AUTHENTIC RECIPE

Bisque de Homardオマール海老のビスク

Bisque de Homard(オマール海老のビスク)
難易度★★★★☆ 準備40分 調理1時間10分 待ち時間24時間 分量8人分 地方ブルターニュと西部

殻付きのままぶつ切りにしたオマール海老を、細かく刻んだ香味野菜とバターで殻が真っ赤になるまで炒め、コニャックと白ワインを煮詰めてブイヨンで煮る。別に炊いた米と合わせて殻ごと砕き、目の細かい漉し器で押し漉して、供する直前にバターと生クリームでまとめ、カイエンヌペッパーで香りを締める。米でとろみをつける古典の作り方で、殻から香りを搾り切る漉し方と、仕上げを沸かさない火加減が要になる。

本場ブルターニュと西部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(8人分)

8

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作り方

1約24時間

冷凍のオマールを冷蔵庫で解凍する

  • 1 冷凍のオマール海老2尾をバットにのせてラップをかけ、冷蔵庫に24時間置いて解凍する。

完了の目安

尾を手で曲げられ、中心に凍った芯が残っていなければ次へ。

2約20分
オマールを殻ごとぶつ切りにし、砂袋と背わたを除く

オマールを殻ごとぶつ切りにし、砂袋と背わたを除く

  • 1 オマールの頭と尾の付け根を両手で持ってひねり、頭と尾に分ける。
  • 2 頭を縦半分に切り、目の後ろにある砂袋を除き、頭に残るみそは身と一緒に使う。
  • 3 尾の殻の中央に竹串を刺して背わたを抜き、殻ごと4つの輪切りにする。
  • 4 はさみを付け根から外し、包丁の背でたたいて殻にひびを入れる。
  • 5 にんじん50gと玉ねぎ50gを、(細かい角切り)にする。

完了の目安

頭・尾の輪切り・はさみに切り分けられ、砂袋と背わたが残っていなければ次へ。

注意点

砂袋が残ると、ビスクに砂の舌ざわりと苦みが出る。

3約10分
香味野菜とオマールを、殻が真っ赤になるまでバターで炒める

香味野菜とオマールを、殻が真っ赤になるまでバターで炒める

  • 1 厚手の大鍋に炒め用の無塩バター40gを中火で溶かし、にんじん・玉ねぎ・タイム1本・ローリエ1/2枚・パセリの茎3本を入れて、色づけないように3〜4分炒める。
  • 2 オマールを入れて強めの中火にし、木べらで返しながら5〜6分炒める。
  • 3 塩12gと白こしょう0.5gを振って混ぜる。

完了の目安

殻全体が鮮やかな赤に変わり、香ばしい香りが立てば次へ。

注意点

殻を焦がすと、ビスクに焦げの苦みが移る。

4約15分

コニャックと白ワインを煮詰め、ブイヨンで10分煮る

  • 1 並行(煮詰める間に)別の鍋で米180gを鶏の750mlに入れて中火にかけ、沸いたら弱火にして蓋をし、20分炊く。
  • 2 コニャック5mlと白ワイン200mlを注ぎ、中火で3〜4分煮立てて半量まで煮詰める。
  • 3 鶏の250mlを加えて蓋をし、弱めの中火で10分煮る。

完了の目安

煮詰めの目安は、ワインが半量になる状態。

10分煮て、尾の身が殻から浮いて白く締まれば次へ。

5約10分

浮き実にする尾の身を取り出して角切りにする

  • 1 鍋から尾の輪切りとはさみを取り出し、殻から身を外す。
  • 2 尾の身の半量を1cm角に切って浮き実用に取り置き、残りの身と外した殻はすべて鍋に戻す。

完了の目安

浮き実の身が取り分けられ、残りの身と殻が鍋に戻れば次へ。

6約20分

殻と米を砕いて漉し、ブイヨンでのばして再び漉す

  • 1 タイム・ローリエ・パセリの茎を取り除く。
  • 2 はさみと頭の硬い殻をポリ袋に入れ、麺棒でたたいて割る。
  • 3 鍋の殻と炊いた米に煮汁をお玉2杯分だけ加え、フードプロセッサーの容量の半分までずつ、3回に分けて、殻が細かい粒になるまで砕く。
  • 4 砕いたものを鍋の残りの煮汁と合わせ、(円錐形の目の細かい漉し器)に移してお玉の底で強く押し、別の鍋に漉す。
  • 5 残りの鶏の500mlで漉し器に残った殻を洗うように流してから、鍋に加えて混ぜる。
  • 6 中火で一煮立ちさせ、もう一度で漉す。

完了の目安

ビスクがなめらかで、スプーンの背を薄く覆う濃度になれば次へ。

注意点

熱い煮汁を多く入れて回すと、蓋のすき間から噴き出してやけどをする。

補足

漉し器の殻を押し切ると、殻に残ったみそと香りがビスクに移る。

7約8分

バターと生クリームで仕上げ、カイエンヌで締める

  • 1 ビスクを弱火で温め、沸く直前に火から下ろす。
  • 2 仕上げ用の冷たい無塩バター150gを数回に分けて加え、泡立て器で混ぜて溶かし込む。
  • 3 生クリーム100mlとカイエンヌペッパー0.2gを加えて混ぜ、味を見る。
  • 4 浮き実の身をビスクに入れて1分温め、温めた器に注ぐ。

完了の目安

バターが溶け込んでつやが出て、表面に油が浮いていなければ完成。

注意点

バターとクリームを入れた後に沸騰させると、分離して脂が浮く。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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ドゥアルヌネーの港町/ブルターニュの街並み・風景
Douarnenez, Bretagneフランスの風景 · ドゥアルヌネーの港町/ブルターニュ 写真:Capitaine Jack · CC BY-SA 4.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

17世紀のフランスで「ビスク」といえば、子鳩のポタージュでした。1652年版のラ・ヴァレンヌの料理書は最初のポタージュに子鳩のビスクを置き、ブイヨンで煮た子鳩を鶏冠やピスタチオで飾っています。1690年8月25日の聖ルイの日には、大臣ルーヴォワがルイ14世を迎えた食卓にも出されました。

鶏や子鳩のポタージュをビスクと呼ぶ習わしは18世紀の終わりまで続き、やがてこの名はザリガニやオマールなど甲殻類のピュレに定まりました。名前の由来は、ビスケー湾から来たという説や、二度火を入れる意味の言葉から来たという説があり、決まっていません。

ブルターニュの沿岸はかつてオマールがとても多い海でしたが、20世紀の終わりには少なくなったとされ、いまフランス全体の水揚げは年に500〜700トンほどです。ブルターニュでは、甲の長さ87mmに満たないものは獲れず、はさみだけを水揚げすることも禁じられています。

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