AUTHENTIC RECIPE

Spaghetti alla Chitarra con Ragù d'Agnello仔羊のラグーのキタッラ

Spaghetti alla Chitarra con Ragù d'Agnello(仔羊のラグーのキタッラ)
難易度★★★☆☆ 準備20分 調理2時間10分 分量4人分 地方中部イタリア・ラクイラ

アブルッツォを代表する「ギター麺」と仔羊のラグーの組み合わせ。仔羊肩肉を赤ワイン・ローズマリー・パプリカとともに2時間煮込んだソースは、甘みと野趣が溶け合う。断面が四角いキタッラ麺がラグーをしっかりと絡め取る——細身のスパゲッティでは出せない力強さがある。

本場中部イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • スパゲッティ・アッラ・キタッラ(乾燥)320g
  • 仔羊肩肉(または腿肉・骨なし)500g2cm角のさいの目切り。キッチンペーパーで水気をよく拭く
  • パプリカ(赤)2個(約300g)縦に細切り(幅1cm程度)。アブルッツォ料理の特徴的な食材
  • 玉ねぎ1個(中)粗くみじん切り
  • にんにく3片みじん切り
  • ホールトマト缶400g
  • 赤ワイン150ml
  • ローズマリー(生)2枝
  • 赤唐辛子(乾燥)1本
  • エクストラバージンオリーブオイル60ml
  • ペコリーノ60gペコリーノ・ロマーノまたはペコリーノ・ダブルッツォ。仕上げにかける
  • 10gラグーの調味用・パスタ茹で水用(各適量)
  • 黒胡椒(粗挽き)2g
  • 小麦粉(薄力粉)30g仔羊肉にまぶす。焼き色を促進し旨みを閉じ込める

作り方

1約7分

材料を準備する

  • 1 仔羊肩肉を2cm角のさいの目切りにし、キッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取る。
  • 2 小麦粉30gを全体にまぶし、余分な粉を軽くはたく。
2約8分

材料を準備する

  • 1 玉ねぎを粗くみじん切りにする。
  • 2 にんにくをみじん切りにする。
  • 3 パプリカを縦に1cm幅の細切りにする。
3約8分

焼き色をつける

  • 1 厚手の鍋(またはダッチオーブン)にエクストラバージンオリーブオイル大さじ3を強火で熱し、仔羊肉を重ならないよう入れて全面に焼き色をつける(各面1〜2分、計6〜8分)。
  • 2 焼き色がついたら取り出す。

注意点

肉が鍋底にくっついても焦げ色がついてから動かすこと——先に動かすと美しい焼き色がつかない。

4約6分

香味を炒める

  • 1 同じ鍋に残りのオリーブオイルを加えて中火にし、玉ねぎを5〜6分炒める。

完了の目安

透明になってしんなりしたら次へ。

5約4分

香味を炒める

  • 1 にんにくと赤唐辛子を加えて1分炒める。
  • 2 香りが立ったら赤ワイン150mlを加え、強火でアルコールを飛ばす(2〜3分)。

注意点

鍋底の焦げを木べらでこそげながら溶かし込む。

6約1時間40分

火入れを進める

  • 1 仔羊肉を鍋に戻す。
  • 2 ホールトマト缶400gを手でつぶしながら加える。
  • 3 ローズマリー2枝を丸ごと入れ、塩小さじ1と黒胡椒を加えて混ぜる。
  • 4 沸騰させたら弱火に落とし、蓋を少しずらした状態で90〜100分煮込む。
7約20分

湯を沸かす

  • 1 並行(ラグーを煮込んでいる間に、残り20分を目安に)大鍋に湯を沸かし始める(湯1Lに対して塩10g)。
  • 2 パプリカをラグーの鍋に加えて最後の20分一緒に煮込む。

完了の目安

パプリカは溶けすぎず食感が残る程度が正解。

8約5分

仕上げにまとめる

  • 1 ローズマリーの枝を取り出す。
  • 2 仔羊肉をフォーク2本でほぐしてラグーに混ぜる——完全にほぐさず2〜3cm程度の大きさを残す。
  • 3 塩と黒胡椒で味を調える。
9約10分

