AUTHENTIC RECIPE

Pansotti con Salsa di Nociパンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)

Pansotti con Salsa di Noci(パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ))
難易度★★★★☆ 準備1時間52分 調理42分 分量4人分 地方北イタリア・ジェノヴァ/ラパッロ

卵を使わず白ワインと水だけで練るリグーリアの薄いパスタ生地に、野草を集めた「プレボッジョン」と乳清チーズ プレシンスエーアの詰め物を包んだ三角形の詰めパスタ。ソースは火を通さず、くるみと松の実、牛乳に浸したパンの中身を乳鉢(またはミキサー)で摺り潰して乳化させた生の白いソースで、くるみの渋皮由来のわずかな苦みと乳の甘みが釣り合う点に本質がある。生地を向こうが透ける薄さまで延ばす技術と、詰め物の水分管理、分離させないソースの乳化が難易度を決める。

本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 薄力寄りの中力粉(00粉)250g生地用。打ち粉には使わず、別立てのセモリナ粉を使う
  • 95ml常温。生地の加水用、様子を見て小分けに加える
  • 辛口白ワイン30ml生地に加える。リグーリアの伝統的な配合
  • 細塩(生地用)3g粉に混ぜ込む
  • プレボッジョン(野草の混合)600gボリジ、タンポポ、チコリ、ルリヂサ、スイバなどの混合。洗って茎の硬い部分を除く
  • プレシンスエーア(リグーリアの乳清チーズ)200g詰め物用。酸味のあるフレッシュチーズ
  • パルミジャーノ・レッジャーノ(詰め物用・すりおろし)60g使う直前におろす
  • 1個Mサイズ。詰め物のつなぎ
  • フレッシュマジョラム4g葉を摘んで刻む。詰め物用
  • ナツメグ0.5gホールをすりおろす。詰め物用
  • にんにく(詰め物用)1片芯を除いてごく細かく刻む
  • くるみ(殻むき)250gソースの主体。渋皮は熱湯で戻して大部分を除く
  • 松の実30gソース用。乳化を助け甘みを補う
  • パンの中身(白い部分)40g耳を除いたパーネ・コムーネなど。牛乳に浸してソースの乳化と粘度を決める
  • 牛乳(成分無調整)120ml80mlをパンに浸し、残り40mlでソースの濃度調整に使う
  • にんにく(ソース用)1片芯を除く。生のまま摺り潰す
  • パルミジャーノ・レッジャーノ(ソース用・すりおろし)40g摺り潰しの最後に加える
  • エクストラバージンオリーブオイル(穏やかなタイプ)100ml80mlをソースの乳化に、20mlを仕上げに使う
  • 粗塩(パスタの茹で湯用)40g水4Lに対し10g/L
  • 細塩(詰め物・ソース用)12g詰め物に4g、ソースに4g、野草の下茹でに4g
  • 黒胡椒1g挽きたて。詰め物とソースに
  • マジョラムの葉(飾り用)2g盛り付け直前に散らす
  • くるみの実(飾り用)20g粗く割る
  • セモリナ粉(打ち粉用)50g生地を延ばす台と、成形したパンソッティを並べる布巾に振る。生地に練り込まない

作り方

1約25分

パスタ生地を練る

  • 1 並行(生地を捏ねる間に)鍋に水2Lを入れ、蓋をして強火にかけ、プレボッジョンを茹でるための湯を沸かし始める。
  • 2 台または大きなボウルに00粉250gをふるい出し、中央に窪みを作り、細塩3gを粉の外周に散らす。
  • 3 窪みに辛口白ワイン30mlと常温の水95mlのうち120mlをまず注ぎ、指先で中心から粉を少しずつ崩し込みながら混ぜる。
  • 4 粉気が残る部分に残りの水30mlを10mlずつ加えながら、全体がひとつのそぼろ状にまとまるまで手で寄せ集める。
  • 5 台の上で手のひらの付け根を使い、生地を前に押し延ばしては折り返す動作を10〜12分繰り返し、表面が滑らかで均一な弾力になるまで捏ねる。
  • 6 生地を球状に丸めてラップでぴったり包む。

