Tagliatelle al Ragù(Ragù alla bolognese)
ボローニャ風ラグーのタリアテッレ(ボロネーゼ)
日本で「ボロネーゼ」と呼ばれる料理の本場版。生パスタのタリアテッレと牛ひき肉のラグーは切っても切れない組み合わせ。スパゲッティに合わせるのは本場ではご法度とされる。
この料理について
タリアテッレ・アル・ラグーは、ボローニャを代表する料理であり、世界中で「ボロネーゼ」として知られる肉のソースの本来の姿です。ただし「スパゲッティ・ボロネーゼ」という料理は、ボローニャには存在しません。本場ではラグーは必ず幅広の生パスタ・タリアテッレに絡めます。
1982年、イタリア料理アカデミー・ボローニャ支部は正式なレシピを公証人の前で登録しました。タリアテッレの幅も規定されており、茹でた状態でボローニャのシンボルであるアルジネンターリアの塔の高さ(97.7メートル)の1/12270に相当する——約8ミリという細かさです。そして2023年4月、アカデミーは専門委員会による研究の成果として登録レシピを更新しました。牛ひき肉量を300gから400gへ増量、パッサータ(裏ごしトマト)の導入、生豚バラ肉の採用などが主な変更点です。「ラグーとはトマトソースに肉を加えたものではなく、肉のソースにトマトを加えるもの」という原則が明文化されました。
牛と豚の混合ひき肉、ソフリット(玉ねぎ・にんじん・セロリ)、ワイン、パッサータを合わせ、最低3時間、理想は4〜5時間かけて弱火で煮込みます。
材料(4人分)
- 00粉(または強力粉)300g生タリアテッレ用(手打ち)
- 卵(常温)3個生タリアテッレ用
- 牛豚合挽肉(牛60%・豚40%混合)400g
- 生豚バラ肉150g細かく刻む。2023年版は生豚バラ肉が基本(硬化パンチェッタも可)
- 玉ねぎ60gみじん切り
- にんじん60gみじん切り
- セロリ60gみじん切り
- エクストラヴァージンオリーブオイル45ml2023年版はEVOのみ使用。バターは使わない
- ワイン(赤または白)150ml
- パッサータ(裏ごしトマト)200g「トマトソース+肉」ではなく「肉のソース+トマト」。量は肉に対して脇役
- 濃縮トマトペースト15g大さじ1。パッサータに合わせて深みを出す
- ブロード・ディ・マンヅォ(牛骨スープ)200ml適量。煮込み中に水分が少なくなったら加える。野菜スープ・ブイヨンでも可
- パルミジャーノ・レッジャーノ50g
作り方
材料を準備する
- 1 玉ねぎ・にんじん・セロリ(各約60g)をそれぞれみじん切りにする。
- 2 生豚バラ肉(またはパンチェッタ)を細かく刻む。
ソフリット(香味野菜)を炒める
- 1 エクストラヴァージンオリーブオイル45mlで豚バラ肉を中火で炒める。
- 2 玉ねぎ・にんじん・セロリを加え、少し塩を振る。
- 3 野菜がしんなりして甘みが出るまで中火で10分炒める。
肉を炒める
- 1 ひき肉(牛のみ、または牛60%・豚40%混合)を加えて強火でほぐしながら炒める。
- 2 赤みが消えて褐色になったらワイン150mlを加えてアルコールを飛ばす(約2分)。
ソースを作る
- 1 パッサータ200gと濃縮トマトペースト15gを加えて混ぜ、蓋をして弱火で90〜120分煮込む。
- 2 途中で水分が少なければブロード・ディ・マンヅォ(牛骨スープ)を適宜加える。
注意点
トマトが強過ぎると本場の味からは遠ざかってしまうので注意。トマトは主役ではなく、肉の風味を支えるために控えめに使うのがポイント。
タリアテッレの生地を作る
- 1 (ラグーを煮込む間に)00粉300gに卵3個を加えてなめらかな生地にまとめ、ラップに包んで30分休ませる。
- 2 並行大鍋に湯を沸かし始める。
補足
参考:「手打ちパスタ基礎シリーズ」
タリアテッレを切る
- 1 休ませた生地を薄く伸ばして、幅6~8mmに切り、タリアテッレを作る。
パスタを茹でる
- 1 タリアテッレを沸かしておいた塩湯に入れ、アルデンテに茹でる。
ラグーと和える
- 1 パスタが茹で上がったらラグーと和える。
仕上げ
- 1 皿に盛り付け、パルミジャーノを上から振りかける。
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