AUTHENTIC RECIPE
Vincisgrassiヴィンチスグラッシ
マルケ地方の重ね焼きパスタです。手打ちの卵の生地に、肉と鶏のモツ、仔牛のアニメッレを使うラグー、ベシャメルを重ねます。4人分の皿を前日に組み、翌日に焼いて切り分けます。
本場中部イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 薄力寄りの中力粉 タイプ00(生地用)180gふるってから使う。打ち粉とは別に計量する
- 卵2個Mサイズ(正味約100g)。常温に戻す
- マルサラ(辛口)15ml生地に打ち込む。伝統的にはヴィン・コットを使う地域もあるAmazonで探す楽天市場で探す
- バター(生地用)10g室温で柔らかくしておく
- 打ち粉用セモリナ粉30g生地を延ばす台と生地の間、茹でた生地の間に使うAmazonで探す楽天市場で探す
- 鶏レバー40g食用として処理されたもの。下処理は工程を参照。
- 鶏砂肝40g食用として処理されたもの。下処理は工程を参照。
- 鶏ハツ40g食用として処理されたもの。下処理は工程を参照。
- 仔牛のアニメッレ(胸腺)100g冷水に1時間さらして血抜きし、下茹で後に薄皮と血管を除く
- 牛挽肉(粗挽き)150g肩バラなど脂を含む部位。冷蔵庫から出して15分置く
- 生ハム60g厚切り1枚を5mm角に切る。脂身も使う
- 玉ねぎ60gごく細かいみじん切り
- にんじん40gごく細かいみじん切り
- セロリ30g筋を取ってごく細かいみじん切り
- エクストラヴァージンオリーブオイル20mlソフリットと肉を焼くのに使う
- バター(ラグー用)20gモツを炒める際に加える
- 辛口白ワイン60ml肉を焼き付けた後のデグラッセに使う
- トマトのパッサータ(裏漉しトマト)200gマルケの古式では控えめに使う。加えすぎない
- 肉のブロード(肉だし)250ml煮込み中に温かい状態で少しずつ足す
- 牛乳(全乳)400mlベシャメル用。温めてから使う
- バター(ベシャメル用)30g同量の小麦粉とルーを作る
- 小麦粉 タイプ00(ベシャメル用)30gふるっておく
- ナツメグ小さじ0.5使う直前にホールをすりおろす。ベシャメルとラグーに分けて使う
- パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)80g24か月熟成。塊から使う直前におろす
- バター(型と表面用)25g型に塗る分と、表面に散らす小片に分ける
- レモン1個アニメッレの血抜き水と下茹で湯に搾って入れる。国産・ノーワックス
- 粗塩(パスタの茹で湯用)20g水2Lに対して20g(10g/L)
- 塩(細粒)8g生地2g、ラグー4g、ベシャメル2gに分けて使う
- 黒胡椒小さじ1使う直前に粗く挽く
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買い物リストをつくる作り方
マルサラを打ち込んだスフォリア生地を捏ねて休ませる
- 1 作業台に薄力寄りの中力粉タイプ00 180gをふるって山に盛り、中央に直径12cmほどのくぼみを作る。
- 2 くぼみに常温の卵2個、マルサラ(辛口のシチリア産酒精強化ワイン)15ml、室温で柔らかくしたバター10g、塩2gを入れ、フォークで卵を溶きほぐしながら内側の粉を少しずつ崩し込む。
- 3 粉気がなくなってひとまとまりになったら、手のひらの付け根で生地を押し延ばしては折り返す動作を12〜15分繰り返し、スフォリア(手打ちの極薄パスタ生地)用の生地を捏ね上げる。
- 4 生地を球状に丸めてラップでぴったり包み、冷蔵庫で休ませる。延ばす30分前に冷蔵庫から出す。
完了の目安
生地の表面が絹のように滑らかで、指で押すと跡がゆっくり戻る状態になっていること。
引き伸ばした生地が切れず、しっとり柔らかいこと。
アニメッレを冷蔵庫で血抜きする
- 1 並行(血抜きの1時間の間に)玉ねぎ60g、にんじん40g、筋を取ったセロリ30gをそれぞれごく細かいみじん切りにする。
- 2 ボウルに冷水1Lとレモン1/4個分の搾り汁を入れ、アニメッレ(仔牛の胸腺)100gを沈めて冷蔵庫で1時間さらす。途中30分で水を替え、同様にレモン1/8個分を搾り入れる。
完了の目安
1時間経過し、表面の血が抜けて淡い色になれば次へ。
アニメッレを血抜きし、下茹でして薄皮を掃除する
