AUTHENTIC RECIPE
Salade Périgourdineサラード・ペリグルディーヌ
ペリゴールの三宝——鴨のコンフィ(砂肝)、燻製マグレ、フォワグラ——をくるみ油のヴィネグレットでまとめる、南西フランスの正統な前菜サラダ。鴨脂で焼くポム・ド・テール・サルラデーズを温かいまま葉物に添え、冷たい葉と温かい芋・砂肝の温度差で構成する点が要で、卵はウフ・モレ(半熟のゆで卵)に仕上げて黄身をソースの一部として働かせる。くるみ油は加熱せず、シェリー酢とマスタードで乳化させてから最後に和えることで、ペリゴール特産のくるみの香りを立たせる。
本場バスクと南西部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(2人分)
- バタビアレタス150g芯を除いて一口大に手でちぎり、冷水に10分浸してから水気を完全に切る
- 鴨の砂肝のコンフィ120g付着した脂を軽く落とし、繊維に逆らって5mm厚に薄切りにする
- 鴨胸肉の燻製80g皮の脂を2mm残して整え、極薄切り(約1.5mm)にして常温に戻す
- 鴨のフォワグラ・ミ・キュイ80g供する直前まで冷蔵。温湯で温めたナイフで1cm厚に切り分ける
- 粘質系じゃがいも250g皮をむき、3mm厚の輪切りにして水にさらさず布巾で水気を拭く
- 鴨脂45gポム・サルラデーズを焼く油脂。常温で固形のまま計量するAmazonで探す楽天市場で探す
- 卵2個常温に戻す。ウフ・モレ(半熟ゆで卵)にする
- くるみ40g半割のまま。フライパンで乾煎りして粗く割る
- くるみ油45mlヴィネグレットのベース。加熱しない
- シェリービネガー15mlヴィネグレットの酸
- ディジョンマスタード5gヴィネグレットの乳化剤
- エシャロット20g皮をむいて極みじん切り。約20g
- にんにく2片1片はみじん切り(ポテト用)、1片は半割にしてトーストに擦り付ける用
- パン・ド・カンパーニュ2枚1cm厚。フォワグラをのせるトースト用
- トマト1個完熟。くし形6等分。約150g
- フルール・ド・セル2gフォワグラと卵の仕上げにAmazonで探す楽天市場で探す
- 塩5gドレッシング2g、じゃがいも3g。
- 黒胡椒1g挽きたて
- イタリアンパセリ5g葉のみを粗みじん。ポテトの仕上げと盛り付けに
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買い物リストをつくる作り方
バタビアレタスを冷水で締め、付け合わせの野菜を切り揃える
- 1 並行(葉を冷水に浸している間に)トマト1個(約150g)のヘタを除き、くし形6等分に切る。
- 2 並行(葉を冷水に浸している間に)エシャロット1個(約20g)を極みじん切りにする。
- 3 並行(葉を冷水に浸している間に)にんにく1片をみじん切りにし、もう1片は皮をむいて縦半割にする。
- 4 並行(葉を冷水に浸している間に)イタリアンパセリ5gの葉を摘み、粗みじんに刻む。
- 5 並行(レタスを冷水に浸す間に)卵用の鍋に水1Lを入れ、強火で沸かし始める。
- 6 バタビアレタス150gの芯を除き、葉を一口大に手でちぎる。
- 7 ボウルに氷水を張り、ちぎった葉を10分浸す。
- 8 葉をサラダスピナーで水を切り、さらに清潔な布巾で挟んで水気を完全に拭き取り、ボウルごと冷蔵庫で冷やしておく。
完了の目安
葉がぱりっと張りを取り戻し、握っても水が滴らない状態になっていれば次へ進む。
くるみを乾煎りして香りと歯ざわりを立たせる
- 1 フライパンを油を引かずに中火で温め、半割のくるみ40gを広げる。
- 2 フライパンを絶えず揺すりながら4〜5分乾煎りし、火から下ろして皿に移して冷ます。
- 3 粗熱が取れたくるみを手で粗く2〜3片に割る。
完了の目安
香ばしい香りが立ち、割った断面がうっすらと色づいていれば完了。
くるみ油のヴィネグレットを乳化させる
- 1 小ぶりのボウルにシェリービネガー15ml、ディジョンマスタード5g、塩2g、黒胡椒0.3gを入れ、泡立て器で塩が溶けるまで30秒混ぜる。
- 2 皮をむいて極みじんに切ったエシャロット20gを加え、5分置く。
- 3 泡立て器で絶えず混ぜながら、くるみ油45mlを糸のように細く垂らして少しずつ加え、ヴィネグレット(酢と油を乳化させたソース)にまとめる。
完了の目安
全体がとろりと濁って一体化し、泡立て器を止めても表面に油の層が浮かんでこなければ完了。
