AUTHENTIC RECIPE

Canederli allo Speck in Brodoカネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)

Canederli allo Speck in Brodo(カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て))
難易度★★★☆☆ 準備10分 調理4時間44分 分量4人分 地方北イタリア・ボルツァーノ

硬くなった白パンを牛乳で戻し、燻製生ハムのスペック、炒め玉ねぎ、卵、少量の小麦粉だけでまとめる南チロルの伝統的なパン団子を、澄んだ牛肉のブロードに浮かべたプリモ。生地は練りすぎれば団子が締まって重くなり、緩すぎれば煮崩れるため、パンの吸水量の見極めと、掌で優しく丸める加減が味の決め手になる。ブロードは牛のバラ肉と香味野菜から3時間かけて静かに引き、アクと脂を丁寧に除いて琥珀色の澄んだ液体に仕上げる。団子は澱粉でブロードを濁らせないよう、南チロルのガストホーフと同じく塩湯で別茹でしてから澄ましブロードに浮かべる。

本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 硬くなった白パン250g2日以上おいて乾いたもの。耳ごと1cm角に切る
  • 牛乳(成分無調整)250ml人肌(約35℃)に温めてパンに注ぐ
  • 2個Mサイズ(1個約50g)、常温に戻して溶いておく
  • スペック(燻製生ハム)150g厚さ5mm以上の塊で購入し、5mm角に切る
  • 薄力粉(00粉)60g30gを生地の結着に、10gを成形時の打ち粉に、20gは試し団子の結果を見て生地を締めるための調整用に使う
  • 玉ねぎ160g60gは生地用にみじん切り、100gはブロード用に皮付きのまま半割
  • バター(食塩不使用)30g生地用の玉ねぎとスペックを炒める
  • イタリアンパセリ10g葉のみをみじん切りにして生地に混ぜる
  • グラナ・パダーノ(すりおろし)30g30gすべてを生地に混ぜ込む(仕上げには振らない)
  • ナツメグ0.5g生地に混ぜる直前に削る
  • 食塩(細粒)6g生地の下味用
  • 黒胡椒1g生地用に挽きたて
  • シブレット(アサツキ)5g小口切りにして供する直前に4皿へ等分して散らす
  • 6000ml3000mlはブロード用(冷水から肉を入れて炊き出す)、3000mlは団子の茹で湯用
  • 牛バラ肉(骨付き)600gブロードの主体。塊のまま冷水から炊く
  • にんじん100gブロード用。皮をむいて縦半分に切る
  • セロリ80gブロード用。筋を取り10cm長さに切る
  • クローブ(丁子)2個ブロード用の玉ねぎに刺す
  • ローリエ1枚ブロード用
  • 黒胡椒(ホール)6粒ブロード用
  • 粗塩42g12gは漉した後のブロード1800mlの調味用、30gは団子の茹で湯(水3000ml、10g/L)用

作り方

1約25分

ブロードを立ち上げ、アクを引く

  • 1 牛バラ肉600gを塊のまま流水でさっと洗い、水気を拭き取って直径24cm以上の深鍋に入れる。
  • 2 冷水3000mlを注ぎ、蓋をせずに中火にかける。
  • 3 水面が細かく揺れて白灰色のアクが浮き始めたら、おたまでアクだけをすくい、鍋肌に付いた泡も濡らしたペーパーで拭き取る作業を10〜15分繰り返す。
  • 4 アクが出尽くしたら火を弱め、液面が5秒に1〜2粒だけ泡が上がる状態(88〜92℃)に落とす。