- 1 鍋に水1Lと残りのレモン(1/8個分)の搾り汁を入れ、血抜きしたアニメッレを冷水から入れて弱火にかけ、8分ほどかけて沸騰直前まで温度を上げる。
- 2 小さな泡が立ち始めてから3分静かに茹で、網ですくって氷水に取る。
- 3 粗熱が取れたら指と小さなナイフで表面の薄皮、血管、硬い脂を丁寧に取り除き、1.5cm角に切り分ける。
- 4 切ったアニメッレを皿に平らに並べ、上に別の皿を重ねて軽い重しをし、冷蔵庫で30分置く。
完了の目安
下茹で後の身が白く締まり、薄皮が指で引くとするりと剥がれる状態であること。
重しを外した時点で身が平たく締まり、水分が抜けていること。
注意点
アニメッレの薄皮は、加熱しても硬く残る。
鶏のリガーリエを掃除して切り分ける
- 1 鶏砂肝40gは包丁を寝かせ、青白い銀皮を削ぎ落とす。鶏ハツ40gと鶏レバー40gを別に用意する。
- 2 ハツは縦半分に切って中の血の塊を洗い流し、レバーは胆管・白い筋・緑がかった部分を切り取る。
- 3 掃除したリガーリエ(鶏のモツ類)をボウルの冷水1Lに入れ、冷蔵庫で30分浸け、途中で一度水を替える。
- 4 水気をきってペーパーでしっかり押さえ、砂肝は3mm厚の薄切り、ハツとレバーは1cm角に切り、種類ごとに分けて皿に並べる。
完了の目安
浸け水が薄いピンク色までしか濁らず、赤い血の塊が残っていないこと。
切った断面がつややかで、表面に水気が浮いていないこと。
生ハムの脂とソフリットで香味の土台を作る
- 1 並行(香味野菜を炒めている間に)肉のブロード(だし汁)250mlを小鍋で70℃程度に温め、弱火で保温しておく。
- 2 厚手の鋳物鍋にエクストラヴァージンオリーブオイル20mlを入れ、5mm角に切った生ハム60gを加えて弱火で5分、脂身が透き通るまで炒める。
- 3 みじん切りの玉ねぎ60g、にんじん40g、セロリ30gを加え、弱火で15分、木べらで時々混ぜながらソフリット(香味野菜のみじん切りをじっくり炒めた土台)を作る。
完了の目安
野菜の角が丸くしんなりし、玉ねぎが透明になって甘い香りが立っていること。
鍋底が茶色く焦げつかず、淡いきつね色の薄い膜にとどまっていること。
肉とモツを焼き付けて旨みを合わせる
- 1 フライパンにバター20gを入れて中火で溶かし、砂肝の薄切りを先に2分炒め、次にハツ、最後にレバーを加えて強めの中火で2分、表面が色づくまで炒めてソフリットの鍋に移す。
- 2 同じフライパンに水気を拭いたアニメッレを並べ、中火で片面1分ずつ、淡い焼き色がつくまで焼いて鍋に移す。
- 3 フライパンに牛挽肉150gを広げ入れ、強めの中火で3〜4分触らずに焼き付け、裏返してほぐしながらさらに2分炒める。
- 4 いったん火を止めて辛口白ワイン60mlを注ぎ、木べらで鍋底をこそげてデグラッセ(鍋底の旨みを液体で溶かす作業)し、中火に戻して2〜3分、アルコールの刺激臭が消えるまで煮立ててから鍋に移す。
完了の目安
肉とモツの表面に焼き色が付き、ワインのアルコール臭がなくなれば次へ。
注意点
酒には着火しない。
肉とモツを2時間半煮含める
- 1 鍋にトマトのパッサータ200gと温めたブロード100mlを加えて混ぜ、蓋を少しずらしてのせ、ごく弱火(表面がときどきぽつりと泡立つ程度)で2時間30分煮込む。
- 2 20〜30分ごとに鍋底を混ぜ、残りの温かいブロード150mlを50mlずつ加える。最初の100mlと合わせて250mlを使う。
完了の目安
肉と砂肝が柔らかくなり、ソースが深い煉瓦色になれば次へ。
ラグーを煮詰めて味を決め、冷ます
- 1 並行(ラグーを冷ましている間に)パルミジャーノ・レッジャーノ80gを塊からすりおろす。
- 2 表面に浮いた余分な脂をスプーンですくい取る。
- 3 蓋を完全に外し、塩4g、黒胡椒小さじ1/2、すりおろしたナツメグ小さじ1/4を加えて混ぜる。
- 4 中弱火で10分、時々混ぜながら煮詰める。
- 5 火を止め、鍋を濡れ布巾の上に移して30分置き、常温近くまで冷ます。
完了の目安
木べらで鍋底をなぞったとき、線が2〜3秒残る濃度になっていること。
味をみて塩気が立ちすぎず、ナツメグの甘い香りが後から立ち上がること。
ナツメグを効かせたベシャメルを炊く
- 1 小鍋に牛乳400mlを入れ、弱火で60℃程度(鍋肌に細かい泡が付く程度)まで温める。
- 2 厚手の鍋にバター30gを入れて弱火で溶かし、ふるった小麦粉タイプ00 30gを一度に加え、木べらで絶えず混ぜながら弱火で3分炒めてルー(バターと小麦粉を炒めた素)を作る。