卵をウフ・モレ(黄身がとろりと流れる半熟ゆで卵)に仕上げる
- 1 沸かしておいた湯1Lを再び沸騰させる。
- 2 常温に戻した卵2個をお玉に乗せてそっと湯に沈め、沸騰を保つやや強めの中火で6分茹でる。
- 3 茹で上がった卵を氷水に移して2分冷やし、殻の全面にひびを入れてから水中で殻をむく。
完了の目安
白身がしっかり固まり、殻をむいた卵を持つと中の黄身がわずかに動く感触があれば完了。
にんにくトーストにフォワグラ・ミ・キュイをのせる
- 1 並行(パンを焼いている間に)常温に戻した鴨胸肉の燻製80gを、皮の脂を2mm残して整え、1.5mmの極薄切りにする。
- 2 パン・ド・カンパーニュ1cm厚2枚を、フライパンまたはトースターで両面が薄いきつね色になるまで2〜3分焼く。
- 3 熱いうちに半割にしたにんにく1片の切り口を、パンの片面全体に擦り付ける。
- 4 ナイフの刃を熱湯に10秒浸して拭き、冷蔵庫から出したフォワグラ・ミ・キュイ(加熱済みの冷製フォワグラ)80gを1cm厚に切り分ける。
- 5 トーストを1〜2分冷ましてからフォワグラをのせ、フルール・ド・セル1gと黒胡椒0.3gを振る。
完了の目安
フォワグラの切り口が角を保ったまま、トーストの上でわずかに艶を帯びていれば完了。
注意点
熱いトーストにのせると、フォワグラが溶けやすい。
ポム・ド・テール・サルラデーズ(鴨脂で焼くペリゴール風じゃがいも)を焼く
- 1 じゃがいも250gの皮をむき、3mm厚の輪切りにして、水にさらさずに布巾で表面の水気を拭き取る。
- 2 直径28cm程度のフライパンで鴨脂45gを溶かし、じゃがいもをなるべく重なりを少なく並べる。
- 3 蓋をして弱めの中火で10分蒸し焼きにし、蓋を外して裏返しながら10〜15分焼く。
- 4 塩3gと黒胡椒0.4gを振り、にんにくのみじん切り1片分を加えて1分炒め合わせる。
- 5 刻んだイタリアンパセリの半量(2.5g)を振って混ぜ、じゃがいもだけを皿に取り出して温かい場所に置く。フライパンの鴨脂は残しておく。
完了の目安
両面がきつね色に色づき、縁がカリッとして中心に竹串がすっと通れば完了。
注意点
焼き始めに動かしすぎると、じゃがいもの面が固まらず崩れやすい。
砂肝のコンフィを鴨脂で温め直して焼き色をつける
- 1 鴨の砂肝のコンフィ(鴨脂で低温調理した砂肝)120gの表面の脂を軽く拭い、繊維に逆らって5mm厚に薄切りにする。
- 2 じゃがいもを取り出したフライパンに残った鴨脂を中火で温め、砂肝の薄切りを広げて2〜3分焼く。
- 3 一度返して30秒焼き、皿へ取り出して冷めないようアルミ箔をふんわりかける。
完了の目安
切り口の縁が茶色く色づき、脂がふつふつと音を立てて砂肝が芯まで温まっていれば完了。
冷たい葉と温かい鴨・芋を重ねて皿に組み上げる
- 1 冷やしておいたバタビアレタスを大きめのボウルに移し、ヴィネグレットの3分の2を回しかけ、手で下からすくうように15秒和える。
- 2 和えた葉を2枚の皿にこんもりと山高く盛る。
- 3 くし形のトマトを葉の周囲に3切れずつ置き、鴨胸肉の燻製の極薄切りを葉の上に軽く波打たせて重ねる。
- 4 温かいポム・ド・テール・サルラデーズを葉の縁に沿って並べ、温かい砂肝のコンフィを葉の上に散らす。
- 5 ウフ・モレを縦半分に切って各皿に1個分のせ、切り口にフルール・ド・セル1gを均等に振る。
- 6 乾煎りして割ったくるみを全体に散らし、残りのヴィネグレットを葉と砂肝の上に回しかける。
- 7 残りのイタリアンパセリ2.5gを散らし、フォワグラをのせたトーストを皿の縁に添える。
完了の目安
葉全体に油の艶が回り、皿の底にヴィネグレットが溜まっていなければ完成。
作り方を読み終えたら。
その一皿を、コースにする。
作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。
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INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
サラード・ペリグルディーヌは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
バタビアレタスの代わりに
フリルレタスとエンダイブの混合
