Pappa al Pomodoro
トスカーナ風トマトとパンのスープ
トスカーナの古いパンをトマトと煮て粥状にした素朴なスープ。にんにく・バジル・上質なオリーブオイルが三位一体となる農民料理の傑作。
この料理について
フィレンツェの夏、8月の市場に並ぶのは真っ赤に熟したトマトです。パッパ・アル・ポモドーロはこの完熟トマトを、前日から乾かしたパーネ・トスカーノ(無塩のトスカーナパン)と一緒に煮崩したスープです。トマトが崩れ、パンが溶け、どちらがどちらか分からない均質なとろみになる——これが「パッパ(ドロドロしたもの)」という名前の由来です。
パーネ・トスカーノは塩を使わない珍しいパンです。その理由については中世の塩税で塩が高騰した時代に塩なしで焼き始めたという説があります。このパンの淡白さがトマトの酸味と甘みを際立たせ、料理全体のバランスを作っています。
バジル、にんにく、上質なエクストラヴァージン・オリーブオイル——仕上げに加えるこの三要素が、煮崩れたトマトとパンを一皿として完成させます。8月のフィレンツェで繰り返し作られてきた、夏の季節料理です。
材料(4人分)
- トスカーナパン(2日以上経ったもの)300g2〜3cm角にちぎる。新鮮なパンは不可
- 完熟トマト(または缶詰)600g生トマトは荒く刻む、缶詰はホールを使う
- にんにく3片つぶして皮をむく
- バジル(生)15枚
- エクストラバージン・オリーブオイル(上質なもの)80ml
- 野菜ブロード(または水)500ml
作り方
にんにくを香らせる
- 1 にんにく3片を包丁の腹でつぶして皮をむく。
- 2 大きな鍋にオリーブオイル40mlとにんにくを入れる。
- 3 弱火で2〜3分加熱する。
完了の目安
にんにくの香りが立ち、うっすら色づいたら次へ。
注意点
焦がすと苦みが出るので弱火を保つこと。
トマトを煮崩す
- 1 生トマトの場合は荒く刻んでから加える。
- 2 缶詰の場合は手でつぶしながら加える。
- 3 中火で10分煮崩す。
完了の目安
トマトが煮崩れてソース状になれば次へ。
パンとブロードを加える
- 1 野菜ブロード500mlを加える。
- 2 パン300gを2〜3cm角にちぎって全量入れる。
パンを溶かし込む
- 1 弱火で15〜20分煮る。
- 2 木べらで時々パンを押し潰しながらスープに溶け込ませる。
完了の目安
パンの形が見えなくなり、全体がドロッとした粥状になれば完成。
バジルとオイルで仕上げる
- 1 火を止めてバジル15枚を手でちぎりながら加える。
- 2 残りのオリーブオイル40mlを全体に回しかける。
蒸らして盛り付ける
- 1 5分蒸らす。
- 2 熱いまま、または常温で盛り付ける。
完了の目安
全体の味が馴染んだら盛り付ける(5分目安)。
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