- 3 鍋を火から外し、温めた牛乳をまず50mlずつ3回に分けて加え、そのつど泡立て器でダマがなくなるまで完全に馴染ませる。
- 4 残りの牛乳を細く注ぎながら混ぜ、弱火に戻して絶えず混ぜながら10〜12分炊き、塩2g、すりおろしたナツメグ小さじ1/4、黒胡椒小さじ1/4を加えて混ぜる。
- 5 火を止め、表面にラップを密着させて膜が張るのを防ぎ、人肌まで冷ます。
完了の目安
ルーが細かく泡立ち、軽いビスケットのような香りが立っていること。
ベシャメルが泡立て器の筋を2秒残し、スプーンの背を覆う濃度になっていること。
注意点
牛乳を一度に加えるとダマが残りやすい。
スフォリアを0.8mmまで延ばして切り分ける
- 1 並行(生地を延ばす間に)大鍋に水2Lを入れ、強火で沸かす。
- 2 休ませた生地を4等分し、使わない分はラップで包んでおく。
- 3 作業台に打ち粉用セモリナ粉を薄く振り、1片を麺棒で中心から外へ向けて回しながら延ばし、厚さ0.8mm(下に敷いた手の輪郭が透ける厚さ)まで延ばす。
- 4 延ばしたスフォリアを約24×18cmの耐熱皿の底に合わせて切り、5層分を用意する。一枚で足りない部分は端の生地を継いで補う。
- 5 残りの生地も同様に延ばし、層として使わない端材は短く切って別の料理用に冷凍保存する。
完了の目安
生地の下に置いた指の輪郭が透けて見える薄さになっていること。
切り分けた生地が乾いて反り返らず、しっとりしたままであること。
スフォリアを下茹でして水気を切る
- 1 沸騰した湯2Lに粗塩20gを加える。
- 2 傍らに氷水を張ったボウルと、乾いた布巾を2枚広げた台を用意する。
- 3 沸騰した湯にスフォリアを2〜3枚ずつ入れ、40〜50秒茹でて網ですくい、すぐ氷水に10秒沈める。
- 4 引き上げた生地を1枚ずつ布巾に重ならないよう並べ、上から別の布巾で押さえて水気を取る。
- 5 残りの生地も同じ手順で全量茹でる。
完了の目安
茹でた生地が半透明になり、指で持ち上げても破れない弾力があること。
布巾の上の生地表面に水滴が残っていないこと。
注意点
生地を一度に多く茹でると、張り付いて破れやすい。
ラグー・ベシャメル・パルミジャーノを5層に重ねる
- 1 24×18cmの耐熱皿の内側に、型と表面用バター25gのうち10gを塗る。
- 2 ベシャメルの全量を量り、30gを皿の底へ敷く。残りのうち約20%を最上面用に取り分け、残りを4等分する。
- 3 生地を一層敷き、ラグーの4分の1、層用ベシャメルの4分の1、パルミジャーノ15gを広げる。同じ重ね方を合計4回行う。黒こしょう小さじ4分の1は4層へ均等に分ける。
- 4 5層目の生地をのせ、取り分けた最上面用ベシャメルと残りのパルミジャーノ20gで覆う。残りのバター15gを小片にして散らす。
完了の目安
各層のラグーとベシャメルが端まで行き渡り、生地が乾いた状態で露出していないこと。
最上面が平らで、バターの小片が全面に散っていること。
焼成前に一晩休ませて層をなじませる
- 1 耐熱皿に触れないようアルミ箔をふんわりかぶせ、冷蔵庫で12時間(最低8時間)休ませる。
完了の目安
全体が冷えて締まり、表面を押しても液体が浮き出てこない状態であること。
二段階の温度で焼き上げる
- 1 並行(焼成の間に)盛りつけ用の皿を天板の下段などで温めておく。
- 2 冷蔵庫から耐熱皿を出し、常温に30分置く。
- 3 オーブンを180℃に予熱する。
- 4 アルミ箔を表面に触れないよう山型にかぶせ、180℃で30分焼く。
- 5 アルミ箔を外して200℃に上げ、さらに15〜20分焼く。
- 6 中心温度計で中央を測り、75℃以上で1分以上の加熱を確認する。
完了の目安
表面が斑の濃い黄金色になり、縁のソースがふつふつと泡立っていること。
中心温度が75℃以上に達し、その状態が1分以上続いていれば次へ。
休ませて層を立たせ、切り分けて供する
- 1 オーブンから出し、網の上で15〜20分休ませる。
- 2 よく切れるナイフを底まで垂直に入れ、12×9cmの四角4切れに切り分ける。
- 3 フライ返しで層を崩さないよう持ち上げ、温めた皿に盛る。
完了の目安
切り口の層が崩れず、ラグーとベシャメルの境目が縞として立っていること。
注意点
焼きたてを切ると層が流れやすい。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
ヴィンチスグラッシは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
