AUTHENTIC RECIPE
Gnocchi alla Sorrentinaニョッキ・アッラ・ソレンティーナ
- 合計
- 2時間52分
- 難易度
- ★★★☆☆
- 分量
- 6人分
- 準備 45分
- 調理 2時間7分
卵を使わず最小限の小麦粉でまとめたじゃがいものニョッキを、にんにくとバジルで煮たトマトソースで和え、フィオルディラッテ(牛乳製のモッツァレッラ)とパルミジャーノを重ねて素焼きの器で焼く、ソレント半島の名物プリモ。粉っぽさも重さもない、軽いのに濃厚な一皿。
ソレントで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピです。分量と時間だけでなく、次の工程へ進む目安となる状態も書いています。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
このスコアは、標準レシピの食材と手順で作った場合の値です。代わりに使える食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とあわせてスコアが変わります。
材料(6人分)
100本格度- じゃがいも(男爵など粉質・貯蔵もの)1000g皮付きのまま丸ごとゆでる。大きさを揃えると火通りが均一になる
- 薄力粉(00粉)220g生地には150gから加え始め、じゃがいもの水分次第で最大200gまで。残り20gは成形時に作業台へ振る打ち粉用Amazonで探す楽天市場で探す
- セモリナ粉(細挽き)40g25gを成形したニョッキを並べるバットに、15gを上振り用に。くっつき防止Amazonで探す楽天市場で探す
- ホールトマト缶800g手で潰して粗い果肉状にするAmazonで探す楽天市場で探す
- フィオルディラッテ(牛乳製モッツァレッラ)300g1cm角に切り、ざるに上げて冷蔵庫で30分以上水切りするAmazonで探す楽天市場で探す
- パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)60g30gを和えに、30gを表面のチーズ層にAmazonで探す楽天市場で探す
- にんにく2片皮をむいて包丁の腹で軽く潰す。香りを移したら取り出す
- エキストラバージンオリーブオイル50ml40mlをソースに、10mlを耐熱皿に塗るAmazonで探す楽天市場で探す
- バジル(生)20g10g分は枝ごとソースに沈めて香りを移す。残り10g分(葉約10枚)は葉を摘み、焼き上がりの天面用に取り分ける
- 塩(細粒)14g生地に8g、ソースに6gAmazonで探す楽天市場で探す
- ゆで湯用の粗塩50g10g/Lで溶かす。試しゆでの小鍋(水1L)に10g、本ゆでの大鍋(水4L)に40gAmazonで探す楽天市場で探す
- 水(ゆで用)5000ml1000mlを試しゆで用の小鍋に、4000mlを本ゆで用の大鍋にAmazonで探す楽天市場で探す
- 黒こしょう小さじ1仕上げに挽きたてをAmazonで探す楽天市場で探す
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買い物リストをつくる作り方
じゃがいもを皮付きのまま丸ごとゆでる
- 1 並行(じゃがいもをゆでている間に)フィオルディラッテ300gを1cm角に切り、ざるに広げて受け皿を敷き、冷蔵庫で30分以上する。
- 2 並行(じゃがいもをゆでている間に)バジル20gのうち10g分を枝ごと取り分けてソース用にし、残り10g分は葉(約10枚)を摘んで冷水に放し、水気を拭いて冷蔵庫に置く。
- 3 じゃがいも1000gを皮付きのまま流水でこすり洗いし、大きいものは同じ大きさに揃うよう選り分ける。
- 4 鍋にじゃがいもを重ならないように並べ、かぶるまで水を張り、蓋をせず中火にかける。
