AUTHENTIC RECIPE

Boudin Blanc aux Pommesブーダン・ブラン、りんご添え

Boudin Blanc aux Pommes(ブーダン・ブラン、りんご添え)
難易度★★★★☆ 準備1時間10分 調理50分 分量4人分 地方アルザスと北東部・ルテル

豚の肩ロースと背脂を粒が残る細かさに挽き、卵と冷たい牛乳を少しずつ混ぜて、乳化させずに粒の見える白い生地にまとめ、天然の豚腸に詰めて80℃の湯で静かにゆでる。冷水で締めたあと、針で刺してバターでこんがり焼き、バターと砂糖で色づけたりんごを添える。パンや粉でつながず、卵の白身が固まる力だけで生地をまとめるルテルの作り方で、湯を沸騰させない温度の管理が仕上がりを決める。

本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4

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作り方

1約10分

豚腸の塩を抜き、玉ねぎを色づけずに炒める

  • 1 豚腸2mをボウルの水に30分浸して塩を抜く。
  • 2 玉ねぎ30gをみじん切りにする。
  • 3 小さなフライパンに無塩バター10gを弱火で溶かし、玉ねぎを入れて色づけないように5分炒め、皿に広げて冷ます。

完了の目安

玉ねぎが透き通ってしんなりし、色づいていなければ次へ。

2約25分

豚肉と背脂を角切りにして、冷凍庫で冷やす

  • 1 並行(冷やす間に)卵2個を溶きほぐして容器に入れ、牛乳250mlは別の容器に入れて、どちらも冷蔵庫で冷やしておく。
  • 2 豚肩ロース肉400gと豚背脂200gを2cm角に切る。
  • 3 バットに広げて冷凍庫に20分入れ、表面を固くする。

完了の目安

肉と脂の表面が固くなり、中はまだやわらかければ次へ。

補足

肉と脂が冷たいと、刻むときに脂が溶けず、生地の粒が残る。

3約20分
肉と脂を挽き、卵と牛乳を少しずつ混ぜて生地にする

肉と脂を挽き、卵と牛乳を少しずつ混ぜて生地にする

  • 1 肉と脂を2回に分けてフードプロセッサーで刻み、2〜3mmの粒の細かさにする。
  • 2 大きなボウルに移し、ボウルの底を氷水に当てる。
  • 3 炒めた玉ねぎ、塩12g、白こしょう2g、ナツメグ1gを加え、ゴムべらで1〜2分、粘りが少し出るまで練る。
  • 4 溶き卵を3回に分けて加え、そのつど混ぜる。
  • 5 冷たい牛乳250mlを4回に分けて加え、そのつど均一になるまで混ぜる。

完了の目安

生地が均一な白っぽい色で、肉の粒が見え、ゴムべらから重く落ちる柔らかさになれば次へ。

注意点

フードプロセッサーを回しすぎると、生地が練り物のように粘ってなめらかになりすぎる。

4約20分
生地を豚腸に詰め、13cmごとにねじって縛る

生地を豚腸に詰め、13cmごとにねじって縛る

  • 1 並行(詰める間に)大鍋に水5Lを入れて火にかけ、80℃に温めておく。
  • 2 豚腸の中に水を通し、ソーセージ用の充填器の口に腸をたぐり寄せてかぶせる。
  • 3 生地を充填器に入れて押し出し、腸に張りが出るが指で押すとへこむ程度に詰める。
  • 4 13cmごとに腸を2回ねじり、ねじり目をたこ糸で縛る。
  • 5 空気が入った部分を、針で刺して抜く。

完了の目安

生地が腸に均一に詰まって約9本になり、大きな気泡が残っていなければ次へ。

注意点

詰めすぎると、ゆでる間に生地がふくらんで腸が破れる。

5約30分

80℃の湯でゆでて中心を75℃にし、冷水で締める

  • 1 80℃の湯にブーダンを静かに沈め、温度計で湯を78〜82℃に保ってゆでる。
  • 2 20分たったら、湯に入れたまま、いちばん太い1本の端から中心へ斜めに温度計を刺して測る。75℃未満なら3分ごとに測り直す。
  • 3 中心が75℃に達してから、さらに1分以上ゆでる。
  • 4 ブーダンを氷水に移して10分冷やし、キッチンペーパーで水気を拭く。

完了の目安

どのブーダンも白く締まって張りがあり、中心が75℃以上で1分以上保たれていれば次へ。

注意点

湯が沸騰すると、生地がふくらんで腸が破れる。

中心が75℃に届かないまま取り出すと、豚肉に付いた菌が生き残り、食中毒の原因になる。

6約15分

りんごをバターと砂糖で色づける

  • 1 りんご3個の皮をむいて芯を除き、それぞれ8等分のくし形に切る。
  • 2 フライパンに無塩バター20gを中火で溶かし、りんごを並べてグラニュー糖10gを振る。
  • 3 中弱火で10分、ときどき返しながら両面を焼き、蓋をして火を止め、保温しておく。

完了の目安

りんごの表面が黄金色に色づき、竹串がすっと通るやわらかさになれば次へ。

7約12分

ブーダンを針で刺し、バターで全面をこんがり焼く

  • 1 たこ糸を切ってブーダンを1本ずつに分け、針で3〜4か所を浅く刺す。
  • 2 別のフライパンに無塩バター20gを中弱火で溶かし、ブーダンを並べる。
  • 3 ときどき転がしながら10分、蓋をして焼く。
  • 4 皿にブーダンを2本ずつ盛り、りんごを添える。

完了の目安

全面が黄金色に色づき、中まで熱くなっていれば完成。

注意点

強火で焼くと、中の水分が急にふくらんで皮が破れる。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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パリ・アムロ通りのシャルキュトリーの街並み・風景
Rue Amelot, Parisフランスの風景 · パリ・アムロ通りのシャルキュトリー 写真:Coyau · CC BY-SA 3.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

アルデンヌ県の町ルテルでは、毎年4月の最後の日曜日にブーダン・ブランの市が開かれます。地元の愛好会(コンフレリー)は1982年にでき、市は1984年から続き、ルテルのブーダン・ブランは2001年に地理的表示(IGP)に登録されました。

IGPの決まりは、豚肉と豚の脂、卵、牛乳と調味料だけで作り、パンや粉でつながないことです。豚肉を主役にするこの土地には、名前に「ポルシアン」が付く町が三つあり、ガロ・ローマ時代のこの地方の呼び名「豚の国」にさかのぼるとされます。

フランスでは、ブーダン・ブランはクリスマスの食卓と結びついてきました。中世にはクリスマスの食事の前に牛乳の粥を食べる習わしがあり、それが腸に詰められてブーダン・ブランになったと伝えられています。トリュフ入りのものがとくに好まれるのも、年末の祝いの時期です。

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