AUTHENTIC RECIPE
Ravioli alla Capreseラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)
カプリ島発祥の、卵を使わずセモリナ主体の粉に熱湯とストゥルット(ラード)を合わせて捏ねる pasta matta の生地に、フレッシュなカチョッタと大量のマヨラナを詰めた島の primo。熱湯で小麦のデンプンとグルテンを部分的に変性させるため伸びは出にくいが、茹でても崩れずもっちりとした独特の歯応えになる。詰め物はチーズと卵だけで繋ぐので水分管理と冷却が命で、ソースは煮込まず短時間で仕上げ、完熟トマトとバジルの生き生きした酸味を合わせる。マヨラナの香りがこの皿の同一性そのもので、量を減らすと別料理になる。
本場南イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- デュラム小麦のセモリナ(細挽き)240g生地に200g、打ち粉と成形後の敷き粉に40g
- 小麦粉(00タイプ)100g生地用。セモリナと合わせてふるっておく
- 熱湯(生地用)190ml190mlを沸騰させ、そのうち165mlを計量して一気に使う(残り25mlは蒸発・目減り分)
- ラード(豚脂)15g生地に練り込む。常温で柔らかくしておく
- 細かい塩(生地用)5g熱湯に溶かして使う
- カチョッタ・フレスカ(若い牛乳チーズ)350g詰め物の主体。5mm角に刻むか粗くおろす
- パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)80g詰め物用。細かくおろす
- 卵2個Mサイズ(正味約100g)。詰め物のつなぎ。常温に戻す
- マヨラナ(フレッシュ)12g葉のみを摘み、粗く刻む。カプリのラヴィオリの香りの核
- 完熟サンマルツァーノ種トマト800gソース用。湯むきして種を除き、1.5cm角に刻む
- エクストラヴァージン・オリーブオイル60mlソースのベースに40ml、仕上げに20ml
- にんにく2片皮をむき、包丁の腹で潰す(後で取り除く)
- バジル(フレッシュ)20g葉のみ。ソースに10g、仕上げに10g
- 水(圧着用)30ml小皿に取り、刷毛で生地の合わせ面に薄く塗る
- 粗塩50g茹で湯5Lに対し10g/Lで使用
- 塩(味付け用)6g詰め物に2g、ソースに4g
- 黒胡椒(挽きたて)1g詰め物用
- 仕上げのパルミジャーノ・レッジャーノ30gすりおろして食卓で各自が振る
作り方
熱湯仕込みの pasta matta 生地を捏ねる
- 1 ボウルにデュラム小麦のセモリナ200gと小麦粉(00タイプ)100gを合わせてふるい入れ、中央にくぼみを作る。
- 2 小鍋で水190mlを沸騰させ、そのうち165mlを計量カップに取り、細かい塩5gを加えて完全に溶かす。
- 3 くぼみに常温で柔らかくしたラード15gを置き、熱いままの塩湯165mlを一気に注ぐ。
- 4 木べらで中心から外へ向かって手早く混ぜ、粉全体に熱湯を吸わせて粗いそぼろ状にする。
- 5 粗熱が取れて手で触れる温度になったら、打ち粉をしない作業台に出し、手のひらの付け根で押し伸ばしては折り返す動作を10〜12分繰り返して捏ねる。
- 6 生地を丸めてラップでぴったり包む。
完了の目安
生地の表面が滑らかで、指で押すとゆっくり戻る程度の弾力があり、切り口に大きな気泡がない状態。
注意点
熱湯を数回に分けて注ぐと粉の吸水がむらになり、硬い塊と粉っぽい部分が混在する。必ず一気に注ぐ。
熱いうちに素手で強く捏ねると火傷する。最初は必ず木べらを使う。
熱湯生地は伸びが出にくいので、捏ね時間を短縮するとひび割れやすくなる。
補足
熱湯で小麦のデンプンとグルテンを部分的に変性させるため、卵なしでも茹で崩れせず、もっちりした独特の歯応えになる。
ストゥルット(ラード)はカプリ島の伝統的な配合で、生地に伸びとコクを与える。
セモリナ主体の配合は南イタリアの詰め物パスタの標準で、茹でても腰が残る。
生地を常温で休ませて水和させる
- 1 並行(休ませている間に)ステップ3の詰め物とステップ5のトマトソースに取りかかる。
- 2 ラップで包んだ生地を、常温(20〜25℃)の場所で60分休ませる。
完了の目安
生地がしっとりして手に張り付かず、指で押した跡がゆっくり戻る状態。
注意点
ラップの隙間から乾くと表面が硬い皮になり、延ばすときにひび割れる。密着させて包む。
補足
セモリナは吸水に時間がかかるため、カプリの家庭では1時間ほど置く例が一般的。
冷蔵庫に入れるとラードが固まって延びが悪くなるので、必ず常温で休ませる。
カチョッタとマヨラナの詰め物を作る
- 1 並行(生地を休ませている間に)詰め物を仕込む。
- 2 カチョッタ・フレスカ350gを5mm角に刻むか粗くおろし、ボウルに入れる。
