AUTHENTIC RECIPE
Cjarsons della Carniaチャルソンス・デッラ・カルニア
カルニアの山村で復活祭前後や祝祭に作られてきた、甘さと塩気が同居する詰めもの生地。茹でたじゃがいもを練り込んだ扱いの難しい生地を極薄に伸ばし、じゃがいも・フレッシュリコッタ・レーズン・砂糖漬けシトロン・無糖ココア・シナモン・野生のハーブを合わせた餡を包む。仕上げは焦がしバターと削りかけた燻製リコッタ、砂糖とシナモンで、家ごとに餡の配合が異なる『レシピが百通りある料理』とされる。
本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- じゃがいも(生地用・黄肉種)240g生の皮付き重量。皮付きのまま丸ごと茹で、熱いうちに皮をむいて裏ごしすると約190gになる。きめの詰まった黄肉種が扱いやすい
- 薄力寄りの小麦粉(00タイプ)135g生地に105g、伸ばすときの打ち粉に30g使う
- 卵黄1個生地のつなぎ。常温に戻しておく
- バター(生地用)10g室温で柔らかくして生地に練り込む。伸びをよくする
- じゃがいも(詰めもの用)190g生の皮付き重量。皮付きで茹でて裏ごしすると約150gになる。使う前に完全に冷ます
- フレッシュリコッタ(牛乳製)150gざるにあけて冷蔵庫で2時間水切りし、約120gにする
- ほうれん草80gカルニアの野草(erbe spontanee)の代わり。茹でて固く絞り、極細に刻む(絞り上がり約25g)
- ミント(生)8g葉のみを摘み、みじん切り。チャルソンスの香りの軸
- レモンバーム4g葉のみみじん切り
- マジョラム3g葉のみみじん切り
- イタリアンパセリ8g葉のみみじん切り。詰めもの用
- 玉ねぎ50g極みじん切り。バターで甘みが出るまで炒めて詰めものに加える
- バター(玉ねぎ炒め用)15g詰めものの玉ねぎを炒める
- レーズン30gぬるま湯で20分戻し、固く絞って粗く刻む
- シトロンの砂糖漬け25g3mm角に刻む
- 無糖ココアパウダー5g詰めもの用。ふるってから加える
- アマレッティ(固焼き)25g細かく砕く。詰めものの水分を吸わせ、杏仁の香りをつける
- パン粉(細目・乾燥)15g詰めものの水分を調整して包みやすい硬さにするための量
- グラニュー糖(詰めもの用)15g
- シナモンパウダー(詰めもの用)1.5g
- ナツメグ0.5g使う直前に削る
- レモンの皮1個国産・ノーワックス。黄色い部分のみすりおろす
- グラッパ15ml炒めた玉ねぎに加えて煮立て、アルコール分を飛ばす
- 燻製リコッタ60g仕上げに削りかける。1皿15gずつ使う
- バター(仕上げの焦がしバター用)60gヘーゼルナッツ色になるまで加熱して香りを出すため、この量が必要。1皿15gずつかける
- グラニュー糖(仕上げ用)8gシナモンと混ぜ、盛り付け後に振る
- シナモンパウダー(仕上げ用)1g砂糖と混ぜて皿に振る
- 塩(細粒)4g生地に2g、詰めものに2g使う
- 粗塩(茹で湯用)40g茹で湯4Lに対して10g/Lで加える
- 黒胡椒1g挽きたて。詰めもの用
作り方
リコッタの水切りとレーズンの戻し
- 1 並行(水切りの間に)シトロンの砂糖漬け25gを3mm角に刻む。
- 2 並行(水切りの間に)アマレッティ25gを厚手のポリ袋に入れ、めん棒で細かい粉状に砕く。
- 3 フレッシュリコッタ150gをキッチンペーパーを敷いたざるに広げ、受け皿を当てて冷蔵庫で2時間水切りし、約120gにする。
- 4 レーズン30gを40℃程度のぬるま湯200mlに浸し、20分置いて戻す。
- 5 戻したレーズンを手で固く絞って水気を切り、粗く刻んで小皿に取り分けておく。
完了の目安
リコッタから出る水分が止まり、持ち上げても形が崩れない状態になっていること。
リコッタの重量が約120gまで落ちていること。
レーズンが芯まで柔らかく膨らんでいること。
注意点
リコッタの水切りが甘いと詰めものが緩み、包んだ後に生地が破れる原因になる。
補足
カルニアでは詰めものの配合が家ごとに異なり、『レシピが百通りある料理』と言われる。乾物の下ごしらえを丁寧にすることが唯一共通する土台となる。
じゃがいもを茹でて裏ごしし、生地用と詰めもの用に分ける
- 1 並行(茹でている間に)ほうれん草80gを洗い、玉ねぎ50gを極みじん切りにする。
- 2 生地用のじゃがいも240gと詰めもの用のじゃがいも190g(いずれも生・皮付き重量)をよく洗い、大きさを揃えて鍋に入れ、かぶるまでの水を注ぐ。