完了の目安

表面に新しいアクがほとんど浮かなくなり、液体が薄く濁った灰色から透明感を帯びてきた状態。

液面が沸き立たず、静かに揺れる程度の火加減になっている状態。

注意点

熱湯から肉を入れると表面が固まって旨みが出ない。必ず冷水から立ち上げる。

強火でぐらぐら沸かすと脂とタンパク質が乳化して白濁し、二度と澄まない。

補足

南チロルのガストホーフでは骨付きのバラ肉を使い、濁りのない琥珀色のブロードを良しとする。

肉は後で取り出して塩とホースラディッシュを添え、セコンドとして供するのが現地の習慣。

2約3時間

香味野菜を加えて3時間静かに煮出す

  • 1 並行(3時間煮出している間、30分ごとに)鍋に戻り、浮いたアクと脂をおたまで除く。
  • 2 並行(煮出し開始から約1時間20分たったところで)ステップ3〜8のカネーデルリの仕込みを始める。仕込みは約1時間40分で終わり、3時間の煮出し終了に合う。
  • 3 ブロード用の玉ねぎ100gを皮付きのまま縦半分に切り、切り口を油をひかないフライパンに伏せて強めの中火で3分焼き、断面を濃い焦げ茶色にする。
  • 4 焼いた玉ねぎの片方にクローブ2個を刺し、鍋に加える。
  • 5 にんじん100g(皮をむいて縦半分)、セロリ80g(筋を取り10cm長さ)、ローリエ1枚、黒胡椒ホール6粒を鍋に加える。
  • 6 蓋を半分ずらしてのせ、液面が揺れるだけの極弱火(88〜92℃)で3時間煮出す。

完了の目安

ブロードが澄んだ琥珀色になり、肉が骨から自然に外れる柔らかさになった状態。

液量が1800〜2000mlまで煮詰まっている状態。

注意点

この段階で塩を入れると煮詰まった際に塩辛くなる。調味は漉した後に行う。

一度でも強く沸騰させると濁るため、火加減が上がっていないか30分ごとに確認する。

補足

玉ねぎの断面を焦がすのは色と甘い香ばしさを与えるためで、アルト・アディジェの家庭でも行われる。

3約30分

パンを牛乳で戻す

  • 1 並行(パンを戻している30分の間に1度)ブロードの表面に浮いたアクと脂をおたまで除く。
  • 2 硬くなった白パン250gを耳ごと1cm角に切り、大きめのボウルに入れる。
  • 3 牛乳250mlを小鍋で人肌(約35℃)に温め、パン全体に回しかける。
  • 4 ゴムべらで2〜3回だけ返してパンの上下を入れ替え、表面を平らにならしてラップをかけ、常温で30分おく。

完了の目安

パンの角がなくなり、指で押すとつぶれるが形は残っている状態。

ボウルの底に牛乳が溜まっていない状態。

注意点

熱い牛乳を使うとパンの外側だけが溶けて糊状になり、団子が重くなる。

混ぜすぎるとこの段階でパンが崩れてしまうので、返すのは2〜3回にとどめる。

補足

乾きが強いパンで底に牛乳が残る場合は、さらに10分おいて吸わせる。

4約9分

スペックと玉ねぎを炒める

  • 1 スペック150gを5mm角に切り、生地用の玉ねぎ60gをみじん切りにする。
  • 2 フライパンにバター30gを入れて中弱火で溶かし、泡が細かくなったら玉ねぎを加えて5〜6分、色づけずに透明になるまで炒める。
  • 3 スペックを加えて中火で2〜3分、脂が透き通り縁がわずかに縮むまで炒め、火を止める。

完了の目安

玉ねぎが透明で、スペックの燻香とバターの香りが立っている状態。

注意点

玉ねぎに焼き色をつけると苦みが団子全体に回る。

補足

スペックは炒めすぎるとカリカリになり、団子の中で硬い粒として残ってしまう。

5約10分

炒めた具材を冷ます

  • 1 並行(冷ましている10分の間に)イタリアンパセリ10gの葉をみじん切りにし、グラナ・パダーノ30gをすりおろし、常温の卵2個をボウルで溶く。
  • 2 炒めたスペックと玉ねぎを脂ごとバットに広げ、常温で10分冷ます。

完了の目安

炒めた具材が手で触れる温度まで下がっている状態。

注意点

熱いまま生地に混ぜると卵が固まりダマになる。

補足

バットに薄く広げるほど早く冷める。急ぐ場合はバットの底を冷水に当てる。

6約10分

カネーデルリの生地をまとめる

  • 1 戻したパンのボウルに、溶いた卵2個を加える。
  • 2 みじん切りのイタリアンパセリ10g、グラナ・パダーノ30g、ナツメグ0.5g(削りたて)、食塩6g、黒胡椒1gを加える。
  • 3 冷ました炒め玉ねぎとスペックを脂ごと加える。
  • 4 結着用の薄力粉30gを全体に振り入れる。
  • 5 手のひらで底から返すように、パンの粒を軽く押しつぶしながら20〜30回だけ合わせる。こねたり握り込んだりしない。

