AUTHENTIC RECIPE
Tortelli Maremmani al Ragùトルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグー
トスカーナ南部マレンマの祝祭日の primo。羊乳リコッタとほうれん草、羊乳ペコリーノを合わせた詰め物を、卵だけで練った薄い手打ちのシフォリア(sfoglia)で包み、大ぶりの正方形に成形する。合わせるのは牛と豚の挽き肉を赤ワインとトマトで3時間近く煮込んだ濃厚な肉ラグー。麺棒で均一に薄く延ばす技術、詰め物の水分管理、破れずに茹で上げる扱いの三点が仕上がりを決める。
本場中部イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 薄力〜中力粉(イタリア00粉)300gシフォリア用。ふるってから使う
- 全卵3個1個約55g、常温に戻す。生地用
- デュラム小麦セモリナ(細挽き)40g打ち粉と成形後の敷き粉
- 羊乳リコッタ300gざるに乗せ冷蔵で一晩水切りする
- ほうれん草500g茎を落とし、よく洗う。茹でて固く絞ると約150gになる
- 熟成ペコリーノ・トスカーノ(すりおろし)80g詰め物用。細かくおろす。70gを詰め物に混ぜ、緩い場合のみ最大10gを追加して締める
- 卵黄1個詰め物のつなぎ
- ナツメグ0.5gホールをその場で削る
- 牛肩肉の粗挽き250gラグー用。粗挽きまたは包丁で細かく叩く
- 豚肩肉の粗挽き150gラグーの脂とコクを担う
- 玉ねぎ100g3mm角のみじん切り。ソフリット用
- にんじん80g3mm角のみじん切り。ソフリット用
- セロリ60g筋を取り3mm角のみじん切り。ソフリット用
- エクストラヴァージンオリーブオイル50mlソフリットと肉の焼き付け用
- 辛口赤ワイン120mlサンジョヴェーゼ主体の辛口。ラグーの酸と骨格
- トマトのパッサータ(裏ごしトマト)400gラグーのベース
- トマトペースト(濃縮)15gソフリットと一緒に炒めて甘みを引き出す
- 肉のブロード(無塩)500ml煮込み中に少しずつ足す。温めて使う
- ローリエ1枚煮込みに入れ、仕上げに取り除く
- にんにく1片皮をむき包丁の腹でつぶす。ソフリットに加える
- パスタ茹で用の粗塩40g水4Lに対し10g/L
- 塩(細粒)13g生地に3g、詰め物に4g、ラグーの煮込みに5g、仕上げの味調整に1g
- 黒胡椒(粒)2gその都度挽く。詰め物・ラグーの煮込み・仕上げの味調整・盛り付けに分けて使う
- 仕上げ用ペコリーノ・トスカーノ(すりおろし)40g皿ごとに振る
作り方
羊乳リコッタの水切り(前日)
- 1 羊乳リコッタ300gを目の細かいざるに広げ、下にボウルを重ねる。
- 2 表面にラップを密着させ、冷蔵庫で一晩(12時間)置いて水を落とす。
完了の目安
ボウルに30〜50mlのホエーが落ち、リコッタが指で押しても水が滲まない状態になっていること。
注意点
水切りが不足すると詰め物がゆるみ、成形時に生地が湿って破れる原因になる。
補足
羊乳リコッタは牛乳のものより甘い乳香が強く、マレンマの詰め物の骨格を作る。
ラグーのソフリットを作り、挽き肉を焼き付ける
- 1 玉ねぎ100g・にんじん80g・セロリ60g(筋を取る)をそれぞれ3mm角のみじん切りにする。
- 2 にんにく1片は皮をむき、包丁の腹でつぶす。
- 3 厚手の鍋にエクストラヴァージンオリーブオイル50mlを入れ、みじん切りの野菜とつぶしたにんにくを加えて弱めの中火で15〜18分、色づけずに炒める。
- 4 トマトペースト15gを加え、弱火で2分、ペーストの色が濃い赤褐色に変わり甘い香りが立つまで木べらで練りながら炒める。
- 5 牛肩肉の粗挽き250gと豚肩肉の粗挽き150gを加え、中強火にして木べらで大きく崩しながら10〜12分焼き付ける。
完了の目安
野菜がしんなりして甘い香りが立ち、鍋底に薄い焼き色の膜(フォン)が付いていること。
挽き肉から出た水分が完全に飛び、肉の粒が茶褐色に色づいて脂が澄んでいること。
注意点
ソフリットを強火で急ぐと玉ねぎが焦げ、ラグー全体に苦味が回る。
肉を入れてすぐに動かしすぎると水が出て煮え状態になり、焼き色が付かない。
補足
粗挽きまたは包丁で叩いた肉を使うと、煮込み後も肉の粒立ちが残る。
赤ワインとトマトを入れて煮込みを立ち上げる
- 1 辛口赤ワイン120mlを鍋肌から注ぎ、中強火のまま木べらで鍋底の焼き付きをこそげ落としながら4〜5分煮立ててアルコール臭を飛ばす。
- 2 トマトのパッサータ400gとローリエ1枚を加え、塩5gと黒胡椒0.5g分を挽き入れて混ぜる。
- 3 別鍋で肉のブロード500mlを弱火で温め、その200mlをラグーに加える。
