AUTHENTIC RECIPE
Pappa al Pomodoroトスカーナ風トマトとパンのスープ
トスカーナの古いパンをトマトと煮て粥状にした素朴なスープ。にんにく・バジル・上質なオリーブオイルが三位一体となる農民料理の傑作。
本場中部イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- トスカーナパン(2日以上経ったもの)300g2〜3cm角にちぎる。新鮮なパンは不可
- 完熟トマト(または缶詰)600g生トマトは荒く刻む、缶詰はホールを使う
- にんにく3片つぶして皮をむく
- バジル(生)15枚
- エクストラバージン・オリーブオイル(上質なもの)80ml
- 野菜ブロード(または水)500ml
作り方
にんにくを香らせる
- 1 にんにく3片を包丁の腹でつぶして皮をむく。
- 2 大きな鍋にオリーブオイル40mlとにんにくを入れる。
- 3 弱火で2〜3分加熱する。
完了の目安
にんにくの香りが立ち、うっすら色づいたら次へ。
注意点
焦がすと苦みが出るので弱火を保つこと。
トマトを煮崩す
- 1 生トマトの場合は荒く刻んでから加える。
- 2 缶詰の場合は手でつぶしながら加える。
- 3 中火で10分煮崩す。
完了の目安
トマトが煮崩れてソース状になれば次へ。
パンとブロードを加える
- 1 野菜ブロード500mlを加える。
- 2 パン300gを2〜3cm角にちぎって全量入れる。
パンを溶かし込む
- 1 弱火で15〜20分煮る。
- 2 木べらで時々パンを押し潰しながらスープに溶け込ませる。
完了の目安
パンの形が見えなくなり、全体がドロッとした粥状になれば完成。
バジルとオイルで仕上げる
- 1 火を止めてバジル15枚を手でちぎりながら加える。
- 2 残りのオリーブオイル40mlを全体に回しかける。
蒸らして盛り付ける
- 1 5分蒸らす。
- 2 熱いまま、または常温で盛り付ける。
完了の目安
5分目安。パンが汁気を吸って全体がなじめば次へ。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
トスカーナ風トマトとパンのスープは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
トスカーナパン(2日以上経ったもの)の代わりに
バゲット(古いもの)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩入りのため塩分量を後で調整する
この料理について
フィレンツェの夏、8月の市場に並ぶのは真っ赤に熟したトマトです。パッパ・アル・ポモドーロはこの完熟トマトを、前日から乾かしたパーネ・トスカーノ(無塩のトスカーナパン)と一緒に煮崩したスープです。トマトが崩れ、パンが溶け、どちらがどちらか分からない均質なとろみになる——これが「パッパ(ドロドロしたもの)」という名前の由来です。
パーネ・トスカーノは塩を使わない珍しいパンです。その理由については中世の塩税で塩が高騰した時代に塩なしで焼き始めたという説があります。このパンの淡白さがトマトの酸味と甘みを際立たせ、料理全体のバランスを作っています。
バジル、にんにく、上質なエクストラヴァージン・オリーブオイル——仕上げに加えるこの三要素が、煮崩れたトマトとパンを一皿として完成させます。8月のフィレンツェで繰り返し作られてきた、夏の季節料理です。
QUESTIONS
よくある質問
トスカーナ風トマトとパンのスープにバゲット(古いもの)を使ってもいいですか?
使えます。ただしトスカーナパン(2日以上経ったもの)をバゲット(古いもの)に替えると本格度が5点下がります。塩入りのため塩分量を後で調整する。
トスカーナ風トマトとパンのスープを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。焦がすと苦みが出るので弱火を保つこと。
トスカーナ風トマトとパンのスープを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計37分です(準備7分・調理30分)。
トスカーナ風トマトとパンのスープは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中1で、イタリア料理のなかでは作りやすい部類です。全6工程のうち仕上がりを左右するのは「にんにくを香らせる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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次の週末は、コース料理を家で。
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