完了の目安

粉が見えなくなり、全体が均一な淡いベージュ色にまとまった状態。

ひとすくいを手に取って軽く握ると形が保たれ、手を開いても崩れ落ちない硬さ。

注意点

練り込むとグルテンとパンの澱粉が締まり、茹で上がりがゴムのように重くなる。

この時点で緩く感じても粉を足さない。締まり具合はステップ8の試し団子で判断し、調整用の薄力粉20gの範囲で直す。

補足

南チロルでは粉は「つなぎの最小限」とされ、パンそのものの味を主役にする。

生地の総量は約880gになり、110gずつ8個に分けると1人2個の標準の大きさになる。

7約20分

生地を休ませる

  • 1 並行(生地を休ませている20分の間に)別の深鍋(口径24cm以上)に水3000mlと粗塩30gを入れて中火にかけ、85〜90℃(湯面がかすかに揺れ、泡が立たない状態)に温めて火加減を保つ。
  • 2 並行(生地を休ませている20分の間に)シブレット5gを小口切りにして皿に取り、ラップをかけておく。
  • 3 ボウルにラップをかけ、常温で20分休ませる。

完了の目安

生地の表面がしっとりと落ち着き、余分な水分が底に溜まっていない状態。

茹で湯が湯面だけかすかに揺れる85〜90℃を保っている状態。

注意点

休ませすぎるとパンがさらに水分を吐いて緩むため、20分を大きく超えない。

補足

休ませることで粉と卵が水分を均一に抱き、成形時に割れにくくなる。

8約20分

試し団子で生地の締まりを確かめる

  • 1 並行(試し団子を茹でている15分の間に)ブロードの鍋の火加減を確認し、88〜92℃を保つ。
  • 2 休ませた生地から110gを取り、湿らせた手のひらで15〜20秒転がして直径6cmの球に丸める。残りの生地はラップをかけておく。
  • 3 85〜90℃に保った塩湯に試し団子を静かに沈め、沸騰させずに15分茹でる。
  • 4 15分たったら穴あきおたまで試し団子を取り出して皿にのせ、包丁で半分に割って断面を見る。
  • 5 表面が割れた、または湯の中で形が崩れた場合は、ボウルの残りの生地に調整用の薄力粉を5gずつ(合計20gまで)振り入れ、底から返すように10回だけ合わせる。

完了の目安

試し団子が球形を保ち、割った断面の中心まで生地が均一にしっとり火が通っていれば、残りの生地はそのまま成形できる状態。

粉を足した場合は、生地をひとすくい軽く握って形が保たれ、手を開いても崩れ落ちない硬さ。

注意点

試し団子は15分で必ず取り出す。入れたままにすると加熱が進んで煮崩れ、塩湯を濁らせる。

湯を沸騰させると試し団子が踊って割れ、生地の判定ができなくなる。

補足

南チロルでは Probeknödel(試し団子)を1個だけ茹でて生地の締まりを確かめるのが定石で、試し団子は味見として調理人が食べる。

9約15分

ブロードを漉し、脱脂して味を決める

  • 1 3時間の煮出しを終えたブロードから、トングで牛肉と香味野菜を取り出す。
  • 2 鍋の中身を目の細かいシノワ(または濡らしたさらしを敷いたザル)で別鍋に漉す。押さえつけず自然に落とす。
  • 3 表面に浮いた脂をおたまの底で薄くすくい取り、最後にキッチンペーパーを液面に1〜2秒当てて残った脂の膜を吸わせる。
  • 4 液量を計量し、1800mlに満たなければ熱湯を足し、多ければ中火で1800mlまで煮詰める。
  • 5 粗塩12gを加えて溶かし、味をみて塩気を確認したら、弱火で85℃に保つ。