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
苦味が強まり、ヴィネグレットの酸をより受け止める歯切れのよい食感になる。
エンダイブは白い内葉のみを使い、外葉の強い苦味を避ける。
バタビアレタスの代わりに
サニーレタス
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
葉が柔らかく苦味が乏しいため、全体が穏やかで軽い印象になる。
葉が薄く傷みやすいので、和えるのは供する直前にする。
鴨の砂肝のコンフィの代わりに
鴨もも肉のコンフィ(身をほぐす)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
歯ごたえのある砂肝の食感が失われ、ほろりと崩れる脂の甘みが前に出る。
もも肉は皮目を鴨脂のフライパンで3分焼いてから骨を外し、身を大きめにほぐして温かいまま散らす。
鴨胸肉の燻製の代わりに
生ハム(ジャンボン・ド・バイヨンヌ風)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
燻香の代わりに熟成した塩気と甘みが立ち、鴨の風味の層が一段減る。
塩気が強いためヴィネグレットの塩を1gに減らす。
鴨胸肉の燻製の代わりに
鴨のスモークスライス(市販品)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩味と燻香が均一で、脂の厚みと肉の弾力はやや控えめになる。
鴨のフォワグラ・ミ・キュイの代わりに
鶏レバーのムース
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
レバー特有の鉄分の風味が強く、フォワグラの上品な脂の甘みは出ない。
ムースは絞り袋でトーストに絞り出し、フルール・ド・セルを振らずに供する。
鴨のフォワグラ・ミ・キュイの代わりに
フォワグラのパテ(ブロック・ド・フォワグラ)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
肉の粒感がなく口溶けが均一で、脂の甘さが単調になる。
柔らかいのでスプーンでクネル状に取り、トーストにのせる。
粘質系じゃがいもの代わりに
男爵いも
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
ほくほくするが縁が崩れやすく、形の揃った重なりが出にくい。
崩れを防ぐため輪切りを4mm厚にし、返す回数を2回までに抑える。
粘質系じゃがいもの代わりに
メークイン
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
煮崩れしにくく、外は香ばしく中はもっちりしたサルラデーズらしい仕上がりになる。
卵の代わりに
うずらの卵(6個)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
黄身の量が減りソースとしての濃度が下がるが、一口サイズで軽やかになる。
沸騰湯で2分20秒茹でて氷水に取り、殻をむいて半割にする。
くるみの代わりに
ペカンナッツ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
渋みが弱く甘い香りが立ち、ペリゴールらしい苦味の輪郭がぼやける。
くるみ油の代わりに
くるみ油とひまわり油の半量混合
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
くるみの香りが穏やかになり、後味が軽くなる。
くるみ油の代わりに
太白ごま油
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
ナッツの香りがほぼなくなり、ヴィネグレットが平板で酸のみ立つ味になる。
香りを補うため乾煎りしたくるみを10g増やして砕いて加える。
くるみ油の代わりに
ヘーゼルナッツ油
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘く丸いナッツ香に変わり、くるみ特有の渋みのある余韻が消える。
シェリービネガーの代わりに
赤ワインビネガー
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
熟成の甘い香りが減り、酸がまっすぐ鋭く出る。
シェリービネガーの代わりに
りんご酢