完了の目安

生地表面に粉の粒やひび割れがなく、指で押すとゆっくり戻る弾力があること。

注意点

水を一度に全量入れるとべたつき、打ち粉で修正すると生地が硬くなって薄く延ばせなくなる。

塩を水と直接触れさせたまま放置すると溶け残りが生地に斑を作るので、粉に馴染ませながら混ぜ込む。

補足

卵を使わず白ワインと水で練るのがリグーリアの薄いパスタ生地の伝統で、ワインの酸が生地を締めつつ延展性を与える。

2約30分

生地を休ませる

  • 1 並行(生地を休ませる間に)沸いた湯2Lは弱火に落とし、蓋をしたまま沸騰直前の状態で保つ。
  • 2 並行(生地を休ませる間に)プレボッジョンをボウルに張った冷水で3回水を替えて洗い、砂と枯葉を落とし、茎の硬い部分と傷んだ葉を除いてざるに上げる。
  • 3 並行(生地を休ませる間に)くるみ250gと飾り用のくるみ20gを分けて計量し、松の実30gを別皿に用意する。
  • 4 ラップで包んだ生地を室温(20〜24℃)の直射日光の当たらない場所に置き、最低30分、この先の詰め物の準備が終わるまでそのまま休ませる(合計1時間前後になる)。

完了の目安

生地を指で押した跡がゆっくり半分ほど戻る程度に緩んでいること。

注意点

ラップの隙間から乾くと表面に硬い膜ができ、延ばす際に破れの原因になる。

補足

休ませることでグルテンが緩み、向こうが透ける薄さまで延ばせるようになる。

30分を超えて置いても問題はない。むしろ長く休ませたほうが延ばしやすい。

3約15分

プレボッジョンを茹でて水気を抜く

  • 1 保温しておいた湯2Lを再び強火で沸騰させ、細塩4gを加えて溶かし、洗ったプレボッジョン600gを茎の太いものから順に入れ、中火で2〜3分茹でる。
  • 2 茹で上がった野草をざるに上げ、冷水を張ったボウルに移して1分冷まし、色止めする。
  • 3 冷めた野草を両手で握り、水が滴らなくなるまで数回に分けて強く絞る。
  • 4 絞った野草をまな板に広げ、包丁で細かく刻んでから、さらに絞れる水分があれば布巾に包んで絞る。

完了の目安

刻んだ野草を握っても水が落ちず、まな板に水滴が残らない状態になっていること。

注意点

水分が残ると詰め物が緩み、包んだ生地が茹でている間に破れる。

茹ですぎると野草特有の苦みと香りが湯に逃げる。

補足

プレボッジョンはボリジ、タンポポ、チコリ、スイバなど数種の野草を混ぜたもので、苦みの重なりが詰め物の骨格になる。

4約12分

詰め物を仕上げる

  • 1 ボウルに刻んだ野草、プレシンスエーア200g、パルミジャーノ・レッジャーノ(詰め物用)60gを入れる。
  • 2 にんにく1片の芯を除いてごく細かく刻み、フレッシュマジョラム4gの葉を摘んで刻み、両方をボウルに加える。
  • 3 卵1個を割り入れ、ナツメグ0.3gをすりおろして加え、細塩4gと黒胡椒0.5gを振る。
  • 4 ゴムベラで底から返すように1〜2分混ぜ、色と質感が均一になるまで合わせる。
  • 5 ボウルにラップを密着させ、冷蔵庫に入れる。

完了の目安

スプーンですくって傾けても垂れ落ちず、形が保たれる固さであること。

注意点

プレシンスエーアに水分が多い場合は、そのまま混ぜると緩むのでボウルの底に溜まった乳清を捨ててから合わせる。

補足

冷やすことで詰め物が締まり、包む作業が格段にやりやすくなる。

5約15分

生地を透けるまで延ばす

  • 1 休ませた生地を4等分し、使わない3つはラップに戻す。
  • 2 セモリナ粉を薄く振った台で、1つを麺棒で中心から外へ向かって円形に延ばし、90度ずつ回しながら厚さ1mm以下まで延ばす。
  • 3 パスタマシンを使う場合は、生地を平たく潰して最も広い目盛りから始め、1段階ずつ狭めて最終的に1mm以下の目盛りまで通す。