- 3 強火にかけ、沸騰したら中火に落として25〜35分、静かに沸き続ける状態で茹でる。
- 4 茹で上がったじゃがいもを湯から引き上げ、火傷しないよう布巾で押さえながら熱いうちに皮をむく。
- 5 熱いうちに全量を裏ごし器で裏ごしし(裏ごし後の総量は約340g)、生地用190gと詰めもの用150gに計量して別々のバットに分ける。
完了の目安
竹串が中心まで抵抗なくすっと通ること。
裏ごししたじゃがいもに粒やダマが残っていないこと。
生地用190gと詰めもの用150gに計量して分けられていること。
注意点
皮をむいて茹でると吸水して生地がべたつき、粉の追加量が読めなくなる。
冷めてから裏ごしすると粘りが出て、生地も詰めものも重くなる。
補足
皮付きで茹でて皮をむき裏ごしすると、歩留まりは生の重量の約80%になる。生430g→裏ごし約340gがこのレシピの前提。
黄肉種はきめが詰まっていて水分が少なく、極薄に伸ばすじゃがいも生地(pasta di patate)に向く。
温かいうちにじゃがいも生地をまとめる
- 1 並行(生地をまとめる間に)詰めもの用の裏ごしじゃがいも150gをバットに薄く広げ、室温に置いて冷ます。
- 2 裏ごしした生地用のじゃがいも190gが温かいうちに作業台に広げ、室温で柔らかくしたバター10gと塩2gを加え、カードで切り混ぜて全体に馴染ませる。
- 3 小麦粉105gのうち70gを振り入れ、カードで刻むように混ぜてそぼろ状にする。
- 4 常温の卵黄1個を加え、手のひらの付け根で押し伸ばしては折り返す動作を繰り返して3〜4分こねる。
- 5 残りの小麦粉35gを少しずつ加え、手にわずかに付く程度のなめらかな塊(約325g)にまとめる。
- 6 生地を丸めてラップでぴったり包む。
完了の目安
表面が均一でひび割れがなく、指で押すとゆっくり戻る弾力があること。
作業台に生地がべたついて張り付かない状態になっていること。
注意点
こねすぎるとじゃがいものデンプンが出て生地がゴム状になり、伸ばすと切れる。
粉を一度に全量入れると硬くなりすぎ、極薄に伸ばせなくなる。
じゃがいもが冷めてから粉を合わせると粘りが出るため、裏ごし直後に取りかかる。
補足
生地用は温かいうちに立ち上げ、詰めもの用のじゃがいもの冷却をこの作業の裏で進めるのが段取りの要。
生地を室温で休ませる
- 1 並行(休ませる間に)ステップ5とステップ6の詰めものの仕込みを進める。
- 2 ラップで包んだ生地を室温(20〜24℃)に30分置いて休ませる。
完了の目安
生地を指で押すとゆっくり戻り、表面が乾いていないこと。
注意点
冷蔵庫に入れるとじゃがいものデンプンが硬化し、伸ばすときに割れる。
補足
じゃがいも生地は卵生地よりグルテンが弱く、長時間休ませても伸びはよくならない。30分で十分。
詰めものの香味野菜とハーブを仕込む
- 1 並行(玉ねぎを炒める間に)小鍋に水1Lを入れて強火にかけ、ほうれん草用の湯を沸かし始める。
- 2 フライパンにバター15gを入れて弱火で溶かし、玉ねぎ50gのみじん切りを加えて8〜10分、色づけずに透明で甘い香りが立つまで炒める。
- 3 沸いた湯でほうれん草80gを1分茹でて冷水に取り、固く絞って極細のみじん切りにし、さらにもう一度手で握って水気を絞る(約25g)。
- 4 炒めた玉ねぎにグラッパ15mlを注ぎ、中火にして30〜40秒煮立ててアルコール臭を飛ばし、火から下ろして室温まで冷ます。
- 5 ミント8g、レモンバーム4g、マジョラム3g、イタリアンパセリ8gの葉をそれぞれみじん切りにし、まとめて一つの小皿に入れる。
完了の目安
ほうれん草が水分をほとんど含まず、ぱらりとほぐれる状態になっていること。
玉ねぎが茶色に色づかず透明で、鼻を近づけてアルコールの刺激臭を感じないこと。
玉ねぎが室温まで下がっていること。
注意点
酒類には決して着火しない。煮立てて香りを残したままアルコールだけ飛ばす。
玉ねぎを色づけると苦味が出て、甘塩折衷の繊細なバランスが崩れる。
熱い玉ねぎをリコッタに入れると分離して水っぽくなる。
補足
カルニアでは春の野草(erbe spontanee)を数種混ぜる。ほうれん草はその代用で、ハーブの複数使いが野草の複雑さを補う。
甘塩折衷の詰めものを合わせる
- 1 ボウルに冷めた裏ごしじゃがいも150gと水切りしたリコッタ約120gを入れ、木べらで練らずに切り混ぜて均一にする。
