Baci di dama

バーチ・ディ・ダーマ

Baci di dama(バーチ・ディ・ダーマ)
難易度★★★☆☆ 準備1時間 調理15分 分量4人分 地方北イタリア・トルトーナ(ピエモンテ)

「貴婦人のキス」を意味するピエモンテのヘーゼルナッツクッキー。香ばしいナッツの半球クッキー2枚をダークチョコレートで接着した一口菓子。トルトーナ起源で19世紀にサヴォイア家の宮廷でも供された、ピエモンテ菓子文化の精粋。

この料理について

「バーチ・ディ・ダーマ(貴婦人のキス)」という名前は、2枚の半球クッキーをチョコレートで接着した形から来ています。ふっくらとした唇がそっと触れる様子を、ピエモンテの菓子職人たちは小さなヘーゼルナッツクッキーに見立てました。19世紀にトルトーナの菓子職人が考案したとされ、サヴォイア家の宮廷でも供された記録が残っています。

製法の核心は「バターを溶かさない」ことです。冷たいバターを粉類にすり込んでサラサラの砂状にし、冷蔵庫でしっかり休ませてから小さな球状に丸めます。生地を温めると油脂が分離し、焼き上がりが広がって半球の形が崩れます。均一なサイズで美しい半球を焼き上げるために必要なのは技術ではなく、温度管理への意識です。

ピエモンテのヘーゼルナッツは世界最高品質のひとつで、この地の菓子文化の多くがその風味を核に持ちます。2枚をつなぐチョコレートは接着剤ではなく、ナッツの香ばしさにほろ苦さを加える3番目の主役です。口に入れると2枚が分離せずひとつの味として溶けていく——そこに「キス」の比喩が成立します。

材料(4人分)

  • ヘーゼルナッツパウダー150g市販品または焙煎ヘーゼルナッツをフードプロセッサーで細かく挽いたもの
  • 薄力粉150g
  • 粉砂糖150g
  • バター(無塩・冷たい)150g1cm角に切り使用直前まで冷蔵庫で冷やす
  • ダークチョコレート(65〜70%)80g接着用
  • 1g

作り方

1約10分

生地を作り休ませる

  • 1 ヘーゼルナッツパウダー・薄力粉・粉砂糖・塩をフードプロセッサーに入れる。
  • 2 冷たいバター150gを1cm角に切って加え、サラサラの砂状になるまで短時間ずつパルスする。
  • 3 生地をラップで包んで平たくまとめる。

完了の目安

全体がサラサラした砂状になれば次へ。

注意点

バターが溶けないよう手早くパルスする。長時間かけると生地が油っぽくなる。

2約45分

冷蔵庫で休ませる

  • 1 生地を冷蔵庫で45分休ませる。

完了の目安

45分。生地が固まり扱いやすくなれば次へ。

3約25分

ボール状に成形する

  • 1 オーブンを170℃に予熱する。
  • 2 生地を約6gずつちぎって丸め、直径1.5〜2cmのボールを作る。
  • 3 天板に2cm間隔で並べ、冷蔵庫でさらに15分冷やす。

完了の目安

均一なサイズのボールが成形できたら次へ。

注意点

手の熱でバターが溶けないよう素早く丸める。

4約16分

バーチを焼いて冷ます

  • 1 170℃で14〜16分焼く。
  • 2 網の上で完全に冷ます。

完了の目安

底面が薄くきつね色になれば焼き上がり。

注意点

焼きすぎると硬くなる。熱いうちは崩れやすいので冷めるまで触らない。

5約25分

チョコで接着する

  • 1 ダークチョコレート80gを細かく刻み、55〜60℃の湯煎でゆっくり溶かす。
  • 2 クッキーの平らな面に直径5mmのチョコをのせ、もう1枚を重ねて軽く押さえる。
  • 3 常温で30分置いてチョコを固める。

完了の目安

チョコが完全に固まれば完成。

注意点

湯煎の温度が高すぎるとチョコが焦げる。55〜60℃に保つ。

Chef Authen

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