- 3 マヨラナ12gは葉のみを摘み、包丁で粗く刻む。
- 4 ボウルにパルミジャーノ・レッジャーノ80g、常温に戻した卵2個、刻んだマヨラナ、塩2g、黒胡椒1gを加える。
- 5 ゴムベラで底から返すように60〜90秒混ぜ、チーズの粒が卵に均一に絡んだ状態にする。
- 6 ボウルにラップを密着させる。
完了の目安
スプーンですくって傾けても垂れ落ちず、山の形が保たれる固さ。
詰め物の総量が約545gあり、1個17g×32個分が取れる量になっている状態。
注意点
カチョッタから水分が出ていると茹でたときに破裂する。刻んだ時点で受け皿に水が溜まるようならキッチンペーパーで押さえて吸わせる。
練りすぎるとチーズが脂を出して分離し、加熱時に流れ出る。混ぜは最小限にする。
補足
カプリのラヴィオリはマヨラナの量が香りの核で、控えめにすると別料理になる。
1個17gはやや多めだが、島のラヴィオリは詰め物が主役で、生地は薄い包み紙という位置づけ。
詰め物を冷蔵で締める
- 1 並行(冷やしている間に)ステップ5のトマトソースを作る。
- 2 ラップを密着させたボウルを冷蔵庫に入れ、30分冷やす。
完了の目安
指で軽く押すとまとまって離れる程度に締まっている状態。
注意点
30分未満だと卵とチーズが緩く、成形中に生地へ水分が移って破れやすくなる。
補足
冷やして締めることでスプーンでの分割が正確になり、1個17gを揃えやすい。
完熟トマトの短時間ソースを仕上げる
- 1 並行(詰め物を冷やしている間に)トマトソースを作る。
- 2 鍋に水2Lを入れて強火にかけ、沸いたら中火に落として沸きを保つ。同時にボウルに氷水を用意する。
- 3 完熟サンマルツァーノ種トマト800gの尻に十字の切れ目を入れ、沸いた湯に20〜30秒くぐらせて氷水に取り、皮をむく。
- 4 トマトを半割にして種とゼリー質をスプーンでかき出し、果肉を1.5cm角に粗く刻む。
- 5 フライパンにエクストラヴァージン・オリーブオイル40mlと、包丁の腹で潰したにんにく2片を入れ、弱火で3〜4分加熱して香りを引き出す。
- 6 にんにくが薄いきつね色になったら取り除き、刻んだトマトを一度に加えて中火にする。
- 7 塩4gを加え、木べらでときどき混ぜながら中火で8〜10分煮る。
- 8 火を止め、バジルの葉10gを手でちぎって加え、余熱で30秒なじませる。
完了の目安
果肉が崩れて軽くとろみがつき、木べらで鍋底をなぞると数秒間筋が残る濃度。
トマトの色が鮮やかな朱色のままで、煮詰まった暗い赤になっていない状態。
注意点
長く煮込むとカプリらしい生き生きした酸味が失われる。10分を超えないこと。
湯むき用の湯は沸いたら中火に落とす。強火のまま放置すると大きく蒸発してトマトが浸らなくなる。
にんにくを色づけすぎると苦みがソース全体に移る。
バジルを煮立てると黒ずんで香りが飛ぶので、必ず火を止めてから加える。
補足
島のソースは煮込まず、トマトの青い香りと酸味を残すのが身上。
ソースは供する直前に温め直せばよいので、この時点で完成させておくと成形に集中できる。
生地を帯状に薄く延ばす
- 1 休ませた生地を4等分(1片約120g)し、使わない3つはラップで包んで乾燥を防ぐ。
- 2 作業台にデュラム小麦のセモリナを薄く振り、1片を麺棒で楕円に押し広げる。
- 3 麺棒を中心から外へ転がし、90度ずつ向きを変えながら、幅14cm・長さ約55cm・厚さ1.2mmの帯状に延ばす。
- 4 延ばした生地の表面のセモリナを刷毛か手で払う。
完了の目安
生地の下に手を置くと影がうっすら透けて見える厚さ(1.2mm)。
幅が14cm以上あり、縁にひび割れがなく、持ち上げても裂けない状態。
注意点
幅14cmを確保しないと、折り返して直径6cmを抜く余裕がなくなる。長さより幅を優先して延ばす。
熱湯生地は弾力が戻りやすいので、一度に全量を延ばさず1片ずつ扱う。
打ち粉が多すぎると縁が接着せず、茹でたときに口が開く。表面の粉は必ず払う。
延ばした生地を放置すると乾いて閉じられなくなる。延ばしたらすぐ次の成形に移る。
補足
パスタマシンを使う場合はローラー幅いっぱい(約14cm)に広げ、最薄から1段手前の目盛りで止める。熱湯生地は薄すぎると17gの詰め物の重みで破れる。
ラヴィオリ32個を成形して圧着する
- 1 並行(3片目の成形に入ったら)直径28cm以上・容量6L以上の大鍋に水5Lを入れて強火にかける。
- 2 帯の手前から7cmの線を折り線と見なし、手前半分に詰め物を大さじ山盛り1弱(17g)ずつ置く。詰め物の中心は折り線から3cm手前、帯の端から4cmの位置を1個目として、中心間7cm間隔で8個一列に並べる。
- 3 小皿の水を刷毛に取り、詰め物の周囲の生地に薄く塗る。