- 2 刻んだハーブ、絞ったほうれん草、冷めた玉ねぎ(フライパンの汁ごと)を加え、全体に散らすように混ぜる。
- 3 刻んだレーズン、シトロン25g、砕いたアマレッティ25gを加えて混ぜる。
- 4 ふるった無糖ココア5g、グラニュー糖15g、シナモン1.5g、削ったナツメグ0.5g、レモンの皮1個分のすりおろし、塩2g、黒胡椒1gを加え、色むらがなくなるまで混ぜる。
- 5 パン粉15gを2回に分けて加え、そのつど混ぜて硬さを見る(詰めもの総量約500g)。
- 6 詰めものの表面にラップを密着させて覆う。
完了の目安
スプーンですくって丸めたとき、手のひらで形が保たれ、指に生地が付かない硬さであること。
味見して甘さと塩気の両方がはっきり感じられること。
注意点
ゴムベラで練り込むとじゃがいものデンプンが出て、餡が糊状になる。
餡が緩いと包むときに生地が破れ、茹でている最中に流出する。
補足
総量約500gのうち、10g×48個=480gを使う。残り約20gは味見と、包むときに餡が足りなかった分の補填にあてる。
パン粉は水分調整のための量であり、増減させると包める硬さにならない。
詰めものを冷蔵で締める
- 1 並行(冷やす間に)打ち粉用の小麦粉30g、直径8cmの丸型、ぬれ布巾、打ち粉を振ったバットを作業台に用意する。
- 2 ラップで覆った詰めものを冷蔵庫に入れ、30分冷やして締める。
完了の目安
詰めものが冷たく締まり、スプーンの背で押しても水気が浮いてこないこと。
注意点
室温のまま包むと餡が緩んで縁に回り込み、閉じられなくなる。
補足
冷やして締めた餡は10gずつ計量して丸めやすく、極薄の生地を破りにくい。
生地を極薄に伸ばして48枚抜く
- 1 生地を4等分し、使わない3つはラップで包んでおく。
- 2 打ち粉(小麦粉30gのうち少量)を薄く振った作業台で、1つ分をめん棒で中心から外へ伸ばし、厚さ1mmの半透明のシートにする。
- 3 直径8cmの丸型で生地を抜き(1枚約5.5g)、抜いた円形をぬれ布巾で覆う。
- 4 端切れをまとめて軽く押さえ直し、再度伸ばして残りを抜く。
- 5 残り3つの生地も同じ手順で伸ばして抜き、合計48枚の円形を用意する。
完了の目安
生地の下に敷いた指の輪郭がうっすら透けて見える薄さになっていること。
円形が48枚揃い、乾かずしっとりしたまま布巾の下に並んでいること。
注意点
打ち粉が多すぎると縁が接着せず、茹でたときに口が開く。
伸ばした生地を放置すると数分で乾いて割れるため、必ず布巾をかける。
端切れを強くこね直すと生地が締まり、伸ばすと裂ける。
補足
生地約325gから48枚(約264g)を抜き、端切れの再伸ばし分を含めてほぼ使い切る計算。
カルニアの家庭では真鍮の型やコップの縁で抜き、縁を指でつまんで菓子のような襞(ドレスの裾に見立てた形)を作る。
チャルソンスを48個包む
- 1 円形1枚の中心に詰めものを10g(すりきり小さじ1強)のせ、縁の1cm幅に指先で水を薄く塗る。
- 2 生地を半月に折り、詰めものの際から空気を押し出しながら縁を親指と人差し指でしっかり押さえて閉じる。
- 3 閉じた縁を、フォークの先か指先で3〜4mm間隔につまんで襞(ひだ)を作る。
- 4 打ち粉を振ったバットに重ならないよう並べ、残りも同様に包んで合計48個を仕上げる(詰めもの使用量480g)。
- 5 並べたチャルソンスに乾いた布巾をかけ、茹でるまで室温に置く。
完了の目安
すべての個体で縁が完全に密着し、押しても口が開かないこと。
内部に空気の膨らみが残っていないこと。
注意点
空気を残したまま閉じると茹でている間に膨張して破裂する。
水を塗りすぎると縁が滑って接着せず、逆に開く。
1枚あたり10gが上限。それ以上のせると厚さ1mmの生地では縁まで餡が回り込み、閉じられない。
補足
形は地区によって半月・巾着・三日月と異なるが、いずれも縁の襞が茹で崩れを防ぐ役割を持つ。
皿を温め、焦がしバターを作り、燻製リコッタを削る
- 1 並行(バターを焦がす間に)大鍋に水4Lを入れ強火にかけ、粗塩40gを加えて沸かす。
- 2 オーブンを70℃に温め、盛り付け用の皿4枚を庫内に入れて温めておく。
- 3 燻製リコッタ60gを目の細かいおろし金で削り、ふんわりとした粉状にして小皿にまとめる。
- 4 グラニュー糖(仕上げ用)8gとシナモン(仕上げ用)1gを小さな器で混ぜ合わせる。
