AUTHENTIC RECIPE

Tarte aux Mirabellesミラベルのタルト

Tarte aux Mirabelles(ミラベルのタルト)
難易度★★★☆☆ 準備40分 調理40分 分量4人分 地方アルザスと北東部・ロレーヌ

ロレーヌ地方特産の小粒な黄金色のプラム、ミラベルを使うタルト。パート・ブリゼの生地にミラベルを敷き詰めて下焼きし、卵とクレーム・フレーシュのアパレイユを流し込んでもう一度焼く二段仕込みが特徴。果実の水分でアパレイユが水っぽくならないよう、焼き加減を見極める。8月から9月、ミラベルの収穫期にロレーヌの食卓を彩る一皿。

本場アルザスと北東部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 薄力粉150gパート・ブリゼ(練り込みパイ生地)用
  • バター(生地用・無塩)75gパート・ブリゼ用。冷たいまま1cm角に切って使う
  • 冷水45ml生地をまとめる用。冷蔵庫で冷やしておく
  • 1つまみ生地用
  • ミラベル600g洗って半分に割り、種を除く
  • グラニュー糖(果肉用)30g
  • 2個アパレイユ用
  • クレーム・フレーシュ(濃厚発酵クリーム)150gアパレイユ用
  • グラニュー糖(アパレイユ用)40g

作り方

1約10分

材料を扱う

  • 1 パート・ブリゼを作る。
  • 2 ボウルに薄力粉150gと塩1つまみを入れて混ぜる
  • 3 冷たいバター75gを1cm角に切って加え、指先で粉とすり合わせ、全体が黄色っぽいそぼろ状になるまで手早くなじませる
  • 4 冷水45mlを回し入れ、練らずに押しまとめる。粉気が消えてひとまとまりになったら次へ。
2約30分

休ませて落ち着かせる

  • 1 生地を平たい円盤状にしてラップに包み、冷蔵庫で30分休ませる。
3約10分

食材を下処理する

  • 1 並行(生地を休ませる間に)ミラベル600gを洗って半分に割り、種を除く。
  • 2 オーブンを190℃に予熱し始める。
4約8分

材料を合わせる

  • 1 打ち粉をした台で生地を直径24cm程度の円形(厚さ3mm)に伸ばし、タルト型に敷き込む。
  • 2 フォークで底面に穴を開け、余分な生地を型の縁で切り落とす。
5約5分

材料を準備する

  • 1 型にミラベルを切り口を上にして隙間なく並べ、グラニュー糖(果肉用)30gを全体に振りかける。
6約15分

焼き上げる

  • 1 190℃のオーブンで15分下焼きする。

完了の目安

生地の縁が薄く色づき始めたら次へ。

7約7分

仕上げにまとめる

  • 1 ボウルに卵2個・グラニュー糖(アパレイユ用)40g・クレーム・フレーシュ150gを入れてよく混ぜ、なめらかなアパレイユを作る。
8約3分

焼き上げる

  • 1 オーブンから型を取り出し、ミラベルの上にアパレイユを静かに流し入れる。
9約25分

焼き上げる

  • 1 190℃のオーブンに戻し、25分焼く。

完了の目安

型を軽く揺すって中央が液状に波打たなければ火が通っている。

注意点

アパレイユ全体が固まり、表面がほんのり色づいたら焼き上がり。

10約15分

休ませて落ち着かせる

  • 1 型のまま粗熱を取る。
  • 2 常温でも、冷やしてもよい。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

ミラベルのタルトは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

ミラベルの代わりに

国産プラム(貴陽など)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

酸味は近いが実が大きく水分も多いため、食感がややジューシーになる

実が大きいため8等分のくし形に切る

ミラベルの代わりに

あんず

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

ミラベル特有の蜜のような甘さが弱まり、より酸味の立った印象になる

クレーム・フレーシュ(濃厚発酵クリーム)の代わりに

生クリーム(乳脂肪45%程度)+レモン汁小さじ1

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

軽い酸味と粘度がやや変わり、アパレイユが緩くなりやすい

この料理について

フランス北東部のロレーヌ地方は、フランスで栽培されるミラベルの実の7割以上が集まる産地として知られています。小粒で皮の薄い黄金色のプラムは、8月から9月にかけてこの地方の市場や庭先の直売所を彩ります。

収穫期が短く日持ちがしないミラベルは、地元で採れたその場で加工されることが多い果実です。タルトのほか、ジャムやオー・ド・ヴィー(蒸留酒)にも姿を変え、地方の食文化に深く根づいています。

パート・ブリゼの生地に果実を敷き詰めて焼き、卵とクレーム・フレーシュのアパレイユを流し込んでもう一度焼き上げる二段仕込みは、農家の日曜の昼食を締めくくる菓子として受け継がれてきました。現在ではロレーヌを代表する菓子として、収穫期にはパン屋の店先にも並びます。

QUESTIONS

よくある質問

ミラベルのタルトにあんずを使ってもいいですか?

使えます。ただしミラベルをあんずに替えると本格度が10点下がります。ミラベル特有の蜜のような甘さが弱まり、より酸味の立った印象になる。

ミラベルのタルトに生クリーム(乳脂肪45%程度)+レモン汁小さじ1を使ってもいいですか?

使えます。ただしクレーム・フレーシュ(濃厚発酵クリーム)を生クリーム(乳脂肪45%程度)+レモン汁小さじ1に替えると本格度が10点下がります。軽い酸味と粘度がやや変わり、アパレイユが緩くなりやすい。

ミラベルのタルトに国産プラム(貴陽など)を使ってもいいですか?

使えます。ただしミラベルを国産プラム(貴陽など)に替えると本格度が5点下がります。酸味は近いが実が大きく水分も多いため、食感がややジューシーになる。実が大きいため8等分のくし形に切る。

ミラベルのタルトを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。アパレイユ全体が固まり、表面がほんのり色づいたら焼き上がり。

ミラベルのタルトを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計1時間20分です(準備40分・調理40分)。

ミラベルのタルトは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中3です。全10工程のうち仕上がりを左右するのは「焼き上げる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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