AUTHENTIC RECIPE

Daube Provençaleドーブ・プロヴァンサル

Daube Provençale(ドーブ・プロヴァンサル)
難易度★★☆☆☆ 準備55分 調理5時間15分 待ち時間18時間 分量5人分 地方プロヴァンスと南東部・マルセイユ

角切りの牛肩肉を玉ねぎ・にんじん・香草と一緒に赤ワインと赤ワインビネガーで5時間半マリネし、溶かした豚の背脂で焼き付ける。マリネ液を半量に煮詰め、にんにくとオレンジの皮を加えて鍋を密閉し、弱火で4〜5時間、肉がスプーンで崩れるまで煮込む。一晩休ませて脂を除き、温め直して食べる。煮汁を沸かさずに長く保つ火加減と、翌日まで待つ時間が味を決める。

本場プロヴァンスと南東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(5人分)

5

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作り方

1約20分

牛肩肉を角切りにし、香味野菜と赤ワインでマリネする

  • 1 牛肩肉1kgを1片約100g(約5cm角)に切る。
  • 2 玉ねぎ200gを4つ割り、にんじん150gを1cmの輪切りにする。
  • 3 タイム3本、ローリエ2枚、パセリの茎4本をたこ糸で束ねて(ハーブの束)にする。
  • 4 ジッパー付きの保存袋(大)に肉・玉ねぎ・にんじん・を入れ、塩10gと黒こしょう1gを振り、赤ワイン375mlと赤ワインビネガー50mlを注いで、空気を抜いて口を閉じる。

完了の目安

袋の中で肉全体が液に触れていれば次へ。

2約5時間30分

冷蔵庫で5時間30分マリネする

  • 1 袋をバットにのせて冷蔵庫に入れ、途中で1回袋を返しながら5時間30分置く。

完了の目安

肉の表面がワインの色に染まっていれば次へ。

3約20分

豚の背脂を溶かし、玉ねぎと牛肉を焼き付ける

  • 1 肉と野菜をざるに上げ、液は別のボウルに取っておく。
  • 2 肉の水気をキッチンペーパーでよく拭く。
  • 3 厚手の鍋(直径22〜24cmのココットなど)に5mm角に刻んだ豚背脂100gを入れ、中弱火で5分溶かし、カリッとしたかすを網じゃくしで取り除く。
  • 4 玉ねぎを入れて中火で3分、軽く色づけて取り出す。
  • 5 肉を2回に分けて入れ、ときどき返しながら中強火で1回5分ずつ焼き、焼けたら取り出す。
  • 6 にんじんを入れて2分焼き、玉ねぎと肉を鍋に戻す。

完了の目安

肉の全面に焼き色がつき、鍋底に焼き付きができれば次へ。

注意点

肉の水気が残っていると、焼き色がつかずに煮えてしまう。

4約15分

オレンジの皮とにんにくを加え、マリネ液を半量まで煮詰める

  • 1 並行(液を煮詰める間に)やかんで水400mlを沸かす。
  • 2 つぶしたにんにく3片、、オレンジの皮1片を鍋に加える。
  • 3 取っておいた液を注ぎ、木べらで鍋底の焼き付きをこそげながら中強火で煮立て、半量まで煮詰める。
  • 4 沸かした湯250mlを加える。

完了の目安

液が半量になり、酢の刺激臭が消えれば次へ。

5約4時間30分

鍋を密閉し、弱火で4〜5時間煮込む

  • 1 ごく弱火にし、表面がわずかに揺れる火加減に合わせる。
  • 2 鍋の口をアルミホイルで覆ってから蓋をし、すき間をなくす。
  • 3 1時間30分〜2時間ごとに蓋を開けて肉を返し、鍋底の煮汁が深さ1cmを切っていたら、沸かし直した湯を50mlずつ足して、再び覆って蓋をする。
  • 4 合わせて4〜5時間煮込む。

完了の目安

肉をスプーンで押すと簡単にほぐれ、煮汁にとろみがついていれば次へ。

注意点

煮立たせると肉が締まって硬く、ぱさつく。

補足

肉は煮汁に浸からず、蒸気で蒸し煮にする形になる。

6約12時間30分

冷まして一晩休ませる

  • 1 火を止め、肉と煮汁を浅い保存容器に移して広げ、室温に30分置いてを取る。
  • 2 ふたをして冷蔵庫に入れ、12時間。

完了の目安

表面に白い脂の膜が固まっていれば次へ。

7約45分

固まった脂を除き、温め直して盛り付ける

  • 1 表面に固まった脂をスプーンで取り除き、とオレンジの皮を取り出す。
  • 2 肉と煮汁を鍋に戻し、蓋をして弱火で40分、ときどき肉を返しながら温め直す。
  • 3 深い皿に肉と野菜を盛り、煮汁をかける。

完了の目安

煮汁がふつふつと温まり、肉の中まで熱くなっていれば完成。

Chef Authen

作り方を読み終えたら。

その一皿を、コースにする。

作りたい料理を選ぶと、Tabelia アプリが献立の買い物リストと当日の段取りをひとつに束ねます。調理中の疑問には、Chef Authen が具体的な判断基準で答えます。

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Tabelia アプリのコーチング画面。複数の料理の工程がひとつのタイムラインに並んでいる
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ニース・サレヤ広場の市場の街並み・風景
Cours Saleya, Niceフランスの風景 · ニース・サレヤ広場の市場 写真:Patrice Semeria · Public domain(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

マルセイユでは、かつてドーブを作るとき、鍋の蓋をぴったり閉めて蓋の上に水を張り、一晩かけて煮込みました。さらに昔は、ドーブの鍋を熾火のくぼみに置き、上から灰をかぶせて火を通したといいます。ドーブはいつも温め直して食べるもので、冷えて煮汁が固まったものもおいしいとされます。

マルセイユでは、ドーブに煮汁であえたマカロニ(マカロナード)を添えるのが習わしで、1900年の家庭料理書の献立にも「牛肉のドーブ」と「マカロニの煮汁あえ」が続けて並びます。ニースでは、ラビオリはドーブと切り離せないものとされてきました。

ワインで牛肉を煮込むドーブはプロヴァンスだけの料理ではなく、フランシュ=コンテでは祝いの料理に、ドーフィネでも土地に伝わる料理に数えられています。

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