AUTHENTIC RECIPE

Crème Caramelクレーム・カラメル

Crème Caramel(クレーム・カラメル)
難易度★★☆☆☆ 準備10分 調理58分 待ち時間4時間 分量4人分 地方フランス全土

ほろ苦いカラメルを型の底に敷き、牛乳と卵だけのアパレイユを湯煎でゆっくり焼き固めるフランスの定番デザート。家庭でもビストロでも供される、最も基本にして奥深い菓子である。カラメルの苦みの見極めと、すを入れない温度管理が仕上がりのすべてを決める。冷蔵庫でしっかり冷やし、型から外した瞬間に琥珀色のソースが流れ出る。

本場フランス料理で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(4人分)

4
  • 牛乳(成分無調整)500mlバニラとともに沸騰直前まで温める
  • 4個全卵を使う。泡立てないように混ぜる
  • グラニュー糖(アパレイユ用)80g
  • グラニュー糖(カラメル用)100gカラメルソースの骨格を作る
  • 水(カラメル用)30ml砂糖を均一に溶かすための呼び水
  • バニラビーンズ1本縦に裂いて種をこそげ、さやごと牛乳に加える

作り方

1約8分

湯を沸かす

  • 1 やかんに湯煎用の湯を沸かし始める。
  • 2 カラメルを作る。
  • 3 小鍋にグラニュー糖100gと水30mlを入れて中火にかけ、かき混ぜずに加熱する。

完了の目安

薄い金色で止めると苦みが足りず、煙が出るまで進めると苦すぎる。

濃い琥珀色が完成の合図。

注意点

全体が濃い琥珀色になり、わずかに苦みを含んだ香ばしい香りが立ったら火を止め、プリン型4個の底に素早く等分に流す。

2約5分

オーブンを整える

  • 1 並行(牛乳を温める間に)オーブンを150℃に予熱し始める。
  • 2 バニラビーンズ1/2本を縦に裂き、包丁の背で種をこそげる

注意点

鍋に牛乳500mlとバニラの種・さやを入れて中火にかけ、鍋肌に小さな泡が立つ沸騰直前まで温めて火を止める。

3約7分

仕上げにまとめる

  • 1 ボウルに卵4個とグラニュー糖80gを入れ、泡立てないように混ぜる。
  • 2 温めた牛乳を少しずつ注ぎながら混ぜる。
  • 3 こし器で漉してなめらかにし、カラメルを敷いた型に静かに等分に注ぐ。
4約45分

材料を合わせる

  • 1 深めのバットに型を並べ、型の高さの半分まで熱湯を注ぐ。
  • 2 150℃のオーブンで40〜45分湯煎焼きにする。

完了の目安

竹串を刺して澄んだ液が上がってくれば火が通っている。

注意点

湯煎の湯がぐらぐら沸く温度やオーブンの高温では、卵液に「す」(細かい気泡の穴)が入ってなめらかさが失われる。150℃を守り、途中で湯が煮立っていたら差し水をして温度を下げる。

5約4時間

休ませて落ち着かせる

  • 1 型ごと粗熱を取り、ラップをかけて冷蔵庫で4時間冷やす。
  • 2 冷やすことでアパレイユが締まり、底のカラメルが溶けてソースになる。
6約3分

内容を確認する

  • 1 型から外す。
  • 2 ナイフの先を型の縁に沿わせて一周させ、皿を被せて一気にひっくり返す。
  • 3 型と皿を持って上下に軽く振ると、空気が入ってするりと外れ、カラメルソースが流れ出る。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

クレーム・カラメルは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

牛乳(成分無調整)の代わりに

低脂肪乳

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

乳脂肪のコクが薄れ、アパレイユの味わいが軽くなる

バニラビーンズの代わりに

バニラエッセンス

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

香りが平板になり、ビーンズ特有の甘く複雑な余韻が弱まる

牛乳を温めた後、火からおろしてから小さじ1/2を加える(加熱すると香りが飛ぶ)

この料理について

牛乳・卵・砂糖という、どの台所にもある材料だけで作られるクレーム・カラメルは、フランスで最も古くから親しまれてきた家庭デザートのひとつです。起源ははっきりしませんが、19世紀にはすでに家庭の献立に記録が残っており、カスタードを焼き固める菓子はヨーロッパ各地にある中で、フランスでは苦みの立ったカラメルを型の底に敷く形が定番として根づきました。

家庭では大きな型で焼いて切り分け、ビストロでは小さな型で1人分ずつ供されます。学校の食堂のデザートとしても長く出され続けてきたため、フランスでは世代を問わず「子どもの頃の味」として語られることの多い菓子です。

カップ入りの既製品がスーパーの棚に並ぶ現在でも、家庭で手作りする文化は続いています。冷蔵庫でしっかり冷やし、皿の上でひっくり返すと琥珀色のソースが流れ出る瞬間は、既製品では味わえないものとして大切にされています。

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