AUTHENTIC RECIPE

Babà al Rumラム酒香るナポリ風ババ

Babà al Rum(ラム酒香るナポリ風ババ)
難易度★★★★☆ 準備40分 調理30分 待ち時間2時間10分 分量8人分 地方南イタリア・ナポリ(カンパーニャ)

ナポリが誇るイーストケーキをラムシロップにたっぷり浸したドルチェ。ポーランド由来の菓子がナポリで独自進化した。スポンジがシロップを吸いすぎるほど吸ってこそ本物。

本場南イタリアで受け継がれてきた作り方を基準にした本格レシピを、仕上がりを左右する判断点まで省略せずに紹介します。

100 / 100

AUTHENTICITY SCORE

本格度スコア

標準レシピの食材と手順です。代替食材を選ぶと、味・食感・工程への影響とともにスコアが変わります。

材料(8人分)

8
  • 強力粉(W280以上)250gグルテン量が多いほどシロップの吸収が良い
  • 生イースト15gドライイーストなら7g
  • 卵(新鮮)4個
  • バター(無塩)60g常温で柔らかく
  • 砂糖(生地用)30g
  • 5g
  • ぬるい牛乳30ml40℃前後
  • 水(シロップ用)500ml
  • 砂糖(シロップ用)150g
  • ダークラム(ジャマイカン系)200ml高品質のダークラムほどシロップが豊かになる
  • オレンジ・レモンの皮1個分ずつ
  • ホイップクリーム(添える用)200ml

作り方

1約15分

イーストを活性化し生地をこねる

  • 1 ぬるい牛乳30mlに生イーストと砂糖ひとつまみを溶かし5分置く。
  • 2 強力粉をボウルに入れ、イースト液・卵を1個ずつ加えながら10分こねる。

完了の目安

イースト液が発泡し、柔らかく粘る生地になれば次へ。

注意点

牛乳が熱すぎるとイーストが死ぬ。40℃前後に保つ。

2約15分

バターを加えてこねる

  • 1 塩5gと砂糖30gを加える。
  • 2 常温のバター60gを小さく分けて少しずつ加えながら10〜15分こねる。

完了の目安

滑らかで弾力のある生地になれば次へ。

注意点

バターを一度に加えない。少しずつ加えてグルテンを育てる。

3約1時間30分

一次発酵させる

  • 1 生地をボウルにラップをかけ、28℃の暖かい場所で発酵させる。

完了の目安

1〜1.5時間。2倍に膨らんだら次へ。

4約40分

型に入れ二次発酵させる

  • 1 ババ型にバターを塗る。
  • 2 発酵した生地を型の1/3〜1/2まで入れる。
  • 3 型の縁まで膨らむまで30〜40分再発酵させる。

完了の目安

30〜40分。生地が型の縁まで膨らんだら次へ。

注意点

生地を詰めすぎない。膨らんで溢れる。

5約30分

ババを焼いて型から外す

  • 1 190℃のオーブンで25〜30分焼く。
  • 2 焼き上がったらすぐに型から外す。

完了の目安

表面がきつね色になれば焼き上がり。

注意点

焼き上がったらすぐに型から外さないと蒸れる。

6約8分

シロップを作る

  • 1 鍋に水500ml・砂糖150g・柑橘の皮を入れて3〜5分煮る。
  • 2 粗熱が取れたらダークラム200mlを加える。

完了の目安

砂糖が完全に溶けシロップ状になれば次へ。

注意点

熱いうちにラムを加えるとアルコールが飛ぶ。粗熱が取れてから加える。

7約20分

シロップに浸す

  • 1 ババを温かいシロップに完全に沈める。
  • 2 15〜20分間ひっくり返しながら全体にシロップを行き渡らせる。

完了の目安

15〜20分。持ち上げると重みを感じるくらいシロップを吸い込んだら完成。

注意点

シロップを惜しまない。たっぷり吸わせることがナポリ流。

8約3分

提供する

  • 1 シロップから取り出して皿に乗せる。
  • 2 ホイップクリーム200mlを添える。

INGREDIENT OPTIONS

手に入る食材で、本格の輪郭を保つ

ラム酒香るナポリ風ババは、次の食材でも作れます。味や食感、手順への影響を確認して選んでください。

強力粉(W280以上)の代わりに

中力粉

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

グルテン量が減りシロップの保水力がやや落ちる

ダークラム(ジャマイカン系)の代わりに

ラム(白)

代わりに使える食材 · 本格度 -10点

風味の深みが大幅に弱まる

この料理について

ナポリのビア・デイ・トリブナーリを歩くと、バールの店頭にシロップに浸かったキノコ型のババが並んでいます。立ったまま一個買って食べる——これがナポリにおけるババの本来の食べ方です。

ポーランドのバブカ(baba)がフランス経由でナポリに伝わったのは18世紀とされており、ポーランド王スタニスワフ・レシチニスキがフランス亡命中に持ち込んだという説があります。しかしナポリはこの菓子を完全に独自のものにしました。ラムシロップの量・スポンジの弾力・ホイップクリームとの組み合わせは、ポーランドやフランスのそれとは別の料理です。

焼き上がったスポンジをシロップに沈め続け、吸えなくなるまで浸透させます。この状態をナポリでは「ウブリアート(酔っ払った)」と表現します。

QUESTIONS

よくある質問

ラム酒香るナポリ風ババに中力粉を使ってもいいですか?

使えます。ただし強力粉(W280以上)を中力粉に替えると本格度が10点下がります。グルテン量が減りシロップの保水力がやや落ちる。

ラム酒香るナポリ風ババにラム(白)を使ってもいいですか?

使えます。ただしダークラム(ジャマイカン系)をラム(白)に替えると本格度が10点下がります。風味の深みが大幅に弱まる。

ラム酒香るナポリ風ババを失敗せずに作るコツはありますか?

つまずきやすいのは次の点です。牛乳が熱すぎるとイーストが死ぬ。40℃前後に保つ。バターを一度に加えない。少しずつ加えてグルテンを育てる。生地を詰めすぎない。膨らんで溢れる。

ラム酒香るナポリ風ババを作るのにどれくらい時間がかかりますか?

8人分で合計3時間20分です(準備40分・調理30分・待ち時間2時間10分)。待ち時間は手を離せるため、他の料理と並行して進められます。

ラム酒香るナポリ風ババは家庭で作るのが難しいですか?

難易度は5段階中4で、技術の見極めが要る一皿です。全8工程のうち仕上がりを左右するのは「イーストを活性化し生地をこねる」「バターを加えてこねる」で、各工程に見極めの目安と注意点を明記しています。

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