- 4 全体がふつふつと静かに沸く火加減(弱火)まで火を落とし、蓋を7割ずらしてのせる。
完了の目安
ワインの鋭い酸の匂いが消え、鍋の表面が数秒に一度ぽこりと泡立つ状態に落ち着いていること。
注意点
酒類には絶対に着火しない。必ず煮立ててアルコールを飛ばす。
強く沸騰させ続けると肉が締まり、ぱさついたラグーになる。
補足
サンジョヴェーゼ主体の辛口赤はマレンマの土地のワインで、渋みがラグーの骨格になる。
ラグーを2時間30分煮込む
- 1 並行(煮込みの間に)ステップ5〜10のシフォリアと詰め物、トルテッリの成形を進める。
- 2 弱火のまま2時間30分煮込み、20〜30分ごとに木べらで鍋底をなぞって焦げ付きを防ぐ。
- 3 水分が減って肉が顔を出したら、温めておいたブロードを100mlずつ足す(合計500mlを使い切る)。
完了の目安
脂が表面に赤く浮き、木べらで底をなぞった跡が2〜3秒残る濃度になっていること。
肉の粒がほぐれて舌でつぶれる柔らかさになっていること。
注意点
ブロードを一度に大量に足すと温度が下がり、油と水分が分離しやすくなる。
蓋を完全に閉めると水分が飛ばず、締まりのないラグーになる。
補足
休ませると味がなじむため、前日に作って冷蔵しておくのが現地の家庭のやり方でもある。
卵だけのシフォリア生地を練る
- 1 00粉300gをふるって作業台に山にし、中央を大きくくぼませる。
- 2 くぼみに常温の全卵3個を割り入れ、塩3gを加える。
- 3 フォークで卵を溶きながら、内側の壁から少しずつ粉を巻き込んで混ぜる。
- 4 粉気がまとまってきたら手で寄せ集め、手のひらの付け根で押し延ばして折り返す動作を10〜12分繰り返す。
完了の目安
生地の表面が絹のように滑らかで、指で押すとゆっくり戻る弾力が出ていること。
切った断面に大きな気泡が見えないこと。
注意点
粉を一度に卵へ崩すと卵が流れ出て台が汚れ、配合が狂う。
乾いてぼそつく場合でも水は足さず、手を濡らして数滴分の水分だけを補って練り続ける。
補足
トスカーナのシフォリアは油も水も加えず卵のみで練るのが伝統で、薄く延ばしても強い生地になる。
生地を休ませる
- 1 並行(休ませる間に)ステップ7のほうれん草の下処理を行う。
- 2 並行(生地を休ませる間に)別の鍋に水2Lを入れて強火にかけ、ほうれん草用の湯を沸かし始める。
- 3 生地を丸めてラップで隙間なく包み、室温(20〜24℃)で30分休ませる。
完了の目安
生地を軽く押したとき、押し跡がゆっくり半分だけ戻る程度に緩んでいること。
注意点
ラップに隙間があると表面が乾いて硬い膜になり、延ばすときに裂ける。
補足
休ませでグルテンが緩み、麺棒で薄く均一に延ばせるようになる。
ほうれん草を茹でて水気を抜く
- 1 ほうれん草500gの茎を落とし、流水で3回洗って砂を落とす。
- 2 沸いた湯2Lに、ほうれん草を茎の側から入れて2分茹でる。
- 3 ざるに上げて冷水に落とし、粗熱が取れたら両手で握って固く絞る。
- 4 さらに清潔な布巾に包んで絞り、包丁で1〜2mm幅に細かく刻む。
完了の目安
絞ったほうれん草が約150gになり、握っても水が滴らないこと。
注意点
水切りが甘いと詰め物が緩み、茹でている最中に生地が破れる。
刻みが粗いと成形時に葉の筋が生地を突き破る。
補足
茹で湯には塩を入れない。詰め物にはリコッタとペコリーノの塩分がすでに入っており、ここで塩を足すと全体が塩辛くなるため。
リコッタとほうれん草の詰め物を作る
- 1 ボウルに水切りした羊乳リコッタ300gを入れ、ゴムべらで滑らかになるまで練る。
- 2 刻んだほうれん草、熟成ペコリーノ・トスカーノのすりおろし70g、卵黄1個を加える。
- 3 ナツメグ0.5g分をホールから削り入れ、塩4gと黒胡椒0.5g分を挽いて加え、全体が均一な色になるまで1分混ぜる。
- 4 ラップを密着させ、冷蔵庫で30分締める。
完了の目安
スプーンですくって傾けても形が崩れず、角が立つ硬さになっていること。
注意点
混ぜすぎるとリコッタの脂肪が分離して水っぽくなる。
ゆるい場合は粉を足さず、ペコリーノを10g追加して締める。
補足
ナツメグはその場で削ると揮発香が立ち、羊乳の乳臭をまとめる。
麺棒でシフォリアを延ばす
- 1 作業台にセモリナを5g振り、生地を4等分して、使わない3個はラップで包み直す。
- 2 1個を手で円盤状に押し広げ、麺棒に生地を巻き取りながら手前から奥へ転がして延ばす。
- 3 90度ずつ回転させながら巻き取りと転がしを繰り返し、直径40cm前後、厚さ1mmのシフォリアに延ばす。
- 4 延ばした生地の下に台の木目が透けて見えるか光にかざして確認する。
完了の目安