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
果実の甘酸っぱさが前に出て、鴨の脂に対する切れ味が弱まる。
ディジョンマスタードの代わりに
粒マスタード
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
乳化がやや弱く、粒の食感と穏やかな辛味が加わる。
乳化しにくいので泡立て器で60秒しっかり撹拌する。
エシャロットの代わりに
赤玉ねぎ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘みと辛味が強く、繊細なエシャロットの香りは出ない。
辛味を抜くため、みじん切りを冷水に5分さらして水気を絞ってから加える。
パン・ド・カンパーニュの代わりに
ライ麦入り食パン
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
目が細かくしっとりするため、フォワグラの脂を受け止める歯切れが鈍る。
耳を切り落として1cm厚に切り、両面を乾かすように長めに焼く。
パン・ド・カンパーニュの代わりに
バゲット(斜め薄切り4枚)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
軽くパリッとした食感になり、酸味のある田舎パンのコクは弱まる。
トマトの代わりに
ミニトマト(8個)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
酸味と甘みが凝縮し、果汁が皿に流れにくい。
半割にして切り口を上にして配置する。
フルール・ド・セルの代わりに
粗塩(結晶タイプ)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩の当たりが強く、溶けるまでの繊細な甘みが出にくい。
この料理について
ペリゴール地方を思い浮かべると、鴨、フォワグラ、くるみが食卓に集まります。サラダ・ペリグルディーヌは、そうした土地の味を一皿で楽しむ料理です。
秋の昼食なら、パンを添えて食事の中心にもできます。家庭や店によって盛り込むものが異なるため、この版では砂肝、燻製の鴨胸肉、冷製フォワグラを合わせています。
QUESTIONS
よくある質問
サラード・ペリグルディーヌに鶏レバーのムースを使ってもいいですか?
作れますが、鴨のフォワグラ・ミ・キュイを鶏レバーのムースに替えると本格度が35点下がります。レバー特有の鉄分の風味が強く、フォワグラの上品な脂の甘みは出ない。ムースは絞り袋でトーストに絞り出し、フルール・ド・セルを振らずに供する。
サラード・ペリグルディーヌに太白ごま油を使ってもいいですか?
作れますが、くるみ油を太白ごま油に替えると本格度が35点下がります。ナッツの香りがほぼなくなり、ヴィネグレットが平板で酸のみ立つ味になる。香りを補うため乾煎りしたくるみを10g増やして砕いて加える。
サラード・ペリグルディーヌに生ハム(ジャンボン・ド・バイヨンヌ風)を使ってもいいですか?
作れますが、鴨胸肉の燻製を生ハム(ジャンボン・ド・バイヨンヌ風)に替えると本格度が20点下がります。燻香の代わりに熟成した塩気と甘みが立ち、鴨の風味の層が一段減る。塩気が強いためヴィネグレットの塩を1gに減らす。
サラード・ペリグルディーヌを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。熱いトーストにのせると、フォワグラが溶けやすい。焼き始めに動かしすぎると、じゃがいもの面が固まらず崩れやすい。
サラード・ペリグルディーヌを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
2人分で合計1時間25分です(準備45分・調理40分)。
サラード・ペリグルディーヌは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中3です。全8工程のうち仕上がりを左右するのは「にんにくトーストにフォワグラ・ミ・キュイをのせる」「ポム・ド・テール・サルラデーズ(鴨脂で焼くペリゴール風じゃがいも)を焼く」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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