AUTHENTIC RECIPE

Tortelli di Zucca alla Mantovanaトルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)

Tortelli di Zucca alla Mantovana(トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ))
難易度★★★★☆ 準備2時間43分 調理1時間32分 待ち時間12時間 分量4人分 地方北イタリア・マントヴァ

マントヴァのクリスマス・イヴの伝統料理で、オーブンで水分を抜いたかぼちゃに、アマレッティ、りんごのモスタルダ、パルミジャーノを合わせた甘・辛・苦が同居する詰め物を、卵黄比率の高い薄い手打ち生地で包む。詰め物は前日に一晩休ませて味を馴染ませ、生地は向こうが透けるまで麺棒で延ばすため、火入れと生地延ばしの両方に技術が要る。仕上げは焦がしバターとセージだけで、余計な要素を足さないのが本流。

本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 薄力寄りの中力粉(00粉)300g生地用。ふるってから使う
  • 全卵2個常温に戻す。1個約60g
  • 卵黄2個生地の色とコシのため。常温
  • デュラム小麦のセモリナ粉(細挽き)40g打ち粉と成形済みトルテッリの下敷き用。生地に練り込まない
  • かぼちゃ(果肉の締まった粉質種)1000g種とワタを除く前の丸ごと重量。正味約750g、焼いて裏漉ししたピュレで約400gを使う
  • アマレッティ(硬質の乾燥タイプ)70g詰め物用。麺棒で粉状に砕く
  • りんごのモスタルダ(マントヴァ風)80g果肉を細かく刻む。シロップは別途取り分ける
  • モスタルダの漬けシロップ12ml詰め物の辛味と香りの調整用
  • パルミジャーノ・レッジャーノ120g24か月熟成をすりおろす。80gを詰め物、40gを仕上げに使う
  • 乾燥パン粉(細目)25g詰め物の水分を吸わせて絞り出せる固さにする。生地が緩ければ10gずつ追加
  • ナツメグ1gホールをおろしたて。詰め物用
  • 細粒の塩9g生地に3g、詰め物に6g
  • 黒胡椒(粒)1g挽きたてを詰め物と仕上げに
  • 粗塩40g茹で湯4Lに対し10g/Lで加える
  • バター(食塩不使用)120g仕上げのブッロ・エ・サルヴィアと絡め用。冷たいまま角切り
  • セージ(生・葉)12枚洗って完全に水気を拭く。バターで香りを移す

作り方

1約1時間5分

かぼちゃをオーブンで焼いて水分を抜く

  • 1 並行(オーブン加熱の間に)パルミジャーノ・レッジャーノ120gをおろし金ですりおろし、詰め物用80gと仕上げ用40gに分けておく。
  • 2 かぼちゃ1000gを丸ごと洗って水気を拭き、包丁で4〜6等分のくし形に割り、スプーンで種とワタを完全にこそげ取る(正味約750g)。
  • 3 天板にオーブンシートを敷き、皮を下にして果肉の切り口が上を向くように隙間をあけて並べる。
  • 4 180℃に予熱したオーブンの中段で50〜60分焼く。

完了の目安

竹串が果肉の中心まで抵抗なくすっと通り、切り口の縁が乾いて薄く色づいていれば焼き上がり。

天板に果汁が溜まらず、果肉表面がしっとりではなくマットに見える状態が目安。

注意点

皮をむいてから焼くと水分が抜けきらず、詰め物が緩んで包めなくなる。

アルミホイルで覆うと蒸し焼きになり水分が残るため、必ず露出させて焼く。

茹でる・電子レンジで加熱するのは水分が入るため不可。

補足

マントヴァでは詰め物の水分をオーブンで飛ばすことが最重要とされ、この一手で最終的な味の濃さが決まる。

果肉の締まった粉質のかぼちゃほど焼き時間は短くて済む。

2約20分

果肉を裏漉しして空炒りで締める

  • 1 焼き上がったかぼちゃを10分ほど置いて粗熱を取り、スプーンで皮から果肉だけをかき出す(約550g)。
  • 2 果肉を目の細かい裏漉し器に少量ずつのせ、ゴムベラで押しつけて漉し、繊維を残さない滑らかなピュレにする。
  • 3 ピュレをフライパンに薄く広げ、弱火で5〜8分、木べらで底から絶えず混ぜながら空炒りし、ボウルに移して人肌まで冷ます(ピュレで約400g)。

