AUTHENTIC RECIPE

Pastis Gasconパスティス・ガスコン

合計
4時間15分
難易度
★★★★★
分量
4人分
  • 準備 1時間
  • 調理 45分
  • 待ち時間 2時間30分
Pastis Gascon(パスティス・ガスコン)
難易度★★★★★ 準備1時間 調理45分 待ち時間2時間30分 分量4人分 地方バスクと南西部・ガスコーニュ

透けるほど薄く手で伸ばした生地を幾層にも重ね、アルマニャックを含ませたりんごを包んで焼くガスコーニュ地方の菓子。上には薄い生地をくしゃりと立てた「花冠」を飾り、焼くとパリパリの軽い層になる。生地を破らずに紙のように伸ばす作業には、フランス菓子の中でも指折りの手わざが要る。

ガスコーニュで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピです。分量と時間だけでなく、次の工程へ進む目安となる状態も書いています。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

このスコアは、標準レシピの食材と手順で作った場合の値です。代わりに使える食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とあわせてスコアが変わります。

材料(4人分)

100本格度
4

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作り方

1約15分
生地を作る

生地を作る

  • 1 ボウルに強力粉250gと塩(生地用)3gを入れて混ぜる
  • 2 中央にくぼみを作り、卵(生地用)1個・サラダ油30ml・ぬるま湯100mlを加えて混ぜる
  • 3 台に取り出し、なめらかで弾力のある生地になるまで10分ほどしっかりこねる。表面がつるりとしたら丸めて油(分量外)を薄く塗る。
2約2時間
生地を室温で休ませる

生地を室温で休ませる

  • 1 生地をラップで包み、室温で2時間。
  • 2 が緩み、破れずに薄く伸ばせるようになる。

注意点

このが不十分だと生地は必ず破れる。

3約10分
りんごをアルマニャックに漬ける

りんごをアルマニャックに漬ける

  • 1 並行(生地を間に)りんご3個の皮をむいて芯を除き、3mm厚の薄切りにする。
  • 2 ボウルに入れ、アルマニャック40mlとグラニュー糖(りんご用)50gをまぶして30分する。
4約5分
層作りの下準備をする

層作りの下準備をする

  • 1 バター(層用)100gを小鍋で溶かしておく。
  • 2 テーブルに清潔な大きい布(シーツ状のもの)を敷き、をたっぷり振る。
5約15分
生地を極薄に伸ばす

生地を極薄に伸ばす

  • 1 生地を布の中央に置き、めん棒でできるだけ薄く伸ばしてから、両手の甲を生地の下に入れ、中心から外へ向かって少しずつ引き伸ばす。
  • 2 破れないよう手の甲で支えながら、新聞の文字が透けて読めるほど薄く、80cm四方程度まで伸ばす。
  • 3 縁の厚い部分は切り落とす。

注意点

爪や指先を立てると生地が破れる。必ず手の甲を使い、生地の重さで自然に伸びるのを助けるように動かす。小さな破れは重ねる際に隠れるため気にしない。

6約15分
伸ばした生地を乾かす

伸ばした生地を乾かす

  • 1 オーブンを180℃にし始める。
  • 2 並行(を待つ間に)伸ばした生地を15分置いて表面を軽く乾かし、扱いやすくする。
7約8分
生地シートで層を重ねる

生地シートで層を重ねる

  • 1 生地を20cm四方程度のシート10枚に切り分ける。
  • 2 直径22cmの型にバター(分量外)を塗り、シート1枚に溶かしバターを刷毛で塗ってグラニュー糖(層用)を軽く振り、型に敷く。
  • 3 同様に5枚を少しずつ角度をずらして重ねる。
8約8分
りんごと花冠を仕上げる

りんごと花冠を仕上げる

  • 1 したりんごを汁ごと生地の上に広げる。
  • 2 残りのシート5枚それぞれに溶かしバターとグラニュー糖(層用)を施し、ふんわりとくしゃませて花びらのようにりんごの上に立てて乗せる。
  • 3 この立体的な頂が焼き上がりの「花冠」になる。
9約45分
パスティスを焼き上げる

パスティスを焼き上げる

  • 1 180℃のオーブンで40〜45分焼く。
  • 2 頂が焦げそうなら途中でアルミホイルをかぶせる。

完了の目安

頂の生地が濃いきつね色でパリパリになり、層の間から果汁が静かに泡立っていたら焼き上がり。

10約15分
粗熱を取り粉糖をふる

粗熱を取り粉糖をふる

  • 1 型のまま15分を取り、粉糖10gを茶こしでふる。
  • 2 温かいうちに供すると層の軽さが最も生きる。

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オランサンのぶどう畑/ガスコーニュの街並み・風景
Aurensan, Gascogneオランサンのぶどう畑/ガスコーニュ 写真:F123 · CC BY-SA 4.0(リサイズ・表示トリミング)

この料理について

ガスコーニュはフランス南西部、アルマニャックの蒸留所と農園が点在する丘陵の土地です。パスティス・ガスコンは、この地方の農家で祝いの日に焼かれてきた菓子で、クルスタード・オ・ポムの名でも知られています。

最大の特徴は、テーブル一面に広げた布の上で、生地を新聞が透けて読めるほど薄く手で伸ばす製法にあります。かつてこの菓子の仕込みでは、家族の女性たちがテーブルを囲み、四方から生地を引き伸ばしました。

現在では手延ばしの技術を持つ作り手は減りつつありますが、ガスコーニュの市場や祭りでは今も職人が実演を披露し、地方の菓子店には花冠のように生地を立てたパスティスが並びます。

代わりに使える食材

強力粉Farine de gruau

  • 市販フィロ生地(冷凍)本格度: -10 pts

    手延ばし生地のわずかな厚みのむらが生む食感の表情が失われ、均一で軽い仕上がりになる。

    工程1:生地作り・休ませ・手延ばしの工程(工程1〜2と5)を省き、解凍したフィロ生地10枚をそのまま使う

りんご(紅玉)Pommes

  • ジョナゴールド本格度: -5 pts

    酸味がやや穏やかになるが、近い仕上がりになる。

アルマニャックArmagnac

  • ブランデー(コニャック等)本格度: -5 pts

    アルマニャック特有の野性味のある香りが、より整った香りに変わる。

  • カルヴァドス本格度: -5 pts

    りんごの蒸留酒のため相性はよいが、ガスコーニュらしさはノルマンディーの香りに置き換わる。

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