- 4 帯の奥半分を手前に折り返してかぶせ、詰め物の際から外側へ向けて指の腹で空気を押し出しながら密着させる。
- 5 直径6cmの丸抜き型を、上端が折り線に接するように各詰め物の真上から当てて1個ずつ抜く。
- 6 抜いた一つ一つの縁をフォークの背で押さえて圧着し、セモリナを振ったバットに重ならないよう並べる。
- 7 残りの生地3片も同様に幅14cm・長さ約55cmに延ばして8個ずつ成形し、合計32個作る。
完了の目安
32個すべてに空気の膨らみがなく、縁が2〜3mm幅でしっかり貼り合わさっている状態。
バットに並べた全てが互いに触れておらず、底にくっついていない状態。
注意点
詰め物の中心間隔を7cmより詰めると、直径6cmの抜き型が隣に重なって隣接する詰め物を切り込んでしまう。
空気が残ったまま閉じると茹でている間に膨張して破裂する。必ず際から押し出す。
詰め物を入れすぎると縁が閉じきらない。1個17gを守る。
水を塗りすぎると生地がふやけて滑り、圧着できなくなる。刷毛でごく薄く。
補足
折り線側は生地が繋がっているため接着不要で、破れにくい。カプリの家庭でも折り返し法が標準。
抜いた残りの生地はまとめて延ばし直せば2〜3個追加できるが、二度延ばしの生地は硬くなるので破れたものの補修に使うほうがよい。
成形後30分以内に茹でるか、バットごと冷凍して凍ってから保存袋に移すと形が保てる。
一度に茹でてソースと合わせる
- 1 並行(湯が沸くまでの間に)仕上げ用のバジル10gの葉を摘み、皿4枚を温めておく。
- 2 沸いた湯5Lに粗塩50gを加えて溶かす。
- 3 沸騰を弱めの沸き(表面が静かに揺れる程度)に落とし、ラヴィオリ32個を鍋の縁から30秒以内に手早く滑り込ませる。
- 4 木べらで鍋底から一度だけ優しく返し、そのまま4〜5分茹でる。
- 5 (茹で上がる直前に)フライパンのトマトソースを弱火で温め、茹で汁80mlを加えて濃度をゆるめる。
- 6 穴あきお玉で8個ずつすくい上げ、湯をよく切ってソースのフライパンへ移し、32個すべてを移す。
- 7 フライパンを弱火にかけ、柄を持って前後に揺すりながら60〜90秒、全体にソースを絡める。
- 8 火を止め、エクストラヴァージン・オリーブオイル20mlを回しかけ、もう一度フライパンを揺すってなじませる。
完了の目安
ラヴィオリが浮き上がってから1分経ち、縁の生地が半透明になった状態。
ラヴィオリの表面がソースで艶よく覆われ、フライパンの底にソースが水っぽく残っていない状態。
注意点
鍋が小さいと32個が重なり合って生地が破れる。直径28cm以上・水5L以上を守る。
強い煮立ちのまま茹でると生地が揺さぶられて口が開く。必ず弱めの沸きを保つ。
茹で汁は80mlを正確に取り置く。多すぎるとソースが水っぽくなる。
木べらで混ぜると生地が破れて詰め物が流れ出る。必ずフライパンを揺すって絡める。
補足
熱湯生地は卵生地より茹で時間が長めに必要で、4分未満だと芯に粉っぽさが残る。
大鍋がない場合は16個ずつ2回に分け、ソースも半量ずつ別のフライパンで和えて2皿ずつ供する。茹で上がったものを熱いソースの中に置いたまま次を茹でると過加熱で破れる。
盛り付けて供する
- 1 温めた皿に1人8個ずつ、重ならないように扇形に盛り、フライパンに残ったソースを上からかける。
- 2 仕上げ用のバジル10gの葉を手でちぎって全体に散らす。
- 3 パルミジャーノ・レッジャーノ30gをすりおろし、食卓で各自が振れるよう小鉢に添える。
完了の目安
皿にソースの水分が分離して溜まっていない状態。
注意点
皿が冷たいとチーズの詰め物が急に締まって食感が硬くなる。必ず温めた皿を使う。
補足
カプリでは仕上げのオリーブオイルを火から下ろしてから加え、香りを立たせる。
チーズは卓上で各自が振るのが島の慣習で、詰め物のチーズと重ならないよう控えめに使う。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
デュラム小麦のセモリナ(細挽き)の代わりに
粗挽きセモリナ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
ざらつきが残ってソースの絡みは良くなるが、生地の縁が閉じにくくなる。
熱湯の使用量を175mlに増やし(沸かす量は200ml)、生地を休ませる時間を80分に延ばす。
デュラム小麦のセモリナ(細挽き)の代わりに
00タイプ小麦粉に全量置き換え
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
もっちりした噛み応えが減って歯切れが柔らかくなり、小麦の甘い香りが弱まる。
熱湯の使用量を150mlに減らす(沸かす量は175ml)。
小麦粉(00タイプ)の代わりに
薄力粉と強力粉の等量ブレンド
