Torta della Nonna
松の実とカスタードのタルト
サクサクのパスタ・フロッラ生地にレモン香るカスタードクリームを詰め、松の実を散らして焼いたトスカーナの定番「おばあちゃんのタルト」。シンプルながら奥深い家庭の味。
この料理について
「おばあちゃんのタルト」という名前は郷愁を感じさせますが、実際には1970年代にフィレンツェのレストランオーナーが命名したとされています。一方、パスタ・フロッラとクレーマ・パスティッチェーラという二つの技術の組み合わせ自体は、トスカーナの菓子作りの長い伝統に根ざしています。
松の実のトッピングは装飾だけではありません。焼く過程で松の実がきつね色になり、その油分がタルトの表面に移ることで独特の香ばしさが加わります。アルプスからリグーリア沿岸の松林地帯から採れるイタリア産松の実は、国内料理に欠かせない食材のひとつです。
このタルトの仕上がりはクレーマ・パスティッチェーラの品質で決まります。卵黄の量・コーンスターチの割合・加熱温度のバランスが、なめらかで切り分けられるクリームの質を決めます。この技術はイタリアのパスティッチェリア全体に通じる基礎です。
材料(8人分)
- 薄力粉(生地用)300g
- バター(冷たい・無塩)150g1cm角に切って冷蔵庫で冷やす
- 砂糖(生地用)100g
- 卵黄(生地用)2個
- レモンの皮(生地用)1個分国産・ノーワックスのレモンを使用。白いワタを避けて表皮だけをすりおろす
- 塩1g
- 全乳(クリーム用)500ml
- 卵黄(クリーム用)4個
- 砂糖(クリーム用)100g
- コーンスターチ(クリーム用)40g
- レモンの皮(クリーム用)1個分国産・ノーワックスのレモンを使用。白いワタを避けて表皮だけをすりおろす
- 松の実80gトップに散らす
- 粉砂糖(仕上げ用)15g
作り方
パスタ・フロッラを作る
- 1 生地用のレモンの表皮だけをすりおろす。
- 2 冷たいバター150gを指で薄力粉300gに擦り込み、砂糖・塩・すりおろしたレモンの皮を加えてパン粉状にする。
- 3 卵黄2個を加えて素早くまとめる。
- 4 ラップで包む。
完了の目安
べたつかないまとまりのある生地になれば次へ。
注意点
こねすぎない。グルテンが出るとサクサク感が失われる。
生地を休ませる
- 1 生地を冷蔵庫で30分休ませる。
完了の目安
30分。生地が冷えて扱いやすくなれば次へ。
クレーマを作る
- 1 クリーム用のレモンの表皮だけをすりおろす。
- 2 牛乳500mlとすりおろしたレモンの皮を鍋で沸騰直前まで温める。
- 3 卵黄4個・砂糖100g・コーンスターチ40gを別ボウルで白くなるまで混ぜ、温めた牛乳を少しずつ加える。
- 4 鍋に戻して中火で絶えずかき混ぜながらとろみをつける。
- 5 バットに移してラップを密着させ冷ます。
完了の目安
とろみがつきクリーム状になれば完成。冷めたら次へ。
注意点
底が焦げないよう絶えず混ぜる。
型に生地を敷く
- 1 オーブンを180℃に予熱する。
- 2 直径26cmのタルト型にバターを薄く塗る。
- 3 生地を2:1に分け、大きい方を3〜4mm厚に伸ばして型に敷き込む。
- 4 底をフォークで刺す(ピケ)。
完了の目安
生地が型全体に均一に敷ければ次へ。
クレーマを詰め蓋をする
- 1 冷えたクレーマを型に流し込み平らにならす。
- 2 残りの生地を薄く伸ばして蓋にする(または格子状に切って並べる)。
- 3 端をしっかり押さえて閉じる。
完了の目安
生地が閉じられれば次へ。
松の実タルトを焼く
- 1 松の実80gを表面全体に散らす。
- 2 180℃で40〜45分焼く。
- 3 型のまま30分以上冷ます。
完了の目安
表面がきつね色になれば焼き上がり。
粉砂糖を振る
- 1 型から外して皿に乗せる。
- 2 粉砂糖をたっぷり振る。
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