AUTHENTIC RECIPE
Tagliatelle al Ragù(Ragù alla bolognese)ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)
日本で「ボロネーゼ」と呼ばれる料理の本場版。生パスタのタリアテッレと牛ひき肉のラグーは切っても切れない組み合わせ。スパゲッティに合わせるのは本場ではご法度とされる。
本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 00粉(または強力粉)300g生タリアテッレ用(手打ち)
- 卵(常温)3個生タリアテッレ用
- 牛豚合挽肉(牛60%・豚40%混合)400g
- 生豚バラ肉150g細かく刻む。2023年版は生豚バラ肉が基本(硬化パンチェッタも可)
- 玉ねぎ60gみじん切り
- にんじん60gみじん切り
- セロリ60gみじん切り
- エクストラヴァージンオリーブオイル45ml2023年版はEVOのみ使用。バターは使わない
- ワイン(赤または白)150ml
- パッサータ(裏ごしトマト)200g「トマトソース+肉」ではなく「肉のソース+トマト」。量は肉に対して脇役
- 濃縮トマトペースト15g大さじ1。パッサータに合わせて深みを出す
- ブロード・ディ・マンヅォ(牛骨スープ)200ml適量。煮込み中に水分が少なくなったら加える。野菜スープ・ブイヨンでも可
- パルミジャーノ・レッジャーノ50g
作り方
材料を準備する
- 1 玉ねぎ・にんじん・セロリ(各約60g)をそれぞれみじん切りにする。
- 2 生豚バラ肉(またはパンチェッタ)を細かく刻む。
ソフリット(香味野菜)を炒める
- 1 エクストラヴァージンオリーブオイル45mlで豚バラ肉を中火で炒める。
- 2 玉ねぎ・にんじん・セロリを加え、少し塩を振る。
- 3 野菜がしんなりして甘みが出るまで中火で10分炒める。
肉を炒める
- 1 ひき肉(牛のみ、または牛60%・豚40%混合)を加えて強火でほぐしながら炒める。
- 2 赤みが消えて褐色になったらワイン150mlを加えてアルコールを飛ばす(約2分)。
ソースを作る
- 1 パッサータ200gと濃縮トマトペースト15gを加えて混ぜ、蓋をして弱火で90〜120分煮込む。
- 2 途中で水分が少なければブロード・ディ・マンヅォ(牛骨スープ)を適宜加える。
注意点
トマトが強過ぎると本場の味からは遠ざかってしまうので注意。トマトは主役ではなく、肉の風味を支えるために控えめに使うのがポイント。
タリアテッレの生地を作る
- 1 (ラグーを煮込む間に)00粉300gに卵3個を加えてなめらかな生地にまとめ、ラップに包んで30分休ませる。
- 2 並行大鍋に湯を沸かし始める。
補足
参考:「手打ちパスタ基礎シリーズ」
タリアテッレを切る
- 1 休ませた生地を薄く伸ばして、幅6~8mmに切り、タリアテッレを作る。
パスタを茹でる
- 1 タリアテッレを沸かしておいた塩湯に入れ、アルデンテに茹でる。
ラグーと和える
- 1 パスタが茹で上がったらラグーと和える。
仕上げ
- 1 皿に盛り付け、パルミジャーノを上から振りかける。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)は、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
00粉(または強力粉)の代わりに
強力粉
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
00粉より若干コシが強くなるが代用可
牛豚合挽肉(牛60%・豚40%混合)の代わりに
牛ひき肉のみ
代わりに使える食材 · 本格度への影響なし
2023年版では混合肉も可。牛のみでも成立する
生豚バラ肉の代わりに
パンチェッタ(硬化)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩気と熟成の風味が加わるが本場でも許容範囲
この料理について
タリアテッレ・アル・ラグーは、ボローニャを代表する料理であり、世界中で「ボロネーゼ」として知られる肉のソースの本来の姿です。ただし「スパゲッティ・ボロネーゼ」という料理は、ボローニャには存在しません。本場ではラグーは必ず幅広の生パスタ・タリアテッレに絡めます。
1982年、イタリア料理アカデミー・ボローニャ支部は正式なレシピを公証人の前で登録しました。タリアテッレの幅も規定されており、茹でた状態でボローニャのシンボルであるアルジネンターリアの塔の高さ(97.7メートル)の1/12270に相当する——約8ミリという細かさです。そして2023年4月、アカデミーは専門委員会による研究の成果として登録レシピを更新しました。牛ひき肉量を300gから400gへ増量、パッサータ(裏ごしトマト)の導入、生豚バラ肉の採用などが主な変更点です。「ラグーとはトマトソースに肉を加えたものではなく、肉のソースにトマトを加えるもの」という原則が明文化されました。
牛と豚の混合ひき肉、ソフリット(玉ねぎ・にんじん・セロリ)、ワイン、パッサータを合わせ、最低3時間、理想は4〜5時間かけて弱火で煮込みます。
QUESTIONS
よくある質問
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)に強力粉を使ってもいいですか?
使えます。ただし00粉(または強力粉)を強力粉に替えると本格度が5点下がります。00粉より若干コシが強くなるが代用可。
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)にパンチェッタ(硬化)を使ってもいいですか?
使えます。ただし生豚バラ肉をパンチェッタ(硬化)に替えると本格度が5点下がります。塩気と熟成の風味が加わるが本場でも許容範囲。
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)に牛ひき肉のみを使ってもいいですか?
使えます。牛豚合挽肉(牛60%・豚40%混合)を牛ひき肉のみに替えるとも本格度への影響はありません。2023年版では混合肉も可。牛のみでも成立する。
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)を失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。トマトが強過ぎると本場の味からは遠ざかってしまうので注意。トマトは主役ではなく、肉の風味を支えるために控えめに使うのがポイント。
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計2時間43分です(準備0分・調理1時間3分・待ち時間1時間40分)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)は家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全9工程のうち仕上がりを左右するのは「ソースを作る」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
ユーザーレビュー
この料理を作った感想を教えてください
評価ありがとうございます。確認後に公開されます。
次の週末は、コース料理を家で。
すべての皿が、いちばんおいしい瞬間に。
作りたい料理を選んだら、買い物も当日の段取りもChef Authenにおまかせ。タベリアのアプリが、前菜からメインまで、あなたのキッチンでひとつのコースに仕上げます。
- 買い物をひとつに献立と代替後の材料から、チェックできる買い物リストを自動作成
- 段取りをひとつに待ち時間や火入れを組み合わせ、全料理の工程を一本のタイムラインに
- レシピの先まで、答える火加減の見極めもアレンジの相談も、調理中の疑問にChef Authenが具体的な判断基準で回答