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
きめは近いがやや脆く、縁の閉じが弱くなりやすい。
成形時に縁を指の腹で二度押さえ、フォークの背で確実に圧着する。
小麦粉(00タイプ)の代わりに
中力粉(うどん粉)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
グルテンがやや強く出て歯応えが硬めになるが、熱湯生地の質感はほぼ再現できる。
熱湯の使用量を10ml減らして155mlにする。
生地を休ませる時間を70分に延ばす。
ラード(豚脂)の代わりに
無塩バター
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
乳の香りが出て南イタリアらしい素朴さが薄れ、生地がやや脆くなる。
バター15gを常温で完全に柔らかくしてから粉のくぼみに置く。
ラード(豚脂)の代わりに
エクストラヴァージン・オリーブオイル
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
豚脂の丸いコクが消え、青い果実香がわずかに生地に移る。
オリーブオイル15mlを塩湯に加えてから粉のくぼみに一気に注ぐ。
カチョッタ・フレスカ(若い牛乳チーズ)の代わりに
低水分のモッツァレッラ(水切りしたもの)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
風味が穏やかになり、糸引きは強いがコクが薄くなる。
刻んでからザルで30分水切りし、キッチンペーパーで水分をしっかり吸わせてから混ぜる。
カチョッタ・フレスカ(若い牛乳チーズ)の代わりに
リコッタとゴーダの半量ずつ
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
軽くクリーミーになる代わりに、カプリらしい弾力のある噛み応えが失われる。
リコッタは一晩ザルで水切りし、詰め物にパン粉10gを加えて固さを補う。
カチョッタ・フレスカ(若い牛乳チーズ)の代わりに
プロヴォローネ・ドルチェ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
塩味とコクが明らかに強まり、加熱時の伸びが増して詰め物が緩くなる。
詰め物のパルミジャーノを20g増やして水分と塩味を調整し、味付け用の塩は加えない。
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)の代わりに
ペコリーノ・ロマーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
羊乳の塩気と鋭さが前に出て、マヨラナの香りをやや覆う。
塩気が強いため使用量を60gに減らし、味付け用の塩は1gにする。
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)の代わりに
グラナ・パダーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩味と熟成香がやや穏やかになる。
卵の代わりに
卵黄4個分
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
詰め物がより濃厚でしっとりするが、固まる力がやや弱まる。
詰め物にパン粉10gを加えて締まりを補う。
冷蔵で締める時間を40分に延ばす。
マヨラナ(フレッシュ)の代わりに
フレッシュオレガノ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘い花のような香りが減り、より野性的で苦みのある香りになる。
香りが強いため8gに減らす。
マヨラナ(フレッシュ)の代わりに
ドライマヨラナ
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
香りが乾いた干し草様になり、揮発する爽やかさが失われる。
4gを手のひらで擦って粉にし、チーズに混ぜる前に溶き卵に10分浸して戻す。
完熟サンマルツァーノ種トマトの代わりに
ホールトマト缶(果肉のみ)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
酸味が丸く濃度が増すが、生トマトの軽やかな青い香りが減る。
湯むき用の湯2Lは沸かさず、缶の果肉を手で潰して汁ごと使う。
中火で煮る時間を15分に延ばす。
完熟サンマルツァーノ種トマトの代わりに
ミニトマト(房付き)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘みと酸味が強まり、ソースがより明るく軽い味になる。
湯むきせず半割にし、皮ごと中火で10分煮てから木べらで軽く潰す。