- 5 沸騰後は静かに沸き続ける火加減(弱めの中火)に落とし、35〜45分ゆでる。
完了の目安
竹串が中心までスッと抵抗なく通る。
皮が指で軽くつまめる程度に浮いている。
注意点
皮をむいてから切ってゆでると水を吸い、生地がゆるんで粉を余計に必要とする。
激しく沸騰させると割れ目から水が入り、生地が水っぽくなる。
補足
貯蔵ものの粉質いもは水分が少なく、粉の量を最小に抑えられるため軽い仕上がりになる。
熱いうちに皮をむいて裏ごしする
- 1 鍋の湯を切り、じゃがいもを2〜3個ずつ取り出す(残りは鍋に戻して蓋をし、保温しておく)。
- 2 布巾で押さえてフォークで固定しながら、熱いうちにペティナイフで皮をむく。
- 3 むいたじゃがいもを熱いうちにポテトライサーまたは目の細かい器で、粉ふるいのように作業台の上へ直接落とす。
- 4 全量をし終えたら山を薄く広げ、湯気を逃がしながら5分ほど置く。
完了の目安
した山から粗い湯気が収まり、表面が粉状にほろりとしている。
塊やダマが残らず、全体が均一な繊維状になっている。
注意点
冷めてからするとでんぷんが固まり、粘りが出て重いニョッキになる。
素手で熱いいもを持つと火傷するので、必ず布巾とフォークで固定する。
補足
ソレントの家庭では熱さに耐えてでも「熱いうちに」を守るのが鉄則とされる。
1kg分を一度にむくと冷めるため、2〜3個ずつ取り出してを繰り返すのが確実。
卵を使わず最小限の粉で生地をまとめる
- 1 広げたじゃがいもの上に塩8gを全体に振る。
- 2 薄力粉150gを全体に振りかけ、カードで切るようにして粉をじゃがいもに切り込む。
- 3 手のひらの付け根で押し広げず、外から内へ折りたたむように30〜60秒だけまとめる。
- 4 生地がまだ手に付くようなら、薄力粉を10gずつ(生地に入れる量が合計200gを超えない範囲で)加え、同じ動作を繰り返す。
- 5 まとまった生地を丸め、乾燥しないよう布巾をかけて作業台の端に置く。
完了の目安
生地の表面がしっとりつややかで、指で押すと軽く跳ね返り、手にべたつかない。
生地に加えた薄力粉の総量が150〜200gの範囲に収まっている。
注意点
こねすぎるとが出て、ゆで上がりがゴムのように硬くなる。
粉を一度に全量入れると水分バランスを調整できず、粉っぽく重い生地になる。
補足
ソレント半島の基本形では生地に卵を入れず、じゃがいものでんぷんだけでつなぐ。
粉は「じゃがいもの水分がまとまる最小量」が正解で、レシピの数値は目安に過ぎない。
生地はずすぐ成形するほうが、水が出ずに扱いやすい。
試しゆでで粉量を確定する
- 1 並行(生地を間に)小鍋に水1000mlを入れて強火にかけ、試しゆで用の湯を沸かし始める。
- 2 沸いた湯に粗塩10gを加える。
- 3 生地から10g分を2つちぎって親指大に丸め、沸いた湯に静かに入れる。
- 4 浮き上がってから20秒ゆで、穴あきお玉ですくい上げる。
- 5 1つを割って断面を見て、もう1つを食べて確認する。
- 6 湯の中で崩れた・表面が溶けた場合は、生地に薄力粉を10g(合計200gを超えない範囲で)加えて30秒まとめ直し、もう1個で試しゆでを繰り返す。
完了の目安
試しゆでのニョッキが形を保ち、断面に生の粉の白い芯がない。
噛んだときに粉っぽさが残らず、ほろりとほどける。
注意点
粉が足りないまま全量を成形すると、本ゆででまとめて崩れて取り返しがつかない。
粉っぽさが出た場合はこれ以上粉を足さず、そのまま成形へ進む。
補足
じゃがいもの水分量は個体差が大きいため、現地でも1〜2個の試しゆでで粉量を決める。

棒状に伸ばして成形し、筋を付ける
- 1 バットにセモリナ粉25gを薄く敷く。
- 2 作業台に薄力粉20gを薄く振る。
- 3 生地を6等分し、1つずつ作業台で直径2cmの棒状に転がして伸ばす(残りは布巾をかけておく)。
