AUTHENTIC RECIPE
Prosciutto e Fichiプロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)
熟成生ハムと完熟いちじくを合わせる、晩夏から秋のアンティパストです。薄切りの生ハムをふんわり盛り、いちじくと田舎パンを添えて供します。
本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(2人分)
- 長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)120gサルメリーアでの注文切り、または真空パックの薄切り(厚さ1mm未満)。脂身が赤身についたままのものを選ぶ
- 生いちじく(完熟)4個皮に細かい裂け目が入り、軸の下がわずかにしなる完熟のもの。皮は剥かない
- 田舎パン(カンパーニュ系)100g厚さ1cmに4枚スライスし、室温のまま添える
- 黒胡椒(粒)0.5g提供直前にミルで粗挽きする
Amazon・楽天市場へのリンクはアフィリエイトリンクです。
買い物リストをつくる作り方
薄切り生ハム・いちじく・皿を室温に出し、戻し時間の目安を決める
- 1 プロシュット・クルード(塩漬け熟成させた非加熱の生ハム)の薄切り120gを、挟み紙ごと平らなトレーに移し、乾燥を防ぐためラップをふんわりかぶせる。
- 2 生いちじく4個を冷蔵庫から出し、重ならないようバットに並べる。
- 3 盛り付け用の平皿2枚とまな板、パン切りナイフを室温20〜22℃の場所に出しておく。
- 4 室温計で台所の温度を測り、20〜22℃なら30分、25℃前後なら15分、18℃前後なら40分を戻し時間の目安として決める。
完了の目安
生ハム・いちじく・皿がすべて室温の場所に並び、戻し時間の目安が決まっていれば次へ進む。
注意点
生ハムは表示どおりに冷蔵し、開封後は室温に長く置かない。
生ハムといちじくを提供温度16〜18℃に落ち着かせる
- 1 ステップ1で決めた時間、直射日光とコンロの熱が当たらない場所に生ハムといちじくをそのまま置く。
完了の目安
生ハムの脂身が白く硬い状態から半透明がかった色味に変わっていること。
端の1枚に調理用温度計の先端を当てて16〜18℃に達していれば次へ進む。
いちじくを手に取って冷蔵庫特有の冷たさが感じられないこと。
いちじくを十字に開く
- 1 生いちじく4個を流水でさっと洗い、ペーパータオルで皮の水気を完全に拭き取る。
- 2 軸を根元から5mm残して切り落とす。
- 3 皮は剥かず、軸側から包丁を入れ、底1cmを切り離さないよう残して十字に深く切り込む。
- 4 切り込みの四片を指で外側へゆっくり押し開き、断面が上を向く花形にする。
- 5 開いた4個をバットに並べ、盛り付けまで室温に置く。
完了の目安
4個とも底でつながったまま花状に開き、断面から果肉の蜜がうっすらにじんでいれば次へ進む。
生ハムを1枚ずつ剥がして重ねずに盛り、パンとともに直ちに供する
- 1 パン切りナイフで田舎パン100gを厚さ1cmに4枚スライスし、室温の皿かパン籠に並べる。
- 2 挟み紙の端を片手で押さえ、生ハムを1枚ずつゆっくり剥がす。剥がれにくければ紙ごと裏返し、紙の側から指で押して外す。
- 3 剥がした生ハムを1人分60g(6〜8枚)ずつ、1枚ずつ空気を含ませてふんわり波立たせながら室温の皿に置き、決して重ねない。
- 4 十字に開いたいちじくを1皿に2個ずつ、生ハムの間に断面を上に向けて置く。
- 5 黒胡椒(粒)0.3gをミルで粗挽きし、生ハムの上にのみ振る。
- 6 スライスしたパンを皿に添え、直ちに食卓へ出す。
完了の目安
皿の上で生ハムが一枚も重ならず、脂が半透明に透けて空気を含んだ起伏ができていれば完成。
注意点
薄い生ハムは引っ張ると裂けやすい。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
コーチングとアプリの機能 Download on the App Store
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)の代わりに
クラテッロ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
脂が少なく赤身の香りが濃くなり、より絹のような口溶けになる。
脂が少なく乾きやすいため、紙から剥がしたら30秒以内に皿へ並べ、盛り付けから2分以内に供する。
1枚が小さいので1人分60gを8〜10枚に分けて盛る。
長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)の代わりに
国産長期熟成生ハム(薄切り)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
熟成香とナッツ様の甘みがやや控えめになり、塩気が前に出る。
塩気が強い製品が多いため、1人分を50gに減らし、いちじくを1皿2個のまま供する。
長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)の代わりに
スペック(燻製生ハム)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
燻香が加わり、いちじくの繊細な蜜の香りを覆う。
厚さ1.5〜2mmの薄切りを用い、紙から剥がしたら波立たせずに皿へ平らに広げる。
燻香が強いので黒胡椒は0.2gに減らして振る。