エクストラヴァージン・オリーブオイルの代わりに
ピュアオリーブオイル
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
青い果実香と辛みが消え、ソースの輪郭がぼやける。
にんにくの代わりに
エシャロット
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
刺激が減り甘みが出て、ソースが穏やかな味わいになる。
みじん切りにして弱火で5分炒め、取り除かずソースに残す。
バジル(フレッシュ)の代わりに
タイバジル
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
アニス香が強く出てカプリの穏やかな香りとは別物になる。
加熱に弱いためソースには入れず、20g全量を仕上げに使う。
この料理について
カプリ島はナポリ湾の入口に浮かぶ島で、切り立った岩肌と海に囲まれた狭い土地です。畑を広く取れないこの島では、島内で作られる若いチーズと、崖地に自生する香草が食卓の中心に据えられてきました。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼは、卵を買わずに作れる生地で受け継がれてきた島の料理です。漁と観光より前、島の暮らしが自給に近かった時代の名残とされ、詰め物にも島のカチョッタとマヨラナという、そのへんで手に入るものだけが選ばれています。19世紀末から外国人が別荘を構えるようになっても、この一皿は島の家庭の側に残りました。
現在も島のトラットリアでは前菜のカプレーゼと並んで品書きに載り、観光客より先に島の人々が注文する一皿として残っています。夏、トマトが最も甘くなる時期に食べるのが島の常識です。
QUESTIONS
よくある質問
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)にリコッタとゴーダの半量ずつを使ってもいいですか?
作れますが、カチョッタ・フレスカ(若い牛乳チーズ)をリコッタとゴーダの半量ずつに替えると本格度が20点下がります。軽くクリーミーになる代わりに、カプリらしい弾力のある噛み応えが失われる。リコッタは一晩ザルで水切りし、詰め物にパン粉10gを加えて固さを補う。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)にドライマヨラナを使ってもいいですか?
作れますが、マヨラナ(フレッシュ)をドライマヨラナに替えると本格度が20点下がります。香りが乾いた干し草様になり、揮発する爽やかさが失われる。4gを手のひらで擦って粉にし、チーズに混ぜる前に溶き卵に10分浸して戻す。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)に00タイプ小麦粉に全量置き換えを使ってもいいですか?
使えます。ただしデュラム小麦のセモリナ(細挽き)を00タイプ小麦粉に全量置き換えに替えると本格度が10点下がります。もっちりした噛み応えが減って歯切れが柔らかくなり、小麦の甘い香りが弱まる。熱湯の使用量を150mlに減らす(沸かす量は175ml)。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)を失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。熱湯を数回に分けて注ぐと粉の吸水がむらになり、硬い塊と粉っぽい部分が混在する。必ず一気に注ぐ。熱いうちに素手で強く捏ねると火傷する。最初は必ず木べらを使う。熱湯生地は伸びが出にくいので、捏ね時間を短縮するとひび割れやすくなる。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計3時間25分です(準備1時間30分・調理55分・待ち時間1時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
ラヴィオリ・アッラ・カプレーゼ(カプリ島のラヴィオリ)は家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全9工程のうち仕上がりを左右するのは「完熟トマトの短時間ソースを仕上げる」「生地を帯状に薄く延ばす」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
作りたい料理を選んだら、買い物も当日の段取りもChef Authenにおまかせ。タベリアのアプリが、前菜からメインまで、あなたのキッチンでひとつのコースに仕上げます。
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