- 5 厚手の小さめのフライパンにバター60gを入れて弱めの中火で溶かし、鍋を軽く回しながら4〜6分加熱して泡が細かくなり、鍋底に茶色い乳固形分が沈むまで焦がす。
- 6 ヘーゼルナッツ色になったらすぐ火を止め、フライパンを濡れ布巾の上に置いて余熱の進行を止める。
完了の目安
バターが澄んだ琥珀色になり、ナッツのような香ばしい香りが立っていること。
茹で湯が全面で大きく沸き立っていること。
皿4枚が手で触れて温かい状態になっていること。
注意点
焦がしバターは色づき始めると数十秒で黒く焦げ、苦味が出る。火から外すタイミングを遅らせない。
燻製リコッタは熱いフライパンに入れると固まるので、必ず皿の上で使う。
補足
茹で湯の塩分は10g/L。詰めものが甘いぶん、茹で湯の塩気が全体の輪郭を作る。
12個ずつ茹で、皿ごとに仕上げて供する
- 1 沸いた湯の火を落とし、表面がかすかに揺れて縁から小さな泡が上がる沸騰直下の状態(イタリアで frèmere と呼ぶ状態、約90℃)に保つ。
- 2 チャルソンス12個をそっと湯に入れ、木べらで鍋底から静かに一度だけ剥がす。
- 3 浮き上がってからさらに2分茹で、穴あきお玉で1個ずつ引き上げて湯を切り、オーブンから出した温かい皿1枚に重ならないよう並べる。
- 4 焦がしバターを弱火で10秒温め直し、その皿に15gを全体に回しかける。
- 5 削った燻製リコッタ15gを散らし、砂糖とシナモンを混ぜたものの1/4量を指でつまんで皿全体に振り、ただちに供する。
- 6 残り36個も12個ずつ3回に分けて同じように茹で、そのつど温めた皿にバター15g・燻製リコッタ15g・砂糖とシナモン1/4量で仕上げて続けて供する。
完了の目安
生地が半透明になり、縁の襞まで火が通っていること。
バターが皿の底に薄く広がり、燻製リコッタが熱で軽くしんなりしていること。
注意点
強く沸騰させると生地が破れて餡が湯に流れ出る。必ず沸騰直下を保つ。
一度に12個以上入れると湯温が下がり、生地同士が張り付く。
4皿分をまとめて盛ってから調味すると先の皿が冷めて重くなる。必ず1皿ずつ仕上げて出す。
補足
焦がしバター・燻製リコッタ・砂糖とシナモンの三点がカルニアの古典的な仕上げで、甘塩折衷という料理の性格を最後に決定づける。
現地でも4人分をまとめず、茹で上がりごとに皿を仕上げて順に食卓へ運ぶ。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
チャルソンス・デッラ・カルニアは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
じゃがいも(生地用・黄肉種)の代わりに
男爵いも
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
生地が崩れやすく口当たりが粗くなる。
デンプンが多く練ると粘りが出やすい一方で保形性が低いため、小麦粉は先に70gではなく50gだけ混ぜ、手にわずかに付く硬さになるまで残りを5gずつ足す(総量105gを超えないようにする)。
こねる時間を3〜4分から2分に短縮する。
じゃがいも(生地用・黄肉種)の代わりに
メークイン
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
粘りが強くなり生地がわずかにもっちりする。
薄力寄りの小麦粉(00タイプ)の代わりに
小麦粉タイプ1(準全粒)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
素朴な麦の香りが強まり、山村の古い作り方に近づく。
薄力寄りの小麦粉(00タイプ)の代わりに
中力粉(うどん粉)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
生地の歯ごたえが増し、繊細さがやや失われる。
グルテンが出やすいため、こね時間を3〜4分から2分に短縮する。
休ませ時間を30分から40分に延ばす。
卵黄の代わりに
全卵(1/2個分を溶いたもの)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
生地がやや締まり、コクが軽くなる。
バター(生地用)の代わりに
ラード
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
生地がよりほろりと崩れ、山岳部の古式に近い風味になる。
フレッシュリコッタ(牛乳製)の代わりに