完了の目安

液面に脂の輪がほとんど浮かず、澄んだ琥珀色になっている状態。

ブロードがちょうど1800mlあり、そのまま飲んで塩気がはっきり感じられる状態。

注意点

シノワの中身をへらで押すと微粒子が落ちて濁る。

煮詰めるときに沸き立たせると再び濁るので、静かな沸きを保つ。

補足

前日に引いて冷蔵すれば脂が固まり、表面をはがすだけで完全に脱脂できる。

1800mlのうち1600mlを4皿に注ぎ、残る200mlは卓上での追い注ぎ分になる。

10約27分

残りの団子を成形し、塩湯で茹でる

  • 1 並行(団子を茹でている15分の間に)深皿4枚を60℃のオーブンで5分温める。
  • 2 並行(団子を茹でている15分の間に)ブロード1800mlを85℃に保つ。
  • 3 バットに打ち粉用の薄力粉10gを広げる。
  • 4 残りの生地を7等分(1個約110g)にスケールで計り分ける。
  • 5 湿らせた手のひらで1個ずつ、押しつけずに転がすように15〜20秒かけて直径6cmの球に丸め、打ち粉を薄くまとわせてバットに間隔をあけて並べる。
  • 6 塩湯を85〜90℃に保ち、7個をおたまに載せて1個ずつ静かに沈め、沸騰させずに15分茹でる。
  • 7 団子が浮き上がったら、おたまの背で軽く転がして上下を返す。

完了の目安

7個すべてが浮き上がり、竹串を中心まで刺して2秒後に抜いても生地が付いてこない状態。

団子の表面が張り、形が崩れていない状態。

注意点

沸騰させると団子が踊って割れる。泡が立ち始めたらすぐに火を弱める。

一度に詰め込むと湯温が下がり生煮えになる。鍋は7個が重ならずに並ぶ広さが必要。

強く握って締めると中心まで密になり、茹でても火が通りにくく重い団子になる。

補足

塩湯で別茹でするのは、パンの澱粉で澄ましブロードを濁らせないためのガストホーフの作法。

表面に亀裂が残るとそこから煮崩れるため、成形時に指先で軽くなでて塞ぐ。

11約8分

盛りつけて供する

  • 1 温めた深皿4枚に、穴あきおたまで団子を2個ずつ入れ、湯を軽くきる。
  • 2 85℃のブロードを1皿あたり400ml(4皿で1600ml)、団子の肩が出る高さまで器の縁に沿わせて静かに注ぐ。
  • 3 シブレット5gの小口切りを4皿に等分して散らし、ただちに供する。
  • 4 残したブロード200mlは小鍋のまま卓上に運び、追い注ぎ用に添える。

完了の目安

ブロードが澄んだまま、湯気が立つ状態で皿に注がれている状態。

注意点

冷たい皿に注ぐと数十秒で温度が落ちる。皿は必ず温めておく。

注ぐ勢いが強いと団子が割れるので、器の縁に沿わせて静かに注ぐ。

補足

南チロルでは1人2個が標準で、澄ましブロードのカネーデルリにはチーズを振らずシブレットのみで供する。

残った団子は翌日スライスしてバターで焼き、卵を絡めて食べる。

ブロードから取り出した牛肉は捨てずに、繊維に沿って厚めに切り分け、粗塩を振ってセコンドとして供する。現地ではこの肉(bollito)をホースラディッシュとともに食べ、ブロードとカネーデルリを一食の前半とする。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

硬くなった白パンの代わりに

食パン(耳を落として1cm角、天板で乾燥焼き)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

甘みと柔らかさが出て、団子の食感がややふんわり軽くなる。

食パンを1cm角に切り、150℃のオーブンで10分乾燥させてから牛乳を注ぐ。

硬くなった白パンの代わりに

バゲット(1cm角)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

皮の割合が増えて噛みごたえが強く、素朴な風味になる。

牛乳の浸漬時間を30分から40分に延ばす。

牛乳(成分無調整)の代わりに

牛乳150ml+ブロード100ml

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

乳のコクが減り、肉の旨みが前に出た辛口の団子になる。

牛乳150mlとブロード100mlを合わせて35℃に温め、パンに回しかける。

卵の代わりに

卵1個+卵黄1個

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

結着がやや弱まる代わりに、口当たりがしっとりする。

生地が緩い場合は、調整用の薄力粉を10g先に混ぜ込んでから休ませる。

スペック(燻製生ハム)の代わりに

燻製パンチェッタ(ブロック)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

脂の甘みが強く、杜松の香りが消えて燻香が単調になる。

脂が多いため、玉ねぎを炒めるバターを30gから20gに減らす。

スペック(燻製生ハム)の代わりに

プロシュット・クルード(厚切り)

