Rigatoni al Ragù Napoletano

ナポリ風ラグーのリガトーニ

Rigatoni al Ragù Napoletano(ナポリ風ラグーのリガトーニ)
難易度★★★★☆ 準備13分 調理5時間10分 分量4人分 地方南イタリア・ナポリ

ブラチョーレ(ペコリーノ・松の実・レーズンを包んだ牛肉ロール)・豚スペアリブ・サルシッチャを1500mlのパッサータで最低4〜5時間「ピッピャーレ」で煮込むナポリの日曜日の伝統。肉はセコンドとして別皿で供し、ソースをかけたリガトーニがプリモとなる——一つの鍋から二つの料理が生まれる。

この料理について

ナポリには「日曜日のラグー」があります。土曜日の夜から材料を準備し、日曜日の朝8時頃に火にかけ、昼食(12〜13時)に間に合わせる——これがナポリの家庭の日曜日のリズムです。

このラグーで最も重要な言葉は「ピッピャーレ(pippiare)」です。ナポリ語で「ごく小さな泡がかすかに表面をはじく」状態を指す言葉で、強火でも弱火でもなく、鍋を覗き込んでようやくわかる程度の最小の動きです。この状態を4〜5時間維持することで、ブラチョーレ・スペアリブ・サルシッチャのコラーゲンと旨みがパッサータの中に溶け込み、他に類を見ない深みのあるソースになります。

一つの鍋から二つの料理が生まれます。ソースをかけたリガトーニがプリモ、煮込んだ肉をセコンドとして別の皿で提供する——これがナポリの日曜の食卓の構造です。この料理はボローニャのラグー(ボロネーゼ)とは別物で、にんじん・セロリは入れません。

材料(4人分)

  • リガトーニ320g
  • 牛薄切り肉(ブラチョーレ用)400g5mm以下の薄切り。厚い場合は肉たたきでのばす
  • 豚スペアリブ400g骨付きのまま4〜5cm幅でぶつ切り
  • サルシッチャ200g腸詰めのまま。爪楊枝で5〜6ヶ所刺して破裂を防ぐ
  • パッサータ(トマトピューレ)1500ml
  • 玉ねぎ(大)1個縦半分に切り、切り口を下にして鍋に入れる(みじん切りにしない)
  • 赤ワイン120ml
  • エクストラバージンオリーブオイル60ml
  • ペコリーノ・ロマーノ60gブラチョーレのフィリング用。細かくすりおろす
  • 松の実30g
  • レーズン30gぬるま湯に20分浸けて戻す。水気を絞ってから使う
  • イタリアンパセリ1束ブラチョーレ用はみじん切り。仕上げはざく切り
  • 1個固茹で(沸騰後15分)にしてスライス。ブラチョーレのフィリング用
  • にんにく3片2片はブラチョーレのフィリング用にみじん切り。1片はラグーの香り付け用に軽くつぶす
  • バジル(生)10枚
  • 10gラグーの調味用・パスタ茹で水用(各適量)
  • 黒胡椒2gブラチョーレのフィリング用

作り方

1約20分

時間を置く

  • 1 レーズン30gをぬるま湯に浸けて20分戻す。
  • 2 並行同時に、卵1個を水から入れて中火にかけ沸騰後15分固茹でにする。
  • 3 茹で上がったら氷水に取り急冷し、殻をむいて5mm厚のスライスにする。
2約15分

形を整える

  • 1 ブラチョーレを作る。
  • 2 ペコリーノ・ロマーノ60gを細かくすりおろす。
  • 3 牛薄切り肉を1枚ずつ広げ、内側にペコリーノ・ロマーノ(大さじ1〜2)・松の実(5〜6粒)・水気を絞ったレーズン(4〜5粒)・みじん切りにしたにんにく2片分・みじん切りにしたイタリアンパセリ(大さじ1)・固茹で卵のスライス1〜2枚を乗せる。
  • 4 塩・黒胡椒をひとつまみ振り、手前からきつく巻いてたこ糸で3〜4ヶ所縛る。
3約3分

材料を準備する

  • 1 サルシッチャに爪楊枝で5〜6ヶ所刺す。
  • 2 豚スペアリブが大きい場合は4〜5cm幅のぶつ切りにする。
4約12分

焼き色をつける

  • 1 厚手の鍋(4L以上)にエクストラバージンオリーブオイル60mlを強火で熱し、ブラチョーレを全面をしっかり焼き色がつくまで焼く(各面2〜3分、全面で10〜12分)。
  • 2 こんがりした焼き色がついてこそ旨みが生まれる。
  • 3 焼き上がったら取り出す。
5約10分

焼き色をつける

  • 1 同じ鍋で豚スペアリブを強火で全面焼き色がつくまで焼く(各面2〜3分)。
  • 2 焼き上がったら取り出す。
  • 3 次にサルシッチャも同様に焼いて取り出す。
6約4分

香味を炒める

  • 1 火を中火に落とし、つぶしたにんにく1片を入れて30秒炒める。

注意点

赤ワイン120mlを一気に加え、木べらで鍋底の焦げをこそげながらアルコールを飛ばす(2〜3分)。

鍋底にこびりついた焦げは旨みの塊——残らず溶かし込む。

7約5分

材料を合わせる

  • 1 パッサータ1500mlを加える。
  • 2 塩小さじ1を加えて中火で沸騰させる。

注意点

玉ねぎを縦半分に割り、切り口を下にして鍋の中央に置く(みじん切りにしない——ナポリの伝統)。

8約5分

内容を確認する

  • 1 ブラチョーレ・豚スペアリブ・サルシッチャをすべて鍋に戻す。

完了の目安

沸騰したら火を最弱にする。

鍋の表面が「ピポッ・ピポッ」とかすかに泡立つだけの状態(ピッピャーレ)にする。

蓋を2〜3cm開けた状態で固定する(木べらを挟む)。

9約4時間

火入れを進める

  • 1 この状態を最低4時間(理想は5時間)維持する。

完了の目安

ソースが深い茶褐色に変わり、肉を箸でつまんでほぐれるようになったら次へ。

注意点

30〜40分ごとに底を木べらでかき混ぜ焦げ付きを防ぐ。

10約12分

仕上げにまとめる

  • 1 ブラチョーレ・スペアリブ・サルシッチャをすべて取り出してセコンド用の皿に移す。
  • 2 バジル10枚をちぎって鍋に加え、蓋を開けたまま10分追い煮する。
  • 3 塩で味を調える。
11約14分

湯を沸かす

  • 1 並行(ラグーを煮込んでいる間に)大鍋に湯を沸かし始める(湯1Lに対して塩10g)。
  • 2 リガトーニを袋表示より1分短めに茹でる。
  • 3 茹で汁100mlを取り置く
12約3分

ソースを作る

  • 1 リガトーニをアルデンテで引き上げてラグーの鍋に移す。
  • 2 強めの中火で1〜2分炒め合わせ、ソースがリガトーニ全体にしっかり絡んだら皿に盛る。
  • 3 仕上げにイタリアンパセリをちぎって散らす。
Chef Authen

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