AUTHENTIC RECIPE

Frittelle di Meleフリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)

Frittelle di Mele(フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター))
難易度★★☆☆☆ 準備40分 調理40分 分量4人分 地方北イタリア・トレント

りんごを輪切りにして芯を抜き、グラッパとレモンでマリネしてから、卵白を泡立てて軽く仕上げたパステッラ(衣)をまとわせて高温の油で揚げる、アルプス山麓の謝肉祭菓子。衣は薄くまとわりつく濃度に調整し、内側のりんごは蒸し焼き状にジューシーに、外側はごく薄くパリッと仕上げるのが要。揚げたてにシナモンシュガーをまぶし、温かいうちに供する。

本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 酸味のあるりんご2個紅玉など、1個200g程度。
  • 薄力粉120gふるっておく。うち10gは輪切りりんごにまぶす打ち粉用
  • 牛乳(全乳)100ml冷たいまま使う
  • 卵1個卵黄と卵白に分ける。卵白は角が立つまで泡立てて衣に折り込む
  • グラニュー糖(衣用)20g衣に甘みと色付きを与える
  • グラッパ20ml15mlをりんごのマリネに、5mlを衣に加えるAmazonで探す楽天市場で探す
  • レモンの皮1個国産・ノーワックス。白い部分を避けてすりおろす
  • レモン果汁15ml輪切りりんごの変色防止とマリネ用
  • 細かい塩1g衣に加えて甘みを引き締める
  • 落花生油(揚げ油)800ml深さ4cm以上になる鍋に入れ、170〜175℃に保つ
  • グラニュー糖(仕上げ用)50gシナモンと混ぜ、揚げたてにまぶす
  • シナモンパウダー3g仕上げ用グラニュー糖と混ぜ合わせる

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作り方

1約10分

りんごを芯抜きし8mmの輪切りに揃える

  • 1 りんご2個の皮をむき、芯抜き器(またはペティナイフ)で中心の芯を縦に貫通させてくり抜く。
  • 2 芯を抜いたりんごを、まな板の上で厚さ8mmの輪切りにする(1個から4〜5枚、合計8〜10枚)。
  • 3 くり抜き残した種や硬い芯の繊維があれば、ナイフの先で取り除く。

完了の目安

中心に穴の空いた厚さ8mmの輪が8〜10枚揃い、厚みのばらつきが2mm以内であれば次へ進む。

2約20分

グラッパとレモンでりんごをマリネする

  • 1 並行(マリネの15分の間に)次のステップのパステッラのベースを作る。
  • 2 レモン1個の皮を、白い部分を避けて黄色い表皮だけすりおろし、半量をマリネ用、半量を衣用に分けておく。
  • 3 バットに輪切りりんごを一段に並べ、グラッパ15ml、レモン果汁15ml、マリネ用のレモンの皮を全体に回しかける。
  • 4 りんごを一枚ずつ裏返して液を両面に行き渡らせ、ラップをかけて室温に15分置く。

完了の目安

切り口が白く保たれ、グラッパとレモンの香りがりんご全体にまとえば次へ進む。

3約20分

パステッラのベースを混ぜて休ませる

  • 1 並行(衣を休ませる15分の間に)仕上げ用のグラニュー糖50gとシナモンパウダー3gをバットに入れ、泡立て器で色が均一になるまで混ぜ合わせる。
  • 2 並行(同じ間に)揚げ上がりを受けるバットに網を重ね、キッチンペーパーを敷いておく。
  • 3 卵1個を割り、卵黄と卵白を別のボウルに分ける(卵白のボウルは水気と油気のないものを使う)。
  • 4 卵黄のボウルに冷たい牛乳100ml、グラニュー糖20g、細かい塩1g、グラッパ5ml、衣用に取り分けたレモンの皮を入れ、泡立て器で砂糖が溶けるまで30秒混ぜる。
  • 5 ふるった薄力粉110g(打ち粉用の10gは残す)を2回に分けて加え、そのつど泡立て器で中心から混ぜ広げ、粉気がなくなるまで混ぜる。
  • 6 ラップをかけて室温で15分休ませる。

完了の目安

パステッラ(揚げ衣)が粉の粒なくなめらかになり、泡立て器を持ち上げると帯状にゆっくり落ちる濃度になれば次へ進む。

注意点

衣を練りすぎると、揚げ上がりが硬くなる。

4約10分

揚げ油を170〜175℃に立ち上げる

  • 1 直径16cm程度の深鍋に揚げ油800mlを注ぐ。油は深さ約4cmとなり、鍋の高さの半分以下になるものを使う。
  • 2 中火にかけ、温度計を鍋の中心に差して170〜175℃まで加熱する。
  • 3 175℃を超えたら火を弱め、以後この帯域を保つよう火加減を調整する。

完了の目安

温度計が170〜175℃で安定し、油面がわずかに揺らぐ状態になれば次へ進む。

注意点

油は鍋の深さの半分以下にし、加熱中は離れない。

5約5分

泡立てた卵白を折り込んで衣を軽くする

  • 1 分けておいた卵白をハンドミキサーの高速で1分30秒〜2分泡立て、角がまっすぐ立つ状態にする。
  • 2 泡立てた卵白の3分の1を休ませたパステッラに加え、泡立て器でしっかり混ぜて濃度をゆるめる。
  • 3 残りの卵白を2回に分けて加え、ゴムベラでボウルの底からすくい上げるように、白い筋が消えるまで切り混ぜる。