完了の目安

生地の下に置いた手の輪郭が透けて見える薄さになっていること。

注意点

セモリナ粉を多用すると生地の縁が乾いて接着しなくなる。

延ばした生地を放置すると数分で乾くので、次の工程まで布巾をかける。

補足

リグーリアの詰めパスタは生地の薄さが命で、厚いと詰め物と非加熱ソースの繊細な釣り合いが崩れる。

6約35分

パンソッティを三角形に包む

  • 1 延ばした生地をナイフまたはローラーで一辺7cmの正方形に切り分ける。
  • 2 各正方形の中央に、冷やした詰め物を小さじ1弱(約8g)ずつ置く。
  • 3 刷毛または指先で正方形の2辺に水を薄く塗り、対角線で折って三角形にする。
  • 4 三角形の内側から空気を押し出すように指で詰め物の周囲を押さえ、2辺の縁を1cm幅でしっかり圧着する。
  • 5 セモリナ粉を振った布巾の上に重ならないよう並べ、残りの生地も同様に延ばして包み、4人分で約60個(1人15個)を作る。

完了の目安

すべての三角形の縁が密着し、詰め物の周囲に空気の膨らみがないこと。

注意点

空気が残ると茹でている間に膨張して縁が開き、詰め物が湯に流れ出る。

水を塗りすぎると縁が滑って接着しない。

補足

パンソッティは「腹の出た」という方言で、詰め物でふくらむ三角形の形が名の由来。

7約12分

くるみの渋皮を除く

  • 1 小鍋に水500mlを沸かし、くるみ250gを入れて中火で1分茹でて火を止め、そのまま5分置く。
  • 2 くるみをざるに上げ、指と布巾で表面をこすって渋皮を剥がし、剥けた皮を捨てる。
  • 3 皮を除いたくるみを乾いた布巾で押さえて水気を取る。

完了の目安

くるみの大部分が白っぽい肌を見せ、表面に濡れた光沢が残っていないこと。

注意点

渋皮を完全に残すとソースに強い渋みと灰色がかった色が出る。

茹ですぎるとくるみが水を吸い、ソースが水っぽくなる。

補足

渋皮をすべて取り切る必要はなく、わずかに残る苦みが乳の甘みと釣り合う。

8約10分

パンを牛乳に浸す

  • 1 並行(パンが浸る間に)ソース用のにんにく1片の芯を除き、粗く刻んでおく。
  • 2 パンの中身40gを耳を除いた状態で粗くちぎり、小さなボウルに入れる。
  • 3 牛乳80mlを注ぎ、パン全体が浸るように指で押し沈めて10分置く。

完了の目安

パンが牛乳を吸って芯がなくなり、指で潰れる柔らかさになっていること。

補足

牛乳に浸したパンはソースの乳化を担うつなぎで、これがないとくるみの油が分離する。

9約25分

くるみソースを乳鉢で摺り合わせる

  • 1 並行(ソースを摺る間に)大鍋に水4Lを入れ、蓋をして強火にかけ、茹で湯を沸かし始める。
  • 2 乳鉢にソース用にんにくと細塩2gを入れ、乳棒で押し潰してペースト状にする。
  • 3 乳鉢のにんにくペーストに松の実30gを加え、乳棒を鉢の内壁に沿って回しながら滑らかな粥状になるまで摺る。
  • 4 皮を除いたくるみを乳鉢に3回に分けて加え、そのつど粒が消えるまで5〜6分かけて摺り潰す。
  • 5 牛乳に浸したパンを軽く絞らずそのまま乳鉢に加え、全体が均質なペーストになるまで摺り合わせる。
  • 6 乳鉢のペーストに、エクストラバージンオリーブオイル80mlを糸のように細く垂らしながら加え、乳棒で同じ方向に回し続けて乳化させる。
  • 7 乳鉢の中のソースにパルミジャーノ・レッジャーノ(ソース用)40gを加えて摺り混ぜ、残りの牛乳40mlを少しずつ加えて、とろりと流れる濃度に調える。
  • 8 乳鉢のソースに細塩2gと黒胡椒0.5gを加えて摺り混ぜて味を調える。