完了の目安

木べらで鍋底をなぞった跡が2秒ほど消えずに残る固さになれば水分抜きは十分。

ピュレの色がくすまず、鮮やかなオレンジのままであること。

注意点

中火以上にすると底が焦げて苦味が出る。必ず弱火で混ぜ続ける。

裏漉しをフードプロセッサーで代用すると空気を含んで粘り、水っぽい口当たりになる。

補足

裏漉しは2回通すと口当たりが格段に滑らかになり、極薄の生地に包んだときの舌触りが変わる。

3約20分

詰め物(ripieno)を合わせる

  • 1 アマレッティ70gを厚手のポリ袋に入れ、麺棒で叩いてから転がし、粒の残らない粉状に砕く。
  • 2 りんごのモスタルダの果肉80gを、水気を軽く切ってから2〜3mm角に細かく刻む。
  • 3 人肌に冷めたかぼちゃピュレに、アマレッティの粉70g、刻んだモスタルダ80g、すりおろしたパルミジャーノ80g、おろしたてのナツメグ1g、塩6g、黒胡椒0.5g分を挽いて加え、モスタルダの漬けシロップ12mlを回し入れ、ゴムベラで底から返すように均一に混ぜる。
  • 4 乾燥パン粉25gを2回に分けて加え、そのつど全体になじむまで混ぜる。

完了の目安

ひとすくいをスプーンの背で立てたとき、角が垂れずに保たれる固さであること。

甘み・塩味・モスタルダの鼻に抜ける辛味が順に感じられ、どれか一つだけが突出していない状態。

注意点

ピュレが温かいうちにパルミジャーノを入れるとチーズが溶けて油が浮き、詰め物が分離する。

モスタルダのシロップを一度に多く入れると辛味が立ちすぎ、後から戻せない。

補足

アマレッティの杏仁的な苦味、モスタルダの辛味、パルミジャーノの塩味が同居することがマントヴァ風の定義とされる。

冷えると固くなるため、この時点でわずかに緩く感じる程度が適正。

4約12時間

詰め物を一晩休ませる

  • 1 詰め物の表面にラップを密着させ、さらに容器の蓋をして冷蔵庫に入れ、一晩(12時間)休ませる。

完了の目安

翌日、アマレッティとモスタルダの香りがかぼちゃ全体に回り、角の立つ固さになっていれば使用可。

注意点

ラップを密着させないと表面が乾いて皮を張り、包んだときにダマになる。

補足

一晩の休ませでパン粉が余分な水分を吸い、絞り袋から押し出せる固さに落ち着く。地元ではこの工程を省かない。

5約20分

卵黄比率の高い手打ち生地をこねる

  • 1 作業台に00粉300gをふるって山にし、中央に直径12cmほどのくぼみを作る。
  • 2 くぼみに常温の全卵2個と卵黄2個を割り入れ、塩3gを加える。
  • 3 フォークで卵を溶きながら内側の壁から少しずつ粉を崩し込み、全体がまとまり始めたらカードで集めてひとかたまりにする。
  • 4 手のつけ根で向こうへ押し延ばし、折り返して90度回す動作を繰り返し、10〜15分こねる。

完了の目安

表面が絹のように滑らかで、指で押した跡がゆっくり戻れば捏ね上がり。

生地を半分に切った断面に大きな気泡が見えないこと。

注意点

粉が多く感じても水を足しすぎない。硬い場合のみ水を5mlずつ加える。

打ち粉を加えながらこねると生地が硬くなり、極薄まで延びなくなる。

補足

卵黄を多く配合するのは、生地に濃い黄色とコシを与え、薄く延ばしても破れないようにするため。

6約30分

生地を休ませる

  • 1 並行(生地を休ませる間に)作業台と麺棒を拭き、セモリナ粉40gを打ち粉用に小皿に用意し、成形済みトルテッリを並べる盤にセモリナ粉を薄く振っておく。
  • 2 生地を球状に丸めてラップで隙間なく包み、常温(20〜24℃)で30分休ませる。