完了の目安

衣が白っぽくふんわりし、ゴムベラですくうとゆっくり落ちて跡が数秒残る状態になれば次へ進む。

6約3分

りんごの水気を押さえて打ち粉をする

  • 1 マリネしたりんごをキッチンペーパーの上に並べ、上からもペーパーを当てて両面の水気を軽く押さえる。
  • 2 残しておいた薄力粉10gをバットに広げ、りんごを一枚ずつ両面に薄くまぶし、余分な粉は指ではたき落とす。

完了の目安

りんごの表面が湿り気なくうっすら粉をまとい、粉の塊が残っていなければ次へ進む。

7約25分

170〜175℃で両面を濃いきつね色に揚げる

  • 1 りんご1枚をフォークに刺して衣にくぐらせ、全面に衣をまとわせてからバットの縁で余分を落とす。
  • 2 170〜175℃の油へ、重ならないよう一度に1〜2枚ずつ入れる。
  • 3 2分揚げて縁が色づいたら、菜箸で一枚ずつ裏返し、さらに1分30秒〜2分、全体が濃いきつね色になるまで揚げる。
  • 4 網を敷いたバットに引き上げて油を切り、次の1〜2枚を入れる前に油温を170〜175℃に戻す。
  • 5 同じ手順で残りのりんごをすべて揚げる。

完了の目安

すべての輪が濃いきつね色に揚がり、竹串を中心に刺すと抵抗なくすっと通れば次へ進む。

注意点

衣が破れると果汁で油がはねるため、静かに返す。

8約3分

シナモンシュガーをまぶして温かいまま供する

  • 1 揚げたてのフリッテッレを、混ぜておいたシナモンシュガーのバットに入れ、両面を返して表面全体に糖衣をまとわせる。
  • 2 温かいうちに皿へ重ならないよう並べる。バットに余ったシナモンシュガーは追加で振らない。

完了の目安

表面全体にシナモンシュガーが均一に付き、湯気が立っているうちに供せる状態になれば完成。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

酸味のあるりんごの代わりに

ゴールデンデリシャス

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

酸味が弱く甘く穏やかな味になり、果肉は柔らかく仕上がる。

酸味のあるりんごの代わりに

ふじ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

甘みが強く水分が多いため、衣が付きにくく後味が単調になる。

輪切りにした後、キッチンペーパーで表面の水分をしっかり押さえてから粉をはたく。

牛乳(全乳)の代わりに

無調整豆乳

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

乳の甘い香りが減り、豆の風味がわずかに残る。

グラニュー糖(衣用)の代わりに

きび砂糖

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

コクのある甘さになり、衣の色づきがやや濃くなる。

グラッパの代わりに

りんごジュース(果汁100%)

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

酒精の切れ味がなくなり、全体に甘く平板な味になる。

マリネ時間を20分に延ばして果汁を含ませる。

グラッパの代わりに

ダークラム

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

甘く濃厚な樽香が加わり、山岳地方らしい辛口の香りは弱まる。

レモンの皮の代わりに

オレンジの皮

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

柑橘の香りが甘く丸くなり、切れ味のある酸の印象が弱まる。

ボルツァーノ/南チロルの街並み・風景
Bolzano, Alto Adigeイタリアの風景 · ボルツァーノ/南チロル 写真:Palickap · CC BY-SA 4.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

トレンティーノからアルト・アディジェへ続く地域には、りんごを使う菓子が数多くあります。輪切りのりんごを揚げるフリッテッレも、果樹のある土地の食卓に似合う一皿です。

秋の家族の食事には、食後に少しずつ揚げて温かいうちに供せます。輪の形に残るりんごが、季節の果実をそのまま楽しむ菓子であることを教えてくれます。

QUESTIONS

よくある質問

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)にふじを使ってもいいですか?

使えます。ただし酸味のあるりんごをふじに替えると本格度が10点下がります。甘みが強く水分が多いため、衣が付きにくく後味が単調になる。輪切りにした後、キッチンペーパーで表面の水分をしっかり押さえてから粉をはたく。

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)に無調整豆乳を使ってもいいですか?

使えます。ただし牛乳(全乳)を無調整豆乳に替えると本格度が10点下がります。乳の甘い香りが減り、豆の風味がわずかに残る。

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)にゴールデンデリシャスを使ってもいいですか?

使えます。ただし酸味のあるりんごをゴールデンデリシャスに替えると本格度が5点下がります。酸味が弱く甘く穏やかな味になり、果肉は柔らかく仕上がる。

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)を失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。衣を練りすぎると、揚げ上がりが硬くなる。油は鍋の深さの半分以下にし、加熱中は離れない。衣が破れると果汁で油がはねるため、静かに返す。

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計1時間20分です(準備40分・調理40分)。

フリッテッレ・ディ・メーレ(りんごのフリッター)は家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中2で、イタリア料理のなかでは作りやすい部類です。全8工程のうち仕上がりを左右するのは「パステッラのベースを混ぜて休ませる」「揚げ油を170〜175℃に立ち上げる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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