水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
酸味が立ち、口当たりがやや粒状になる。
2時間の水切り後に裏ごしを2回行って粒感を消し、その状態で詰めものに加える。
フレッシュリコッタ(牛乳製)の代わりに
羊乳リコッタ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
乳の香りが濃厚になり、甘さとの対比が強まる。
ほうれん草の代わりに
スイスチャード(不断草)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
わずかに土の香りが強く、より野草に近い風味になる。
ほうれん草の代わりに
イラクサ(新芽)
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
青く野性的な香りが加わり、最も現地に近い味になる。
手袋を着用し、湯1Lで1分ではなく2分茹でて刺毛を無害化してから冷水に取り、固く絞る。
ミント(生)の代わりに
ドライミント
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
清涼感が鈍り、乾いた薬草的な香りになる。
生ミント8gの代わりにドライミント3gを使い、刻まずに指で揉んで香りを立たせてから他のハーブと合わせる。
レモンバームの代わりに
レモンタイム
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
柑橘感は残るが樹脂的な香りが加わる。
マジョラムの代わりに
オレガノ(生)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りが強く苦味寄りになる。
玉ねぎの代わりに
エシャロット
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘みが上品になり辛味が減る。
レーズンの代わりに
干しいちじく
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘みが穏やかになり、種のプチプチした食感が加わる。
繊維が固いため先に5mm角に刻み、それから40℃程度のぬるま湯200mlで20分戻して固く絞る。
シトロンの砂糖漬けの代わりに
オレンジピールの砂糖漬け
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
柑橘の香りが甘く華やかになり、苦味が減る。
シトロンの砂糖漬けの代わりに
ゆずの砂糖漬け
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
和柑橘の華やかな香りが前に出て、山村的な素朴さが薄れる。
無糖ココアパウダーの代わりに
ダークチョコレート(カカオ70%・削り)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
油脂のコクと甘みが加わり、苦味の輪郭がやわらぐ。
ココア5gの代わりにカカオ70%のチョコレート15gを冷蔵庫で15分冷やし、目の細かいおろし金で細かく削って冷蔵庫に戻しておく。
ふるったココアの代わりに、削ったチョコレート15gをレーズン・シトロン・アマレッティと一緒に加える。
アマレッティ(固焼き)の代わりに
ビスコッティ+アーモンドエッセンス
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
杏仁香が単調になり、余韻が短くなる。
アマレッティの代わりにビスコッティ25gを同様に粉状に砕く。
砕いたビスコッティにアーモンドエッセンス2滴を混ぜてから詰めものに加える。
グラニュー糖(詰めもの用)の代わりに
はちみつ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
甘みに花の香りが加わり、詰めものが緩くなる。
グラニュー糖15gの代わりにはちみつ12gを加える。
水分が増えるためパン粉を15gから20gに増やし、3回に分けて硬さを見ながら加える。
グラッパの代わりに
ラム酒(ダーク)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘い樽香が加わり、山のブランデーらしい辛口の香りが弱まる。
グラッパの代わりに
りんごの蒸留酒