茹でる

  • 1 スパゲッティ・アッラ・キタッラを沸いた塩湯に入れ、袋表示より1分短めに茹でる。
  • 2 茹で汁150mlを取り置く
10約3分

ソースを作る

  • 1 スパゲッティ・アッラ・キタッラをアルデンテで引き上げてラグーの鍋に移す。
  • 2 強めの中火で1〜2分炒め合わせ、必要に応じて茹で汁を加えてソースの濃度を調整する。
  • 3 ソースが麺全体にしっかり絡んだら皿に盛り、ペコリーノをたっぷりすりおろしてかけて仕上げる。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

仔羊のラグーのキタッラは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

スパゲッティ・アッラ・キタッラ(乾燥)の代わりに

トンナレッリ(ローマ版キタッラ)

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

キタッラとほぼ同じ断面形状。ローマで広く使われる

スパゲッティ・アッラ・キタッラ(乾燥)の代わりに

スパゲッティ(1.9〜2mm)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

断面が丸いためラグーの絡みが弱くなる。太め(2mm)を選ぶとやや近くなる

仔羊肩肉(または腿肉・骨なし)の代わりに

山羊肉(骨なし)

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

風味はやや強くなるがアブルッツォでは同様に使われる

パプリカ(赤)の代わりに

黄パプリカ

代わりに使える食材 · 本格度への影響なし

甘みは同等。色の違いのみ

ローズマリー(生)の代わりに

乾燥ローズマリー 小さじ1

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

香りが単調になる。煮込み開始時に加え最後は取り除く

ペコリーノの代わりに

パルミジャーノ・レッジャーノ

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

羊乳の塩気が弱まるがバランスは保たれる

この料理について

アブルッツォは「仔羊の王国」とも呼ばれます。内陸の山岳地帯で古くから羊の放牧が盛んで、仔羊肉は地元料理の中心にあります。その仔羊と切っても切れない関係にあるのが「スパゲッティ・アッラ・キタッラ(ギター麺)」です。

キタッラとはギター状の木枠に細い金属弦を張った専用の器具で、卵入りの生地を押し込んで断面が正方形の麺を作ります。断面が丸いスパゲッティとは全く異なり、四隅の角がソースを絡め取る面積を増やします。現在は乾燥キタッラも普及しており、手軽に入手できます。

仔羊のラグーにはローズマリーとパプリカを合わせるのがアブルッツォ流です。長時間煮込むことで羊の臭みはまったく気にならなくなり、代わりに甘くコクのある旨みが残ります。

QUESTIONS

よくある質問

仔羊のラグーのキタッラにスパゲッティ(1.9〜2mm)を使ってもいいですか?

使えます。ただしスパゲッティ・アッラ・キタッラ(乾燥)をスパゲッティ(1.9〜2mm)に替えると本格度が5点下がります。断面が丸いためラグーの絡みが弱くなる。太め(2mm)を選ぶとやや近くなる。

仔羊のラグーのキタッラにトンナレッリ(ローマ版キタッラ)を使ってもいいですか?

使えます。スパゲッティ・アッラ・キタッラ(乾燥)をトンナレッリ(ローマ版キタッラ)に替えるとも本格度への影響はありません。キタッラとほぼ同じ断面形状。ローマで広く使われる。

仔羊のラグーのキタッラに山羊肉(骨なし)を使ってもいいですか?

使えます。仔羊肩肉(または腿肉・骨なし)を山羊肉(骨なし)に替えるとも本格度への影響はありません。風味はやや強くなるがアブルッツォでは同様に使われる。

仔羊のラグーのキタッラを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。肉が鍋底にくっついても焦げ色がついてから動かすこと——先に動かすと美しい焼き色がつかない。鍋底の焦げを木べらでこそげながら溶かし込む。

仔羊のラグーのキタッラを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

4人分で合計2時間30分です(準備20分・調理2時間10分)。

仔羊のラグーのキタッラは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中3です。全10工程のうち仕上がりを左右するのは「焼き色をつける」「香味を炒める」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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