AUTHENTIC RECIPE

Paris-Brestパリ・ブレスト

Paris-Brest(パリ・ブレスト)
難易度★★★★★ 準備1時間40分 調理35分 待ち時間2時間20分 分量4人分 地方パリと中央部・イル=ド=フランス

パリとブレストを結ぶ自転車競技を記念して考案されたという、車輪の形をしたシュー生地の菓子。アーモンドとヘーゼルナッツを自家焼きしたプラリネを、バターとクレーム・パティシエールで仕立てたクレーム・ムースリーヌに練り込んで詰める。シュー生地の膨らませ方、プラリネの焦がし加減、クリームの乳化という3つの技術を積み重ねる、パリを代表するグラン・パティスリーの一つ。

本場パリと中央部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • アーモンド(ホール・プラリネ用)40g
  • ヘーゼルナッツ(ホール・プラリネ用)40g
  • グラニュー糖(プラリネ用)75g
  • 水(シュー生地用)125ml
  • 牛乳(シュー生地用)125ml
  • バター(シュー生地用・無塩)110g
  • 塩(シュー生地用)3g
  • グラニュー糖(シュー生地用)5g
  • 薄力粉(シュー生地用)140g
  • 卵(シュー生地用)4個溶いてから少しずつ加える
  • アーモンドスライス(トッピング用)30g焼く前にシュー生地の表面に散らす
  • 牛乳(クレーム・パティシエール用)300ml
  • 卵黄(クレーム・パティシエール用)4個
  • グラニュー糖(クレーム・パティシエール用)70g
  • コーンスターチ30gクレーム・パティシエールのとろみづけ
  • バニラビーンズ1本
  • バター(ムースリーヌ用・無塩、常温)200gクレーム・ムースリーヌのコクの中心
  • 粉糖(仕上げ用)10g

作り方

1約10分

材料を扱う

  • 1 プラリネを作る。
  • 2 天板にオーブンシートを敷く。
  • 3 フライパンにアーモンド40gとヘーゼルナッツ40gを乾煎りし、皮に軽く焼き色がついて香ばしい香りが立ったら取り出す。
2約8分

仕上げにまとめる

  • 1 同じフライパンにグラニュー糖75gを入れて中火にかけ、かき混ぜずに加熱する。

注意点

全体が濃い琥珀色になったら火を止め、煎ったナッツを加えて手早く絡める。

3約3分

焼き上げる

  • 1 絡めたナッツをオーブンシートの上に広げ、重ならないように冷ます。
4約20分

休ませて落ち着かせる

  • 1 完全に冷めて固まるまで20分置く。

注意点

完全に冷めて固まるまで20分置く。

5約8分

ソースを作る

  • 1 途中で側面をこそげながら続ける)。

完了の目安

なめらかなペースト状になったらプラリネの完成。

注意点

冷えて固まったナッツのカラメルを粗く割り、フードプロセッサーでペースト状になるまで攪拌する(3〜5分ほど。

6約3分

オーブンを整える

  • 1 オーブンを200℃に予熱し始める。
  • 2 天板にオーブンシートを敷き、直径18cm程度の円をシートの裏に描いておく。
7約8分

材料を合わせる

  • 1 鍋に水125ml・牛乳125ml・バター(シュー生地用)110g・塩(シュー生地用)3g・グラニュー糖(シュー生地用)5gを入れて中火にかける。

注意点

バターが完全に溶け、沸騰したら火を止める。

8約5分

仕上げにまとめる

  • 1 薄力粉(シュー生地用)140gを一気に加え、木べらで手早く混ぜる。
  • 2 再び弱火にかけ、生地が鍋底から離れてひとまとまりになり、鍋底に薄い膜が張るまで1〜2分練る。

完了の目安

生地が鍋底から離れてひとまとまりになり、鍋底に薄い膜が張れば次へ。

9約10分

休ませて落ち着かせる

  • 1 生地をボウルに移し、2〜3分混ぜながら粗熱を取る。
  • 2 溶いた卵(シュー生地用)4個分を4〜5回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。

完了の目安

生地をすくうと逆三角形にゆっくり垂れ落ちる状態になったら次へ。

10約7分

材料を合わせる

  • 1 直径15mmの丸口金をつけた絞り袋に生地を入れ、天板に描いた円に沿ってリング状に絞り出す。
  • 2 その内側にもう1周、外側にもう1周絞り、太いリング状にする。
  • 3 表面にアーモンドスライス30gを散らす。
11約35分

焼き上げる

  • 1 200℃のオーブンで35分焼く。
  • 2 焼いている間はオーブンを開けない。
  • 3 しぼんでしまう。

注意点

膨らんで濃いきつね色になり、しっかりと固まったら焼き上がり。

12約30分

時間を置く

  • 1 天板ごと網の上で完全に冷ます。
13約5分

材料を扱う

  • 1 並行(シューを冷ます間に)バニラビーンズ1/2本を縦に裂いて種をこそげる。
  • 2 鍋に牛乳(クレーム・パティシエール用)300mlとバニラの種・さやを入れて中火にかけ、沸騰直前まで温めて火を止める。