生地越しに手のひらの輪郭が透けて見え、厚みが全面で均一であること。
注意点
セモリナを打ちすぎると生地の縁が乾き、貼り合わせが付かなくなる。
1枚に手間取ると乾燥するため、延ばした生地は次の成形まで布巾をかけておく。
補足
麺棒に巻き取って延ばすのがトスカーナ式で、機械より表面が粗くソースがよく絡む。
大ぶりの正方形トルテッリに成形する
- 1 延ばしたシフォリアの手前半分に、詰め物を小さじ山盛り1(約15g)ずつ、8cm間隔で2列に置く(1枚あたり9個前後)。
- 2 詰め物の周囲に指先で水を薄く塗る。
- 3 生地の奥側を手前に折り返してかぶせ、詰め物の際から外側へ向かって指の腹で空気を押し出しながら密着させる。
- 4 歯付きのローラーカッターで一辺7〜8cmの正方形に切り分け、四辺を指で押さえて閉じる。
- 5 セモリナを振った布巾つきの盤に、重ならないよう並べる。
- 6 残りの生地でも同様に成形し、合計約36個(1人9個)を作る。
完了の目安
すべてのトルテッリの縁が完全に接着し、指で持ち上げても中身が動かないこと。
並べた個体同士が触れ合っていないこと。
注意点
空気が残ると茹でている間に膨張して破裂する。
水を塗りすぎると生地が溶けて縁がずれる。
補足
マレンマのトルテッリは一辺7〜8cmと大ぶりで、1人9個が標準的な盛りつけ。
ラグーの仕上げと茹で湯の準備
- 1 並行(湯が沸くのを待つ間に)皿4枚に熱湯を注いで温め、盛り付ける直前に湯を捨てて水気を拭く。
- 2 煮込み上がったラグーからローリエ1枚を取り除き、味を見て塩1gで味を締め、黒胡椒0.5g分を挽き入れる。
- 3 大きめのフライパンにラグーの2/3量を移し、ごく弱火で温めておく。
- 4 大鍋に水4Lを入れて強火にかけ、沸騰したら粗塩40gを加える。
完了の目安
塩が完全に溶け、鍋全体が大きく波打つ沸騰になっていること。
フライパンのラグーが湯気を立て、表面に脂が浮いていること。
注意点
ラグーを強火で温め直すと水分が飛びすぎて絡みが悪くなる。
補足
茹で湯の塩分は10g/L。詰め物とラグーに塩が入っているため、これ以上濃くしない。
トルテッリを茹でる
- 1 沸騰した湯の火を少し落とし、湯面が静かに揺れる状態にしてから、トルテッリを一度に8〜9個ずつ、穴あきお玉で滑らせるように入れる。
- 2 浮き上がってきたら、そこから3分茹でる。
- 3 1回目の茹での途中で、茹で汁120mlをレードルで取り分けてフライパンのラグーに加える(2回目以降は取り置かない。合計120mlで足りる)。
- 4 穴あきお玉でトルテッリをすくい、湯を切ってラグーのフライパンへ移す。
- 5 残りも同じ手順で茹で、すべてフライパンに移す。
完了の目安
トルテッリが浮上してから3分経ち、縁の重なり部分が透き通って柔らかくなっていること。
注意点
激しく沸騰させると生地がぶつかり合って破れる。必ず静かな沸きで茹でる。
一度に詰め込むと湯温が下がり、茹でむらと破れの原因になる。
ざるに空けて水切りすると自重で潰れるため、必ず1個ずつすくい上げる。
補足
最初の1個を試し茹でして生地の厚みに対する時間を確認しておくと安全。
ラグーで和えて盛り付ける
- 1 フライパンを弱火にかけ、トルテッリを半量ずつ2回に分けて和える(大ぶりの36個は1度に入れると重なって自重で破れる)。
- 2 フライパンの柄を持って前後に揺すり、トルテッリを崩さないようにラグーを絡めながら1回につき1分〜1分30秒和え、和え終わった分は温めた皿へ移す。
- 3 温めた皿にトルテッリを9個ずつ、重ならないよう並べる。
- 4 残しておいたラグー1/3量を弱火で温め直し、各皿の上から等分にかける。
- 5 仕上げ用ペコリーノ・トスカーノのすりおろし40gを4皿に10gずつ振り、黒胡椒0.5g分を挽きかける。
完了の目安
茹で汁とラグーが絡んで軽いとろみが出てトルテッリの表面に艶が乗り、フライパンに水っぽい汁が残っていないこと。
注意点
菜箸やトングでかき混ぜると生地が裂けるため、必ず鍋を揺すって和える。
和えを2回に分けずに全量入れると、トルテッリが重なって下段が潰れる。
補足
マレンマではラグーを全量混ぜ込まず、上からかけて肉の存在を見せる盛り方をする。
トスカーナ南部はオリーブオイル文化圏で、仕上げにバターは使わない。和えのつなぎは茹で汁とラグーの脂、そしてペコリーノが担う。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
薄力〜中力粉(イタリア00粉)の代わりに
中力粉(うどん粉)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
生地の歯ごたえがわずかに強くなり、口当たりが硬めになる。