完了の目安

生地を指で押したとき、抵抗なく沈み込むほど緩んでいれば延ばしに進める。

注意点

冷蔵庫で休ませるとグルテンが締まり、麺棒で延びにくくなる。

補足

休ませ不足の生地は麺棒で押しても縮み返し、透けるまで延ばせない。

7約30分

生地を透けるまで麺棒で延ばす

  • 1 生地を4等分し、使わない3つはラップで包んでおく。
  • 2 1つを台に置き、セモリナ粉をごく薄く振って麺棒を生地の中央に当て、手前から向こうへ押し出すように延ばし、90度回して同じ動作を繰り返して円形に広げる。
  • 3 生地の端を麺棒に巻き取り、両手を外側へ滑らせながら転がして幅を出し、厚さ0.6〜0.8mmまで延ばす。

完了の目安

延ばした生地の下に手を置いたとき、指の輪郭が透けて見えれば厚さは適正。

生地を持ち上げても自重で裂けず、しなやかに垂れる状態。

注意点

延ばしている間に乾くと縁から割れる。1枚ずつ延ばし、待たせるシートには固く絞った濡れ布巾をかける。

セモリナ粉を打ちすぎると生地同士が接着せず、茹でたときに口が開く。

補足

マントヴァでは今も麺棒(matterello)で延ばすのが本流で、機械より薄く不均一のない膜になるとされる。

8約40分

トルテッリを成形する

  • 1 並行(成形の間に)大鍋に水4Lを入れ、蓋をして強火にかけ、茹で湯を沸かし始める。
  • 2 冷えた詰め物を口金なしの絞り袋に入れる。
  • 3 延ばしたシートの手前半分に、縁から2.5cm、間隔5cmで詰め物を約13gずつ絞り出す(全体で約48個分)。
  • 4 シートの向こう半分を手前に折り返してかぶせ、詰め物の周囲を指の腹で外側へ押して空気を完全に抜き、生地同士を密着させる。
  • 5 ギザ刃のローラーカッターで詰め物の間を切り分け、周囲3辺を切り落として一辺約5cmの角形に整える。
  • 6 セモリナ粉を振った盤に、重ならないよう並べる。
  • 7 残りの生地3つも同様に延ばして成形し、合計約48個を作る。

完了の目安

各個の縁を指でつまんでも口が開かず、内部に空気の膨らみが見えなければ成形完了。

注意点

空気が残ると茹でたときに膨張して口が裂け、詰め物が湯に流れ出す。

詰め物を入れすぎると縁の接着代がなくなる。1個13gを守る。

並べたトルテッリを重ねると下段がつぶれて張り付く。

補足

成形後は30分以内に茹でるのが望ましい。すぐ茹でない場合はセモリナ粉を振った盤ごと冷蔵する。

9約5分

茹で湯に塩を入れ、バターとセージを準備する

  • 1 沸いた湯に粗塩40g(10g/L)を加えて溶かし、火力を落として静かに揺れる程度の沸きを保つ。
  • 2 セージの葉12枚を洗い、布巾で水気を完全に拭き取る。
  • 3 バター120gを1.5cm角に切り、使う直前まで冷蔵庫に戻しておく。

完了の目安

塩が完全に溶け、湯面が激しく波立たず静かに揺れる状態を保てていれば準備完了。

セージの葉に水滴が残っていないこと。

注意点

詰め物入りパスタを煮立ちすぎた湯に入れると、対流で縁が裂ける。

補足

茹で湯4Lに対しトルテッリ48個は2回に分けて茹でると湯温が下がりにくい。

10約8分

ブッロ・エ・サルヴィア(焦がしバターとセージ)を作る

  • 1 大きめのフライパンに角切りのバター120gを入れ、弱火にかけてゆっくり溶かす。
  • 2 バターが泡立ち始めたらセージの葉12枚を加え、フライパンを揺すりながら弱火で3〜4分加熱する。
  • 3 泡が細かくなり乳固形分が薄い茶色に色づいたら火を止め、余熱で30秒置く。

完了の目安

ヘーゼルナッツのような香ばしい香りが立ち、バターが澄んだ薄い琥珀色になり、セージが張りを持って揚がった状態になれば完成。

注意点

中火以上にすると乳固形分が一気に黒く焦げ、苦味と焦げ臭が出る。

セージに水気が残っていると油はねを起こす。

補足

マントヴァではソースはバターとセージのみで、香草やビネガーなど他の要素を足さないのが本流。

11約10分

トルテッリを茹でる

  • 1 静かに沸いた湯に、トルテッリを24個ずつ穴じゃくしでそっと沈める。
  • 2 湯面が静かに揺れる火加減を保ち、浮き上がってから3分茹でる。
  • 3 1バッチ目は穴じゃくしで湯を切り、温めた盛り付け皿に直接広げて重ならないように置き、ブッロ・エ・サルヴィアを大さじ2ほどかけて乾きとくっつきを防いだまま2バッチ目を待つ。
  • 4 2バッチ目も同様に茹で、同じ皿に重ならないよう並べる。