- 4 棒をカードで2cm幅に切り分ける。
- 5 切った生地を1個ずつ親指でニョッキ板(またはフォークの背)に押し付けながら手前に転がし、片面に筋、反対面にくぼみを付ける。
- 6 成形したニョッキを重ならないようにバットへ並べ、上から残りのセモリナ粉15gを軽く振る。
完了の目安
全量が成形され、互いにくっつかずバットに並んでいる。
注意点
長く放置すると生地から水が出てバットに張り付き、ゆでたときに崩れる。
筋を深く付けようと強く押すと生地が薄くなり、ゆでている最中に穴が開く。
補足
筋とくぼみはソースを絡ませるためのもので、ソレンティーナのように焼く料理でも保持する意味がある。
すぐに調理しない場合はバットごと冷凍し、凍った状態のままゆでる。
にんにくとバジルのポモドーロを炊く
- 1 並行(ソースを煮ている間に)オーブンを220℃にする。
- 2 並行(ソースを煮ている間に)大鍋に水4000mlを張り、蓋をして強火にかける。
- 3 並行(ソースを煮ている間に)パルミジャーノ・レッジャーノ60gをすりおろし、30gずつ2つに分ける。
- 4 ホールトマト缶800gをボウルにあけ、手で握り潰して粗い果肉状にする。
- 5 フライパンにエキストラバージンオリーブオイル40mlと、皮をむいて包丁の腹で潰したにんにく2片を入れ、弱火にかける。
- 6 にんにくが薄く色付き香りが立つまで弱火で3〜4分加熱し、にんにくを取り出す。
- 7 潰したトマトを一気に加え、中火にして木べらで底からかき混ぜる。
- 8 煮立ったら弱めの中火にし、バジルの枝10g分を沈め、塩6gを加えて20〜25分煮る。
- 9 煮上がったらバジルの枝を取り出して捨てる。
完了の目安
木べらで鍋底をなぞると筋が2秒ほど残る濃度になっている。
表面に赤橙色の油が浮き、酸味の角が取れた甘い香りに変わっている。
注意点
強火で煮詰めるとトマトが焦げて苦味が出るので、必ず弱めの中火を保つ。
バジルの枝を入れたまま長時間煮ると黒ずんで青臭さが出る。
補足
ソレント半島ではにんにくは香りだけ移して取り出し、玉ねぎは使わないのが基本形。
ソースは少しゆるめに仕上げると、オーブンでの焼成中に締まってちょうどよくなる。
家庭用オーブンの220℃には15〜20分かかるため、ソースを煮る間に始めておく。
ニョッキを短時間でゆで上げてソースと和える
- 1 耐熱の素焼き陶器(またはグラタン皿)の内側にオリーブオイル10mlを刷毛で塗る。
- 2 沸騰した4000mlの湯に粗塩40gを溶かし、強火のまま沸騰を保つ。
- 3 ニョッキを半量ずつ湯に静かに滑り込ませ、鍋底に沈んだものを木べらで一度だけそっとはがす。
- 4 浮き上がってきたニョッキを穴あきお玉ですくい、湯を切ってソースのフライパンへ直接移す。
- 5 残り半量も同様にゆで、すべてソースに移す。
- 6 フライパンを弱火にかけ、パルミジャーノ30gを振りながらフライパンを揺すって30〜40秒和える。
完了の目安
ニョッキが湯面に浮上してから15〜20秒経過している。
全体にソースが薄く均一にまとい、フライパンの底にソースが溜まっていない。
注意点
浮いてから長くゆでると水を吸って崩れ、焼成でどろどろになる。
一度に全量入れると湯温が下がって表面が溶ける。
木べらで強く混ぜるとニョッキが割れるので、フライパンを揺する動きで和える。
補足
ニョッキは浮上がゆで上がりの合図で、ここが「軽さ」を左右する最大の分岐点。
素焼きの器に重ね、オーブンで焼き上げる
- 1 油を塗った耐熱皿の底に、和えたニョッキの半量を平らに広げる。
- 2 したフィオルディラッテ角切りの半量150gを全体に散らす。
- 3 残りのニョッキを重ね、表面をならす。
- 4 残りのフィオルディラッテ150gを散らし、その上にパルミジャーノ30gを全体に振る。