マルサラ(辛口)の代わりに
ヴィン・サント
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘い香りがやや華やかになるが、伝統の範囲内で違和感はない。
マルサラ(辛口)の代わりに
辛口シェリー(フィノ)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
酸化熟成香が軽くなり、生地の甘い余韻がやや薄れる。
仔牛のアニメッレ(胸腺)の代わりに
豚バラ肉の角切り
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
脂の甘みが前に出て、繊細な胸腺の風味ではなく重い肉感のラグーになる。
下処理を省き、最初に脂を引き出すよう弱火で8分炒めてから香味野菜を加える。
仔牛のアニメッレ(胸腺)の代わりに
鶏むね肉
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
クリーミーでとろける独特の食感が失われ、ラグーの余韻が軽くなる。
血抜きと下茹で・薄皮除去を省き、角切りにしてソフリットの後に軽く焼き付ける。
牛挽肉(粗挽き)の代わりに
牛豚合挽肉
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
脂が増して口当たりが柔らかくなり、味が少し丸くなる。
生ハムの代わりに
パンチェッタ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
塩気と脂が強まり、熟成香よりも豚脂の香りが前に出る。
塩気が強いため仕上げの塩を1g減らす。
生ハムの代わりに
ベーコン(非燻製のもの)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
燻香や塩漬け感が加わり、ラグー全体の輪郭が粗くなる。
脂が多いのでオリーブオイルを10mlに減らす。
玉ねぎの代わりに
エシャロット
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘みが上品になり、ラグーの土臭い厚みがやや軽くなる。
エクストラヴァージンオリーブオイルの代わりに
ラード(ストゥルット)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
古式に近い濃厚な脂の甘みが出て、ラグーがさらに重厚になる。
バター(ラグー用)の代わりに
オリーブオイル
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
コクが減って後味が軽くなり、モツの香りがやや直截に出る。
辛口白ワインの代わりに
ブロード60ml+白ワインビネガー5ml
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
アルコール由来の香りの層が消え、酸味だけが表に出る。
煮立たせる時間を2分に短縮する。
辛口白ワインの代わりに
辛口赤ワイン
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
タンニンと色素で味と色が濃くなり、繊細な内臓の風味が覆われる。
酸味が立つため煮詰め時間を2分延ばす。
トマトのパッサータ(裏漉しトマト)の代わりに
トマトペースト30g+ブロード170ml
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
濃縮された甘みと塩気が前に出て、フレッシュな酸味が失われる。
ペーストは白ワインを入れる前に1分炒めて焦げ臭を出さないようにする。
トマトのパッサータ(裏漉しトマト)の代わりに
ホールトマト缶(裏漉しする)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
果肉感がわずかに残り、酸味が少し強くなる。
水分が多いため煮込み時間を15分延ばす。
肉のブロード(肉だし)の代わりに
鶏のブロード
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
旨みが軽くなり、ラグーの後味がすっきりする。
肉のブロード(肉だし)の代わりに
湯250ml+固形ブイヨン1/2個
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
