AUTHENTIC RECIPE
Polpette al Sugo肉団子のトマト煮込み
合いびき肉、硬くなったパン、卵、パルミジャーノ、パセリを練って揚げ焼きし、トマトソースで煮込む家庭料理のセコンド。身近な材料で作れるが、パンを牛乳で戻す、肉を練りすぎない、表面を焼いてから煮るという基本技術が仕上がりを左右する。
本場南イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 合いびき肉600g
- 硬くなったパン80g中身を使い、牛乳に浸して絞る
- 牛乳100ml
- 卵1個
- パルミジャーノ・レッジャーノ50g細かくすりおろす
- イタリアンパセリ20gみじん切り
- にんにく1片すりおろす
- パッサータ(トマトピューレ)700ml
- 玉ねぎ1個みじん切り
- エクストラバージンオリーブオイル80ml
- 塩8g
- 黒胡椒2g
作り方
時間を置く
- 1 硬くなったパン80gは中身をちぎり、牛乳100mlに10分浸す。
完了の目安
中心まで柔らかくなったら軽く絞り、手で細かくほぐす。
材料を準備する
- 1 パルミジャーノ50gを細かくすりおろす。
- 2 イタリアンパセリ20gをみじん切りにする。
- 3 にんにく1片をすりおろす。
- 4 玉ねぎ1個をみじん切りにする。
材料を合わせる
- 1 ボウルに合いびき肉600g、戻したパン、卵1個、パルミジャーノ50g、イタリアンパセリ、にんにく、塩小さじ1、黒胡椒を入れる。
- 2 指先でつかむように1〜2分混ぜ、肉の粒が残る程度で止める。
注意点
練りすぎて粘土状にしない。
形を整える
- 1 肉だねを12等分し、手に少量の水をつけて直径4cm程度に丸める。
完了の目安
表面に割れ目がなく、押すと少し弾力がある状態に整える。
材料を合わせる
- 1 広いフライパンにエクストラバージンオリーブオイル60mlを中火で熱し、ポルペッテを入れる。
- 2 転がしながら6〜8分焼き、全面が濃いきつね色になったら取り出す。
- 3 中まで火を通し切らなくてよい。
香味を炒める
- 1 同じフライパンの余分な油を大さじ2ほど残し、玉ねぎを中火で6分炒める。
- 2 透明になり甘い香りが立ったらパッサータ700mlと塩小さじ1/2を加え、5分煮立てる。
ソースを作る
- 1 ポルペッテをソースに戻し、弱火で25分煮込む。
- 2 途中で一度だけ静かに上下を返す。
- 3 ソースが肉にまとい、ポルペッテを切った中心が淡い茶色で肉汁が澄んでいれば完成。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
肉団子のトマト煮込みは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
合いびき肉の代わりに
牛ひき肉
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りは力強くなるが、豚肉由来の甘みと柔らかさが弱まる
牛乳を20ml増やして柔らかさを補う
硬くなったパンの代わりに
パン粉 45g
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
軽さは少し落ちるが、牛乳でふやかせば近い食感になる
牛乳120mlで10分ふやかす
硬くなったパンの代わりに
食パン(耳を除く)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
本来の硬くなったパンより軽く甘みが出るが、牛乳で戻せば柔らかさは近い
耳を除いてから牛乳に浸す
牛乳の代わりに
豆乳(無調整)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
乳の甘みが弱まり、香りが少し変わる
卵の代わりに
卵黄2個
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
より濃厚で柔らかい仕上がりになる
パルミジャーノ・レッジャーノの代わりに
グラナ・パダーノ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
旨みは近いが、香りと塩気が少し穏やかになる
イタリアンパセリの代わりに
パセリ
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りは少し弱いが、刻んで使えば十分機能する
にんにくの代わりに
にんにくペースト 小さじ1/2
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
香りが均一に広がるが、生の鋭さは弱まる
パッサータ(トマトピューレ)の代わりに
ホールトマト缶 2缶(手でつぶす)
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
果肉感が出て、より家庭的な粗いソースになる
加える前に手でよくつぶす
玉ねぎの代わりに
省略
代わりに使える食材 · 本格度 -5点
ソースの甘みが弱まり、トマトの酸味が前に出る
この料理について
ポルペッテはナポリをはじめとする南イタリアの家庭料理を象徴する一品です。レストランに並ぶ料理ではなく、日曜日の昼食に家族のために作られる料理として長く親しまれてきました。南イタリアでは、同じ鍋のトマトソースをプリモのパスタに絡め、ポルペッテ本体をセコンドとして出す「二度使い」の食卓が今も続いています。
食材は合いびき肉、固くなったパン、卵、チーズです。高価な素材は必要ありません。硬くなったパンを牛乳で戻して混ぜ込む習慣は、余りものを出さない「クチーナ・ポーヴェラ(貧しい人の料理)」の知恵から生まれています。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて南イタリアからアメリカへ渡った移民たちは、この料理も一緒に持ち込みました。大西洋を渡る間にポルペッテはパスタと一皿にまとめられ、「スパゲッティ&ミートボール」として現地に根付きます。故郷の料理が異国の地で別の正典を作った、鮮やかな例です。
QUESTIONS
よくある質問
肉団子のトマト煮込みに牛ひき肉を使ってもいいですか?
使えます。ただし合いびき肉を牛ひき肉に替えると本格度が5点下がります。香りは力強くなるが、豚肉由来の甘みと柔らかさが弱まる。牛乳を20ml増やして柔らかさを補う。
肉団子のトマト煮込みにホールトマト缶 2缶(手でつぶす)を使ってもいいですか?
使えます。ただしパッサータ(トマトピューレ)をホールトマト缶 2缶(手でつぶす)に替えると本格度が5点下がります。果肉感が出て、より家庭的な粗いソースになる。加える前に手でよくつぶす。
肉団子のトマト煮込みに豆乳(無調整)を使ってもいいですか?
使えます。ただし牛乳を豆乳(無調整)に替えると本格度が10点下がります。乳の甘みが弱まり、香りが少し変わる。
肉団子のトマト煮込みを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。練りすぎて粘土状にしない。
肉団子のトマト煮込みを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計1時間9分です(準備14分・調理55分)。
肉団子のトマト煮込みは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中3です。全7工程のうち仕上がりを左右するのは「材料を合わせる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
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次の週末は、コース料理を家で。
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