AUTHENTIC RECIPE
Galette Complèteそば粉のガレット・コンプレット
ブルターニュの主食として焼き継がれてきた、そば粉の塩味ガレット。ハム・チーズ・卵を全部のせた「コンプレット(完全)」は定番中の定番だ。生地はそば粉と水と塩だけが基本で、そば粉は日本でも品質の高いものが手に入るため、代替なしで現地の味を完全に再現できる稀有な料理である。縁を折り畳んだ四角い姿と半熟の黄身がこの一皿の顔になる。
本場ブルターニュと西部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- そば粉250g国産の石臼挽きでよい。細挽き・粗挽きどちらでも作れる
- 水550ml生地用。休ませた後の濃度調整にも使う
- 塩5g生地用
- 卵(生地用)1個つなぎ。生地が破れにくくなる
- ロースハム4枚厚切り(2mm程度)がよい
- グリュイエール(すりおろし)120g塊をすりおろして使う
- 卵(トッピング用)4個1枚につき1個。半熟に仕上げる
- バター40g焼き用。有塩でよい
- 黒胡椒小さじ0.5仕上げに挽く
作り方
仕上げにまとめる
- 1 ボウルにそば粉250gと塩5gを入れて混ぜる
- 2 水550mlを3回に分けて加え、そのつど泡立て器で中心から外へ混ぜてダマをなくす
- 3 卵1個を割り入れて混ぜる。持ち上げるととろとろと途切れずに流れる、ダマのないなめらかな生地になったら次へ
休ませて落ち着かせる
- 1 ボウルにラップをかけ、冷蔵庫で2時間休ませる。
- 2 そば粉が水を吸って生地がつながり、焼いたときに破れにくくなる。
材料を準備する
- 1 グリュイエール120gをすりおろす
- 2 ロースハムは大きければ半分に切る
- 3 生地を底からひと混ぜし、濃度を確認する。レードルから途切れずとろとろと流れる濃さが目安。重ければ水大さじ1〜2を足して調整する
材料を扱う
- 1 生地をレードル1杯(約120ml)流し入れ、フライパンを傾けて素早く全体に薄く広げる。
- 2 約2分焼き、縁が乾いて浮き上がり、裏面に濃い焼き色がついたら次へ(そば粉のガレットは裏返さない)。
完了の目安
直径26cm前後のフライパンを中火でしっかり熱し、バター小さじ1を溶かして全体になじませる。
形を整える
- 1 弱火に落とし、生地の表面にバター少量を塗る。
- 2 中央に卵1個を割り落とし、フォークで白身だけを軽くつついて全体に広げる。
- 3 白身の上にグリュイエールの1/4量を散らし、ハム1枚をちぎってのせ、ふたをして2〜3分焼く。
- 4 黒胡椒を挽き、皿に滑らせて盛る。
注意点
白身が白く固まり、黄身が揺らすとぷるんと揺れる半熟になったら、生地の縁を四方から内側に折って四角い枠を作る。
焼き上げる
- 1 残り3枚も同様に焼く。
- 2 1枚ごとにフライパンにバター小さじ1を足し、生地を流す前にフライパンをしっかり温め直す(温度が下がると生地が広がらず厚くなる)。
注意点
生地の縁がきつね色に色づき、卵の白身が固まって黄身が半熟になったら折り畳んで盛る、を4枚とも繰り返す。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
そば粉のガレット・コンプレットは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
そば粉の代わりに
そば粉(細挽きタイプ)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
香ばしさがやや軽く上品になるが、生地の扱いと仕上がりは同等
ロースハムの代わりに
ももハム(ボンレス)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
同系の加熱ハム。脂が少なくあっさりする程度
グリュイエール(すりおろし)の代わりに
ピザ用シュレッドチーズ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
熟成チーズのコクが薄く、風味が平板になる。とろけ方は問題ない
グリュイエール(すりおろし)の代わりに
エメンタール
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
現地でも同様に使われる。香りがやや穏やかになる
この料理について
ブルターニュはフランス北西部、大西洋に突き出した半島の地方です。痩せた土地と冷涼な気候では小麦が育ちにくく、代わりにそばが広く栽培され、そば粉の生地を薄く焼くガレットが主食のように食べられてきました。
家庭では「ビリグ」と呼ばれる専用の丸い鉄板でガレットを焼き、バターやチーズ、卵など手元にあるものをのせて食事にしてきました。ハム・チーズ・卵を全部のせた「コンプレット(完全)」はその代表格で、地元のりんご酒シードルと合わせるのが定番の組み合わせです。
現在ではパリをはじめフランス各地にブルターニュ出身者のクレープリーが根付き、ガレットは地方の枠を越えた日常食になっています。それでも縁を折り畳んだ四角い姿は、変わらずブルターニュの食卓の顔であり続けています。
READER REVIEWS
ユーザーレビュー
この料理を作った感想を教えてください
評価ありがとうございます。確認後に公開されます。
次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
作りたい料理を選んだら、買い物も当日の段取りもChef Authenにおまかせ。タベリアのアプリが、前菜からメインまで、あなたのキッチンでひとつのコースに仕上げます。
- 買い物をひとつに献立と代替後の材料から、チェックできる買い物リストを自動作成
- 段取りをひとつに待ち時間や火入れを組み合わせ、全料理の工程を一本のタイムラインに
- レシピの先まで、答える火加減の見極めもアレンジの相談も、調理中の疑問にChef Authenが具体的な判断基準で回答