塩味と人工的な旨みが立ち、肉の層の深みが平板になる。
塩気が出るため仕上げの塩を2g減らす。
牛乳(全乳)の代わりに
牛乳300ml+生クリーム100ml
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
ベシャメルが濃厚になり、ラグーの輪郭がやや鈍る。
分離しやすいので煮る時間を8分に短縮する。
ナツメグの代わりに
メース
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りがより繊細で柑橘的になり、甘い温かみが弱まる。
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)の代わりに
グラナ・パダーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
旨みと結晶感が控えめになり、全体がややおとなしい味になる。
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)の代わりに
ペコリーノ(マルケ産の熟成タイプ)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩気と羊乳の香りが強まり、全体が鋭い味わいになる。
塩気が強いため仕上げの塩を1g減らす。
バター(型と表面用)の代わりに
オリーブオイル
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
表面の香ばしい乳脂の香りが出ず、焼き色が淡くなる。
表面に小片を散らす代わりにオリーブオイル10mlを霧状にかける。
黒胡椒の代わりに
白胡椒
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
刺激が穏やかになり、ベシャメルの香りが前に出る。
この料理について
ヴィンチスグラッシはマルケ地方を代表する重ね焼きのパスタです。家族や客が集まる食卓に大きな皿を運び、切り分けて供する姿がよく似合います。
肉やモツの組み合わせには土地や家庭の違いがあります。秋のゆっくりした休日には、一皿を中心に前菜と食後の甘いものを選び、集いの献立を組み立てられます。
QUESTIONS
よくある質問
ヴィンチスグラッシに豚バラ肉の角切りを使ってもいいですか?
作れますが、仔牛のアニメッレ(胸腺)を豚バラ肉の角切りに替えると本格度が35点下がります。脂の甘みが前に出て、繊細な胸腺の風味ではなく重い肉感のラグーになる。下処理を省き、最初に脂を引き出すよう弱火で8分炒めてから香味野菜を加える。
ヴィンチスグラッシに鶏むね肉を使ってもいいですか?
作れますが、仔牛のアニメッレ(胸腺)を鶏むね肉に替えると本格度が20点下がります。クリーミーでとろける独特の食感が失われ、ラグーの余韻が軽くなる。血抜きと下茹で・薄皮除去を省き、角切りにしてソフリットの後に軽く焼き付ける。
ヴィンチスグラッシにベーコン(非燻製のもの)を使ってもいいですか?
作れますが、生ハムをベーコン(非燻製のもの)に替えると本格度が20点下がります。燻香や塩漬け感が加わり、ラグー全体の輪郭が粗くなる。脂が多いのでオリーブオイルを10mlに減らす。
ヴィンチスグラッシを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。アニメッレの薄皮は、加熱しても硬く残る。酒には着火しない。牛乳を一度に加えるとダマが残りやすい。
ヴィンチスグラッシを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計21時間17分です(準備3時間40分・調理4時間37分・待ち時間13時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
ヴィンチスグラッシは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全15工程のうち仕上がりを左右するのは「アニメッレを血抜きし、下茹でして薄皮を掃除する」「肉とモツを焼き付けて旨みを合わせる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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