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
果実香が前に出て後味が軽くなる。
燻製リコッタの代わりに
スカモルツァ・アッフミカータ(削り)
代わりに使える食材 · 本格度 -20点
燻香は残るが乳脂が多く、粉状ではなく細い糸状に散り、熱で溶けて糸を引く。
削る前に冷凍庫で15分締めてから目の細かいおろし金で細かく削る。
溶けて固まらないよう、皿に盛って焦がしバターをかけた直後に散らす。
燻製リコッタの代わりに
リコッタ・サラータ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
燻香が消え、塩味とミルク感だけの輪郭になる。
この料理について
カルニアはフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の北部、オーストリア国境に接する山岳地帯です。谷ごとに集落が孤立してきた土地で、料理も谷単位で少しずつ姿を変えてきました。
チャルソンスはその谷々に伝わる詰めパスタで、詰め物に甘いものと塩気のあるものが同居します。レーズン、砂糖漬けの柑橘、シナモン、ココアが、じゃがいもとリコッタ、香草と一緒に入ります。かつて行商人がアルプスを越えて運んできた香辛料と乾果が、山の家庭料理に定着した結果と考えられています。
現在もトルメッツォ周辺のオステリアでは、季節を問わず品書きに載っています。仕上げは焦がしバターと燻製リコッタ、そして砂糖とシナモン。甘いのか塩辛いのか決めきらないまま供されるのが、この料理の本来の姿です。
QUESTIONS
よくある質問
チャルソンス・デッラ・カルニアにスカモルツァ・アッフミカータ(削り)を使ってもいいですか?
作れますが、燻製リコッタをスカモルツァ・アッフミカータ(削り)に替えると本格度が20点下がります。燻香は残るが乳脂が多く、粉状ではなく細い糸状に散り、熱で溶けて糸を引く。削る前に冷凍庫で15分締めてから目の細かいおろし金で細かく削る。
チャルソンス・デッラ・カルニアに水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)を使ってもいいですか?
使えます。ただしフレッシュリコッタ(牛乳製)を水切りしたカッテージチーズ(裏ごし)に替えると本格度が10点下がります。酸味が立ち、口当たりがやや粒状になる。2時間の水切り後に裏ごしを2回行って粒感を消し、その状態で詰めものに加える。
チャルソンス・デッラ・カルニアにリコッタ・サラータを使ってもいいですか?
使えます。ただし燻製リコッタをリコッタ・サラータに替えると本格度が10点下がります。燻香が消え、塩味とミルク感だけの輪郭になる。
チャルソンス・デッラ・カルニアを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。リコッタの水切りが甘いと詰めものが緩み、包んだ後に生地が破れる原因になる。皮をむいて茹でると吸水して生地がべたつき、粉の追加量が読めなくなる。冷めてから裏ごしすると粘りが出て、生地も詰めものも重くなる。
チャルソンス・デッラ・カルニアを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計5時間28分です(準備1時間5分・調理2時間23分・待ち時間2時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
チャルソンス・デッラ・カルニアは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中5で、技術の見極めが要る一皿です。全11工程のうち仕上がりを左右するのは「温かいうちにじゃがいも生地をまとめる」「詰めものの香味野菜とハーブを仕込む」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
作りたい料理を選んだら、買い物も当日の段取りもChef Authenにおまかせ。タベリアのアプリが、前菜からメインまで、あなたのキッチンでひとつのコースに仕上げます。
- 買い物をひとつに献立と代替後の材料から、チェックできる買い物リストを自動作成
- 段取りをひとつに待ち時間や火入れを組み合わせ、全料理の工程を一本のタイムラインに
- レシピの先まで、答える火加減の見極めもアレンジの相談も、調理中の疑問にChef Authenが具体的な判断基準で回答