのせる。
- 4 残りの詰め物をケースの周りに流し、すぐに食卓へ出す。
完了の目安
詰め物が湯気を立てるほど熱く、ケースの縁がまだぱりっとしていれば完成。
補足
詰めてから時間がたつと、ソースの水分でケースの底がやわらかくなる。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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この料理について
アルザスでは、聖体拝領を祝う食事にブーシェ・ア・ラ・レーヌが欠かせないといわれ、日曜や祝いの日の料理として食べられてきました。ストラスブールでは2003年から毎年9月、見本市の会場で、伝統的なブーシェ・ア・ラ・レーヌの出来を競う地域のコンクールが開かれてきました。
「レーヌ(王妃)」はルイ15世の妃マリー・レクザンスカを指すと伝えられ、妃が一人用の小さなヴォロヴァンを思いついたとも、妃の料理人が作ったともいわれます。考えた人は伝わる話ごとに違い、確かなことは分かっていません。
フランスの北の隣国ベルギーでは、同じ料理を「ヴォロヴァン」と呼び、鶏とクリームのソースにきのこや小さな肉団子を合わせて、フライドポテトを添えることが多い料理です。ブリュッセルでは2025年に、街でいちばんのヴォロヴァンを選ぶ催しも開かれました。
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