AUTHENTIC RECIPE

Baeckeoffeベッコフ

Baeckeoffe(ベッコフ)
難易度★★☆☆☆ 準備1時間10分 調理4時間10分 待ち時間12時間 分量6人分 地方アルザスと北東部・ストラスブール

羊・豚・牛の肩肉をアルザスの白ワインと玉ねぎ・クローブ・にんにく・香草で一晩マリネし、翌日、薄切りのじゃがいもと玉ねぎと交互に鍋へ重ねる。マリネ液を注いで蓋のすき間を小麦粉の生地でふさぎ、160℃のオーブンで4時間焼く。食卓で生地の目張りを割って蓋を開けると、肉とじゃがいもがワインの汁をたっぷり吸っている。手間は前日の仕込みと重ね方に集まり、あとはオーブンにまかせる料理。

本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(6人分)

6

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作り方

1約20分

3種の肉を角切りにし、白ワインと香味野菜でマリネする

  • 1 ラム肩肉・豚肩肉・牛肩肉各500gを4〜5cm角に切り、大きなボウルに入れる。
  • 2 用の玉ねぎのうち大1個(200g)を薄切りにし、小1個(100g)にクローブ3個を刺す。
  • 3 タイム3本、ローリエ2枚、パセリの茎4本をたこ糸で束ねて(ハーブの束)にする。
  • 4 ジッパー付きの保存袋(大)2枚に、肉・薄切りの玉ねぎ・クローブを刺した玉ねぎ・つぶしたにんにく2片・を分けて入れ、塩10gと黒こしょう1gを振り、白ワイン500mlを等分に注いで、空気を抜いて口を閉じる。

完了の目安

袋の中で肉全体がワインに触れていれば次へ。

2約12時間

冷蔵庫で一晩マリネする

  • 1 袋をバットにのせて冷蔵庫に入れ、途中で1回袋を返しながら12時間置く。

完了の目安

肉の表面がワインを吸ってしっとりしていれば次へ。

3約20分

じゃがいもと玉ねぎを薄切りにし、鍋にラードを塗る

  • 1 オーブンを160℃にする。
  • 2 じゃがいも1kgの皮をむき、厚さ約4mmの輪切りにして、塩8gと黒こしょう1gをまぶす。
  • 3 重ねる用の玉ねぎ250gを薄切りにする。
  • 4 容量4L以上の蓋付きの鋳物鍋の内側に、ラード15gを塗る。

完了の目安

じゃがいもに塩が行き渡り、鍋の内側全体にラードが塗れていれば次へ。

4約15分
じゃがいも・肉・玉ねぎを重ね、マリネ液を注ぐ

じゃがいも・肉・玉ねぎを重ね、マリネ液を注ぐ

  • 1 袋の中身をざるに上げ、液は別のボウルに取る。
  • 2 とクローブを刺した玉ねぎを取り除く。
  • 3 鍋にじゃがいもの1/3を敷き詰め、した肉と香味野菜の半量、重ねる用の玉ねぎの半量を順に広げる。
  • 4 じゃがいもの1/3を重ね、残りの肉と香味野菜、残りの玉ねぎを広げる。
  • 5 残りのじゃがいもで表面を覆う。
  • 6 液を注ぎ、最上層のじゃがいもの高さに届かなければ、足し水用の水を50mlずつ足して液面を合わせる(最大500ml)。

完了の目安

液面が最上層のじゃがいもの高さにそろい、鍋の縁から2cmほど下に収まっていれば次へ。

5約10分
小麦粉の生地で蓋のすき間を目張りする

小麦粉の生地で蓋のすき間を目張りする

  • 1 ボウルに小麦粉300gと水180mlを入れて手でこね、耳たぶほどのかたさの生地にする。
  • 2 生地を太さ2cmの紐状にのばし、鍋の縁に一周のせる。
  • 3 蓋をのせて上から押し、生地を縁と蓋の間に密着させる。

完了の目安

蓋と鍋の間が生地で一周すき間なくふさがっていれば次へ。

補足

目張りをすると蒸気が逃げず、4時間焼いても汁が煮詰まりすぎない。

6約4時間

160℃のオーブンで4時間焼く

  • 1 鍋をオーブンの中段に入れ、160℃で4時間焼く。
  • 2 オーブンの最長設定が4時間未満なら、切れたらすぐに160℃で残りの時間を設定し直す。

完了の目安

目張りの生地が固く焼けて茶色くなり、4時間たてば次へ。

7約10分

食卓で目張りを割り、鍋から取り分ける

  • 1 鍋を鍋敷きにのせて食卓に運び、目張りの生地をナイフの背でたたいて割り、蓋を開ける。
  • 2 大きなスプーンで底まで差し入れ、じゃがいもと肉の層を崩さずに皿へ取り分け、汁をかける。

完了の目安

肉がスプーンで切れるほどやわらかく、じゃがいもが汁を吸っていれば完成。

注意点

鍋と蓋は熱く、生地を割ると湯気が勢いよく出る。顔を近づけない。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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Tabelia アプリのコーチング画面。複数の料理の工程がひとつのタイムラインに並んでいる
コーチング — 全料理の工程がひとつのタイムラインに
コルマール/アルザスの街並み・風景
Colmar, Alsaceフランスの風景 · コルマール/アルザス 写真:Gzen92 · CC BY-SA 4.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

朝、畑へ出かけるアルザスの農家は、妻が肉とじゃがいもを詰めておいた土鍋を村のパン屋に預け、パン屋はその日のパンを焼き終えた窯の余熱で、パン生地で目張りした鍋を焼いたと伝えられています。ベッコフという名も、アルザス語で「パン焼き窯」の意味です。

日曜の礼拝へ向かう途中にルター派の主婦が預けた、洗濯場へ行く途中に預けたなど、話にはいくつもの形があり、主婦は帰り道に焼き上がった鍋を受け取ったといいます。

アルザスの陶器を作ってきたのは、北部のスフレンハイムとベッチュドルフの陶工たちです。2022年、この二つの町の陶器はフランス産業財産庁から地理的表示を受け、その時点で12の工房が年に約60万点を作っていました。

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