AUTHENTIC RECIPE
Busiate al Pesto Trapaneseトラーパニ風ペストのブジアーテ
トラーパニの港町で生まれた、アーモンド・トマト・バジル・にんにくの生ペストを螺旋状の乾燥ブジアーテに絡める一皿。ジェノヴァのペストがシチリアの素材に変換された料理で、乳化ではなく、潰し方と水分量の制御が味を決める。
本場イタリア島嶼部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- ブジアーテ(乾燥)320g
- 完熟トマト500g湯むきして種を軽く除き、2cm角に切る
- 皮むきアーモンド100g軽く乾煎りして粗く砕く
- バジル(生)40g葉だけを使う。包丁で刻まず乳鉢で潰す
- にんにく2片芯を除いて粗く刻む
- ペコリーノ60g細かくすりおろす
- エクストラバージンオリーブオイル90ml
- 塩34gパスタ茹で水用30g、ペスト用4g
- 黒胡椒1g
作り方
材料を合わせる
- 1 完熟トマト500gのヘタに浅く十字を入れ、熱湯に20秒くぐらせて冷水に取る。
- 2 皮をむき、横半分に切って種を軽く除き、2cm角に切る。
完了の目安
果肉が崩れすぎず角が残っていればよい。
香ばしく煎る
- 1 皮むきアーモンド100gを乾いたフライパンで弱めの中火にかけ、3〜4分乾煎りする。
- 2 表面に薄い焼き色がつき、甘い香りが立ったら取り出して粗熱を取る。
材料を準備する
- 1 にんにく2片は芯を除いて粗く刻む。
- 2 バジル40gは葉だけを摘む。
- 3 ペコリーノ60gを細かくすりおろす。
材料を準備する
- 1 乳鉢ににんにくと塩小さじ1/2を入れて潰す。
- 2 アーモンドを加え、粒が2〜3mm程度残る粗いペーストになるまで叩き潰す。
注意点
完全な粉にしない。
湯を沸かす
- 1 並行(ペストを仕上げる間に)大鍋に湯3Lを沸かし始める。
- 2 乳鉢にバジルを数回に分けて加え、乳棒で押しつぶす。
- 3 葉が細かく裂けて香りが立ったら、トマトを加えて軽く潰す。
- 4 乳鉢のペーストにエクストラバージンオリーブオイル90mlとペコリーノ60gを加えて混ぜ、赤みを帯びた粗いペストになったら止める。
材料を合わせる
- 1 沸かしておいた湯に塩30gを加える。
- 2 ブジアーテ320gを入れ、袋表示より1分短く茹でる。
- 3 茹で汁120mlを取り置く
茹でる
- 1 大きなボウルにペストを移し、茹で汁60mlを加えてのばす。
- 2 ブジアーテを加え、火にかけずに1分ほどよく和える。
注意点
ペストが螺旋の溝に入り込み、ボウルの底に油だけが分離していなければよい。
盛り付ける
- 1 皿に盛り、黒胡椒を2〜3回挽く。
注意点
必要なら茹で汁を残りから10mlずつ足し、ソースが重く固まらず麺にまとわりつく状態に整える。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
トラーパニ風ペストのブジアーテは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
ブジアーテ(乾燥)の代わりに
フジッリ
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
螺旋の絡みは近いが、トラーパニらしい細長い食感は弱まる
ブジアーテ(乾燥)の代わりに
カサレッチェ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
ねじれた形状がペストをよく絡めるため、乾燥品として現実的な代替になる
完熟トマトの代わりに
ミニトマト
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
甘みが強くなる。水分が少ないため茹で汁を少し多めに使う
ペストを和える際に茹で汁を20ml追加する
皮むきアーモンドの代わりに
皮付きアーモンド
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
渋皮の香ばしさが出るが、ペストの色が暗くなる
熱湯に1分浸けて皮をむくと近い仕上がりになる
バジル(生)の代わりに
大葉
代わりに使える食材 · 本格度 -35点
香りの方向が完全に変わり、トラーパニのペストではなくなる
ペコリーノの代わりに
ペコリーノ・ロマーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩気が強くなる。塩の量を控える
ペストに加える塩を小さじ1/4に減らす
この料理について
シチリア西端の港町トラーパニは、地中海交易の影響を色濃く受けてきた土地です。ジェノヴァの船乗りが持ち込んだバジルのペストが、地元のアーモンド、トマト、にんにくと結びつき、ペスト・トラパネーゼとして定着したと伝えられています。
このペストはジェノヴェーゼのように滑らかで緑一色ではありません。粗く砕いたアーモンド、果肉を残したトマト、ちぎったバジルが混ざり、赤みを帯びたざらりとしたソースになります。火を入れないため、素材の香りがそのまま皿に残ります。
合わせるパスタはブジアーテです。細い棒に生地を巻きつけて作る螺旋形で、現在は乾燥品も広く使われます。溝とねじれが粗いペストを抱え込み、一口ごとにアーモンドの甘みとトマトの酸味が現れます。
QUESTIONS
よくある質問
トラーパニ風ペストのブジアーテに大葉を使ってもいいですか?
作れますが、バジル(生)を大葉に替えると本格度が35点下がります。香りの方向が完全に変わり、トラーパニのペストではなくなる。
トラーパニ風ペストのブジアーテにフジッリを使ってもいいですか?
使えます。ただしブジアーテ(乾燥)をフジッリに替えると本格度が10点下がります。螺旋の絡みは近いが、トラーパニらしい細長い食感は弱まる。
トラーパニ風ペストのブジアーテにカサレッチェを使ってもいいですか?
使えます。ただしブジアーテ(乾燥)をカサレッチェに替えると本格度が5点下がります。ねじれた形状がペストをよく絡めるため、乾燥品として現実的な代替になる。
トラーパニ風ペストのブジアーテを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。完全な粉にしない。ペストが螺旋の溝に入り込み、ボウルの底に油だけが分離していなければよい。必要なら茹で汁を残りから10mlずつ足し、ソースが重く固まらず麺にまとわりつく状態に整える。
トラーパニ風ペストのブジアーテを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計37分です(準備25分・調理12分)。
トラーパニ風ペストのブジアーテは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中3です。全8工程のうち仕上がりを左右するのは「材料を準備する」「茹でる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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