Linguine con Vongole e Colatura
あさりとコラトゥーラのリングイネ
ヴォンゴレ・ビアンコにチェターラ産コラトゥーラを仕上げに加えた、カンパニア海岸の本格パスタ。貝の蒸し汁とコラトゥーラの二重の旨みが重なり、白ワインベースのソースに複雑な奥行きをもたらす。コラトゥーラは加熱せず最後に垂らすことで香りを最大限に生かす。
この料理について
アマルフィ海岸の山側から海へと続く急峻な崖の下、チェターラという漁村があります。人口3000人にも満たないこの小さな街が、イタリア料理史においてただならぬ位置を占める理由——それは古代ローマ時代から連綿と続く魚醤「コラトゥーラ」の産地だからです。
カタクチイワシを塩漬けにし、木樽の中で数ヶ月から数年かけてゆっくり熟成させたコラトゥーラは、樽の底に穴を開けて滴り落ちる液体を集めて完成します。「コラトゥーラ」という名前そのものが、ラテン語で「濾し出すもの」を意味します。
ヴォンゴレのパスタにコラトゥーラを数滴加えることで、貝の蒸し汁だけでは生まれない奥行きが加わります。古代ローマ時代の食卓から連続する熟成の技術が、現代のパスタボウルの中に引き継がれています。
材料(4人分)
- リングイネ400g幅3〜4mmの平打ちパスタ。スパゲッティよりソースを拾いやすい
- あさり800g3%塩水(水1Lに塩30g)で2時間砂抜きし、調理直前にこすり洗いする
- コラトゥーラ・ディ・アリーチ15ml加熱不要。火を止めた後に加える。塩辛いのでパスタの茹で汁の塩加減を控えめにする
- にんにく4片軽く潰す
- 辛口白ワイン150mlフラスカティやファランギーナなど辛口の品種が理想
- エクストラバージン・オリーブオイル80ml
- イタリアンパセリ1束みじん切り
- 唐辛子(乾燥)1本輪切り。辛みを抑えたい場合は省く
作り方
1約2時間
材料を合わせる
- 1 アルミホイルなどで覆い、暗所で2時間砂抜きする。
完了の目安
あさり800gをバットに重ならないよう広げ、3%塩水(水1Lに塩30g)を貝がひたひたになるまで注ぐ。
2約4分
砂抜きする
- 1 砂抜きしたあさりをざるに上げ、殻同士をこすり合わせて流水で洗い、水気を切る
- 2 割れた貝や口が開いたまま閉じない貝を除く
- 3 にんにく4片を包丁の腹で軽く潰す
- 4 イタリアンパセリをみじん切りにする
- 5 唐辛子を輪切りにする
3約10分
湯を沸かす
- 1 大鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を少量(通常の半量)加える。
- 2 コラトゥーラが塩辛いため、麺を茹でる塩は控えめにする。
4約8分
香味を炒める
- 1 大きなフライパンにオリーブオイルの半量・にんにく(軽く潰したもの)・唐辛子を入れて中火で熱し、香りが立ったらあさりを加えて白ワインを注ぐ。
- 2 ふたをして強火で3〜4分蒸す。
- 3 あさりが全部開いたら取り出す。
- 4 蒸し汁を別に取り置く
- 5 殻付きのまま数個を飾り用に残し、残りは殻から外す
5約9分
茹でる
- 1 リングイネを袋の表示より1分短く茹でる。
- 2 茹で汁80mlを取り置く
6約3分
形を整える
- 1 同じフライパンに取り置いた蒸し汁を戻して中火で軽く煮詰める(1〜2分)。
- 2 茹で汁を加えて乳化させる。
7約3分
ソースを作る
- 1 パスタを加えてソースと和え、殻から外したあさりを戻す。
- 2 殻付きのあさりで飾り付けて盛る。
注意点
火を止めてフライパン全体にコラトゥーラを回しかけ、残りのオリーブオイルとパセリを加えて素早く和える。
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