完了の目安

ソースが白く均一なクリーム状で、乳棒を持ち上げても油が浮き分離していないこと。

スプーンの背に膜状に留まり、ゆっくり落ちる濃度であること。

注意点

オリーブオイルを一度に注ぐと乳化が壊れて油が分離する。

フードプロセッサーを使う場合は高速で回し続けると摩擦熱でくるみの油が出て苦くなるため、10秒回して止める操作を繰り返す。

ソースは非加熱なので火にかけない。温めると分離し、生の風味が失われる。

補足

乳鉢で摺ると細胞が押し潰されて油がゆっくり出るため、機械で刻むより滑らかで甘いソースになる。

ソースは茹でる直前に作る。生にんにくを含む非加熱ソースは時間を置くと色がくすみ、乳化も緩む。

10約15分

茹でて仕上げる

  • 1 並行(湯が沸くのを待つ間に)皿4枚に熱湯を注いで温め、供する直前に湯を捨てて水気を拭く。
  • 2 沸き上がった湯4Lに粗塩40gを入れて溶かす。
  • 3 パンソッティを一度に入れず、半量ずつそっと湯に落とし、中火の穏やかな沸騰を保って3〜4分茹でる。
  • 4 茹で汁を計量カップで80ml取り置く。
  • 5 取り置いた茹で汁80mlのうち60mlを、くるみソースの入った大きめのボウルに少しずつ加え、泡立て器で混ぜてソースを緩める。
  • 6 穴あきお玉でパンソッティを湯から引き上げ、水気を切ってソースのボウルに直接移す。
  • 7 ボウルを揺すりながらゴムベラで下から返し、全体にソースをまとわせる。濃ければ残りの茹で汁20mlを加える。
  • 8 温めた皿に静かに盛り、エクストラバージンオリーブオイル20mlを4皿に分けて回しかけ、粗く割ったくるみの実20gとマジョラムの葉2gを散らす。

完了の目安

パンソッティが浮き上がり、縁の生地が透明感を帯びていること。

ソースがパスタ全体に白く均一に絡み、皿の底に油が分離していないこと。

注意点

湯を強く沸騰させ続けると三角形の縁が破れて詰め物が出る。

熱い茹で汁を一度に大量に加えるとソースが分離するので、少量ずつ混ぜながら合わせる。

ソースを鍋に入れて加熱してはいけない。非加熱のまま茹で汁の熱だけで温度を合わせる。

補足

ラパッロやソーリでは仕上げに追加のチーズを振らず、くるみの甘みとマジョラムの香りだけで食べるのが通例。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

薄力寄りの中力粉(00粉)の代わりに

デュラム小麦のセモラ・リマチナータ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

生地が黄色く粗い口当たりになり、くるみソースの繊細さが隠れる。

水分を20ml増やし、生地の休ませ時間を60分にする。

薄力寄りの中力粉(00粉)の代わりに

中力粉(うどん粉)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

生地の歯応えがやや強くなり、延ばしの伸展性が少し落ちる。

加水を10ml増やし、休ませ時間を45分に延長する。

辛口白ワインの代わりに

水+白ワインビネガー小さじ1

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

生地の香りの奥行きが減り、やや平板な風味になる。

プレボッジョン(野草の混合)の代わりに

ほうれん草300g+春菊150g+ルッコラ100g+クレソン50gの混合

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

野草特有の苦みと草いきれが弱まり、詰め物が穏やかで甘い風味になる。

ほうれん草は茹で時間を1分に短縮し、ルッコラとクレソンは30秒だけ湯にくぐらせる。

プレボッジョン(野草の混合)の代わりに

ほうれん草500g+チャード100g

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

苦みがほぼ消え、詰め物が単調な青菜の味になる。

茹で上げ後の絞りをより強くし、水分を確実に抜く。

プレシンスエーア(リグーリアの乳清チーズ)の代わりに

リコッタ150g+水切りヨーグルト50g

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

本来の乳酸の酸味に近づくが、粒立ちがやや細かく滑らかになる。

ヨーグルトは30分以上水切りしてから合わせる。

プレシンスエーア(リグーリアの乳清チーズ)の代わりに

リコッタのみ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

酸味が失われ、詰め物が甘く重い印象になる。

レモン汁小さじ1を詰め物に加えて酸味を補う。

パルミジャーノ・レッジャーノ(詰め物用・すりおろし)の代わりに

ペコリーノ・サルド(マイルドタイプ)

