AUTHENTIC RECIPE

Petit Salé aux Lentillesプチ・サレとレンズ豆の煮込み

Petit Salé aux Lentilles(プチ・サレとレンズ豆の煮込み)
難易度★★★☆☆ 準備8分 調理1時間55分 待ち時間24時間 分量4人分 地方パリと中央部・オーヴェルニュ

オーヴェルニュの山あいで受け継がれてきた、塩漬け豚とレンズ豆の煮込み。豚肉を自分の手で塩漬けする24時間の仕込みこそがこの料理の本質だ。塩抜きと茹でこぼしを経た肉を緑レンズ豆と煮ると、塩漬けの旨みが豆と煮汁に移り、調味料に頼らない深い味になる。フランスの家庭とビストロの、冬の普段の食卓を代表する一皿である。

本場パリと中央部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 豚肩ロース(かたまり)800g自家塩漬け用。タコ糸で縛ると煮崩れしない
  • 粗塩50g塩漬け用。肉全体にまんべんなくすり込む
  • 緑レンズ豆300g皮つきで煮崩れしにくいものを選ぶ。浸水不要
  • 玉ねぎ1個皮をむき、クローブを刺して丸ごと煮る
  • クローブ3本玉ねぎに刺す
  • にんじん2本皮をむき4cm幅に切る。肉と一緒に盛り付ける
  • ローリエ2枚
  • タイム3枝
  • にんにく2片軽く潰す
  • 黒胡椒(粒)10粒
  • ディジョンマスタード大さじ2食卓で肉に付ける

作り方

1約8分

材料を扱う

  • 1 豚肩ロース塊の水気をキッチンペーパーで拭く
  • 2 肉全体に粗塩50gをまんべんなくすり込み、ラップでぴったりと包む
2約24時間

味をなじませる

  • 1 バットにのせて冷蔵庫で24時間塩漬けする。

完了の目安

水分が出て肉の色が濃くなり、身が締まった状態になれば漬かっている。

3約30分

食材を下処理する

  • 1 肉の表面の塩を流水で洗い流し、ボウルにたっぷりの水と肉を入れて30分浸けて塩を抜く。
4約10分

茹でる

  • 1 鍋に肉とかぶるくらいの水を入れて中火にかけ、沸騰したら2分茹でる。

完了の目安

アクが浮いたら肉をざるに上げ、湯を捨てて鍋を洗い、肉の表面を流水でさっと洗う。

5約8分

材料を準備する

  • 1 玉ねぎの皮をむき、クローブ3本を刺す
  • 2 にんじんの皮をむいて4cm幅に切る
  • 3 にんにく2片を包丁の腹で軽く潰す
  • 4 洗った鍋に肉を戻し、かぶるくらいの水・玉ねぎ・にんじん・にんにく・ローリエ2枚・タイム3枝・黒胡椒の粒10粒を加えて中火にかける
6約1時間

煮る

  • 1 煮立ったらアクを取り、弱火にしてふたを少しずらしてのせ、60分煮る。
  • 2 湯面がかすかに揺れる程度の火加減を保つ。
7約30分

食材を下処理する

  • 1 緑レンズ豆300gをざるに入れて流水で洗い(浸水不要)、鍋に加える。
  • 2 弱火のまま25〜30分煮る。
  • 3 塩は加えない(塩漬け肉の塩分が煮汁に出ている)。

完了の目安

豆が柔らかいが皮が破れず形を保ち、肉に竹串がすっと通ったら完成。

8約7分

食材を下処理する

  • 1 肉を取り出し、ローリエ・タイム・玉ねぎを除く。
  • 2 肉を1.5cm厚に切り分け、深皿にレンズ豆とにんじんを煮汁少量とともに盛って肉をのせる。
  • 3 ディジョンマスタードを添える。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

プチ・サレとレンズ豆の煮込みは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

豚肩ロース(かたまり)の代わりに

豚バラ(かたまり)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

脂が多くこってり仕上がる。煮汁の表面に浮く脂をすくって調整する

緑レンズ豆の代わりに

茶レンズ豆(皮つき)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

風味はほぼ同等だが、緑レンズ豆より煮崩れやすい

煮る時間を18〜20分に短縮し、豆の硬さを見ながら火を止める

この料理について

オーヴェルニュはフランス中央部、中央山塊の火山地帯に広がる山の地方です。冬が長く厳しいこの土地では、豚を飼い、塩漬けや乾燥で保存する文化が暮らしの土台にありました。

「プチ・サレ」は「軽く塩をしたもの」という意味で、豚肉を塩壺で漬け込む家庭の仕込みそのものを指す言葉です。農家では冬支度として肉を塩に漬け、食べる前に塩を抜き、豆や野菜と一緒に煮て食卓にのせてきました。塩漬けの旨みが煮汁と豆に移るため、調味はほとんど必要ありません。

レンズ豆と合わせたこの煮込みは、いまではオーヴェルニュに限らずフランス全土のビストロと家庭の定番です。スーパーに塩漬け済みの豚肉が並ぶほど日常的な料理として、冬の普段の食卓に生き続けています。

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