AUTHENTIC RECIPE
Bisque de Homardオマール海老のビスク
殻付きのままぶつ切りにしたオマール海老を、細かく刻んだ香味野菜とバターで殻が真っ赤になるまで炒め、コニャックと白ワインを煮詰めてブイヨンで煮る。別に炊いた米と合わせて殻ごと砕き、目の細かい漉し器で押し漉して、供する直前にバターと生クリームでまとめ、カイエンヌペッパーで香りを締める。米でとろみをつける古典の作り方で、殻から香りを搾り切る漉し方と、仕上げを沸かさない火加減が要になる。
本場ブルターニュと西部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(8人分)
- オマール海老(冷凍・生・丸ごと)2尾1尾約450〜500g、計約1kg。加熱していないもの。冷蔵庫で24時間かけて解凍するAmazonで探す楽天市場で探す
- にんじん50gごく細かい角切り
- 玉ねぎ50gごく細かい角切り
- タイム(生)1本
- ローリエ1枚Amazonで探す楽天市場で探す
- パセリの茎3本
- 無塩バター40g香味野菜とオマールを炒める用Amazonで探す楽天市場で探す
- 塩12gAmazonで探す楽天市場で探す
- 白こしょう(粉)0.5gAmazonで探す楽天市場で探す
- コニャック5ml小さじ1。着火せずに白ワインと一緒に煮詰めるAmazonで探す楽天市場で探す
- 白ワイン(辛口)200mlAmazonで探す楽天市場で探す
- 米(うるち米)180gとろみ付け用。洗って水気を切るAmazonで探す楽天市場で探す
- 鶏のブイヨン(無塩・液体)1500mlオマールを煮るのに250ml、米を炊くのに750ml、のばすのに500mlAmazonで探す楽天市場で探す
- 無塩バター150g仕上げ用。冷たいまま1cm角に切るAmazonで探す楽天市場で探す
- 生クリーム(乳脂肪分35%以上)100ml仕上げ用Amazonで探す楽天市場で探す
- カイエンヌペッパー少量gひとつまみAmazonで探す楽天市場で探す
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買い物リストをつくる作り方
冷凍のオマールを冷蔵庫で解凍する
- 1 冷凍のオマール海老2尾をバットにのせてラップをかけ、冷蔵庫に24時間置いて解凍する。
完了の目安
尾を手で曲げられ、中心に凍った芯が残っていなければ次へ。

オマールを殻ごとぶつ切りにし、砂袋と背わたを除く
- 1 オマールの頭と尾の付け根を両手で持ってひねり、頭と尾に分ける。
- 2 頭を縦半分に切り、目の後ろにある砂袋を除き、頭に残るみそは身と一緒に使う。
- 3 尾の殻の中央に竹串を刺して背わたを抜き、殻ごと4つの輪切りにする。
- 4 はさみを付け根から外し、包丁の背でたたいて殻にひびを入れる。
- 5 にんじん50gと玉ねぎ50gを、(細かい角切り)にする。
完了の目安
頭・尾の輪切り・はさみに切り分けられ、砂袋と背わたが残っていなければ次へ。
注意点
砂袋が残ると、ビスクに砂の舌ざわりと苦みが出る。

香味野菜とオマールを、殻が真っ赤になるまでバターで炒める
- 1 厚手の大鍋に炒め用の無塩バター40gを中火で溶かし、にんじん・玉ねぎ・タイム1本・ローリエ1/2枚・パセリの茎3本を入れて、色づけないように3〜4分炒める。
- 2 オマールを入れて強めの中火にし、木べらで返しながら5〜6分炒める。
- 3 塩12gと白こしょう0.5gを振って混ぜる。
完了の目安
殻全体が鮮やかな赤に変わり、香ばしい香りが立てば次へ。
注意点
殻を焦がすと、ビスクに焦げの苦みが移る。
コニャックと白ワインを煮詰め、ブイヨンで10分煮る
- 1 並行(煮詰める間に)別の鍋で米180gを鶏の750mlに入れて中火にかけ、沸いたら弱火にして蓋をし、20分炊く。
- 2 コニャック5mlと白ワイン200mlを注ぎ、中火で3〜4分煮立てて半量まで煮詰める。
- 3 鶏の250mlを加えて蓋をし、弱めの中火で10分煮る。
完了の目安
煮詰めの目安は、ワインが半量になる状態。
10分煮て、尾の身が殻から浮いて白く締まれば次へ。
浮き実にする尾の身を取り出して角切りにする
- 1 鍋から尾の輪切りとはさみを取り出し、殻から身を外す。
- 2 尾の身の半量を1cm角に切って浮き実用に取り置き、残りの身と外した殻はすべて鍋に戻す。
完了の目安
浮き実の身が取り分けられ、残りの身と殻が鍋に戻れば次へ。
殻と米を砕いて漉し、ブイヨンでのばして再び漉す
- 1 タイム・ローリエ・パセリの茎を取り除く。
- 2 はさみと頭の硬い殻をポリ袋に入れ、麺棒でたたいて割る。
- 3 鍋の殻と炊いた米に煮汁をお玉2杯分だけ加え、フードプロセッサーの容量の半分までずつ、3回に分けて、殻が細かい粒になるまで砕く。
- 4 砕いたものを鍋の残りの煮汁と合わせ、(円錐形の目の細かい漉し器)に移してお玉の底で強く押し、別の鍋に漉す。
- 5 残りの鶏の500mlで漉し器に残った殻を洗うように流してから、鍋に加えて混ぜる。
- 6 中火で一煮立ちさせ、もう一度で漉す。
完了の目安
ビスクがなめらかで、スプーンの背を薄く覆う濃度になれば次へ。
注意点
熱い煮汁を多く入れて回すと、蓋のすき間から噴き出してやけどをする。
補足
漉し器の殻を押し切ると、殻に残ったみそと香りがビスクに移る。
バターと生クリームで仕上げ、カイエンヌで締める
- 1 ビスクを弱火で温め、沸く直前に火から下ろす。
- 2 仕上げ用の冷たい無塩バター150gを数回に分けて加え、泡立て器で混ぜて溶かし込む。
- 3 生クリーム100mlとカイエンヌペッパー0.2gを加えて混ぜ、味を見る。
- 4 浮き実の身をビスクに入れて1分温め、温めた器に注ぐ。
完了の目安
バターが溶け込んでつやが出て、表面に油が浮いていなければ完成。
注意点
バターとクリームを入れた後に沸騰させると、分離して脂が浮く。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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この料理について
17世紀のフランスで「ビスク」といえば、子鳩のポタージュでした。1652年版のラ・ヴァレンヌの料理書は最初のポタージュに子鳩のビスクを置き、ブイヨンで煮た子鳩を鶏冠やピスタチオで飾っています。1690年8月25日の聖ルイの日には、大臣ルーヴォワがルイ14世を迎えた食卓にも出されました。
鶏や子鳩のポタージュをビスクと呼ぶ習わしは18世紀の終わりまで続き、やがてこの名はザリガニやオマールなど甲殻類のピュレに定まりました。名前の由来は、ビスケー湾から来たという説や、二度火を入れる意味の言葉から来たという説があり、決まっていません。
ブルターニュの沿岸はかつてオマールがとても多い海でしたが、20世紀の終わりには少なくなったとされ、いまフランス全体の水揚げは年に500〜700トンほどです。ブルターニュでは、甲の長さ87mmに満たないものは獲れず、はさみだけを水揚げすることも禁じられています。
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