AUTHENTIC RECIPE
Pâté en Croûteパテ・アン・クルート
豚バラ・豚ヒレ・鶏ももを酒と塩で一晩マリネして粗く刻み、ピスタチオと練った詰め物に、棒状の鶏むね肉を重ねてバターの生地で包み、専用の型で焼き上げる。翌日、冷えて縮んだすき間にブイヨンのジュレを煙突から流し込み、さらに冷やし固めてから厚く切る。生地を割らずに型へ敷き込む手つきと、中心温度を見ながらの長い焼成、ジュレを数回に分けて満たす根気が要る3日がかりの前菜。
本場リヨンとブルゴーニュで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(12人分)
- 薄力粉250g生地用。生地は約1.2kgでき、型に敷いて約0.45kgが余るAmazonで探す楽天市場で探す
- 強力粉250g生地用Amazonで探す楽天市場で探す
- 強力粉20g打ち粉用Amazonで探す楽天市場で探す
- 無塩バター250g生地用。冷たいまま1cm角に切るAmazonで探す楽天市場で探す
- グラニュー糖15g生地用。焼き色をつけるAmazonで探す楽天市場で探す
- 塩15g生地用Amazonで探す楽天市場で探す
- 卵2個生地用。Mサイズ2個で約90gAmazonで探す楽天市場で探す
- 牛乳110ml生地用。冷たいものAmazonで探す楽天市場で探す
- 豚バラ肉(ブロック)315g皮なし。2cm角に切る
- 豚ヒレ肉315g2cm角に切る
- 鶏もも肉270g皮と筋を除き、2cm角に切る
- 鶏むね肉315g皮を除き、幅2cmの棒状に切る。挽かずに断面の模様にする
- 塩17g肉のマリネ用。肉1kgあたり14gAmazonで探す楽天市場で探す
- 黒こしょう(粉)5g肉のマリネ用Amazonで探す楽天市場で探す
- キャトルエピス1g小さじ1/2。肉のマリネ用Amazonで探す楽天市場で探す
- ポートワイン(ルビー)18ml肉のマリネ用Amazonで探す楽天市場で探す
- コニャック18ml肉のマリネ用Amazonで探す楽天市場で探す
- 卵1個詰め物のつなぎAmazonで探す楽天市場で探す
- 生クリーム(乳脂肪分35%以上)50ml詰め物のつなぎAmazonで探す楽天市場で探す
- ピスタチオ(むき身・無塩)110g生のもの。丸ごと詰め物に混ぜるAmazonで探す楽天市場で探す
- 無塩バター14g型の内側に塗るAmazonで探す楽天市場で探す
- 卵黄1個塗り卵と生地の貼り合わせ用。水小さじ1でのばすAmazonで探す楽天市場で探す
- 鶏のブイヨン(無塩・液体)400mlジュレ用Amazonで探す楽天市場で探す
- 板ゼラチン13gジュレ用。冷水でふやかすAmazonで探す楽天市場で探す
- ポートワイン(ルビー)25mlジュレ用Amazonで探す楽天市場で探す
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買い物リストをつくる作り方
バターの生地を練ってまとめる
- 1 ボウルに薄力粉250g、強力粉250g、グラニュー糖15g、生地用の塩15gを合わせる。
- 2 冷たい無塩バター250gの角切りを加え、指先で粉とすり合わせて、さらさらの砂のような状態にする。
- 3 生地用の卵2個と冷たい牛乳110mlを混ぜて加え、カードで切るように混ぜてひとまとめにする。
- 4 台に出して手のひらで2〜3回押しつぶしてまとめ、厚さ3cmの四角に整えてラップで包む。
完了の目安
粉気がなくなり、生地の表面にバターの小さな粒が見える程度でまとまれば次へ。
注意点
こねすぎると焼いたときに縮み、型の中で割れる。
豚肉と鶏肉を切り分け、酒と塩でマリネする
- 1 豚バラ肉315g、豚ヒレ肉315g、皮と筋を除いた鶏もも肉270gを2cm角に切る。
- 2 鶏むね肉315gは皮を除き、縦に幅2cmの棒状に切る。
- 3 用の塩17g、黒こしょう5g、キャトルエピス1gを混ぜる。
- 4 角切りの肉と棒状の鶏むね肉をバットに並べて混ぜた塩を全体に振り、ポートワイン18mlとコニャック18mlを回しかけて、ラップをかける。
完了の目安
すべての肉に塩とスパイスがまぶされ、酒が全体に回れば次へ。
生地と肉を冷蔵庫で一晩休ませる
- 1 生地とした肉を冷蔵庫に入れ、12時間置く。
完了の目安
12時間たてば次へ。
角切りの肉を粗く刻み、ピスタチオと練って詰め物を作る
- 1 パテ・アン・クルート型(内寸 長さ30cm・幅7cm・高さ8.5cm)の内側に無塩バター14gを塗る。
- 2 角切りの豚バラ肉・豚ヒレ肉・鶏もも肉を、冷たいまま3回に分けてフードプロセッサーで刻み、5mm大の粒が残る粗さにする。
- 3 棒状の鶏むね肉は刻まずにバットに取り置く。
- 4 刻んだ肉をボウルに移し、詰め物用の卵1個、生クリーム50ml、ピスタチオ110gを加える。
- 5 ボウルの底を氷水に当てながら、手で2分練る。
完了の目安
詰め物に粘りが出て、手で持ち上げるとひとかたまりでついてくれば次へ。
注意点
肉が温まると脂が溶けて、焼いたときに詰め物が分離する。

生地を5mmに延ばして切り分け、型に敷き込む