吸水が上がるため、卵に加えて水を5ml足して硬さを調整する。
休ませ時間を45分に延ばしてグルテンを緩める。
薄力〜中力粉(イタリア00粉)の代わりに
薄力粉と強力粉を2:1で混ぜたもの
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
延ばしやすいが生地が締まりやすく、茹で上がりがやや厚ぼったくなる。
生地を休ませる時間を60分にする。
羊乳リコッタの代わりに
水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
粒感が残って口溶けが劣り、酸味が前に出る。
目の細かい裏ごし器で2回裏ごししてから使う。
羊乳リコッタの代わりに
牛乳リコッタ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
羊乳特有の甘い乳臭とコクが薄れ、詰め物が軽く穏やかな味になる。
水分が多いため水切りを18〜24時間に延ばし、途中で軽い重しをのせ、ペコリーノを10g増やして塩気とコクを補う。
ほうれん草の代わりに
冷凍ほうれん草
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
香りが弱く、繊維が崩れて詰め物の輪郭がぼやける。
350gを解凍し、茹でずに水気を固く絞ってから刻む。
ほうれん草の代わりに
フダンソウ(スイスチャード)の葉
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
えぐみが減り、より穏やかで青い甘みのある詰め物になる。
軸は硬いので葉のみを使い、茹で時間を4分に延ばす。
熟成ペコリーノ・トスカーノ(すりおろし)の代わりに
グラナ・パダーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
塩気と香りが弱まり、詰め物の輪郭がぼやける。
塩を1g増やして味を締める。
熟成ペコリーノ・トスカーノ(すりおろし)の代わりに
パルミジャーノ・レッジャーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
羊乳の鋭い塩気と香りが消え、ナッツ的で丸い旨みに変わる。
ナツメグの代わりに
パウダーナツメグ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りの立ち上がりが弱く、後半に苦味が残りやすい。
牛肩肉の粗挽きの代わりに
猪肉の粗挽き
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
野趣のある濃い獣香が加わり、マレンマの猟師風ラグーになる。
赤ワイン100ml・ローリエ1枚・つぶしたにんにく1片で冷蔵12時間マリネし、水気を拭いてから焼き付ける。
煮込み時間を3時間30分に延ばす。
牛肩肉の粗挽きの代わりに
牛もも挽き肉
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
脂が少なく、煮込み後の口当たりがぱさつきやすい。
オリーブオイルを10ml増やして焼き付ける。
豚肩肉の粗挽きの代わりに
生ソーセージ(腸詰めから中身を出す)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
フェンネルや胡椒の香辛料が加わり、ラグーがより香ばしく複雑になる。
ソーセージに塩が入っているため、仕上げの塩を2g減らす。
辛口赤ワインの代わりに
辛口白ワイン
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
渋みと深い色が失われ、ラグーが軽く酸の立った味になる。
煮詰め時間を1分短くし、トマトペーストを5g増やして色と厚みを補う。
辛口赤ワインの代わりに
無塩の肉のブロード+赤ワインビネガー10ml
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
ワインの果実味と丸みが欠け、酸だけが直線的に残る。
ビネガーは肉に直接当てず、ブロードと合わせてから注いで2分煮立てる。
トマトのパッサータ(裏ごしトマト)の代わりに
ホールトマト缶(手でつぶす)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
果肉の粒が残り、ソースの舌触りがやや粗くなる。
加える前に手で細かくつぶし、種の多い部分は取り除く。
トマトペースト(濃縮)の代わりに
ドライトマトのペースト
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘みと塩気が強く、ラグーがやや干した果実様の風味になる。
