Maiale in Agrodolce alla Siciliana

豚肉のシチリア風アグロドルチェ

Maiale in Agrodolce alla Siciliana(豚肉のシチリア風アグロドルチェ)
難易度★★☆☆☆ 準備15分 調理40分 分量4人分 地方イタリア島嶼部・パレルモ

アラブ支配の影響を強く受けたシチリア料理。酢と砂糖(またははちみつ)の「アグロドルチェ」に松の実・干しぶどうを加えた独特の風味が特徴。同じ技法は魚料理(スカペッチェ)にも使う。甘酸っぱさが豚の脂と絡み合う複雑な一皿。

この料理について

アグロドルチェ(甘酸っぱい)はシチリア料理の魂の一部です。9〜11世紀のアラブ支配の時代に、酢と砂糖(またははちみつ)・干しぶどう・松の実を組み合わせる調理法がシチリアに根付きました。同じ技法はマグロ、イワシ、野菜のカポナータにも使われています——アグロドルチェはシチリア料理の共通言語です。

豚肉とアグロドルチェの相性は歴史的な裏付けがあります。豚の脂の甘みと酢の酸味の対比、干しぶどうの濃縮された甘み、松の実の食感——この組み合わせはコントラストの料理です。「甘すぎる」「酸っぱすぎる」どちらにも偏らないバランスが仕上がりを決めます。砂糖と酢の比率は全量を先に加えるのではなく、少しずつ加えながら最後に調整します。

玉ねぎを15分じっくり炒める工程が基盤を作ります。透明になった玉ねぎは甘みが増し、酢と砂糖と合わさることでソースのベースになります。この工程を短縮すると、玉ねぎの生っぽさがアグロドルチェの甘みと合いません。

材料(4人分)

  • 豚ロース(またはカツレツ用ロース)600g2cm厚に切るか、ロース薄切りなら重ならないよう注意
  • 白ワインビネガー80mlアグロドルチェの酸味の核心
  • 砂糖20g(大さじ1.5)はちみつ大さじ1で代用するとよりシチリアらしい
  • 玉ねぎ2大薄切り。アグロドルチェの主役の一つ
  • 松の実30g乾煎りしておく
  • 干しぶどう(レーズン)30g水またはマルサラで10分戻す
  • エクストラバージン・オリーブオイル40ml
  • フレッシュミント1枝シチリア料理にミントはよく使われる

作り方

1約13分

玉ねぎとレーズンを準備する

  • 1 玉ねぎ2個を薄切りにする。
  • 2 干しぶどう30gを水(またはマルサラ)に10分浸けて戻す。
  • 3 松の実30gをフライパンで乾煎りして取り出す。
2約8分

豚肉を焼く

  • 1 豚肉600gに塩・こしょうをする。
  • 2 フライパンにオリーブオイル40mlを中火で熱し、豚肉の両面に焼き色をつけて取り出す(各3分)。

完了の目安

両面にきつね色がついたら取り出す。

3約16分

玉ねぎをじっくり炒める

  • 1 同じフライパンで玉ねぎを弱火で15分じっくり炒める。

完了の目安

玉ねぎが透明で甘くなれば次へ。

注意点

弱火でじっくり炒めること。強火だと焦げる。

4約3分

アグロドルチェを作る

  • 1 砂糖20gを加えて1分混ぜる。
  • 2 白ワインビネガー80mlを注ぎ、一瞬強火にしてアルコール分を飛ばす。
  • 3 弱火に戻す。

完了の目安

ビネガーの酸味が和らいだら次へ。

5約12分

豚肉を戻して煮込む

  • 1 戻した干しぶどうと松の実を加える。
  • 2 豚肉を戻し、蓋をして10分弱火で煮込む。
  • 3 ソースが少なければ水を少量加える。

完了の目安

豚肉に火が通り、ソースがとろりとしたら次へ。

6約2分

ミントを散らす

  • 1 塩・こしょうで調整する。
  • 2 ミントの葉を散らして盛り付ける。
Chef Authen

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