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

燻製香が失われ、塩気と熟成香だけの穏やかな味になる。

燻香を補うため、生地をまとめるときに燻製パプリカパウダー1gを加える。

玉ねぎの代わりに

エシャロット

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

甘みが上品になり、青い辛みが減る。

ブロード用は皮付きのまま半割にして断面を焼き、生地用はみじん切りにする(分量は同量)。

バター(食塩不使用)の代わりに

ラード

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

乳の香りが消え、より力強く素朴な山の風味になる。

ラードは焦げやすいため、玉ねぎを炒める火加減を中弱火から弱火に落とす。

イタリアンパセリの代わりに

チャービル

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

青々しさが弱まり、甘く繊細な香りに変わる。

香りが飛びやすいので、生地に混ぜる直前にみじん切りにする。

グラナ・パダーノ(すりおろし)の代わりに

パルミジャーノ・レッジャーノ

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

塩味と旨みがやや濃くなるが、ほぼ同等に仕上がる。

ナツメグの代わりに

メース

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

より軽やかで柑橘寄りの香りになる。

牛バラ肉(骨付き)の代わりに

鶏手羽元800g

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

軽く優しい味わいになり、牛の厚みのある旨みは弱まる。

煮出し時間を3時間から1時間30分に短縮する。

煮出し開始から10分後にステップ3のパン戻しを始め、1時間30分の煮出し終了に合わせる。

牛バラ肉(骨付き)の代わりに

牛すね肉600g+牛骨200g

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

脂が減って澄んだ味になり、ゼラチン質のとろみが増す。

牛骨は肉と一緒に冷水から入れ、アク引きの時間を15分確保する。

クローブ(丁子)の代わりに

オールスパイス(ホール)2粒

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

薬草的な刺激が和らぎ、丸みのある香りになる。

玉ねぎに刺せないため、黒胡椒ホールと一緒に鍋へ直接加える。

この料理について

トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、イタリアの最北部でオーストリアと国境を接しています。ドイツ語を話す住民が多く、料理もアルプスの北側と地続きの性格を持っています。

カネーデルリは、硬くなったパンを牛乳で戻して丸めた団子です。同じものがドイツ語圏ではクヌーデルと呼ばれます。パンを捨てずに食べ切るための料理として山の家庭に定着し、そこに保存食のスペックが加わりました。プリモとして澄んだ肉のブロードに浮かべて供されるのが、この州での基本の形です。

現在もボルツァーノやトレントの周辺では、冬の食卓と山小屋の定番として親しまれています。スープ皿に大きな団子が三つ、澄んだ金色のブロードに沈んだ姿で運ばれてきます。

QUESTIONS

よくある質問

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)にプロシュット・クルード(厚切り)を使ってもいいですか?

作れますが、スペック(燻製生ハム)をプロシュット・クルード(厚切り)に替えると本格度が20点下がります。燻製香が失われ、塩気と熟成香だけの穏やかな味になる。燻香を補うため、生地をまとめるときに燻製パプリカパウダー1gを加える。

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)に鶏手羽元800gを使ってもいいですか?

作れますが、牛バラ肉(骨付き)を鶏手羽元800gに替えると本格度が20点下がります。軽く優しい味わいになり、牛の厚みのある旨みは弱まる。煮出し時間を3時間から1時間30分に短縮する。

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)に食パン(耳を落として1cm角、天板で乾燥焼き)を使ってもいいですか?

使えます。ただし硬くなった白パンを食パン(耳を落として1cm角、天板で乾燥焼き)に替えると本格度が10点下がります。甘みと柔らかさが出て、団子の食感がややふんわり軽くなる。食パンを1cm角に切り、150℃のオーブンで10分乾燥させてから牛乳を注ぐ。

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)を失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。熱湯から肉を入れると表面が固まって旨みが出ない。必ず冷水から立ち上げる。強火でぐらぐら沸かすと脂とタンパク質が乳化して白濁し、二度と澄まない。この段階で塩を入れると煮詰まった際に塩辛くなる。調味は漉した後に行う。

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計4時間54分です(準備10分・調理4時間44分)。

カネーデルリ・アッロ・スペック・イン・ブロード(スペック入りパン団子の澄ましスープ仕立て)は家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中3です。全11工程のうち仕上がりを左右するのは「残りの団子を成形し、塩湯で茹でる」「ブロードを立ち上げ、アクを引く」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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