注意点

鍋に牛乳(クレーム・パティシエール用)300mlとバニラの種・さやを入れて中火にかけ、沸騰直前まで温めて火を止める。

14約5分

仕上げにまとめる

  • 1 ボウルに卵黄4個分とグラニュー糖(クレーム・パティシエール用)70gを入れ、白っぽくもったりするまですり混ぜる。
  • 2 コーンスターチ30gをふるい入れて混ぜる。
15約8分

仕上げにまとめる

  • 1 温めた牛乳をこし器で漉しながら少しずつ加えて混ぜる。
  • 2 鍋に戻して中火にかけ、絶えず混ぜながら加熱する。

注意点

とろみがつき、ふつふつと沸いてから1分ほど混ぜ続け、もったりとしたクリーム状になったら火を止める。

16約1時間30分

休ませて落ち着かせる

  • 1 バットに広げてラップを表面に密着させ、冷蔵庫で1時間30分冷やす。
17約8分

食材を戻す

  • 1 常温に戻したバター(ムースリーヌ用)200gをボウルに入れ、泡立て器でクリーム状になるまで練る。
  • 2 冷えたクレーム・パティシエールを加え、なめらかになるまでよく混ぜる。
  • 3 プラリネ全量を加えてさらに混ぜ、全体が均一な薄茶色になったら完成。
18約10分

材料を準備する

  • 1 冷めたシューリングを横半分に切る。
  • 2 下半分に丸口金でクレーム・ムースリーヌを絞り、上半分をかぶせる。
19約3分

仕上げる

  • 1 仕上げに粉糖10gを茶こしで全体にふる。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

パリ・ブレストは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

アーモンド(ホール・プラリネ用)の代わりに

市販プラリネペースト

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

自家焼きの香ばしさと焦がし加減の個性が失われるが、味の骨格は近い

ナッツを焼く・カラメリゼする・粉砕する工程(工程1〜5)を省き、市販のプラリネペースト150gをそのままクレーム・パティシエールに混ぜる

バター(シュー生地用・無塩)の代わりに

マーガリン

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

バター特有の香りとコクが失われ、風味が平板になる

コーンスターチの代わりに

薄力粉

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

仕上がりがややもったりし、わずかに粉っぽさが残る

バニラビーンズの代わりに

バニラエッセンス

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

香りが平板になり、ビーンズ特有の甘く複雑な余韻が弱まる

牛乳を温めた後、火からおろしてから小さじ1/2を加える

この料理について

1910年、パリとブルターニュ地方の港町ブレストを結ぶ自転車の長距離競技「パリ〜ブレスト〜パリ」を記念し、沿道のパティシエ、ルイ・デュランがこの菓子を考案したと伝えられています。競技で使われる自転車の車輪を模した丸いリング状の形が、そのまま菓子の名前の由来になりました。

シュー生地を大きなリング状に絞って焼き、アーモンドとヘーゼルナッツを自家焼きして作るプラリネを、バターとクレーム・パティシエールで仕立てたクレーム・ムースリーヌに練り込んで詰める構成が、20世紀を通じてパリの菓子店の定番として磨かれてきました。

現在ではパリの主要なパティスリーのほとんどが自店のパリ・ブレストを看板商品として掲げ、プラリネの配合や焙煎の加減を競い合っています。自転車競技にちなんだ菓子でありながら、今ではパリの菓子文化を象徴する一皿として位置づけられています。

QUESTIONS

よくある質問

パリ・ブレストにマーガリンを使ってもいいですか?

作れますが、バター(シュー生地用・無塩)をマーガリンに替えると本格度が20点下がります。バター特有の香りとコクが失われ、風味が平板になる。

パリ・ブレストに市販プラリネペーストを使ってもいいですか?

使えます。ただしアーモンド(ホール・プラリネ用)を市販プラリネペーストに替えると本格度が10点下がります。自家焼きの香ばしさと焦がし加減の個性が失われるが、味の骨格は近い。ナッツを焼く・カラメリゼする・粉砕する工程(工程1〜5)を省き、市販のプラリネペースト150gをそのままクレーム・パティシエールに混ぜる。

パリ・ブレストに薄力粉を使ってもいいですか?

使えます。ただしコーンスターチを薄力粉に替えると本格度が5点下がります。仕上がりがややもったりし、わずかに粉っぽさが残る。

パリ・ブレストを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。全体が濃い琥珀色になったら火を止め、煎ったナッツを加えて手早く絡める。完全に冷めて固まるまで20分置く。冷えて固まったナッツのカラメルを粗く割り、フードプロセッサーでペースト状になるまで攪拌する(3〜5分ほど。

パリ・ブレストを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計4時間35分です(準備1時間40分・調理35分・待ち時間2時間20分)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。

パリ・ブレストは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中5で、技術の見極めが要る一皿です。全19工程のうち仕上がりを左右するのは「仕上げにまとめる」「休ませて落ち着かせる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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