AUTHENTIC RECIPE
Tarte aux Pralines Rosesタルト・オ・プラリーヌ・ローズ
バラ色の砂糖衣をまとわせたアーモンド「プラリーヌ・ローズ」を砕き、生クリームと煮詰めてタルトに流し込む、リヨン名物の鮮やかなピンク色の菓子。プラリーヌを自家製するところから始め、クリームとの煮詰め加減で艶と固さを決める。ブションと呼ばれるリヨンの食堂や街のパン屋で、ショーケースをバラ色に染める看板菓子である。
本場リヨンとブルゴーニュで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- バター(生地用・無塩)90g常温に戻して柔らかくする
- 粉糖(生地用)50g
- 卵(生地用)1個生地をまとめるつなぎ
- 薄力粉(生地用)180g
- 塩(生地用)1つまみ
- アーモンド(皮付き・ホール)120gプラリーヌ・ローズ用
- グラニュー糖(プラリーヌ用)150gアーモンドにまとわせる砂糖衣の骨格
- 水(プラリーヌ用)40mlシロップの呼び水
- 食用色素(赤)少量g耳かき2杯程度。プラリーヌ・ローズのバラ色を作る。製菓材料店・スーパーの製菓コーナーで入手可
- 生クリーム(乳脂肪40%以上)200ml砕いたプラリーヌと煮詰めてフィリングにする
作り方
材料を扱う
- 1 パート・シュクレを作る。
- 2 ボウルに柔らかくしたバター90gと粉糖50gを入れ、クリーム状にすり混ぜる
- 3 卵(生地用)1個を加えてよく混ぜる
- 4 薄力粉180gと塩1つまみをふるい入れ、粉気がなくなるまでゴムべらで切り混ぜる。ひとまとまりになったら次へ。
休ませて落ち着かせる
- 1 生地を平たい円盤状にしてラップに包み、冷蔵庫で30分休ませる。
休ませて落ち着かせる
- 1 並行(生地を休ませる間に)プラリーヌ・ローズを作る。
- 2 フライパンでアーモンド120gを中火で乾煎りし、香ばしい香りが立ったら一度取り出す
- 3 同じフライパンにグラニュー糖(プラリーヌ用)150g・水40ml・食用色素(赤)耳かき2杯を入れて中火にかけ、大きな泡が立ちとろみがつくまで煮詰める
注意点
アーモンドを戻し入れ、木べらで絶えず混ぜる。砂糖が一度白く結晶化してから再び部分的に溶け、アーモンド全体に濃いバラ色の衣がまとわりついたら火を止める。
焼き上げる
- 1 プラリーヌをオーブンシートの上に重ならないように広げ、完全に冷ます。
- 2 オーブンを180℃に予熱し始める。
材料を合わせる
- 1 打ち粉をした台で生地を直径24cm程度の円形(厚さ3mm)に伸ばし、タルト型に敷き込む。
- 2 フォークで底面に穴を開け、縁の余分な生地を切り落とす。
焼き上げる
- 1 180℃のオーブンで20〜25分、生地全体が均一なきつね色になるまで空焼きする。
- 2 焼けたら型のまま冷ましておく。
材料を合わせる
- 1 冷めたプラリーヌを厚手の袋に入れ、めん棒で粗く砕く。
- 2 鍋に砕いたプラリーヌと生クリーム200mlを入れて中火にかけ、絶えず混ぜながら8〜10分煮詰める。
注意点
煮詰めが足りないと冷やしても固まらず、煮詰めすぎると飴のように硬くなる。木べらのすじが一瞬残る濃度で止める。
材料を合わせる
- 1 空焼きしたタルト台に熱いフィリングを流し入れ、表面を平らにならす。
食材を戻す
- 1 常温で粗熱を取り、冷蔵庫で2時間冷やし固める。
- 2 フィリングが締まり、切り分けられる固さになったら完成。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
タルト・オ・プラリーヌ・ローズは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
アーモンド(皮付き・ホール)の代わりに
皮なしアーモンド
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
皮の軽い渋みがなくなり、やや単調な甘さになる
生クリーム(乳脂肪40%以上)の代わりに
生クリーム(乳脂肪35%)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
フィリングの固まりがやや緩くなる。煮詰め時間を1〜2分延ばすとよい
煮詰め時間を1〜2分延長し、とろみをしっかり確認してから流す
この料理について
リヨンの街を歩くと、パン屋や菓子店のショーケースに鮮やかなバラ色の菓子が並んでいるのに気づきます。アーモンドをバラ色の砂糖衣で包んだ「プラリーヌ・ローズ」は、この街の菓子文化を象徴する存在です。
プラリーヌ自体は17世紀にプララン公爵の料理人が考案したと伝えられる砂糖菓子ですが、それをバラ色に染めてブリオッシュやタルトに焼き込む文化は、リヨンとその周辺で独自に発展しました。近郊の町サン=ジェニ発祥のブリオッシュ・オ・プラリーヌとともに、砕いたプラリーヌをクリームと煮詰めて流すこのタルトが、リヨンの定番として定着しています。
ブションと呼ばれるリヨンの伝統的な食堂では、ボリュームのある郷土料理の締めくくりにこのタルトが供されます。現在ではリヨンを訪れる人の土産としても知られ、街の景色の一部と呼べる菓子になっています。
QUESTIONS
よくある質問
タルト・オ・プラリーヌ・ローズに皮なしアーモンドを使ってもいいですか?
使えます。ただしアーモンド(皮付き・ホール)を皮なしアーモンドに替えると本格度が5点下がります。皮の軽い渋みがなくなり、やや単調な甘さになる。
タルト・オ・プラリーヌ・ローズに生クリーム(乳脂肪35%)を使ってもいいですか?
使えます。ただし生クリーム(乳脂肪40%以上)を生クリーム(乳脂肪35%)に替えると本格度が5点下がります。フィリングの固まりがやや緩くなる。煮詰め時間を1〜2分延ばすとよい。煮詰め時間を1〜2分延長し、とろみをしっかり確認してから流す。
タルト・オ・プラリーヌ・ローズを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。アーモンドを戻し入れ、木べらで絶えず混ぜる。砂糖が一度白く結晶化してから再び部分的に溶け、アーモンド全体に濃いバラ色の衣がまとわりついたら火を止める。煮詰めが足りないと冷やしても固まらず、煮詰めすぎると飴のように硬くなる。木べらのすじが一瞬残る濃度で止める。
タルト・オ・プラリーヌ・ローズを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計3時間35分です(準備55分・調理40分・待ち時間2時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
タルト・オ・プラリーヌ・ローズは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全9工程のうち仕上がりを左右するのは「休ませて落ち着かせる」「材料を合わせる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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次の週末は、コース料理を家で。
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