AUTHENTIC RECIPE
Baccalà alla Vicentina干し鱈のヴィチェンツァ風煮込み
塩干し鱈(バッカラ)を玉ねぎ・アンチョビ・牛乳でとろ火4時間煮込む、ヴィチェンツァ固有の郷土料理。崩れないよう絶対に混ぜないのが鉄則。ポレンタと合わせて食べる。
本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- バッカラ(塩干し鱈/3日間水戻し済み)800g3日間冷水に浸け、1日2回水を替える。皮付きのまま使う
- 白玉ねぎ300g薄い輪切り
- アンチョビ(オイル漬け)6枚細かく刻む
- 全乳500ml
- エクストラバージン・オリーブオイル150ml
- イタリアンパセリ1束みじん切り
- パルミジャーノ・レッジャーノ40gすりおろす
作り方
材料を刻む
- 1 イタリアンパセリをみじん切りにする。
- 2 パルミジャーノ40gを細かくすりおろす。
バッカラを下処理する
- 1 バッカラの小骨を丁寧に抜く。
- 2 バッカラを5cm幅に切る。皮は残す。
玉ねぎを炒める
- 1 フライパンに玉ねぎ(薄い輪切り)とオリーブオイル半量(75ml)を入れ弱火で15分炒める。
- 2 アンチョビを加えて崩しながら混ぜる。
完了の目安
玉ねぎが透明になりしんなりしたら次へ。
煮込みの層を作る
- 1 厚手の鍋底に炒めた玉ねぎの半量を敷く。
- 2 バッカラを皮側を下にして隙間なく並べる。
- 3 パセリとパルミジャーノを振り、残りの玉ねぎをのせる。
完了の目安
魚が重ならず一段に収まったら次へ。
とろ火で煮込む
- 1 残りのオリーブオイル(75ml)と全乳500mlを注ぐ。
- 2 ふたをして非常に弱火(90℃前後)で4時間煮込む。
完了の目安
4時間後。魚が白く仕上がり、崩れずに形が保たれていれば完成。
注意点
絶対に混ぜない。鍋を揺するのも禁止。
ポレンタと盛る
- 1 魚が崩れず白く仕上がっているか確認する。
- 2 ポレンタと一緒に盛り付ける。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
バッカラ(塩干し鱈/3日間水戻し済み)の代わりに
スケトウダラの塩漬け
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
風味は近いが繊維の密度が異なる
アンチョビ(オイル漬け)の代わりに
アンチョビペースト
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
塩気と風味は近い
小さじ1.5を使用
この料理について
ヴィチェンツァは建築家パッラーディオの街として知られますが、食の世界では独特の逆説を抱えています。バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナは「バッカラ(塩漬け鱈)」という名でありながら、実際に使うのは「スタッカフィッソ(干し鱈)」なのです。
15世紀末、ヴェネツィアの貴族ピエトロ・クエリーニがノルウェーのレールウ島に漂着し、現地の干し鱈の保存法を持ち帰りました。以来、ヴェネト地方ではスタッカフィッソが「バッカラ」という名で定着しました。
この料理の作り方は独特です。4〜5日かけて水戻しした魚を、ミルク・アンチョビ・玉ねぎ・パルミジャーノと共に低温でゆっくり数時間煮込みます。それぞれの段階に時間をかけることが求められます。
この料理に合わせる
現地の食卓では、この一皿と共にこんな料理が並びます。
QUESTIONS
よくある質問
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みにスケトウダラの塩漬けを使ってもいいですか?
使えます。ただしバッカラ(塩干し鱈/3日間水戻し済み)をスケトウダラの塩漬けに替えると本格度が10点下がります。風味は近いが繊維の密度が異なる。
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みにアンチョビペーストを使ってもいいですか?
使えます。ただしアンチョビ(オイル漬け)をアンチョビペーストに替えると本格度が5点下がります。塩気と風味は近い。小さじ1.5を使用。
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。絶対に混ぜない。鍋を揺するのも禁止。
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計76時間30分です(準備30分・調理4時間・待ち時間72時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
干し鱈のヴィチェンツァ風煮込みは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中3です。全6工程のうち仕上がりを左右するのは「とろ火で煮込む」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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