AUTHENTIC RECIPE

Cassata Sicilianaシチリア風カッサータ

Cassata Siciliana(シチリア風カッサータ)
難易度★★★★★ 準備1時間45分 調理30分 待ち時間20時間 分量10人分 地方イタリア島嶼部・パレルモ(シチリア)

スポンジ・リコッタ・マジパン・砂糖衣とキャンディドフルーツの層からなるシチリアの華麗なケーキ。アラブ・ノルマン・スペインの食文化が融合した歴史的な菓子。仕上げの美しさが本格の証。

本場イタリア島嶼部で受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(10人分)

10
  • スポンジケーキ(パン・ディ・スパーニャ)500g市販でも可。自作する場合:卵5個・砂糖150g・薄力粉150g・じゃがいもでんぷん30g
  • 羊乳リコッタ(水切り済み)600g一晩水切り必須
  • 粉砂糖(フィリング用)200g
  • ダークチョコレート(刻む)100g
  • キャンディドシトロン・オレンジ・ズッカータ(混合)150g
  • パスタ・レアーレ(緑のマジパン)400g緑色はピスタチオペーストで着色。市販の白いマジパンにグリーン食用色素でも可
  • ホワイトアイシング(砂糖衣)300g市販のロールフォンダン、または粉砂糖300g+水30〜40mlで手作り
  • キャンディドフルーツ(飾り用・各種)150gさくらんぼ・オレンジ・ピスタチオなど色とりどりに
  • オレンジリキュール(またはラム)50mlスポンジに浸み込ませる

作り方

1約8時間

リコッタを水切りする

  • 1 羊乳リコッタ600gをざるに置き、一晩冷蔵庫で水切りする。

完了の目安

最低8時間。水分が十分に切れれば次へ。

注意点

水切りが不十分だとフィリングが水っぽくなる。

2約1時間10分

リコッタフィリングを作る

  • 1 水切りしたリコッタ600gに粉砂糖200gを加えてなめらかに混ぜる。
  • 2 刻んだダークチョコレート100gとキャンディドシトラス150gを加えて混ぜる。
  • 3 冷蔵庫で1時間冷やす。

完了の目安

均一なフィリングになり、冷蔵庫で1時間冷えれば次へ。

3約10分

スポンジをスライスする

  • 1 スポンジを横3〜4枚にスライスする。
  • 2 最も薄いスライスを底面用に円形に整える。

完了の目安

均一にスライスできれば次へ。

4約20分

マジパンを貼りスポンジを敷く

  • 1 直径24〜26cmの型にラップをしっかり敷く。
  • 2 内側の側面にマジパンを3〜4mm厚に伸ばして貼り付ける。
  • 3 底にスポンジを敷き、リキュールを刷毛で浸み込ませる。

完了の目安

マジパンが側面全体に貼れ、底にスポンジが敷ければ次へ。

注意点

隙間なくマジパンを貼る。

5約4時間

フィリングを詰め冷やす

  • 1 リコッタフィリングを全量流し込む。
  • 2 スポンジで蓋をする。
  • 3 ラップで覆って冷蔵庫で最低3〜4時間冷やす。

完了の目安

最低3〜4時間。フィリングが固まれば次へ。

6約15分

アンモールドしてアイシングをかける

  • 1 ひっくり返して型から取り出し、ラップを剥がす。
  • 2 アイシングを表面にかけてパレットナイフで滑らかに伸ばす。

完了の目安

アイシングが均一に広がれば次へ。

7約20分

キャンディドフルーツで飾る

  • 1 アイシングが固まる前にキャンディドフルーツで格子や花模様に飾り付ける。

完了の目安

伝統的なパターンに飾れれば次へ。

注意点

アイシングが固まる前に素早く飾る。

8約8時間

一晩冷蔵庫で落ち着かせる

  • 1 一晩冷蔵庫で落ち着かせる。

完了の目安

一晩(約8時間)。アイシングが完全に固まり各層の味が馴染めば完成。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

シチリア風カッサータは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

羊乳リコッタ(水切り済み)の代わりに

牛乳リコッタ

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

濃厚さが落ちる

パスタ・レアーレ(緑のマジパン)の代わりに

白いマジパン(着色なし)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

見た目の特徴が失われる

この料理について

カッサータは複数の文明の交差点から生まれました。アラブ支配時代(827〜1072年)にシチリアに伝わった砂糖とアーモンド、ノルマン人が持ち込んだリコッタ、スペイン統治期に加わったスポンジケーキの技術——これらが何世紀もかけて融合した結果がこの菓子です。

緑のマジパン(パスタ・レアーレ)はピスタチオで着色するか、アーモンドペーストに食用色素を加えて作ります。この緑がカッサータの最も特徴的な外観を作っており、キャンディドフルーツの幾何学的な飾り付けは地域や職人によって異なります。

カッサータを一から作るには最低2日かかります。イースターや婚礼など特別な機会のための料理であり、時間をかけることが前提になっています。「Cassata」の語源はアラビア語の「qas'ah」(丸い容器)という説とラテン語の「caseus」(チーズ)という説があり、どちらもこの菓子の成り立ちを示しています。

QUESTIONS

よくある質問

シチリア風カッサータに牛乳リコッタを使ってもいいですか?

使えます。ただし羊乳リコッタ(水切り済み)を牛乳リコッタに替えると本格度が10点下がります。濃厚さが落ちる。

シチリア風カッサータに白いマジパン(着色なし)を使ってもいいですか?

使えます。ただしパスタ・レアーレ(緑のマジパン)を白いマジパン(着色なし)に替えると本格度が10点下がります。見た目の特徴が失われる。

シチリア風カッサータを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。水切りが不十分だとフィリングが水っぽくなる。隙間なくマジパンを貼る。アイシングが固まる前に素早く飾る。

シチリア風カッサータを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

10人分で合計22時間15分です(準備1時間45分・調理30分・待ち時間20時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。

シチリア風カッサータは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中5で、技術の見極めが要る一皿です。全8工程のうち仕上がりを左右するのは「リコッタを水切りする」「マジパンを貼りスポンジを敷く」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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