- 1 生地を冷蔵庫から出して室温に10分置き、の強力粉を振った台で厚さ5mmに延ばす。
- 2 底と長い側面用に30×28cm、両端用に8×12cmを2枚、蓋用に35×12cmを切り出す(各辺の継ぎしろ2cmを含む)。
- 3 卵黄1個を水小さじ1でのばして塗り卵を作る。
- 4 底と長い側面用の生地を型に敷き、角まで指で押しつけて沿わせる。
- 5 両端用の生地を型の両端に当て、継ぎ目に塗り卵を塗って指で押し、すき間なく貼り合わせる。
完了の目安
生地が型の内側にすき間なく沿い、縁から2cmほどはみ出していれば次へ。
注意点
生地が温まってやわらかくなると、型に敷くときに破れやすい。
補足
生地がやわらかくなったら、冷蔵庫で10分冷やすと扱いやすく戻る。

詰め物と鶏むね肉を重ね、蓋をして煙突を立てる
- 1 オーブンを210℃にする。
- 2 詰め物の1/3を型に入れて平らにし、棒状の鶏むね肉の半量を縦に並べる。
- 3 残りの詰め物の半量、残りの鶏むね肉、最後の詰め物の順に重ね、手で押して空気を抜き、表面を平らにする。
- 4 はみ出した生地を内側に折って塗り卵を塗り、蓋の生地をかぶせて縁を指で押さえ、密着させる。
- 5 蓋の両端から10cmの位置に直径1.5cmの穴を2つ開け、アルミホイルを丸めた筒を差し込んで煙突(蒸気を逃がす筒)にする。
- 6 蓋の表面全体に塗り卵を塗る。
完了の目安
蓋と側面の生地がすき間なく合わさり、2本の煙突が立っていれば焼成へ。
注意点
煙突がないと、焼く間に蒸気の逃げ場がなく生地が破れる。
210℃から190℃に下げて焼き、中心を75℃にする
- 1 型を天板に置き、210℃のオーブンの中段で12分焼く。
- 2 温度を190℃に下げて30分焼く。
- 3 煙突から温度計を詰め物の中心まで刺し、75℃に達するまで190℃で10分ずつ焼き足して確かめる。
- 4 焼いている途中で蓋が濃いきつね色になったら、アルミホイルをかぶせて焼き続ける。
- 5 中心が75℃に達したら、そのまま1分以上焼いてから取り出す。
完了の目安
温度計が中心で75℃以上を1分以上示し続ければ次へ。
注意点
中心が75℃に届かないまま取り出すと、肉に付いた菌が生き残り、食中毒の原因になる。
型のまま冷まし、冷蔵庫で一晩休ませる
- 1 型のまま網にのせ、室温に1時間置いてを取る。
- 2 冷蔵庫に入れ、12時間。
完了の目安
中まで冷え、詰め物が縮んで生地との間にすき間ができていれば次へ。
ブイヨンでジュレを作り、煙突から1回目を注ぐ
- 1 板ゼラチン13gを冷水に10分浸してふやかす。
- 2 小鍋に鶏の400mlと(ゼラチンで固めた)用のポートワイン25mlを入れて中火で温め、沸く直前に火を止める。
- 3 ふやかしたゼラチンの水気を絞って加え、混ぜて溶かす。
- 4 人肌(30〜35℃)まで冷ます。
- 5 型を冷蔵庫から出し、小さなじょうごで煙突から液を静かに注ぎ、あふれる手前で止めて冷蔵庫に戻す。
完了の目安
煙突の口の下まで液が満ち、それ以上入らなくなれば次へ。
注意点
熱い液を注ぐと生地にしみ込み、生地がふやける。
30分おきにジュレを注ぎ足してすき間を満たす
- 1 30分ごとに型を冷蔵庫から出し、残りのの液を煙突から注ぎ足して冷蔵庫に戻す。これを3〜4回くり返す。
- 2 の液が固まり始めたら、小鍋ごとに当てて人肌に戻してから注ぐ。
完了の目安
注いでも液面が下がらなくなれば次へ。
補足
焼いて縮んだすき間がで埋まると、切ったときに生地と詰め物が離れない。
冷蔵庫で6時間冷やし固める
- 1 煙突を抜き、冷蔵庫で6時間冷やす。
完了の目安
煙突の穴のが指で押しても揺れないほど固まれば次へ。
型から外し、1.5cmの厚さに切り分ける
- 1 型を外してパテ・アン・クルートを取り出す。
- 2 刃の長い包丁で、端から1.5cmの厚さに切る。
完了の目安
断面で生地と詰め物の間がで埋まり、鶏むね肉とピスタチオの模様がそろって見えれば完成。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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この料理について
毎年クリスマスを前に、リヨンでは生地で包んで焼いたパテの出来を競う世界選手権が開かれます。2009年にリヨンの美食家4人が愛好会(コンフレリー)を作って始めた大会で、作り手には詰め物を作るシャルキュトリ、生地を扱う菓子、ブイヨンとジュを引く料理の3つの技が求められます。
中世のフランスでは、味をつけた挽き肉を生地の箱に入れて焼いていました。生地は肉を包んで焼くための器で、食べるものとは限らず、バターを使った食べられる生地が広まったのは17〜18世紀のことです。
1980年代には工場の量産品が評判を落とし、作り手が離れた時期もありました。大会を機に料理店の品書きに戻り、日本の料理人も2014年から何度も優勝していて、2024年の大会では東京の店の料理人が1位、神戸の店の料理人が2位でした。
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