- 5 220℃にしたオーブンの上段で12〜15分焼く。
完了の目安
チーズが完全に溶けて表面が波打ち、ふちのソースがふつふつと沸いている。
表面に薄いきつね色の焼き色が点在している。
注意点
焼きすぎるとモッツァレッラの水分と脂が分離して糸を引かなくなるので、15分を超えない。
が不十分だと底に水が溜まり、ニョッキがふやける。
補足
素焼きの陶器は蓄熱性が高く、卓上に出してからも熱々が持続する。
焼き色が足りない場合のみ、最後の1〜2分だけグリル機能に切り替える。
休ませて仕上げ、供する
- 1 オーブンから耐熱皿を取り出し、鍋敷きの上で3分休ませる。
- 2 黒こしょう小さじ1を挽きたてで表面全体に振る。
- 3 取り分けておいたバジルの葉10g分(約10枚)を天面に散らす。
- 4 耐熱皿ごと食卓に運び、スプーンで取り分ける。
完了の目安
表面の沸き立ちが収まり、スプーンですくったときにチーズが糸を引いている。
注意点
焼き上がり直後に切り分けるとソースが流れ出て形が崩れる。
バジルを焼成前にのせると黒く焦げて香りが飛ぶ。
補足
ソレントでは焼いた器のまま卓に出し、各自が取り分けるのが慣習。
この料理について
ソレントはナポリ湾の南岸、カプリ島を望む断崖の上に開けた町です。周辺には水牛の牧場とトマトの畑が広がり、モッツァレッラとトマトがこの土地の料理の両輪になっています。
器の縁でソースが焦げ、表面のチーズがまだらに色づくのが焼き上がりの合図とされ、焼いた器のまま食卓に運びます。
ソレント半島からナポリにかけてのトラットリアでは、日曜の昼に家族が囲む定番として並びます。運ばれてきてもしばらくは熱くて手をつけられません。
標準レシピに使う食材
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TOOLS
道具
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代わりに使える食材
じゃがいも(男爵など粉質・貯蔵もの)Patate a pasta gialla, vecchie
薄力粉(00粉)Farina di grano tenero tipo 00
セモリナ粉(細挽き)Semola di grano duro rimacinata
-
強力粉本格度: -20 pts
セモリナ特有の黄色みと小麦の甘い香りが弱まり、生地は白く穏やかな味になる。
食感:歯切れの良いコシが弱まり、やや柔らかくなる。
粉は同量で置き換える/液体は少し残して加え、生地の固さやとろみを見ながら調整する
ホールトマト缶Pomodori pelati
フィオルディラッテ(牛乳製モッツァレッラ)Fiordilatte
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)Parmigiano Reggiano grattugiato
-
グラナ・パダーノ本格度: -5 pts
塩気と熟成香がやや穏やかで、後味が軽くなる。
-
ペコリーノ・ロマーノ本格度: -10 pts
羊乳特有の鋭い塩気が立ち、トマトの甘みを覆いがちになる。
工程6:塩気が強いため、ソースの塩を6gから3gに減らす。
にんにくAglio
-
玉ねぎ(みじん切り)本格度: -20 pts
刺激が消えて甘みの丸いソースになる。
工程6:にんにくの代わりに玉ねぎ80gをみじん切りにし、オリーブオイル40mlで弱火8分、透明になるまで炒めてからトマトを加える。/炒めた玉ねぎは取り出さずソースに残す。
エキストラバージンオリーブオイルOlio extravergine d'oliva
-
ピュアオリーブオイル本格度: -5 pts
青い香りと辛みが消え、風味が平坦になる。
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