長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)の代わりに
ブレザオラ
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
脂がほぼ無くなり、赤身の酸味と乾いた食感が主体になる。
脂がなく紙に貼り付きにくいため、1枚ずつ剥がす手順は省き、紙ごと皿の上で滑らせて広げる。
波立たせると乾いて反るため、皿に平らに敷き、いちじくを上に重ねて果汁を移す。
生いちじく(完熟)の代わりに
完熟メロン
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
青い芳香と多量の果汁が加わり、同じく古典のプロシュット・エ・メローネの味になる。
皮と種を除き、幅2cmのくし形6切れに切り分けて盛り付ける(十字の切り込みは行わない)。
果汁が出るので盛り付け直前に切る。
生いちじく(完熟)の代わりに
完熟柿
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
種のプチプチ感がなくなり、粘りのある甘さだけが残る。
皮を剥き、くし形8等分に切ってから盛り付ける(十字の切り込みは行わない)。
生いちじく(完熟)の代わりに
セミドライいちじく
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
みずみずしさが失われ、糖度が凝縮して噛みごたえのある甘さになる。
40℃のぬるま湯200mlに15分浸して戻し、水気をしっかり拭き取る。
十字の切り込みは入れず、縦半分に切って断面を上に向けて盛る。
田舎パン(カンパーニュ系)の代わりに
フォカッチャ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
オイルと塩気が増え、生ハムの塩味と重なってやや濃い印象になる。
フォカッチャ100gを厚さ1.5cmに4枚切って室温で添える。
田舎パン(カンパーニュ系)の代わりに
グリッシーニ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
食感が軽く乾いたものになり、生ハムを巻いて食べる形になる。
パンをスライスする作業を省き、グリッシーニ6本をそのまま皿に添える。
黒胡椒(粒)の代わりに
白胡椒(粒)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りが穏やかになり、辛味だけが後に残る。
この料理について
イタリアの前菜には、熟成肉と季節の果物を一皿に置く楽しみがあります。生ハムといちじくの組み合わせは、果実が熟す晩夏から初秋の食卓によく似合います。
エミリア=ロマーニャ州のパルマをはじめとする生ハムの産地を思い浮かべながら、パンとともに食事の始まりに供します。いちじくを味わえる短い季節を、そのまま前菜にしたような一皿です。
QUESTIONS
よくある質問
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)にブレザオラを使ってもいいですか?
作れますが、長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)をブレザオラに替えると本格度が35点下がります。脂がほぼ無くなり、赤身の酸味と乾いた食感が主体になる。脂がなく紙に貼り付きにくいため、1枚ずつ剥がす手順は省き、紙ごと皿の上で滑らせて広げる。
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)に完熟柿を使ってもいいですか?
作れますが、生いちじく(完熟)を完熟柿に替えると本格度が35点下がります。種のプチプチ感がなくなり、粘りのある甘さだけが残る。皮を剥き、くし形8等分に切ってから盛り付ける(十字の切り込みは行わない)。
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)にスペック(燻製生ハム)を使ってもいいですか?
作れますが、長期熟成生ハム・薄切り(24か月熟成)をスペック(燻製生ハム)に替えると本格度が20点下がります。燻香が加わり、いちじくの繊細な蜜の香りを覆う。厚さ1.5〜2mmの薄切りを用い、紙から剥がしたら波立たせずに皿へ平らに広げる。
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)を失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。生ハムは表示どおりに冷蔵し、開封後は室温に長く置かない。薄い生ハムは引っ張ると裂けやすい。
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
2人分で合計53分です(準備53分・調理0分)。
プロシュット・エ・フィーキ(生ハムといちじく)は家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中1で、イタリア料理のなかでは作りやすい部類です。全4工程のうち仕上がりを左右するのは「薄切り生ハム・いちじく・皿を室温に出し、戻し時間の目安を決める」「生ハムを1枚ずつ剥がして重ねずに盛り、パンとともに直ちに供する」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
ユーザーレビュー
この料理を作った感想を教えてください
評価ありがとうございます。確認後に公開されます。