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

羊乳の塩味と獣香が前に出て、くるみソースの甘みと競合する。

詰め物の塩を2gに減らす。

パルミジャーノ・レッジャーノ(詰め物用・すりおろし)の代わりに

グラナ・パダーノ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

塩味と旨みがやや軽く、余韻が短くなる。

卵の代わりに

卵黄2個

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

詰め物がより濃厚でねっとりした口当たりになる。

フレッシュマジョラムの代わりに

乾燥マジョラム

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

青い香りが消え、乾いた干し草様の香りになる。

1.5gに減らし、詰め物に混ぜて15分置いてから包む。

フレッシュマジョラムの代わりに

フレッシュオレガノ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

香りが鋭く薬草的になり、リグーリア特有の甘い芳香が薄れる。

量を2gに減らす。

くるみ(殻むき)の代わりに

くるみ(ローストなし・生の市販むき身)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

油の香りがやや弱く、ソースの甘みが控えめになる。

松の実の代わりに

カシューナッツ(無塩)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

樹脂香が消え、丸く乳製品的な甘みに変わる。

牛乳(成分無調整)の代わりに

無糖アーモンドミルク

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

乳のコクが消えてナッツ感が重複し、ソースが軽く水っぽくなる。

オリーブオイルを10ml増やして口当たりを補う。

にんにく(ソース用)の代わりに

にんにく(牛乳で5分下茹でしたもの)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

辛味と刺激が和らぎ、ソースが穏やかになる。

下茹で用の牛乳20mlを別に用意し、茹でた後は捨てる。

パルミジャーノ・レッジャーノ(ソース用・すりおろし)の代わりに

グラナ・パダーノ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

塩味が穏やかになり、くるみの苦みがやや目立つ。

エクストラバージンオリーブオイル(穏やかなタイプ)の代わりに

辛味の強いエクストラバージンオリーブオイル

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

苦みと辛味がくるみの渋みと重なり、ソースが刺々しくなる。

乳化用を60mlに減らし、牛乳を20ml増やす。

この料理について

リグーリアは、ジェノヴァを中心に海と山が近接した細長い土地です。海沿いの町の背後にはすぐ斜面が迫り、その斜面に自生する野草を摘んで食べる文化がここには残っています。

パンソッティの詰め物に使われるプレボッジョンは、その野草を数種類混ぜたものです。ボリジ、タンポポ、チコリなど、摘む季節と場所で顔ぶれが変わります。合わせるくるみのソースは火を通さず、乳鉢で摺り潰して作られます。オリーブオイルの土地でありながら、内陸の谷では乳とくるみが油脂を担ってきた名残とされています。

現在もラパッロやソーリの周辺では、春の食卓に上がる定番として親しまれています。方言で「腹の出た」を意味する名の通り、詰め物でふくらんだ三角形が皿の上に重なります。

QUESTIONS

よくある質問

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)にほうれん草500g+チャード100gを使ってもいいですか?

作れますが、プレボッジョン(野草の混合)をほうれん草500g+チャード100gに替えると本格度が20点下がります。苦みがほぼ消え、詰め物が単調な青菜の味になる。茹で上げ後の絞りをより強くし、水分を確実に抜く。

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)に無糖アーモンドミルクを使ってもいいですか?

作れますが、牛乳(成分無調整)を無糖アーモンドミルクに替えると本格度が20点下がります。乳のコクが消えてナッツ感が重複し、ソースが軽く水っぽくなる。オリーブオイルを10ml増やして口当たりを補う。

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)にデュラム小麦のセモラ・リマチナータを使ってもいいですか?

使えます。ただし薄力寄りの中力粉(00粉)をデュラム小麦のセモラ・リマチナータに替えると本格度が10点下がります。生地が黄色く粗い口当たりになり、くるみソースの繊細さが隠れる。水分を20ml増やし、生地の休ませ時間を60分にする。

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)を失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。水を一度に全量入れるとべたつき、打ち粉で修正すると生地が硬くなって薄く延ばせなくなる。塩を水と直接触れさせたまま放置すると溶け残りが生地に斑を作るので、粉に馴染ませながら混ぜ込む。ラップの隙間から乾くと表面に硬い膜ができ、延ばす際に破れの原因になる。

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計2時間34分です(準備1時間52分・調理42分)。

パンソッティ・コン・サルサ・ディ・ノーチ(くるみソースの詰めパスタ)は家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全10工程のうち仕上がりを左右するのは「くるみソースを乳鉢で摺り合わせる」「茹でて仕上げる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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