AUTHENTIC RECIPE
Polenta con Ragù di Cinghialeポレンタと猪のラグー
マレンマ地方の猪肉を赤ワイン・ジュニパーベリー・ローズマリーで長時間煮込み、やわらかく炊いたポレンタの上に盛る週末の大作。猪の前夜マリネと2時間半の煮込みが本格度の核心。
本場中部イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。
AUTHENTICITY SCORE
本格度スコア
標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。
材料(4人分)
- 猪肉(肩肉またはもも肉)600g3〜4cm角に切る。前夜から赤ワインとハーブでマリネする
- 赤ワイン(フルボディ)300mlマリネに200ml・煮込みに100ml使う。モレッリーノ・ディ・スカンサーノ等
- ジュニパーベリー8粒手のひらで軽く潰してから使う
- ローズマリー2枝
- セージ4枚
- 黒胡椒粒8粒
- 玉ねぎ1個みじん切り
- にんじん1本みじん切り
- セロリ1本みじん切り
- にんにく2片潰す
- ホールトマト缶400g
- オリーブオイル(EVO)40ml
- ポレンタ用とうもろこし粉250g中挽き
- 水(ポレンタ用)1000ml
- 無塩バター30gポレンタ仕上げ用
- パルミジャーノ・レッジャーノ30gすりおろす。ポレンタ仕上げ用
- 塩10g
作り方
猪肉を前夜マリネする(12時間)
- 1 猪肉600gを3〜4cm角に切る。
- 2 保存容器に赤ワイン200ml・ジュニパーベリー8粒(軽く潰す)・ローズマリー1枝・セージ2枚・黒胡椒粒8粒・にんにく1片(潰す)を入れる。
- 3 肉をワインに漬け込み、ラップをして冷蔵庫で12時間以上マリネする。
完了の目安
12時間以上。肉の表面が深い赤紫色になれば次へ。
野菜のソフリットを作る
- 1 猪肉を取り出してキッチンペーパーで水気をよく拭く。マリネ液は取り置く。
- 2 玉ねぎ1個・にんじん1本・セロリ1本をみじん切りにする。
- 3 厚手の鍋にオリーブオイル40mlを入れて中火で熱する。
- 4 玉ねぎ・にんじん・セロリ・にんにく1片(潰す)を加えて8〜10分炒める。
完了の目安
8〜10分。野菜がしんなりして甘い香りが立ってきたら次へ。
猪肉を焼き付ける
- 1 鍋の野菜を端に寄せ、猪肉を加えて強火にする。
- 2 肉の全面に焼き色がつくまで8〜10分焼き付ける。
完了の目安
全面に濃いきつね色がついたら次へ。
注意点
焼き色をしっかりつけることでソースに旨みと深みが出る。急いで次のステップに進まない。
ワインで煮詰め、トマトで煮込む
- 1 マリネ液100mlを注ぎ、中火で約2分煮立てアルコール臭を飛ばす。
- 2 ホールトマト缶400gを手でつぶしながら加える。
- 3 ローズマリー1枝・セージ2枚を加え、塩5gで調味する。
- 4 蓋をして弱火で2時間〜2時間30分煮込む。
完了の目安
2時間〜2時間30分。肉がフォークを当てると崩れる柔らかさになれば次へ。
ソースが深い赤褐色になり、脂がにじんでいれば十分に煮込まれた証拠。
ポレンタを炊く
- 1 別の鍋に水1000ml・塩5gを入れて強火にかける。
- 2 沸騰直前に弱火にし、ポレンタ粉250gを少しずつ加えながら泡立て器で混ぜる。
- 3 木べらに持ち替えて弱火で30〜35分炊く。
- 4 火を止め、無塩バター30g・すりおろしたパルミジャーノ30gを混ぜ込む。
- 5 並行ラグーを煮込む間の終盤30分に同時進行でポレンタを炊く。
完了の目安
30〜35分。木べらの跡がゆっくり閉じる濃度になれば火を止める。
注意点
木べらの跡がゆっくり閉じる濃度になったら火を止め、無塩バター30g・すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ30gを混ぜ込む。
ラグーを仕上げて盛り付ける
- 1 ラグーのハーブを取り除き、塩で味を調える。
- 2 皿にポレンタを広げ、中央に猪のラグーをたっぷり盛る。
完了の目安
ポレンタとラグーが温かく、チーズが溶け始めていれば完成。
INGREDIENT OPTIONS
手に入る食材で、本格の輪郭を保つ
ポレンタと猪のラグーは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。
猪肉(肩肉またはもも肉)の代わりに
豚肩肉(かたまり)
代わりに使える食材 · 本格度 -10点
野性の風味が失われ、穏やかな仕上がりになる。マリネの効果は同様に出る
この料理について
マレンマ地方はトスカーナの南西部に位置する広大な原野で、猪猟は今も地域文化の一部です。「ポレンタ・コン・ラグー・ディ・チンギアーレ」は猟師たちが仕留めた猪を赤ワインとハーブで煮込み、熱々のポレンタと一緒に食べてきた料理です。
猪肉は豚と比べて繊維が締まっており、独特の野性味があります。この風味を和らげながら旨みに変えるのが、前夜から赤ワインとジュニパーベリー(セイヨウネズの実)に漬け込むマリネです。ジュニパーベリーは猪料理の定番スパイスで、野性の香りを整え、肉質を柔らかくする働きがあります。
QUESTIONS
よくある質問
ポレンタと猪のラグーに豚肩肉(かたまり)を使ってもいいですか?
使えます。ただし猪肉(肩肉またはもも肉)を豚肩肉(かたまり)に替えると本格度が10点下がります。野性の風味が失われ、穏やかな仕上がりになる。マリネの効果は同様に出る。
ポレンタと猪のラグーを失敗せずに作るコツはありますか?
つまずきやすいのは次の点です。焼き色をしっかりつけることでソースに旨みと深みが出る。急いで次のステップに進まない。木べらの跡がゆっくり閉じる濃度になったら火を止め、無塩バター30g・すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ30gを混ぜ込む。
ポレンタと猪のラグーを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
4人分で合計15時間です(準備30分・調理2時間30分・待ち時間12時間)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。
ポレンタと猪のラグーは家庭で作るのが難しいですか?
難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全6工程のうち仕上がりを左右するのは「猪肉を焼き付ける」「ポレンタを炊く」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。
READER REVIEWS
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次の週末は、コース料理を家で。
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