完了の目安

トルテッリが全て浮き上がり、縁の生地が半透明になって詰め物のオレンジ色が透けて見えれば茹で上がり。

注意点

強火で沸き立たせると縁が裂けて詰め物が流出する。

一度に全量入れると湯温が下がり、生地がふやける。

1バッチ目を湯切りしたままバターをかけずに置くと、生地同士が張り付いて剥がすときに破れる。

補足

茹で湯4Lに対しトルテッリ48個は2回に分けて茹でると湯温が下がりにくい。

12約4分

バターとセージをかけて仕上げる

  • 1 フライパンに残ったブッロ・エ・サルヴィアを弱火で温め直し、澄んだ琥珀色に戻す。
  • 2 皿に並べたトルテッリの上から、バターとセージの葉をスプーンで均等に回しかける。
  • 3 すりおろしたパルミジャーノ40gを全体に振る。

完了の目安

すべてのトルテッリの表面にバターが行き渡って照りが出て、振ったパルミジャーノが余熱でわずかに溶け始めていれば仕上がり。

注意点

フライパンで揺すって和えると、極薄の生地が破れて詰め物が流れ出す。マントヴァでは和えずに上からかける。

温め直しで中火以上にするとバターが焦げて苦味が出る。

補足

マントヴァではソースを絡めず、澄ませたバターとセージをかけておろしたチーズを振るのが供し方の定型。

13約3分

供する

  • 1 皿を4枚に取り分けている場合は、トルテッリを12個ずつ重ならないように並べ直す。
  • 2 黒胡椒0.5g分を挽きかけ、すぐに供する。

完了の目安

バターが固まる前に、温かいうちに供せる状態。

注意点

冷たい皿に盛るとバターがすぐ固まり、生地が皿に張り付く。

補足

マントヴァではクリスマス・イヴのプリモとして、このまま追加の香草やソースを添えずに供する。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

