AUTHENTIC RECIPE
Tartifletteタルティフレット
サヴォワのじゃがいも料理。茹でたじゃがいもにベーコンと玉ねぎを重ね、ウォッシュタイプのチーズ「ルブロション」を丸ごと半分に切ってのせて焼き上げる。1980年代にルブロション生産者組合の後押しで広まった比較的新しい郷土食だが、いまやスキー場と冬の家庭の食卓に欠かせないサヴォワの定番として定着している。
本場リヨンとブルゴーニュで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- ルブロション450g丸ごと1個。輸入食材店・通販で入手可。皮は取らずに使う
- じゃがいも1000gメークインなど煮崩れしにくいもの。皮つきのまま丸ごと茹でてから1cm厚の輪切り
- ベーコン(ブロック)200g1cm角の拍子木切り(ラルドン)にする
- 玉ねぎ2個薄切り
- 辛口白ワイン100mlキレのある辛口を使う
- 生クリーム100ml乳脂肪35%以上のもの
- にんにく1片横半分に切り、切り口をグラタン皿にこすりつける
- 黒胡椒小さじ0.5
- 塩小さじ1じゃがいもの茹で湯用。ベーコンとチーズに塩気があるため仕上げの塩は不要
作り方
材料を合わせる
- 1 じゃがいも1kgを皮つきのまま丸ごと鍋に入れ、かぶるくらいの水と塩小さじ1を加えて中火にかける。
- 2 沸騰後15〜20分茹でる。
- 3 竹串がすっと通り、崩れる前に湯を切る。
茹でる
- 1 玉ねぎを薄切りにする
- 2 ベーコンを1cm角の拍子木切り(ラルドン)にする
- 3 にんにく1片を横半分に切る
- 4 並行(じゃがいもを茹でる間に)
材料を準備する
- 1 じゃがいもの粗熱が取れたら手で皮をむき、1cm厚の輪切りにする。
香味を炒める
- 1 フライパンを中火で熱し、油をひかずにベーコンを3〜4分炒めて脂を出す。
- 2 薄く色づいたら薄切りにした玉ねぎを加え、中火で6〜7分炒める。
- 3 玉ねぎが透明になりしんなりしたら白ワイン100mlを注ぎ、2〜3分煮立てる。
完了の目安
アルコールの刺激臭が飛び、水分がほぼなくなったら次へ。
オーブンを整える
- 1 オーブンを200℃に予熱し始める。
- 2 グラタン皿の内側ににんにくの切り口をこすりつけて香りを移す。
- 3 じゃがいもの半量を敷き、ベーコンと玉ねぎを全体に広げ、残りのじゃがいもを重ねる。
- 4 生クリーム100mlを全体に回しかけ、黒胡椒小さじ1/4を挽く。
- 5 ルブロションを横半分に切って上下2枚の円盤にし、皮を上にしてのせる。
焼き上げる
- 1 200℃のオーブンで25分焼く。
- 2 チーズが完全に溶けて皮がこんがりと色づき、縁がぐつぐつと沸いていたら焼き上がり。
- 3 熱いうちに取り分ける。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
タルティフレットは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
ルブロションの代わりに
カマンベール+グリュイエール併用
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
ルブロション特有のウォッシュ熟成香と、皮ごと流れるようにとろける食感は再現できない。カマンベールの白カビの香りとグリュイエールのコクで焼きチーズの満足感は出るが、印象は別のグラタンに寄る
カマンベールは横半分に切って皮を上にしてのせ、グリュイエールはすりおろして全体に散らす
ベーコン(ブロック)の代わりに
スライスベーコン(厚切り)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
形状の違いのみ。1cm幅に切って同様に使う
この料理について
サヴォワはフランス東部、アルプスの山々に抱かれた地方です。標高の高い牧草地で育つ牛の乳から作られるルブロションは、この土地を代表するウォッシュタイプのチーズとして数百年の歴史を持ちます。
タルティフレットの原型は、じゃがいもと玉ねぎとチーズを鍋で焼く山の伝統料理「ペラ」にあります。ただし現在の形と名前が広まったのは1980年代のことで、ルブロション生産者組合が消費拡大のために後押しした、比較的新しい料理です。この成り立ちは現地でも公然と知られています。
生まれは新しくても、この料理はスキー場のレストランと冬の家庭の食卓にしっかりと根を下ろしました。寒い季節にオーブンから出る熱々のタルティフレットは、いまやサヴォワの冬を代表する一皿として定着しています。
READER REVIEWS
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