AUTHENTIC RECIPE
Tarte Bourdaloueタルト・ブルダルー
パリのブルダルー通りにあった菓子店に由来するとされる、洋梨のタルト。バニラシロップでポワシェした洋梨を、バターとアーモンドプードルで仕立てたクレーム・ダマンドに沈めて焼き上げる。洋梨のやわらかな煮加減とアーモンドクリームの焼き加減、二つの見極めが仕上がりを決める、パリのパティスリーに定番の一皿。
本場パリと中央部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- バター(生地用・無塩)90g常温に戻して柔らかくする
- 粉糖(生地用)50g
- 卵(生地用)1個生地をまとめるつなぎ
- 薄力粉(生地用)180g
- 塩(生地用)1つまみ
- 洋梨4個皮をむき、縦半分に切って芯を除く
- グラニュー糖(ポワシェ用)100g
- 水(ポワシェ用)500ml
- バニラビーンズ(ポワシェ用)1本
- バター(アーモンドクリーム用・無塩、常温)100g
- グラニュー糖(アーモンドクリーム用)100g
- 卵(アーモンドクリーム用)2個
- アーモンドプードル100gクレーム・ダマンドの主役
- 薄力粉(アーモンドクリーム用)15gつなぎとして少量加える
- ラム酒10ml
- あんずジャム(艶出し用)30g
- アーモンドスライス(トッピング用)15g
作り方
材料を扱う
- 1 パート・シュクレを作る。
- 2 ボウルに柔らかくしたバター90gと粉糖50gを入れ、クリーム状にすり混ぜる
- 3 卵1個を加えてよく混ぜる
- 4 薄力粉180gと塩1つまみをふるい入れ、粉気がなくなるまでゴムべらで切り混ぜる。ひとまとまりになったら次へ。
休ませて落ち着かせる
- 1 生地を平たい円盤状にしてラップに包み、冷蔵庫で30分休ませる。
材料を準備する
- 1 並行(生地を休ませる間に)洋梨4個の皮をむき、縦半分に切って芯をくり抜く。
- 2 バニラビーンズ(ポワシェ用)1/2本を縦に裂いて種をこそげる。
材料を合わせる
- 1 鍋に水500ml・グラニュー糖(ポワシェ用)100g・バニラの種とさやを入れて中火にかけ、砂糖が溶けたら洋梨を加える。
煮る
- 1 弱火で12〜15分静かに煮る。
注意点
竹串がすっと通る柔らかさになったら火を止め、シロップに入れたまま冷ます。
休ませて落ち着かせる
- 1 シロップの中で粗熱を取る。
材料を合わせる
- 1 打ち粉をした台で生地を直径24cm程度の円形(厚さ3mm)に伸ばし、タルト型に敷き込む。
- 2 フォークで底面に穴を開ける。
休ませて落ち着かせる
- 1 冷蔵庫で15分休ませる。
オーブンを整える
- 1 並行(生地を冷やす間に)オーブンを180℃に予熱し始める。
ソースを作る
- 1 アーモンドクリームを作る。
- 2 ボウルに常温に戻したバター100gとグラニュー糖100gを入れ、白っぽくふんわりするまですり混ぜる
- 3 卵2個を1個ずつ加え、そのつどよく混ぜる
- 4 アーモンドプードル100gと薄力粉15gをふるい入れて混ぜ、ラム酒10mlを加えてなめらかになるまで混ぜる。
休ませて落ち着かせる
- 1 冷やした生地の底にアーモンドクリームを均一に広げる。
- 2 洋梨をシロップから取り出して水気を軽く拭き、横に薄くスライスして少しずらしながら放射状に並べる。
焼き上げる
- 1 180℃のオーブンで30〜35分焼く。
- 2 アーモンドクリームがふくらんで濃いきつね色になり、中央に竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がり。
材料を扱う
- 1 あんずジャム30gを小鍋で温めてゆるめ、刷毛でタルト表面全体に薄く塗って艶を出す。
- 2 アーモンドスライス15gを縁に散らす。
材料を準備する
- 1 粗熱を取ってから切り分ける。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
タルト・ブルダルーは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
洋梨の代わりに
缶詰の洋梨(シロップ漬け)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
生の洋梨を蒸し煮する香りの複雑さが失われるが、手軽に近い仕上がりになる
缶詰の洋梨を使う場合はポワシェの工程(工程3〜6)を省き、汁気を切ってそのままスライスして使う
バター(アーモンドクリーム用・無塩、常温)の代わりに
マーガリン
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
バター特有の香りとコクが失われ、風味が平板になる
ラム酒の代わりに
バニラエッセンス少量
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
ラム酒特有の甘い香りの厚みが失われ、より軽い印象になる
この料理について
パリ5区、パンテオン近くのブルダルー通りには、19世紀に洋梨のタルトを名物とした菓子店があったと伝えられています。この店の名にちなみ、洋梨とアーモンドクリームを組み合わせたタルトはタルト・ブルダルーと呼ばれるようになりました。
バニラを効かせたシロップで洋梨をやわらかく煮る技法と、バター・卵・アーモンドプードルを合わせたクレーム・ダマンドを焼き込む技法を組み合わせた構成は、19世紀のパリの菓子職人たちの間で確立されたとされています。
洋梨が出回る秋から冬にかけて、パリのパティスリーの店先に並ぶ定番の一皿です。ビストロのデザートメニューにも取り入れられ、温かいまま、あるいは冷やして食後に供されます。
QUESTIONS
よくある質問
タルト・ブルダルーにマーガリンを使ってもいいですか?
作れますが、バター(アーモンドクリーム用・無塩、常温)をマーガリンに替えると本格度が20点下がります。バター特有の香りとコクが失われ、風味が平板になる。
タルト・ブルダルーに缶詰の洋梨(シロップ漬け)を使ってもいいですか?
使えます。ただし洋梨を缶詰の洋梨(シロップ漬け)に替えると本格度が10点下がります。生の洋梨を蒸し煮する香りの複雑さが失われるが、手軽に近い仕上がりになる。缶詰の洋梨を使う場合はポワシェの工程(工程3〜6)を省き、汁気を切ってそのままスライスして使う。
タルト・ブルダルーにバニラエッセンス少量を使ってもいいですか?
使えます。ただしラム酒をバニラエッセンス少量に替えると本格度が5点下がります。ラム酒特有の甘い香りの厚みが失われ、より軽い印象になる。
タルト・ブルダルーを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。竹串がすっと通る柔らかさになったら火を止め、シロップに入れたまま冷ます。
タルト・ブルダルーを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計3時間5分です(準備55分・調理50分・待ち時間1時間20分)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
タルト・ブルダルーは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全14工程のうち仕上がりを左右するのは「煮る」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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次の週末は、コース料理を家で。
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