AUTHENTIC RECIPE
Cassouletカスレ
カスレはフランス南西部トゥールーズを代表する、白いんげん豆と鴨・豚肉の煮込みである。12時間浸水させた豆を鴨のコンフィ・トゥールーズソーセージ・豚肩バラ肉とともに煮て、表面にパン粉をのせてオーブンで焼き上げる。表面にできる香ばしい皮を焼く途中で何度か崩して豆に沈め、新しい皮を作らせるのが伝統的な作り方である。鴨のコンフィは市販の缶詰や真空パックを使うのが現実的な標準形であり、輸入食材店や通販で入手できる。仕込みから焼き上げまで丸一日近くを要する、週末にじっくり向き合う南西フランスのご馳走である。
本場バスクと南西部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 白いんげん豆(乾燥)500gたっぷりの水に12時間浸水する
- 鴨のコンフィ(もも、市販)4本缶詰または真空パックの市販品を使う。輸入食材店・製菓材料店・通販で入手可。脂ごと使う
- トゥールーズソーセージ(生)400g生の粗挽きソーセージ。フォークで数か所刺しておく
- 豚肩バラ肉(塊)400g4〜5cm角に切る
- にんじん2本皮をむき、乱切りにする
- 玉ねぎ1個皮をむき、クローブ3本を刺す
- クローブ3本玉ねぎに刺す
- にんにく8片うち4片は皮付きのまま軽く潰して豆の煮込みに使う。残り4片はみじん切りにしてパン粉のペルシヤードに使う
- タイム3枝ブーケガルニ用
- ローリエ2枚ブーケガルニ用
- パセリ1束茎はブーケガルニに、葉はみじん切りにしてパン粉のペルシヤードに使う
- 生パン粉150g田舎パンを粗くちぎってフードプロセッサーにかける、または手でちぎって作る
- 鴨脂30g鴨のコンフィの容器に入っている脂を使う
- 塩小さじ1
- 黒胡椒小さじ0.5
作り方
食材を下処理する
- 1 白いんげん豆500gをざるに入れて洗い、大きめのボウルに入れてたっぷりの水を注ぐ。
食材を戻す
- 1 常温(夏場は冷蔵庫)で12時間浸水する。
完了の目安
豆がふっくらとひと回り大きくなっていれば戻っている。
食材を下処理する
- 1 浸水した白いんげん豆をざるに上げて水気を切る
- 2 にんじん2本の皮をむき、乱切りにする
- 3 玉ねぎ1個の皮をむき、クローブ3本を刺す
- 4 にんにく8片のうち4片は皮付きのまま軽く潰す。残り4片はみじん切りにしてパン粉用に取り置く
- 5 タイム3枝・ローリエ2枚・パセリの茎をひとまとめにし、タコ糸で縛ってブーケガルニを作る
- 6 豚肩バラ肉を4〜5cm角に切る
- 7 トゥールーズソーセージをフォークで数か所刺しておく
焼き色をつける
- 1 大きな鍋に鴨脂大さじ1を中火で熱し、豚肩バラ肉とトゥールーズソーセージを焼き色がつくまで両面焼いて取り出す。
食材を下処理する
- 1 同じ鍋ににんじんを加えて2分炒め、水気を切った白いんげん豆・豚肩バラ肉・玉ねぎ(クローブ刺し)・潰したにんにく4片・ブーケガルニを加える。
- 2 豆がひたひたに浸るくらいまで水を注ぎ、塩小さじ1・黒胡椒小さじ1/2を加えて強火にかけて煮立てる。
- 3 浮いてくる白い泡をすくい取る。
煮る
- 1 弱火にし、ふたを少しずらしてのせ、豆の表面がふつふつと揺れる程度を保ちながら75分煮る。
完了の目安
途中で水分が減りすぎたら熱湯を足す。
豆に竹串がすっと通るが、まだ形を保っている柔らかさになったら次へ。
オーブンを整える
- 1 並行(豆を煮込む間に)オーブンを150℃に予熱する。
- 2 ボウルに生パン粉150g・みじん切りにしたにんにく4片・みじん切りにしたパセリの葉を入れて混ぜ合わせ、パン粉のペルシヤードを作る。
完了の目安
全体ににんにくとパセリが均一に散り、パン粉がしっとりと色づいたら完成。
材料を準備する
- 1 耐熱の鍋またはグラタン皿に、豆の半量を敷き、鴨のコンフィ4本・豚肩バラ肉・輪切りにしたトゥールーズソーセージを並べ、残りの豆で覆う。
- 2 煮汁を豆がひたひたになる程度まで注ぎ入れ、パン粉のペルシヤードを表面全体にまんべんなく散らす。
焼き上げる
- 1 150℃のオーブンで90分焼く。
- 2 25〜30分おきに、表面にできた香ばしい焼き皮を木べらで割って豆の中に沈め、新しい皮ができるのを待つ。
- 3 これを2〜3回繰り返す。
- 4 乾いてきたら煮汁を大さじ2〜3差す。
- 5 表面が深い黄金色でカリッとし、ふちがふつふつと煮立っていれば完成。
焼き上げる
- 1 オーブンから取り出し、10分ほど置いて少し落ち着かせる。
- 2 耐熱皿から直接取り分けて供する。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
カスレは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
白いんげん豆(乾燥)の代わりに
乾燥カネリーニ豆
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
粒がやや大きく煮崩れしにくいが、クリーミーな仕上がりと役割はほぼ同じ
鴨のコンフィ(もも、市販)の代わりに
鶏もも肉のオイル煮(自家製)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
鴨特有の濃厚な脂とコクが失われ、鶏の淡白な旨みに変わる。ボリューム感と食感の役割は代替できる
骨付き鶏もも肉4本に塩とタイムをすり込んで冷蔵庫で3時間置き、サラダ油に完全に沈めて弱火で90分、静かな泡が立つ程度の温度を保ちながら煮て自家製コンフィを作る。仕込みは前日までに済ませておく
トゥールーズソーセージ(生)の代わりに
粗挽き生ソーセージ(市販)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
トゥールーズソーセージ特有の粗い挽き方と豚肉の風味のバランスがやや変わるが、粗挽きタイプを選べば食感の再現度は高い
この料理について
カスレは、フランス南西部オクシタニー地方を代表する豆と肉の煮込み料理です。「カスレ」という名前は、この料理を作る素焼きの土鍋「カソール」に由来します。トゥールーズ、カルカソンヌ、カステルノーダリーという3つの町がそれぞれ独自のカスレを持ち、使う肉や豆の配合を巡って地域間で今も誇りを競い合っています。
寒さの厳しい冬に、家族や友人を招いて大鍋を食卓の中心に据える週末の料理として親しまれてきました。仕込みに時間がかかることもあり、日常の食事というより特別な集まりのためのご馳走として位置づけられています。
現在でもオクシタニー地方の食文化を象徴する料理として、地元のビストロやレストランのメニューに欠かせない存在です。トゥールーズ版は鴨のコンフィとトゥールーズソーセージを使う組み合わせが特徴とされ、南西フランスの豊かな食材を凝縮した一皿として知られています。
READER REVIEWS
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次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
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