AUTHENTIC RECIPE

Zuppa Ingleseズッパ・イングレーゼ

Zuppa Inglese(ズッパ・イングレーゼ)
難易度★★★☆☆ 準備10分 調理20分 待ち時間4時間 分量6人分 地方北イタリア・ボローニャ

スポンジ(サヴォイアルディ)をリキュールで浸し、バニラクリームとチョコクリームを交互に重ねたエミリア=ロマーニャの伝統的な重ねデザート。名前に「英語風スープ」とあるが、完全なイタリアのドルチェ。

本場北イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(6人分)

6
  • サヴォイアルディ(指ビスケット)250g
  • アルケルメス(赤いリキュール)100ml伝統的な赤いリキュール。色と独特の香りがポイント
  • ラムまたはコニャック50ml
  • 全乳500mlクレーマ用
  • 卵黄5個クレーマ用
  • 砂糖120gクレーマ用
  • コーンスターチ40gクレーマ用
  • レモンの皮1個分国産・ノーワックスのレモンを使用。白いワタを避けて表皮だけをすりおろす
  • 純ココア(無糖)30gチョコクリーム用

作り方

1約10分

クレーマを作る

  • 1 レモンの表皮だけをすりおろす。
  • 2 牛乳500mlとすりおろしたレモンの皮を鍋で沸騰直前まで温める。
  • 3 別のボウルで卵黄5個・砂糖120g・コーンスターチ40gをよく混ぜる。
  • 4 温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。

完了の目安

ダマなく均一に混ざれば次へ。

注意点

牛乳は沸騰させない。沸騰直前で止める。

2約10分

クリームを仕上げる

  • 1 鍋に戻して中火で絶えず混ぜながらとろみをつける。火を止める。
  • 2 クリームの半量を別ボウルに取り分ける。
  • 3 ふるった純ococoa30gを取り分けたクリームに加えてチョコクリームにする。
  • 4 両方のクリームにラップを密着させて冷ます。

完了の目安

とろみがついてクリーム状になれば火を止める。30分以上冷ませば次へ。

注意点

底が焦げないよう絶えず混ぜる。

3約5分

サヴォイアルディを浸す

  • 1 アルケルメス100mlとラム50mlを浅いボウルで混ぜる。
  • 2 サヴォイアルディを1〜2秒でさっとくぐらせる。

完了の目安

全体に色がつけば次へ。

注意点

浸しすぎると崩れる。1〜2秒で十分。

4約5分

重ねる

  • 1 ガラスの器にチョコクリームを敷く。
  • 2 サヴォイアルディを並べる。
  • 3 バニラクリームをかける。
  • 4 サヴォイアルディを並べる。
  • 5 チョコクリームで仕上げる。

完了の目安

全層重ね終わったら次へ。

5約4時間

冷やし固める

  • 1 ラップをかけて冷蔵庫で最低4時間冷やす。
  • 2 提供前に純ококоаを振る。

完了の目安

最低4時間。全体が冷えてクリームが落ち着けば完成。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

ズッパ・イングレーゼは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

サヴォイアルディ(指ビスケット)の代わりに

パン・ディ・スパーニャ(薄切り)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

リキュールの浸み込みが均一になりやすい

アルケルメス(赤いリキュール)の代わりに

ルチェルノ(ザクロシロップ+ラム)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

香りが簡素になるが色調は保てる

ザクロシロップ80mlとラム20mlを混ぜてアルケルメスの代わりに使う

アルケルメス(赤いリキュール)の代わりに

ラム(ダーク)

代わりに使える食材 · 本格度 -20点

赤色と独特の植物性の香りが失われる

純ココア(無糖)の代わりに

ダークチョコレート(70%)

代わりに使える食材 · 本格度 -5点

風味が豊かになる

ミルク加熱後にチョコを溶かして加える

この料理について

「英語風スープ」という名前の由来は複数の説があります。イギリスのトライフルをもとにした説、18世紀にエステ家の宮廷でイギリス外交官に提供したという説——いずれも証明されていません。

確かなのは、この菓子がエミリア=ロマーニャで完全にイタリア化し、家庭の祝い菓子として広まったことです。赤く染まった層とクリームの層が見える器は、誕生日や日曜の食卓で人を集める力を持っています。

1891年にペッリグリーノ・アルトゥージが出版した料理書「La Scienza in Cucina」にも掲載され、統一イタリア時代のブルジョワ料理文化を代表するドルチェになりました。今日でもボローニャ周辺のトラットリアや家庭で親しまれています。

QUESTIONS

よくある質問

ズッパ・イングレーゼにラム(ダーク)を使ってもいいですか?

作れますが、アルケルメス(赤いリキュール)をラム(ダーク)に替えると本格度が20点下がります。赤色と独特の植物性の香りが失われる。

ズッパ・イングレーゼにルチェルノ(ザクロシロップ+ラム)を使ってもいいですか?

使えます。ただしアルケルメス(赤いリキュール)をルチェルノ(ザクロシロップ+ラム)に替えると本格度が10点下がります。香りが簡素になるが色調は保てる。ザクロシロップ80mlとラム20mlを混ぜてアルケルメスの代わりに使う。

ズッパ・イングレーゼにパン・ディ・スパーニャ(薄切り)を使ってもいいですか?

使えます。ただしサヴォイアルディ(指ビスケット)をパン・ディ・スパーニャ(薄切り)に替えると本格度が5点下がります。リキュールの浸み込みが均一になりやすい。

ズッパ・イングレーゼを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。牛乳は沸騰させない。沸騰直前で止める。底が焦げないよう絶えず混ぜる。浸しすぎると崩れる。1〜2秒で十分。

ズッパ・イングレーゼを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

6人分で合計4時間30分です(準備10分・調理20分・待ち時間4時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。

ズッパ・イングレーゼは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中3です。全5工程のうち仕上がりを左右するのは「クレーマを作る」「クリームを仕上げる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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