塩を2g減らす。
肉のブロード(無塩)の代わりに
湯(水500mlを温めたもの)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
旨みの層が薄くなり、ラグーがトマトの酸に寄る。
煮込み時間を30分延ばして水分を飛ばし、濃度で旨みを補う。
ローリエの代わりに
タイム(生)2枝
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
樹脂的な清涼感が加わり、ローリエの落ち着いた苦香とは方向が変わる。
この料理について
マレンマはトスカーナ州の南部、ティレニア海に面した平野と丘陵の一帯です。かつては湿地が広がる荒れた土地で、牛を追うブッテロと呼ばれる牧童の文化が根づいていました。
この土地のトルテッリは、一辺7〜8センチと他州のものより明らかに大ぶりです。祝祭日や日曜の食卓に上がる料理として、牛と豚を長時間煮込んだ肉のラグーとともに供されてきました。詰め物に使われるリコッタとペコリーノはいずれも羊乳のもので、マレンマの牧羊が支えてきた素材です。
現在もグロッセート周辺のトラットリアでは、日曜の昼に家族連れがこの皿を囲む光景が見られます。ラグーは全量を混ぜ込まず、上からかけて肉を見せる盛り方が土地の流儀です。
QUESTIONS
よくある質問
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーに水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)を使ってもいいですか?
作れますが、羊乳リコッタを水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)に替えると本格度が20点下がります。粒感が残って口溶けが劣り、酸味が前に出る。目の細かい裏ごし器で2回裏ごししてから使う。
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーにグラナ・パダーノを使ってもいいですか?
作れますが、熟成ペコリーノ・トスカーノ(すりおろし)をグラナ・パダーノに替えると本格度が20点下がります。塩気と香りが弱まり、詰め物の輪郭がぼやける。塩を1g増やして味を締める。
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーに無塩の肉のブロード+赤ワインビネガー10mlを使ってもいいですか?
作れますが、辛口赤ワインを無塩の肉のブロード+赤ワインビネガー10mlに替えると本格度が20点下がります。ワインの果実味と丸みが欠け、酸だけが直線的に残る。ビネガーは肉に直接当てず、ブロードと合わせてから注いで2分煮立てる。
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。水切りが不足すると詰め物がゆるみ、成形時に生地が湿って破れる原因になる。ソフリットを強火で急ぐと玉ねぎが焦げ、ラグー全体に苦味が回る。肉を入れてすぐに動かしすぎると水が出て煮え状態になり、焼き色が付かない。
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計17時間50分です(準備1時間40分・調理4時間10分・待ち時間12時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
トルテッリ・マレンマーニ・アル・ラグーは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全13工程のうち仕上がりを左右するのは「トルテッリを茹でる」「ラグーのソフリットを作り、挽き肉を焼き付ける」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
ユーザーレビュー
この料理を作った感想を教えてください
評価ありがとうございます。確認後に公開されます。
次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
作りたい料理を選んだら、買い物も当日の段取りもChef Authenにおまかせ。タベリアのアプリが、前菜からメインまで、あなたのキッチンでひとつのコースに仕上げます。
- 買い物をひとつに献立と代替後の材料から、チェックできる買い物リストを自動作成
- 段取りをひとつに待ち時間や火入れを組み合わせ、全料理の工程を一本のタイムラインに
- レシピの先まで、答える火加減の見極めもアレンジの相談も、調理中の疑問にChef Authenが具体的な判断基準で回答