薄力寄りの中力粉(00粉)の代わりに

強力粉と薄力粉の1:1混合

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

コシが強く、麺棒で極薄に延ばしにくくなる。

生地を休ませる時間を60分に延ばす。

薄力寄りの中力粉(00粉)の代わりに

中力粉(うどん粉)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

生地の伸びがやや落ち、噛み応えが強くなる。

吸水が上がるため、こねの途中で水を5ml足して硬さを調整する。

休ませ時間を45分に延ばしてグルテンを緩める。

卵黄の代わりに

全卵1個

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

生地の黄色が薄くなり、口当たりが軽く歯切れの良い方向に振れる。

水分が増えるため粉を15g追加してこねる。

かぼちゃ(果肉の締まった粉質種)の代わりに

バターナッツかぼちゃ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

水分が多く繊維が滑らかで、詰め物が甘く緩い仕上がりになる。

オーブンでの焼き時間を15分延ばして水分を飛ばす。

裏漉し後、フライパンで弱火5分空炒りして水分を抜く。

パン粉を10g増やして固さを調整する。

かぼちゃ(果肉の締まった粉質種)の代わりに

坊ちゃんかぼちゃ・栗かぼちゃ(国産)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

甘みと粉質感が強く、詰め物がより濃厚でほくほくする。

甘みが強いためモスタルダのシロップを10mlに減らす。

アマレッティ(硬質の乾燥タイプ)の代わりに

マカロン生地の焼き菓子+アーモンドエッセンス2滴

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

杏仁的な苦味が弱まり、詰め物の輪郭がぼやけて単に甘くなる。

砕いた菓子80gにアーモンドエッセンス2滴を混ぜてから詰め物に加える。

りんごのモスタルダ(マントヴァ風)の代わりに

クレモナ風ミックスフルーツのモスタルダ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

複数の果実の香りが混ざり、りんご由来の澄んだ酸味がやや複雑になる。

果肉を5mm角に刻んでから加える。

りんごのモスタルダ(マントヴァ風)の代わりに

りんごジャム100gに粉マスタード4gと白ワインビネガー10mlを混ぜたもの

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

マスタードの刺激が平坦になり、鼻に抜ける辛味の余韻が短くなる。

りんごジャム100g・粉マスタード4g・白ワインビネガー10mlを混ぜ、ラップをして冷蔵で2時間置いてから詰め物に加える。

モスタルダのシロップの代わりにこの混合物の汁気を使う。

パルミジャーノ・レッジャーノの代わりに

ペコリーノ・ロマーノ

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

羊乳の強い塩味と酸味が甘い詰め物とぶつかり、地元の均衡が崩れる。

塩味が強いため詰め物の塩を省き、使用量を90gに減らす。

パルミジャーノ・レッジャーノの代わりに

グラナ・パダーノ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

塩味と旨味がやや穏やかになり、詰め物の甘さが前に出る。

塩を1g増やして詰め物の味を締める。

ナツメグの代わりに

パウダーナツメグ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

揮発した香りが弱く、余韻が短くなる。

バター(食塩不使用)の代わりに

発酵バター(食塩不使用)

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

乳酸の香りが加わり、焦がしバターの香ばしさがより立つ。

セージ(生・葉)の代わりに

ドライセージ(ホールリーフ)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

清涼感が消え、乾いた薬草的な苦味だけが残る。

バターが泡立った時点で加え、加熱は20秒にとどめて焦がさない。

この料理について

マントヴァはロンバルディア州の南東、ポー川の低地に開けた町です。周囲には冬を越せるかぼちゃの畑が広がり、その実りがこの町の詰めパスタの土台になりました。

トルテッリ・ディ・ズッカが供されるのは、伝統的にはクリスマス・イヴの夜です。かつてこの日は肉を断つ日とされ、肉を使わない詰めパスタが食卓の中心に据えられました。かぼちゃにアマレッティとモスタルダを合わせる甘さと辛さの同居は、ルネサンス期のゴンザーガ家の宮廷料理に遡るとされ、砂糖と香辛料を惜しまなかった時代の記憶をそのまま残しています。

現在もマントヴァ県のトラットリアでは冬の品書きに必ず並びます。家庭では前日に詰め物を仕込み、当日は家族総出で包むのが年末の風景として受け継がれています。

QUESTIONS

よくある質問

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)にマカロン生地の焼き菓子+アーモンドエッセンス2滴を使ってもいいですか?

作れますが、アマレッティ(硬質の乾燥タイプ)をマカロン生地の焼き菓子+アーモンドエッセンス2滴に替えると本格度が20点下がります。杏仁的な苦味が弱まり、詰め物の輪郭がぼやけて単に甘くなる。砕いた菓子80gにアーモンドエッセンス2滴を混ぜてから詰め物に加える。

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)にりんごジャム100gに粉マスタード4gと白ワインビネガー10mlを混ぜたものを使ってもいいですか?

作れますが、りんごのモスタルダ(マントヴァ風)をりんごジャム100gに粉マスタード4gと白ワインビネガー10mlを混ぜたものに替えると本格度が20点下がります。マスタードの刺激が平坦になり、鼻に抜ける辛味の余韻が短くなる。りんごジャム100g・粉マスタード4g・白ワインビネガー10mlを混ぜ、ラップをして冷蔵で2時間置いてから詰め物に加える。

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)にペコリーノ・ロマーノを使ってもいいですか?

作れますが、パルミジャーノ・レッジャーノをペコリーノ・ロマーノに替えると本格度が20点下がります。羊乳の強い塩味と酸味が甘い詰め物とぶつかり、地元の均衡が崩れる。塩味が強いため詰め物の塩を省き、使用量を90gに減らす。

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)を失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。皮をむいてから焼くと水分が抜けきらず、詰め物が緩んで包めなくなる。アルミホイルで覆うと蒸し焼きになり水分が残るため、必ず露出させて焼く。茹でる・電子レンジで加熱するのは水分が入るため不可。

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計16時間15分です(準備2時間43分・調理1時間32分・待ち時間12時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。

トルテッリ・ディ・ズッカ・アッラ・マントヴァーナ(マントヴァ風かぼちゃのトルテッリ)は家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全13工程のうち仕上がりを左右するのは「かぼちゃをオーブンで焼いて水分を抜く」「トルテッリを成形する」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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